グレモリー家の次男   作:EGO

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本日はキリがいいのでこの話だけにします
では、どうぞ


life14 事件終結だぜ

曹操たちは退却してくれたが、問題はまだ残っている。

「母上!母上!」

九重姫が泣きながら八坂姫を呼んでいるが

『…………』

反応がないな、曹操たちがいなくなっても戻らないのか、どうするかな

「仙術で解いてもいいんじゃが、時間が掛かるからのぉ」

初代が色々考えているようだ。するとイッセーを見て何かに気づいたようだ。

「赤い坊や。お前さん、女の胸の内を聴ける能力があったのぅ」

あったな。旧魔王派に潜入中にそんな事聞いたわ。けどどうすんだ?

「ありますけど」

「そうか、儂が協力するんでな、そこの小さなお嬢ちゃんと九尾の姫さんに術をかけてくれんか?」

「いいですけど、もう魔力が…」

なるほどな、だったら

「初代様、俺の魔力も使えますか?」

「おう、ほれこれでいけるじゃろ」

イッセーと俺を魔法陣的なものが囲む。これで大丈夫だろ

「おし。イッセー頼む」

「はい!いくぜ!乳語翻訳(パイリンガル)!」

イッセーが使う魔力を俺が肩代わりして発動させる。なんか謎の空間がでたな。これで発動しただろ。

それを見て初代が棒で地面を叩くと新たに空間が発生した。

「これで心に直接語りかけられるはずだぜぇ。小さなお嬢ちゃん心の中でお母ちゃんに語りかけてみな」

初代が言うと九重姫がうなずき瞑目した。

 

 

 

それから数秒たつと九重姫と八坂姫を光が包んだ。そのまま光を発しながら八坂姫が徐々に小さくなっていく。

そして光が止むとそこには人間サイズ戻った八坂姫がいた。

戻れたのか、よかった~

「……ここは?」

八坂姫はふらりふらりとしてるけど、まだ意識がしっかりてない感じか

「母上!母上!」

九重姫が八坂姫に飛びついた。八坂姫はやさしく九重を抱き、頭をなでる。

「どうしたのじゃ、九重。いつまで経っても泣き虫じゃな」

いや~よかったよかった。英雄派にやられた木場たちも大丈夫そうだ。

「ま、何はともあれ、解決じゃい」

こうして救出作戦はいろいろとあったが無事成功したのだった。

 

 

 

 

 

その後、ホテルに戻ってきて早速

「救護班!コイツらを看てやってくれ!ケガはともかく魔力と体力の消耗が激しい!俺は後でいいから!」

俺が指示を出し、皆が動いてくれる。するとそこに電話がきた。

「もしもし、シドウです」

『シドウ兄様!さっきのは何だったんですか!と言うよりそっちで何が!』

リアスだったか、ろくに画面見ないで出たからな

「さっきのはよくわからん。こっちではテロリストと一戦やってた。だが大丈夫だ、みんな無事だよ」

『それはよかった。じゃないくて!とりあえず帰ってきたらじっくり訊かせてもらいます!』

ブチッ

あ、きられた…大丈夫かな?俺たち?

そこに再び電話が

「どうした、ソーナ。こっちは終わったぞ」

『それは聞きました。お電話した理由は別の理由です』

………まさか

『お姉様と楽しんだようですね。お話は帰ってきたらじっくり訊かせてもらいます』

ブチッ

…………やれやれだな。ほんと

とりあえず言い訳を考えながら明日の修学旅行最終日のことも考えるのだった

 

 

 

 

