グレモリー家の次男   作:EGO

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本日二話目、どうぞ


life04 ぶらり、裏京都だぜ

イッセーたちと合流し狐の妖怪に先導され俺たちは今、裏の都と呼ばれていた場所に来ている…にしてもスゴいな。

江戸時代ぐらいを思わせる古い建物が建ち並び、そこのいたるところから妖怪がこっちを見てくる。

金閣寺の人気の無い場所にあった鳥居をくぐったらこれだ。

河童と思われる妖怪、一つ目の大きな顔の妖怪、二足歩行の狸など様々な妖怪が住んでいるらしいが、悪魔が珍しいのだろう、好奇の視線を飛ばしてくる。

それからも狐の妖怪に案内歩いていくが中々暗いな、道にある灯火ぐらいしか光源がないぞ

「うきゃきゃきゃきゃ!」

ギロリ

「ごめんなさい」

おどかしてきた提灯に目と口の妖怪を睨んで謝らせた時

「すいません…ここのものはイタズラ好きで…」

狐の妖怪にも謝られた。そこでイッセーが質問をする

「ここは妖怪の世界なんですか?」

それに狐の妖怪が答える

「はい、ここは京都に住む妖怪が身をおく場所です。悪魔の方々が使うレーティングゲームのフィールドを作るものと近い方法で作っていると思ってください。私たちは裏街、裏京都と呼んでおります。まぁ表の京都にいるものもいますが」

裏京都ね…ゲームフィールドに近い感じなのかここ

「人間か?」

「いんや、悪魔だってよ」

「珍しいな」

「あの外国の娘っ子もか」

「龍の気配を感じるぞ」

妖怪が俺たちを見て話してるな、ホントに悪魔が珍しいと見える。

それからもしばらく歩き、橋を渡り、林を抜け、そこでようやく前方に鳥居が見えてきた。その先に屋敷があるところを見るとあそこが目的地か…ん?鳥居のところに誰かいるな、あれは…

「お、来たな」

「みんな、ヤッホー☆」

アザゼルと着物姿のセラ…二人ともブレないな、その二人の間に誰かいるが…誰だあれ?豪華な格好してるがあれが姫様か?

「"九重"様、皆様をお連れ致しました」

狐の妖怪がそうだけ言うと、ドロン!と炎を出現させて消えた…狐火ってやつか。

すると狐の姫様が一歩前に出て口を開く

「私は表と裏の妖怪を束ねる者"八坂"の娘、九重と申す」

自己紹介の後、九重の姫様が深く頭を下げる

「先日は申し訳なかった。お主たちを事情も知らずに襲ってしまった。どうか、許してほしい」

俺は襲われてないしな、イッセーに視線を送るが困り顔で頬をかいていた

「ま、いいんじゃないかな。誤解が解けたなら私はそれでいい」

「そうね、許す心も天使には必要だわ」

「はい、平和が一番です」

上からゼノヴィア、イリナ、アーシアだがホントにいい奴らだなイッセーも

「俺たちはこんな感じだから別にいいって。顔あげてくれ」

こんな感じだからな…リアスはいい眷属を持ったな

「しかし…」

九重姫はこちら以上に気にしてるらしいな。そこでイッセーが膝をつき視線を合わせた

「九重はお母さんのことが心配なんだろ?」

「と、当然じゃ」

「なら間違うこともあるさ、それに九重は謝った間違った思ったから謝ったんだろ?」

「もちろんだとも」

それを聞いてイッセーは笑顔で続ける

「それなら九重のことを咎めたりしないよ」

「…ありがとう」

良かった解決かな。なんか九重姫顔真っ赤にしてもじもじしてるんだが…立ち上がったイッセーに俺が

「にしてもイッセー、子供の扱いがうまいな」

何て言ったからなのか

「シドウさん、茶化さないでくださいよ。これでも精一杯なんですから!」

なんか照れられた…そこに

「さすがおっぱいドラゴンだ」

「はい、さすがイッセーさんです」

「本当、子供の味方よね」

ゼノヴィア、アーシア、イリナの追撃、更に

「見直しました。教師として鼻が高いです」

ロスヴァイセも続く、そして

「"ミラクル☆レヴィアたん"の主演として負けられないわ」

セラからも謎の対抗意識を向けられていた…イッセー大変だな。そこに九重が俺たちに言った

「咎がある身で悪いのじゃが…どうか、どうか!母上を助けるために力を貸してほしい!」

それは、少女の悲痛な叫びだった

 

 

 




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