グレモリー家の次男   作:EGO

56 / 265
今日はこの一話だけを予定しています。
では、どうぞ


life03 場所は大事だぜ

サイオラーグとのゲームも終わり今は学園祭の最中だ。それで今俺とアザぜルは伝えることがあるので休憩時間のイッセーに会いに行っているんだが。

「イッセー大丈夫か?頬っぺたが赤い、てか腫れてるぞ」

「何でもないです」

なんかイッセーがボロボロになってる。ホントに何があったんだ?

「リッパー、脱線してるぞ」

「すまんアザぜル」

いかんいかん。本題を忘れかけてた。

アザぜルに言われて俺は本題に入る

「それでなイッセー。サイオラーグについてだ」

「サイオラーグさんに何かあったんですか!?」

「まぁな。サイオラーグを支援していた連中が手を引いたんだ」

「……そんな」

イッセーには思うことも多いのだろう。

自分が勝ったせいでサイオラーグは夢への大事な上のパイプを失った。

何てことを考えてるんだろうが。

「イッセー忘れるなよ。これが悪魔業界だ。実力だけが価値のある世界。お前もそのうち飛び込むのなら腹決めておけよ」

「大王次期当主の座は?」

「そこは大丈夫だ。滅びを持っていないにしてもあれだけの実力を持った奴だ、それに世論もあるからな、無下にはできんだろ」

それを聞いてイッセーは安心したような表情になった。

「俺の話はここまでだ。後は頼んだぞ。アザぜル」

「ああ、じゃあな」

そう言って俺は別れ新校舎に戻るのだった。

旧校舎から出ようとしたときイッセーのクラスメートに遭遇した。

「あ!シドウ先生!イッセー知りません?」

「あいつどこにもいないんすよ!」

「松田と元浜か。イッセーだろ?この先にいるぞ」

「「ありがとうございます!!」」

二人はそう言うと走っていった。

やっぱり元気と平和が一番だな。

俺はそう思いながら仕事(巡回)に戻った。

 

 

新校舎を巡回中にあるヒトを見つけた。

「お、ソーナか。お疲れさん」

「シドウ先生。お疲れ様です」

ソーナだ。丁度いいしこの間のゲームのこと聞いとくかな

「前のゲーム聞いたぜ。旗とりだろ?面倒なのだったなぁ」

「大変でしたし評価もよかったとは…」

「匙だったな。あいつ焦りすぎだよまったく。暴走しちゃってさ」

「それを止めるのも私の役目なのですが」

「それもそうだが何でみんなして王《キング》同士の戦いに持ち込むのかね。確かに盛り上がるけどさ」

「…………」

「ソーナ聞いてるか?」

「……はい」

「まぁ頑張れや。悪魔の一生は長いからな少しずつ少しずつやれるようになればいいさ」

「そうですね」

「ああ。そんじゃ仕事頑張れよ!」

「シドウ先生もサボらないでくださいね」

「わかってるよ。まったく」

俺はそう言ってからソーナと別れ巡回を続けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後学園祭も無事に終わり俺はある予感がしたのでオカルト研究部の部室前にいた。

いたいた、リアスとイッセーだ。何か喋ってるがよく聞こえんな。

「シドウ先生、何してるんですか?」

「ん?アーシアか。ちょっと来い」

俺は小声でアーシアに言い手招きをした。

「見えるか」

「はぁぅぅ!イッセーさんとリアスお姉様が!」

「おっと行くなよ。様子見だ。」

「は、はい!」

それからも部員たちが増えていき。最後にゼノヴィアとイリナが来たんだが丁度二人がキスしようとしてるな

「む?あれは部長とイッセーがキスを!」

「え!何々!私にも見せて!」

「ちょ!お前ら押すな!」

ギィィィ……

「「………………」」

ドアが開き中にいた二人とバッチリ目があった。みんなは黙り込んでいるが

「おめでとさん!二人とも!」

俺が言うと二人が叫ぶ。

「「何してるんですかぁぁぁ!」」

「いや、怒るなって!これには訳がな」

「シドウさん!どんな訳ですか!」

「妹とその想い人が二人きりだぞ!そりゃぁ覗きたくなるだろ!」

「「…………」」

二人が俺の言葉を聞いてプルプルしてるんだが、他の部員も黙っちゃってるし…

「みなさん!ケーキを作ってきましたわ!」

そこにレイヴェル嬢が登場するが…

「あの~この状況は?」

「気にするな!」

「気になりますわ!」

俺とレイヴェルのやり取りの最中にリアスが突然叫んだ。

「こうなったのもイッセーのせいよ!何もここで告白しなくても!」

「え!俺のせいですか!?」

「「「「「「「「そういうことにしましょうか」」」」」」」」

「そういうことだ、諦めろイッセー」

「そ、そんなぁぁぁぁぁ!」

イッセーの叫びと共に今日は幕切れとなるのだった。

 

 

 

 




誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。