グレモリー家の次男   作:EGO

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今日でこの章を終わらせたい!
では一話目どうぞ


life03 殲滅完了だぜ

豪獣鬼(バンダースナッチ)とアンチモンスターを殲滅した俺たちは再びセラの元に集合していた。

「皆、お疲れ様……といきたいところだけど今度は首都リリスに向かってもらうわ」

確認のために俺が訊く。

「次はテロリスト殲滅ですか?」

「ええ、その通りよ。どうやら超獣鬼(ジャバウォック)のほうも撃破されたようだしね」

「流石兄さんの眷属だ。仕事が速い」

「とにかく、移動してちょうだい。私は本部に戻るから。ゼイメファ、後はお願いね」

「わかりました」

ゼイメファの返事を聞いてセラは転移していった。

「では、私たちの仕事をしますよ」

ゼイメファが言うと転移魔方陣を展開し、俺たちはすぐさま転移するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

到着したら早速ゼイメファの指示が飛ぶ。

「無事到着しましたね。ではここからはチームに分かれますよ。ルテア、アシュ、シドウの三人がAチーム」

「おう!(ああ)(は~い)」

俺のとこは騎士(ナイト)戦車(ルーク)僧侶(ビショップ)が一人ずつね。無難なチームだ。

「ユリア、レン、キアガラはBチーム」

「「はい!(わかりました)」」

「二人は任せておけ」

そっちは騎士(ナイト)僧侶(ビショップ)兵士(ポーン)なのね。

「それで私とベヒーモスはCチームです。では行きますよ!」

最後は女王(クイーン)戦車(ルーク)か。

てなわけで俺たちは解散してテロリスト撃破に動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おらよ!」

俺はブレードを袈裟懸け振り敵を斬る。

「ぐぁ!」

よし、撃破っと。あれから三十分くらい俺たちは戦っている。

にしても弱いねぇこいつら。

「アシュ、そっちは?」

「ふん!」

グシャ!

「終わったぞ」

アシュは戦車(ルーク)でそのパワーを生かしハンマーで戦うことをメインにしている。今の音はそのハンマーて潰した音だろう。ちなみに彼は体術もすごい。

「ルテア、索敵頼む」

俺がそう言うとルテアは魔方陣を展開する。

「う~ん、ちょっと待っててね~」

魔方陣を動かして索敵してくれているとき

「もらった!」

物陰から敵が飛び出してきた。手には西洋剣を持っている。

こういうときは"しまった!"なんて言って反応するのだろうが相手が悪かったな。

一直線にルテアに剣が振り下ろされるが

ガキィン!

「なっ!?」

「う~ん、遅いね~」

ルテアがすっぽり収まるぐらいの大きさの半円型の膜が発生していた。今度はその膜を手に纏わせて、今斬ってきた男の顔面を殴った。その瞬間

ゴキャ!

人体からは出てはいけない音が響いた。そのままそいつは吹っ飛んでいき地面に三回バウンドしてようやく止まる。あれはもう動けないな。

「お~わり。ここら辺の敵はこれで最後だったよ~」

「了解だ。移動するぞ」

俺が指示を出し移動を開始する。

ちなみにルテアは僧侶(ビショップ)で防御系の魔法が得意で魔力を膜のようにして防ぐ、そしてその膜を体に纏わせて打撃もいける。彼女はある意味もう一人の戦車(ルーク)みたいなもんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからもテロリスト相手に戦闘をしていき、今はルテアの索敵の待ちだ。

「二人とも~。この先に悪魔と人間が一人ずついるよ~どうする~?」

早速終わったようだが、悪魔と人間か……

「それが誰かわかるか」

「う~ん。龍のオーラと聖なるオーラを感じるけど~」

龍のオーラと聖なるオーラ?……まさか!

「それどこかわかるか!」

「え~と。この先二キロくらいかな~」

ルテアは指さしで教えてくれるがこの際大体でいい!

「わかった!ちょっと見てくる!アシュ!ルテアを頼むぞ」

「わかっているさ」

確認が取れたら一気に加速しそのポイントに向かう。

龍のオーラ……もしかしたらあいつが帰ってきたのかもしれない、聖なるオーラってのは十中八九奴だろうからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

飛ぶこと数十秒程、ポイントと思われる建物を発見したがそこから何か出てくる。

あれはヴァーリとアーサーか、てことは!

俺は急いでその建物に入る!いたのはイッセー、サイラオーグ、木場だ。

「シドウさん!?」

「よ!イッセー!無事でなりよりだ。で……何があったんだこれ?」

建物に入って驚いたが部屋の中グシャグシャになってるぞ。

「さっきまで曹操と戦ってました」

「そっか、お疲れさん」

「逃げられましたけどね」

「いいさ、また何かしら土産は渡したんだろ?なら十分さ」

「シドウ様、お久しぶりです」

「ああ、久しぶりだな。サイラオーグもお疲れさん。話はまた機会があればな」

「はい。では私は眷属を待たせているので」

「おう」

俺の返事を聞くとサイラオーグは窓から飛び降りて行った。

「僕も皆を呼んできます」

「なんならイッセー担いでいくが」

「いえ、大丈夫です」

木場もそう言うと窓から飛び降りた。

「さてイッセー」

「は、はい!」

「どうやって戻って来たんだ?」

「オーフィスの力を借りてグレートレッドの体の一部で体を再生してもらいました。その後にグレートレッドに送ってもらいました」

……………………は?

「え?マジで?」

「はい」

イッセーは"信じて!"と言わんばかりにこっちを見てくる。

「ま、まぁとりあえず、俺も戻るかね」

「え!?居てくれるんじゃないんですか!?」

「そういうのは女に言えよ!気持ち悪い……俺も忙しいんだ。あばよ!」

「え!ちょ!シドウさぁぁぁん!」

イッセーの叫びを無視して窓から飛び降りる。

ホントに無事でよかったよ。

俺はそう思いながら来た道を戻ると

「いた~。リッパ~こっちこっち~」

ルテアが手を振っていた。その横ではアシュもこっちを見ていた。俺はルテアの前に着地する。

「で、どうだった?」

アシュが確信してくる。

「行ったときには終わってたよ。逃げられたらしいがな」

「そうか………まぁ悪いことだけじゃなかったようだな」

アシュが俺の顔を見ながら言う。

「何でわかるんだよ」

「お前は意外と顔に出るタイプだ」

「そうだよね~」

「出てた?」

「「ああ(うん)」」

なん……だと。これから気をつけよう。

「とにかくもう殲滅は完了か?」

「ああ、何人かは生け捕りに出来た」

「戻ろ~」

「よっしゃ。そんじゃ他のチームと合流して戻りますか」

その後俺たちは無事に合流を果たし、帰還したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




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