グレモリー家の次男   作:EGO

57 / 265
今日もこの一話だけです。
では、どうぞ


進級試験とウロボロス
life01 急に知らされるのはキツいと思うぜ


学園祭も終わりイッセーも無事(?)リアスに告白することができた。それからというもの二人とも隙あらばイチャイチャしているんだ。

ちなみに今はイッセー宅のVIPルームにいる。ある理由で兄さんと義姉さんそしてアザぜルが来てるからな。その理由てのは

「イッセーくん、木場くん、朱乃くんの三名に昇格の推薦が発せられる」

聞いたとうりだ。今呼ばれた三人に中級悪魔昇格の話をしにきているんだ。

「昇格推薦おめでとう。三人とも私の自慢の眷属だわ」

リアスも満足そうに笑っている。

「ま、他のメンバーにもすぐに来るだろ。もう全員が上級悪魔クラスだからな」

アザぜルが言うがそのとうりだろ。こいつら強いからな。

木場と朱乃副部長が立ち上がり、兄さんに一礼する。

「リアス・グレモリー眷属の"騎士"《ナイト》として謹んでお受け致します」

「私もグレモリー眷属の"女王"《クイーン》として、お受け致します」

木場と朱乃副部長はしっかりと答えた。

「イッセーくんはどうだろうか」

兄さんに訊かれイッセーも慌てて立ち上がり深々と頭を下げた。

「もちろん、お受け致します!リ…部長の期待に応えられて俺も満足です!」

兄さんの前では部長呼びなのか……あれ?俺の前だとリアス呼びだよな。

それが気になったのか兄さんが言う。

「私の手前でもリアスのことは名前で呼んでもかまわないないよ」

「しかし……」

かしこまってるが兄さんは続ける。

「むしろ呼んでくれたまえ!見ていて幸せな気持ちになれる」

「も、もう!兄様!茶化さないでください!」

リアスはぷんすか怒っているが…うん。かわいいとか思われてそうだ。

「いいではないか。なぁ、グレイフィア」

義姉さんに振る。相変わらずクールな表情で義姉さんは続ける。

「この場の雰囲気ならば差し支えないかと」

義姉さんの言葉に二人とも黙り込んでしまった。

「よしよし。それならば…」

「義兄上と呼べとか言わないでくださいよ。兄さん」

「…………」

「言うつもりだったのかよ!そのうちで良いだろ!」

「シドウ様の言うとうりです」

思わずタメ口でいってしまったが義姉さんも続いてくれた。

「…そ、そうだな。性急すぎるのがグレモリー男子の…」

「俺は性急じゃないぜ」

「…………」

兄さんが黙り込んでしまった。その瞬間

スパン!

「なにするんですか!義姉さん!てかハリセンで殴叩かないで…てかハリセン!?どこからだしたんですか!?」

「少し静かにしていてください」

「…はい」

この家族漫才(?)を見てゲラゲラ笑っていたアザぜルが息を吐いてから改めて言う。

「てなわけで三人とも来週の試験に参加だ。それが一番近い」

アザぜルは性急だと思うんだ。俺は

「来週ですか。急ですね」

「試験って確か、レポート作成と筆記それと実技でしたわよね?大丈夫かしら?」

木場と朱乃副部長の言葉にイッセーは不安そうな表情になっている。

「木場と朱乃副部長は筆記に関しては問題ないと思うぞ。レポートは…何を書くんですか?」

俺が義姉さんに訊くと説明を始める。

いかんせんこっちを離れてた時期が長かったからな。その離れてた時に内容が変わってると何にも言えん。

「砕いて説明しますと"中級悪魔になってから何をしたいか"をテーマにして"これまで得たもの"と絡めて書いていくのがポピュラーですね」

なるほどね。昔と大分変わってるな。レポートなんてあったかな?

「人間界の試験みたいですね」

イッセーが言ったことにアザぜルが反応し兄さんに訊く。

「ま、倣ってんだろ?」

「転生悪魔は人間が多い。そのため、人間界の試験を倣わせてもらい作成している」

なるほどね。確かに転生悪魔は人間が多いからな。

俺は立ち上がりながら言う。

「何はともあれレポートはどうせ試験日が締め切りだろ、それを最優先だな」

その言葉にアザぜルが続く。

「何するかも知らなかった奴が言うなよ、まぁそのとうりだがな。だがイッセー!」

「は、はい?」

アザぜルに指差されたイッセーは驚いてるが指差さてれ当たり前だよな。

「お前はレポートだけじゃなく筆記試験のために勉強だ!基礎はできてるからな、応用問題もできるようにしろ!周りの奴も手伝ってやれ!」

「任せなさい、イッセー」

「僕もさいかくにんしたいから一緒にやろう」

「あらあら、私も一緒にやりますわ」

いいね~友情だね~

俺がそう思っているとイッセーが訊いてくる。

「実技はどうしましょう?」

「「「「……………」」」」

「え?おれ、変なこと訊きましたか?」

「いや…変じゃないが…大丈夫だろ」

俺が言うが

「でも、俺的に一番稼げそうなところなんですけど…」

「だから大丈夫だって。ぶっつけ本番にしとけ。木場と朱乃副部長も…」

「朱乃でいいですわよ?」

「そうか?じゃあ、木場と朱乃も実技はいいからレポートに集中しとけよ」

「「はい」」

俺の言葉に二人とも返事をしてくれるがイッセーは相変わらず、わかってない感じだな。

するとイッセーがゆっくり手をあげて質問する。

「あのーもし落ちたらどうなるんですか?やはり推薦取り下げですか?」

それに兄さんは答える。

「いいや、そんなことはないよ。一度挙げられた推薦はよほどの事がなければ取り下がらないよ」

それを聞いてイッセーは少し安心したような表情になった。それを見て兄さんは続ける。

「それに私はイッセーくんが合格すると確信している。不安を感じているかもしれないが、問題ないのではないかな」

それを聞いてかなり自信が出てきたようだ。

「はい!俺、がんばります!」

 

 

 

 

 

その話の後、ロスヴァイセが一旦ヴァルハラに戻るの言う話になったがその時にロスヴァイセが言った。

「テストは作ってありますのでご心配なく」

その発言に再びイッセーが不安そうな表情になった。

今日はコロコロ表情が変わるな。

すると兄さんがレイヴェル嬢に言う。

「レイヴェル、例の件を承諾してくれるだろうか?」

「もちろんですわ、サーゼクス様!」

レイヴェル嬢が快諾したがイッセーがわかってないのか

「例の件ってなんですか?」

と兄さんに訊いた。

「レイヴェルにイッセーくんのアシスタントいわゆる"マネージャー"を頼もうと思っていてね」

あー、そういえば言ってたような言ってなかったような

「これからイッセーくんは忙しくなるだろう。グレイフィアだけではまかなえきれない部分もある。それならば冥界に精通し、人間界でも勉強中のレイヴェルを推薦したのだよ」

確かにこれからイッセーは特に大変だろうからな。マネージャーとかはいた方がいいだろ。

俺がそう思っていると兄さんは続ける。

「さっそくで悪いのだが、レイヴェル、中級悪魔の試験についてサポートしてあげてほしい」

兄さんの言葉にレイヴェルは立ち上がり、自信満々に手をあげた。

「わかりました。このレイヴェル・フェニックスめにお任せくださいませ!さっそく必要になりそうな資料を集めてきますわ!」

そう言うとすぐに部屋を飛び出していった。

「レイヴェルにとっちゃ、将来の自分にも大きな意味を持つからな」

アザぜルが言うが確かにそのとうりだな。リアスに聞いた感じだとフェニックスの親御さんはそのうちレイヴェルをイッセーの眷属にしたいんだろうし。

「小猫も油断してるとイッセー取られちゃうぜ」

俺が小猫を煽ってみるが

「……………」

あら?ノーリアクションですかいつもなら何かしら反応すると思うんだが…

『?』

イッセーも不思議そうにしているしな。

変な不安を感じながら今日はここで解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。