朱乃副部長の話を聞いてから少し日にちが経ち、決戦当日となった。と言っても今は部活動なのだがな。まぁ、今は学園祭の出し物決めをしている。それにしても、
「おっぱいメイド喫茶希望です!」
「却下だ」
「シドウ先生!即答しないでくださいよ!」
「そんなもん学校が許すと思うか?」
「うっ!それは…」
「まったく、リアスも大変だな……」
「ふふ、けどイッセーといると楽しいのよ、兄様」
「部長、俺、うれしいです!」
イッセー泣きそうになってんぞ。
「少し甘すぎないか?なぁ?木場よ」
「えっ!こっちに振らないでくださいよ!」
備えといてくれよ。それにしても、こいつらホントに元気だな。
「シドウ先生、どうかされましたか?」
「いや、アーシア。若いっていいなぁと思っただけだよ」
「?」
よくわかってない感じかな?一応俺、何百歳なんだぜ?
キーンコーンカーンコーン………。
部活終了のチャイムか。するとアザゼルが、
「黄昏か………」
なんて呟いた。もうすぐ夜になる。そしたら決戦が始まるのか……。
「
「「「「「はい!」」」」」
それから数時間後。
俺、リアスたち、バラキエル(アザゼルは会合に参加)は都内のとある高級ホテルの屋上にいる。よく見ると上空に元龍王にして最上級悪魔"タンニーン"がいるな。増援で来るなんて言っていたな。
少し離れたところにヴァーリチームもいる。全員いるようだ。それにしても、
「そろそろか…」
俺が呟いた瞬間、強い気配を感じた。
「小細工なしか、恐れ入る」
ヴァーリが言うがまったくだ。正面から来るのか。
そしてロキ、フェンリルの両方が現れた。
「よし、作戦開始だ!」
バラキエルが言った瞬間、俺たち、ヴァーリチーム、タンニーン、そしてロキたちが転移の光に包まれた。そのとき、ロキが不敵に笑っていたのを俺たちは確認した。
光が止み、到着したのは岩肌剥き出しの採石場跡地だ。ここで俺たちは奴らと戦うことになる訳なのだが、
「逃げないのね」
リアスがロキに言うと、
「逃げる必要も無かったしな。君たちを倒してからまた、戻ればいいだけだ」
ロキがそう返してくる。ずいぶん余裕だな、あいつ。
「貴殿は危険な考えにとらわれているな」
バラキエルが言うが、
「危険なのはそちらだろう?他の神話勢力との協力などと」
「話し合いは不毛か」
バラキエルが手に雷光を纏わせ翼を展開する。それと同時にイッセーとヴァーリは禁手化し、ロキの元に突っ込み攻撃していくが、どれも大してダメージにはなっていないようだ。
「こちらからも行くか…」
ロキが構えフェンリルも構えた。来るな、その瞬間俺は手を挙げる。
「にゃん♪」
黒歌がふざけてるのか真剣なのかは別として、魔法の鎖を展開した!
「グレイプニル対策はとうの昔からやっている!」
ロキがそう言って笑っているが、鎖はフェンリルを締め上げていった!上手くいったか?
「フェンリル捕縛完了だ!」
俺がそう言う。あとは油断しなければ狩れるはずだ、だが
「スペックは落ちるが…」
なんかロキが不吉極まりないことを言った。
するとロキの両サイドの空間が歪みだした。そして、
「スコル!ハティ!」
新たに二体のフェンリルが現れた!
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