では一話目、どうぞ
シドウside
あの会議の翌日今イッセーたちは京都観光を楽しんでいるのだろう、だが俺は昨日
「おい!"リッパー"!お前は教師としての方に回ってくれ」
「俺も動かなくていいのか?手が足りてない気がするが…てかアザゼル!いい加減"シドウ"って呼べ!」
「別に名前はいいじゃねぇかよ…教師が二人も抜けれんだろ、お前は今日サボったんだからよ!何かあったらすぐ呼ぶからよ!」
それを言われるとどうしようもないな…
「りょーかい!俺は教師としての仕事を頑張るよ!」
「頼むぜ」
なんてやり取りをアザゼルとしたからな、教師としてホテルの臨時学校本部にいるんだが…
「平和ですねぇ~」
「ですねぇ~」
「お二人ともシャキッとしてください!」
一緒にいる男性教諭と暇を持て余していてボケッとしているところをロスヴァイセに怒られていた…どうするかなこれかなり暇だぞ…
そこにアザゼルから連絡が入る、なるほど誤解は解けたか
「すいません、問題のようです…行ってきます!」
「すいません、私のところもです」
「あぁはい気を付けて」
俺たちはそう言い残してからイッセーたちのいる"金閣寺"の方に向かった
シドウside out
イッセーside
俺、アーシア、イリナ、ゼノヴィア、そしてクラスメートの三人と金閣寺を一通り観光して休んでいたんだがそこに朱乃さんから電話が来たんだ
『もしもしイッセーくん?ちょっと気になることを小猫ちゃんが言ってたのよ…』
「気になること…ですか?」
『えぇ、さっき送ってくれた写真に写ってるらしいの』
「写ってる?何がですか?」
『狐の妖怪がたくさん…京都に妖怪は珍しくないのだけど何かあったの?』
「いえ、大丈夫ですよ。あ、すいません、アーシアが呼んでいるんで行きます」
『何かあったら連絡してね』
「はい、わかりました」
俺はそう言ってから電話を切る。アーシアに呼ばれたってのは嘘だけど…とりあえずさっきの写真を確認するが俺にはただの金閣寺の写真にしか見えん…小猫ちゃんだからわかったのだろうか…とりあえずアーシアたちにも伝えておくかな。俺が振り返るとクラスメートの松田、元浜、桐生が眠ってしまっていた!俺が電話していた一分程で眠ってしまってしまうなんておかしい!アーシアたちは起きてるしゼノヴィアは…店員さんを睨んでいた…怪しく思いゼノヴィアが睨んでいる店員さんを俺も見るが…なるほどな、その店員さんには狐の獣耳と尻尾がある…妖怪じゃないかよ、よく見たら周りの観光客も眠ってしまっている…ゼノヴィアは今朝木場から貰った聖なる短剣を取り出していた、俺もアーシアを後ろに隠し籠手を出現させるが
「お前ら!ストップだ!」
今の声は…やっぱり
「シドウさん!」
「私もいます」
「ロスヴァイセさんも!どうしたんですか」
俺の疑問にシドウさんが返してくれる
「お前らを連れてこいってアザゼルから頼まれた」
「先生から?何かあったんですか?」
次はロスヴァイセさんが答えてくれる
「停戦です。というか誤解が解けました。向こうの方々が謝りたいと」
じゃあもう襲われないのかな?そう思っていると先程からいる狐の獣耳のお姉さんが深く頭を下げてくる
「私は九尾の君に仕える狐の妖でございます。先日は申し訳ございませんでした。姫君もあなた方に謝罪したいと申されておりますのでついてきてくださいませ」
ついてきて欲しいってどこにいくんだ?俺が聞こうとした瞬間
「我ら京妖怪が住む"裏の都"です。魔王様と堕天使の総督様もお待ちです」
どうやら、俺たちが観光中にレヴィアタン様とアザゼル先生が誤解を解いてくれていたらしい
イッセーside out
今回はイッセー中心にしてみました
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします