あの後すぐさま脱出出来た俺たちは駅の中にいた。
なぜ駅の中にいるかというと、あの空間から出ると駅の悪魔専用ホームだったってだけなのだ。
それにしてもグレンデルのあの堅さは何なんだ?さっきソーナは
「彼らが実験と言っていたものでグレンデルに
って言ってたし多分そうなんだろうな。
とりあえず偽フェニックスの涙のカプセルは回収出来なかったが、俺とレイヴェル嬢のマーキング魔方陣をつけたからそのうち回収出来るだろう。
「シドウ様!よろしいですか?」
「レイヴェル嬢か、どうかしたか?」
「レイヴェルでいいですわよ」
「了解。そんでどうかしたか?」
「調べられる時の魔方陣、覚えていらっしゃいますか?」
「ああ、覚えてる」
レイヴェルはそれを聞くと一枚の紙を見せてくる。それには一つの魔方陣が描かれていた。
「この魔方陣であってますか?」
あの時のか……ユーグリットにやられたから違うものかなって思ったが同じものだったのか。
「あってるよ。それ覚えてたのか、抜かりないねぇ」
「ふふ、当たり前です。このレイヴェル・フェニックス。ただでは起き上がりませんわ!それではイッセー様の所に行ってきますわ!」
レイヴェル・フェニックスか……あの子は立派になるな。
俺がそう考えていると
「レイヴェル!無事か!?」
そんなレイヴェルの兄が来ていた。
「ライザー遅いぞ……もう終わった」
「何ですと!?」
ライザーは驚いているが実際終わったてるしな……。
と言っても何だかんだで妹思いな奴だ。
いい兄さんがいるなぁレイヴェルは……俺もいるけどさ。
にしてもこれからどうなるのことやら、なぁ兄さん、義姉さん……。
あれから数時間がたった頃俺はアザゼルに連絡魔方陣を送っているところだ。
「ざっくりとは連絡されたと思うが聞いてくれ」
『ああ、にしてもグレンデルとルキフグスか……』
「前者に関してはその各神話に対策を訊けばいいとして問題は……」
『ルキフグスか……こうなると下手にサーゼクスが動けなくなるかもしれん』
「もっと言うと俺も動けなくなるかもしれないが……」
『そこんとこはセラフォルーやサーゼクスがどうかしてくれるだろう』
「毎度毎度、迷惑掛けてるな」
『そうは言っても今お前が動けないのはきついものがある。どうにかしてもらうしかないさ』
「そうなんだがな……」
『とにかくだ。こっちで何かあったらまた連絡する。いいな!』
「了解だ……」
俺はそう返すと連絡魔方陣を切る。
すまんな……セラ、兄さん。
俺は心の中で二人に謝りながらこれからの事を考えるのだった。
この章はここまでです。
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