グレモリー家の次男   作:EGO

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本日二話目、どうぞ


life12 脅威の英雄だぜ

俺とイッセーが構え曹操と対峙するが

「どうした、来ないのか?」

「いや、どうすればキミたちの力を引き出して戦えるのか考えていたんだ」

俺の挑発に真面目に答えやがって

「仲間が赤龍帝を倒す作戦を唱えたが、神器を深く知ろうとする者には逆効果になりかねないのでね」

イッセー対策はなくはないって感じか

「何が言いたい?」

イッセーが訊くが曹操は肩をすくめただけだ

「案外、ストレートにやる方がいいかもしれないってことさ」

間違ってはないかもな、ハメ手もいいが相手が赤龍帝だ、圧倒的なパワーで返されるかもしれないし

「だが必ず弱点はあるものさ、赤龍帝だと龍殺し《ドラゴン・スレイヤー》と光とかね。どんなに強くてもその弱点をつかれれば負ける。までは行かなくても大ダメージだろ?俺はそこに注目していてね」

曹操がそう言うと槍を俺たちに向けた。来るな…

「アーシア!女王(クイーン)にプロモーションだ!」

「はい!」

最近イッセーは色々試してるらしいが今はそれでいい

『JET!』

その音と共にイッセーは突っ込んでいくがあっさり避けられたな。俺は一旦ブレードを何本か展開し飛ばす。それは弧を描き曹操に向かっていく

カン!カン!

あっさり弾きやがって、自信なくすな~もう。

俺はブレードを構えイッセーのように突っ込んでいくが俺はジグザグな軌道を作りながら行くぜ。真っ直ぐじゃイッセーの二の舞だしな!そのままの速度で曹操に斬りかかるが

ギィィィン!

あっさり見切られ俺のブレードと曹操の聖槍がぶつかりつばぜり合いになる。

「素晴らしいスピードだ!ギリギリだったぞ!」

なるほど"ギリギリ"ね

そのまま押し飛ばそうとしたが

ピシッ!

俺のブレードにヒビが入ってるのか!やはり聖槍になるとキツいな~

俺は一旦ブレードを消し曹操がよろめくが距離をとる。

いつもならここで攻撃って行きたいが今は

「おぉぉぉらぁぁぁ!」

イッセーが突っ込んで来てるんでね。そのままイッセーが両手でドラゴンショットを放とうとするが

ガッ!

右手を蹴り上げ、左手を槍で弾いた!ドラゴンショットはあらぬ方向に飛んでいく。

俺はナイフを作りながら曹操に近づき攻撃する!それに反応して曹操が槍を振ってくるが

ギン!

危なかった、今のブレードだったら折れてたな。多分

「ナイフだと折れないのか」

「何でかは自分で考えな」

そのままつばぜり合いになるが一旦離れそのまま斬り合をしていく!相手の突きを避け、こちらも手首を狙い攻撃していくがうまく避けやがるな。その後もお互いの攻撃が当たらず再びつばぜり合いになる。

「なるほど、ナイフの方が魔力がこもってるな」

「ご名答」

そのとうりだ、小さい方が一点に魔力が込められて切れ味が増していくんだよな。作りにくいけど…

『BOOST!BOOST!BOOST!BOOST!BOOST!BOOST!BOOST!BOOST!』

そこにイッセーが特大のドラゴンショットが飛んでくる

俺も逃げるべきなんだろうがな、ギリギリまでこのまま抑える!

「ぐ!」

「逃がすかよ!」

よし、今だな!

俺が離れた瞬間、曹操にドラゴンショットが当たる!と思ったんだが槍で斬りやがったか。離れるのが速やすぎたか…

だがイッセーはそのまま飛び出していき右の拳を放つが曹操はその腕を払おうとする。だがイッセーが寸前で右の拳を止め曹操の槍は空を切り、イッセーはそれに合わせて左の拳を突き出した。更にそこから籠手にある"アスカロン"という聖剣を出現させ波動を飛ばした!

バシュ!

鈍い音と共に曹操の左腕が宙を舞った。やるなイッセー

何かイッセーも斬られてたっぽいが気のせいか?俺の疑問を知ってか知らずか曹操はその左腕をキャッチすると懐から何か、小瓶か?あれはフェニックスの涙か!

「テメェらが何で持ってやがる!」

問い詰める俺に曹操は笑うだけだ

「裏のルートでな。ルートを確保し金を用意すれば手に入るものさ」

あれがあれば今死にそうな奴を救えるかも知れねぇのに

「怒りでオーラが増したな」

ガシャ!

