では、一話目どうぞ
ロキとの戦いから何日か過ぎ、もうすぐイッセーたちは修学旅行だ。まぁ俺も行くんだけどな。
この話はここまでだ。その理由は、オーディン様が一つの大問題を残していってくれたせいなのだが、それは……。
「オーディン様酷い!私を置いていくなんて!」
ロスヴァイセである。オーディン様が帰ったらまだいたんだ。いやぁ驚いたね、普通、付き人置いてくかよ。最初は迎えに来るかなって思ってたが連絡すらきてないぞ。オーディン様ボケてんじゃないか?
「リストラ!リストラですよね!これは!あんなに頑張ったのに!」
おうおうキレてんな。オーディン様、次会ったとき殺されるぞ。
「大丈夫よ、ここで働けるようにしておいたから…」
「本当ですか!」
リストラを知ったその瞬間に次の職が決まるとはラッキーだな。
「ええ、希望通り女性"教諭"でいいのね」
「はい!一応向こうの学校は飛び級で卒業しているので」
なるほど俺やアザゼルと同じって訳か。
「けど大丈夫かしら?かといって今更帰れないし、やっと安定した生活が出来ると思ったのに!」
まぁ、急に職が変われば不安だらけだよな。
「そこでこのプラン」
リアスが書類を出した。何だあれ?
「うそ!保険金がこんなに…」
「そうなの!他にも…」
「すごいです!悪魔ってこんなにもらえるんですか!」
……買収してる!俺の妹が、ロスヴァイセを買収している!これが悪魔の本能と言うやつなのか!
「それにグレモリー家だと…」
「さすが魔王輩出した家です!」
「グレモリー家は優秀な人材を募集しているのよ!」
そこでリアスが"紅の駒"を取り出したあれは『
「そんなわけでロスヴァイセ、私の眷属にならない?」
おおう、マジか、目の前でリアス"最後の"眷属が生まれそうだ
「……もしかしたら運命なのかもしれませんね」
ロスヴァイセがそう言うが、
「だが、リアスいけるのか?確か転生させるのって主の技量によるんだろ?ロスヴァイセは結構やるぞ?」
「大丈夫ですわ、兄様。主の成長がこれにも影響することが先日わかったところですから」
「ならいいが」
俺の心配をよそにリ、アスがロスヴァイセに最後の駒を渡す。するとその駒はロスヴァイセに吸い込まれるように入っていった。ホントに大丈夫だったようだ。
「改めて、悪魔に転生したロスヴァイセです。よろしくお願いします」
なんか、目に光が無い気がするのだが、
「私、リアス・グレモリーの最後の眷属は"戦車"《ルーク》のロスヴァイセよ!」
あんだけやって笑顔の妹に恐怖を抱いたよ。悪魔としては優秀だなまったく。
「ま、私も破れかぶれだったしな」
ゼノヴィアがそんな事言っていた。理由はどうであれ、悪魔になったんだな。
「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」
とりあえず大丈夫そうだな。
「オーディン様?次にお会いしたら覚悟しておいてくださいね?」
女って怖いな。今日はつくづくそう思ったよ。俺もセラ怒らせないようにしよう。
その後、もう一つ問題が発生した。
いや俺には直接関係ないのだが、簡単に言うと、朱乃副部長がイッセーに不意打ちに"キス"したのだ。
なんか昔を思い出したな。イッセーはリアスたち女性陣に殺気を飛ばされ、男性(俺、木場、ギャスパー)に助けを求めてくるが、
木場は肩をすくめ、ギャスパーは段ボールに逃げ込み、俺は
「…………」
「ちょっ!シドウさん!?」
無視が一番だと判断した!なんやかんやでこいつら仲いいようたから、大丈夫だろう。
その後はリアスと朱乃副部長が喧嘩を始めてしまい、イッセーはオロオロしていた。イッセー頑張れよ!
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