突然ヴァーリたちが消えたが、今はそれどころじゃない!まだ、フェンリルは倒れてないんだ!
俺が構え直すと、
「きゃぁ!」
「朱乃!」
朱乃副部長がフェンリルに斬られていた!あれ以上はヤバイ!イッセーが向かおうとしてるがロキがそれを狙ってるな!
「やらせるかよ!」
俺が言うと、
「そのとうりだ!」
「はい!」
タンニーンとロスヴァイセが合わせてくれた!てか二人ともスゲェな量産ミドガルズオルムがあと一体だけじゃないかよ!いや今は!
「いっけぇぇぇ!」
俺はブレードを今度は四十本展開して打ち出していく!
タンニーンとロスヴァイセも攻撃してくれているが、
ほとんど防がれているようだ!だが何本かは通ったらしく、ロキのローブに傷がついていた。ならいい。するとイッセーが叫んできた!
「おっさん!シドウさん!大変だ!」
「なんだ!今それどころじゃ…」
「乳神様ってどこの神話のですか!」
…………は?
俺は戦闘中なのに硬直してしまった。な、なんだ?乳神様って?
「リアス!イッセーを早く回復しろ!なんかヤバイぞ!」
「リアス嬢!俺からも頼む!致命傷だ!」
俺もタンニーンも意見が一致していた!ほんとうになんだ、乳神様って!
「イッセーしっかりして!幻聴よ!アーシア回復を!早く!」
「は、はい!」
そして回復の光がイッセーに当たった。これで安心だ。
「いや、違うんです!なんか朱乃さんのおっぱいが!」
「なんだと!おのれ……赤龍帝!」
そんな事言ってるからバラキエルがキレてんぞ!
「アーシア!もう一回やってやれ!」
「はい!」
俺が言うと再び回復の光がイッセーに当たる。
『いや、本当なんだ!信じてくれ!』
今度はドライグが言うが、
「アーシアもう一回だ!今度は宝玉に!」
「は、はい~!」
アーシア疲れてきてんじゃねぇかよ!
『「いや、俺たちは正常だ!」』
イッセーとドライグの両方が言ってくる。ダメだこりゃこうなれば!
「リアスもうこの際"あれ"やってやれ!」
「えぇ!今やるのですか!」
「今だからだよ!」
リアスにそんな事を言っていると
ゴォォォォ!
なんだ!イッセーから凄まじいオーラが!
「なんだ、このオーラは?感じたことのない神格のものを感じるぞ」
ロキがそう言いながら再び量産ミドガルズオルムを五匹召喚した。まだいんのかよ!
俺たちが気を引き締めていると、突然発生した黒い炎がロキと子どもフェンリル二匹、そして今出てきた量産ミドガルズオルムを捕また!なんだあれ?
「この気配は
タンニーンがそう言うってことはそうなんだろうな。"ヴリトラ"ってことは匙か?
「シドウさん!」
イッセーが呼んでるな。
「なんだ!今度は尻神とか言うなよ!」
冗談で言ったのだが、ホントに来そうで怖い。
「いやそうじゃなくて!あれ匙です!」
「なもんわかるわ!でどうしろと!」
「俺が匙の意識を繋ぎます!その後に一撃いれるので援護して下さい!!」
「それは俺じゃなく全員に言えよ!たく!よっしゃ、聞いたな!」
「「「「「はい!(ああ!)(よっしゃ!)(ええ!)」」」」」
ヴァーリチーム含めて返事してくれた。
「この程度で!」
ロキがヴリトラの炎を消して逃げるが、そこに雷光が降り注ぐ!あれは朱乃副部長とバラキエルか!何があったかはわからないが、仲直りしたようだな!まぁ良かったよ!他のメンバーもヴリトラの炎に気を付けながら、攻撃していく。するとロキを再びヴリトラの炎が捕まえた!そこに
「俺式ミュルニルだ!おりゃぁぁぁぁ!」
イッセーの放った特大の一撃がロキを包みこんだが、
「まだだ!」
ロキの野郎、まだ意識あんのかよ!そんじゃ決めますかね!
「俺のありったけくれてやるよ…」
俺はブレードを大剣に変え、上段に構える。そして、今残っているほぼ全ての魔力を込めていく!そして、
「
そう叫びながら一気に降り下ろし、紅い魔力の濁流を叩き込む!紅の光が、俺の視界と、ロキたちを埋め尽くしていった!
光が止むと、なんかかなり向こうまで地面が抉れているんだけど、まぁ、いいか。これでようやくロキも倒れた。ついでにフェンリルと量産ミドガルズオルムも倒れていた。なんかいいとこどりしちまったかな?
その後、ロキにはいくつもの封印が施され、北欧に送り飛ばされた。ヴァーリチームがいなくなったのは気になるところだが、とりあえず俺らの勝ちだな!
ちなみにこの後現場の復旧作業がかなり大変だった。
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