修学旅行最終日は何事もなくすぎていき、もう新幹線の時間なんだが、今は

「九重はいつだっておまえを待つぞ!イッセー!」

「ああ、必ず皆でまた来るよ。今度は裏京都の案内頼むぜ」

「うむ!」

イッセーと九重が話をしていて、それが終わると八坂姫がおっしゃる

「今回のことは本当にすまなかった。礼を言う。これからできなかった会談をしていくつもりじゃ。よい方向を共に歩んでいきたいと思うておる」

「ああ、頼むぜ、御大将」

アザぜルが笑顔で返し、八坂姫と握手を交わした。そこにセラも手を重ねる。

「うふふ、皆は先に帰っていてね☆私はこのあと八坂姫と猿のおじいちゃんと京都を堪能してくるわ☆」

それは何よりだ。そのやり取りの後、俺たちは新幹線に乗車した。

「ありがとう、イッセー!皆!また会おう!」

手を振る九重姫に俺たちも手を振り返した

ブシュー。

新幹線の扉が閉まりそのまま出発した。九重姫はまだ手を振ってるな。にしても色々ありすぎたな。

また来よう。今度は平和に過ごしたいな。

俺や皆が感傷に浸っていると

「しまった。九尾のおっぱいがぁぁぁぁ!」

「イッセー黙ってろ!」

せっかくの雰囲気が台無しだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから無事イッセー宅に帰ってきたんだが早々にリアスに怒られていた。まぁ俺は違うがな。

「グレモリー領で事件があったとはいえ、何で知らせてくれなかったの?」

「は、はい」

イッセーも無駄な抵抗をしないな。しても助けないけど。それにしても何で朱乃副部長と小猫もご立腹なんだ?

「こちらから電話したときに、相談してくれればよかったのに」

「……そうです。水くさいです」

イッセーの奴め、電話させてたのか

「で、でも、皆さん無事で帰ってきたのですから…」

そこでギャスパーくんがイッセーを助けていたが、ここで爆弾投下

「まぁ向こうで新しい女を作ってたからな」

「ちょ、シドウさん!?」

「事実だろうが。今度は九尾の娘だ」

「ったく、人聞き悪いな!シドウさんは!」

「あの感じじゃきっと美人になるぞ、イッセー」

更にアザぜルも加勢してくれる

「そ、そうかもですけど、小さい子への趣味はありません!」

ドゴッ!

意味のわからない暴力がイッセーを襲う!まぁ小猫だからねしかたn

「シドウさん……」ゴゴゴ

おお怖い怖い。てか小猫、今俺の心を…いや、まさかな

 

 

 

その後も話は続きイッセーのパワーアップについての話になったことを皮切りに話がどんどん脱線していったんだが、アザぜルが突然思い出したように声をだした

「そういや、学園祭前にフェニックス家の娘が転校してくるそうだぜ?」

「あ、そういえば」

俺も忘れてたわ

「レイヴェルがですか!?マジで!?」

「「マジで」」

「確か一年だったか小猫とギャスパーと同じだな」

「猫と鳥か…大丈夫か?」

「……どうでもいいです」

アザぜルと俺の一言に小猫は不機嫌そうだ。

「にしても、何で急に?」

イッセーが訊いてくるが、アザぜルスゲェいやらしい顔してるぞ。にしても

「リアスたちも大変だな」

「「「「「「……………」」」」」」

何か女子一同が黙り込んでるんだが

「そろそろ学園祭があるが、その前に」

「兄様。わかっています。みんな、サイオラーグとのゲームもあるわ。そちらの準備にも取りかかりましょう」

「「「「「「「はい!」」」」」」」

リアスの言葉にみんなが返事をする。

俺は参加しないが手伝える限り手伝っていくさ。

にしても奴らが言っていた

龍喰者(ドラゴン・イーター)

一応俺とアザぜルの意見は"神器か神滅具の何か"ってことになったが……一体何なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後…ソーナ宅によばれたんだが

「言い訳は」ゴゴゴ

「はい、すいません」

俺は正座をしてソーナに怒られていた。セラはまだ京都だ。

「またお姉様のわがままなのはわかっていますが、いちいち受けないでください」

「まぁ、そういうなよ」

「……………」ゴゴゴ

「スイマセン」

 

 

 

 

それからもソーナの説教は続き終わったのは数時間後だ

帰ったら帰ったで

「兄様。ソーナの家で何を?」

「……はぁ」

リアスに訊かれたが今は答えたくない。疲れたしこのまま部屋に戻るか。

「逃がしませんよ。しっかりあの時に一言連絡しなかった理由聞かせてください、兄様から何も聞いてませんからね」ニコッ

いい笑顔だなリアス

そしてリアスからも(ソーナよりはマシだったが)説教くらったのだった。

もうやだ!こいつら!

とりあえずそれで修学旅行最終日の長い夜も終わったのだった

 

 

 

 




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