フェンリルが新たに二体か。どうする、鎖は使いきったぞ。
「さぁ!お前たちの父を捕らえたのは奴らだ!喰いちぎれ!」
ロキの声と共に一体がヴァーリチームにもう一体はこっちに来るが、
「犬風情が!」
ゴォォォォ!
タンニーンが炎を吐き出し攻撃した!が、あれは効いてないのか?あいつら、炎の中を突っ切ってるぞ!ロキもオーラ溜めてるが、そっちは二天龍に任せるしかない!とりあえずフェンリルだ!
フェンリルがこっちに来る前に俺は空中に三十本ほどブレードを展開、一気に飛ばしていくが、全部避けられた。やっぱ遠距離はダメかな?だったら!
「騎士お二人さん!行くぜ!」
「「はい!(ああ!)」」
木場、ゼノヴィア、俺の騎士三人で前に出て最初に木場が斬りかかるが、
キィン!
見た目以上に固いなのかあいつ!木場の剣じゃダメか!そこにゼノヴィアがデュランダルのオーラを飛ばすがあっさり避けられるけどその避けた瞬間に、
ズバ!
俺が滅びを全開で作ったブレードで爪の付け根の肉を斬りつけ爪を一本落としておく。
オォォォン!
フェンリルが叫びをあげた!お、効いたか?なるほど最悪の魔物と言っても生物だからな、弱点はあるって訳か!
「上手くやれば弱らせるぐらいならいけるか」
そこにリアスたち後衛組の攻撃が降り注ぐが、全て避けられていた。だが少し足が遅くなっているように見える。まぁ、足を斬られれば遅くもなるよな。
すると、突然フェンリルが俺たちを無視して親の方に向かっていった!まさか!
俺はあいつらの目的を予測し、すぐさま追いかける!足斬っといて良かったかもしれない!このスピードなら、追いつける!そのまま追いつき、再び斬ろうとするが振り向き様に爪を振ってくる!俺は体を後ろにそらすようにして避けるが。
ヒゥン!
風斬り音が俺の耳に聞こえた!すれすれだったようだ。そのまま体制を整えフェンリルを斬る!…が
キィン!
爪で防がれた!滅び全開なのだが、やっぱ神を殺せるほど強いものは斬れないか!だからさっき肉を狙ったんだけどな!そのまま追撃といきたいが、俺はフェンリルから一旦離れた。その瞬間、雷光が奴を襲う!流石バラキエルだ。火力だけならアザゼル並かそれ以上らしいからな。
バリ!ガリ!
何か削ったり砕いたりしてる音がするのだが、まさか!
いつの間にか消えていたフェンリルが親を縛っている鎖を噛んでやがるのか!ヤバイ!止めねぇと!
だが、俺たちが気が付いたのが遅すぎた。解放された親フェンリルがロキと戦闘中のイッセーたちの方に向かってしまい、
グシャ!
ヴァーリに噛みついた!いくら白龍皇でもあれはヤバイぞ!イッセーとそちらの支援に行っていたタンニーンが助けようとしているが、神速のフェンリルにどちらも斬られた!?力の塊と呼ばれるドラゴンをあんなあっさりと倒すとは、なんて化け物だよ!イッセーとタイニーンが"フェニックスの涙"という便利回復道具で傷を直しているが。
「ついでにこいつらもだ!」
ロキが言うと五匹の蛇みたいなのが出てきたぞ!何だあれ!?
「"ミドガルズオルム"も量産していたのか!」
タンニーンが言う"ミドガルズオルム"って確か龍王だったよな!だがそいつらはタンニーンが抑えてくれているようだから、俺たちはフェンリルだ!
「守ったら負ける!攻めろ!」
俺はそう言いながら再び子どもフェンリル相手に攻撃していく!
「一度ダメでも!」
木場が再び斬りかかるすると子どもフェンリルの額から血が出てるな流石だ急所は必ずあるものだしな!だが…
「ぐぁ!」
「ゼノヴィア!」
ゼノヴィアが爪で斬られた!だがすぐにイリナがフォローに回っていた。いい連携だ!よし、俺も行くかな!
すぐさま子どもフェンリルとの距離を詰めた俺は、
ズバ!
今度は右目を潰す!なんだろ、強敵相手に目潰しばっかだな。
「今よ!"ギャスパー"!フェンリルの視界を更に奪って!小猫はどこでもいいから仙術で攻撃を!」
リアスが指示を飛ばす。
ギャスパーは確か"僧侶"だったな!そのギャスパーは体を無数のコウモリに変えて視界を奪いそこに小猫の打撃が叩き込まれる!二人の連携でフェンリルの動きが更に鈍ったな!
「ゼノヴィア!」
「まだまだ負けんぞ!!」
リアスの合図でゼノヴィアが再びデュランダルのオーラを飛ばす今回は当たったがあんまり効いてないか?くそ!
「いや、まだだ!」
木場がフェンリルの足元に聖魔剣を大量に作り出し足止めする!そのまま木場が神速で動き出すが俺も行くかな!俺と木場の連撃で更にダメージを与える!そこに朱乃副部長の雷光が落とされる!いい感じだな!油断ならないけどな。
すると突然ヴァーリの力が膨れ上がり黒歌が魔法の鎖、フェンリル、それに噛みつかれているヴァーリを何処かに転移させた。
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