突如イッセーのアーマーに傷がついた。

「やっぱり斬ってたのか」

「ああ、時間差が生じてしまったが」

やれやれ、ホントに嫌になるな。やりにくい相手だ。

どうするか俺が考えていたとき

「イリナさん!」

アーシアの悲鳴混じりの声が聞こえた

「あら?まだやってるんだ?」

ジャンヌが現れ血まみれのイリナを抱え

「ま、こちらは二人だからね」

ジークフリートが同じく血まみれの木場とゼノヴィアが

「俺がやればよかったぜ」

ヘラクレスが何か投げてきたが俺はキャッチすると、こちらも血まみれのロスヴァイセが

こいつらやれたのか?くそ、どうするかな

『グォォォ!』

今のはヴリトラか、あっちも八坂姫の尻尾に縛られている

「悪いな、お二人さん。どうやら、フィナーレだ。だがリッパーはまだまだ脅威だ。ジークフリート、ジャンヌ、ヘラクレス相手を頼む」

「はい」

「ええ」

「よっしゃ!」

俺一人で三人ね。とりあえずロスヴァイセを降ろしてっと

「さて、ゲオルグ魔方陣はどうだ?」

イッセーには興味なしかよまったくよ

「行きますよ」

フッ!

ジークフリートが音もなく俺に近づいて剣を振ってくる

キン!

それをナイフで受け止めるが

「他にも五本ありますよ?」

だよな、まったく。

そのまま残りの剣も振ってくるがどうにか防いでいく。そこに

「そ~れ!」

ブン!

ジャンヌが創った龍の尻尾が振り下ろされる!

「ッ!?」

うまくバク転して避けたが、キツいなまったくよ!

更にヘラクレスがミサイルを飛ばしてくる!

俺はそれを見てブレードを展開しミサイルに当てて相殺していき、そのままブレードを飛ばしながらジークフリートとも斬り合いをしていく。その合間にもジャンヌの方にもブレードを飛ばし牽制しておく。そこで一旦ジークフリートから距離をとり息を整える

「やりますね、たった一人で」

「まぁ一人だからってのもあるかもな」

実際何でできてるのかわからん。すると

『お…い』

「「「「?」」」」

何だ?呼ばれたのか?向こう含め何か首かしげてるが、空耳か?

『……ぱ…』

ぱって何だよ

『すごい、おっぱい』

……………は?

『大変なおっぱい』

「「「「は?」」」」

何だろうこいつらと仲良くなれそう、じゃないわ!何だ今のは!声はイッセーの方からか!

「イッセーなにご……」

「「「「「おっぱい!おっぱい!おっぱい!」」」」」

イッセーを中心にして陣形がくまれている!?

何だあれ!変な人(?)が一杯いるんだが

「「「「「おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい」」」」」

これはヒドイ!

多分これを見てる奴全員がそう思ったはずだ。じゃなきゃおかしいって

「………おっぱいゾンビか」

ついに曹操まで変なことを!?いや確かにそう見えるけど!そのおっぱいゾンビは何か魔方陣みたいになってきてるし!

するとイッセーが何か覚悟を決めた顔をした…え?何すんだよ?

召喚(サモン)おっぱい!」

パァァァァ!

その声と共に魔方陣(?)が輝きだした!そのまま光が強くなっていく。二秒ほど経ち光が止むとそこには

「な、何事!?ここは!?イッセーじゃないの!それにシドウ兄様!?どうして私はここに!?しょ、召喚されたの!?え?え?」

リアスがいた。着替えてたのか下着姿で

………どうしてこうなった。英雄派の連中も反応に困ってるぞ

すると突然

「な、なんなの!?光が私を包んでいくわ!」

リアスが光ってる!どういうことだよ!まったく!

てよく見たら光ってるのはリアスじゃなくてリアスの胸が光ってるのか。じゃなくて

「イッセー!説明しろ!どういうことだよ!」

「シドウさん!今は静かにしててください!」

お、おうスゲェ迫力だな。

そう言うとイッセーはマスクを収納し微笑んだ

「イッセー?」

リアスはなんとも言えない顔してるんだがイッセーは正面から言った

「部長!乳をつつかせてください!」

「「ッ!?」」

俺とリアスはその発言に…………絶句した

「よくわからないわ。よくわからないけれど…わかったわ!」

「いや、何でだよ!」

「シドウさん!ですから!」

「だぁぁぁぁ!わかったよ!」

俺はしばらく静観(見てないがな)を決め込むことにした。今のうちに体力回復だな。

「いきます!」

おうおう、やれやれ

「……ぁふん……」

リアスの吐息が聞こえた。その瞬間俺の視界の端に閃光が!

「こ、これは!あ、あああああ!」

リアスの声に反応して振り向くとリアスは光を放ちながら天に昇っていっていた。

イッセーは手を合わせてるし、後でボコボコにしてやる

「なんだったんだ、あれは?」

曹操が言うこともそのとうりだ。てかそれが普通だ。

すると突然イッセーから凄まじいオーラを感じ始めた。

 

 




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