では、どうぞ
シドウside
あれからも堕天使そして天使との戦いは続いている。
今回は、兄さんとその他数人と共に堕天使の前線基地に奇襲をかける作戦だ。ちなみにセラは別行動(陽動班)だ。
「時間だ…行くぞ」
「「「了解」」」
みんな静かなのは、奇襲だからか?とにかく行きますかねっと。
「よし、攻撃始め!!」
合図と共に一気に攻撃を始める。魔力による爆撃やなんやで攻撃しているが、俺はいつもどうりナイフを両手に斬りまくっていく!二人斬ったところで、
「敵襲!敵襲!」
まぁ、ここまで派手にやればバレるわな。
と、思いつつも、今度はナイフを大剣に変えてまとめて二人、いつもどうり斬撃を飛ばし、なんかの施設らしきものも破壊する!それにしても、思いのほか数がいないな。陽動にそんなに引っ掛かったのか?なんて考えていると。
「シドウ、問題発生だ!」
「何事ですか!兄さん」
「陽動班の方に"コカビエル"がいると報告がきた!」
コカビエルだと!マジかよ!堕天使の幹部が!
「このままじゃ向こうが危ない!シドウこのチームだと君が一番速い!厳しいかもしれないが頼む!」
「言われなくても!こっちは頼みます!」
セラ無事でいてくれよ……
シドウside out
セラside
私、セラフォルーは陽動班として行動していたのだけど
一つ問題が発生してしまったの、それが。
「ふん、他愛ないな」
悪魔数人を瞬殺して見せた一人の堕天使。いや、ただの堕天使ではなく、幹部のコカビエル。ここまで強いなんて、
「次は誰だ?お前か?」
こっちを見ながら言わないでほしいけど、あいにく残っているのは私含めて5、6人。最初は30人以上はいたはずなんだけど、あいつが来てから次々と倒されて今はこれだけ。
「私が抑えるわ!みんなは撤退して!」
「そんな!?セラフォルー様!?」
「いいから速く!!」
「しかし……」
「大丈夫よ、私、強いんだから☆」
少し無理して強がってみたけど、このくらい言わなきゃみんな逃げてくれなさそうだしね。
「……どうかご無事で……」
みんなが撤退している間コカビエルは動かなかった。
「あら?追わないの?こういう時って逃がさんなんて言って追うもんだと思うけど」
「ふん、逃げ出すような雑魚に興味はない」
「意外ね。誇りって奴かしら」
「悪魔にはわからんだろう?」
それを最後にお互い黙り、相手の次の動きに警戒していると。
「では、行くぞ」
そう言うと同時に、コカビエルはこっちに突っ込んでくる!私はそれに対応する形で氷の槍を作り出し弾幕をはるけど、
「あまいな!」
何て言いながら全部回避してくる!やっぱりそこら辺の堕天使とは違うのね!私は空中に飛びながら弾幕をはり続けるけど結果は同じ……その時、
「この程度か?仕方ないこれで終わりだ!」
その瞬間奴の姿が消えた!?違うこれは、後ろ!?
「遅い!!」
「きゃぁぁぁぁっ!」
奴の光の槍による攻撃をどうにか防いだけど地面に叩きつけられる、どうにか意識は保って立ち上がろうとしたら、
ブゥゥン………ッ!
私の首もとに光の槍が向けられていた。
「……終わりだ」
お父様、お母様ごめんなさい。サーゼクスちゃん、さよなら。最後にシドウちゃんに会いたかったな。
奴は槍を振り上げ全てを終わらせようとしている 。
私は死を覚悟して目をつぶった。
キィィンッ!
一体何の音?恐る恐る目を開けると、
「セラ。待たせたな」
「シドウ?」
シドウちゃんが、コカビエルの一撃をブレードで受け止めていた。
とりあえず今回はここまでです
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします