グレモリー家の次男   作:EGO

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本日二話目、どうぞ


life05 準備は大事だぜ

あれからも部屋にいた連中は騒ぎまくってた訳だが、こいつら仲いいだろ!まったく!俺はポツンと一人だったぞ!

「よし、待たせたな。ヴァーリ、イッセー、それとソーナ・シトリーの兵士くん……」

「匙ですよ、先生!覚えてください!」

「わかったよ。じゃあ、匙、来てくれ」

今呼ばれたメンバーは転移魔法で何処かに消えていった。

 

翌日の朝、再び地下の一室に集まった俺とリアスたち、ソーナたちは、学校を休んでいる。作戦が近いから仕方ないさ。するとロスヴァイセが何かをイッセーに手渡した。

「イッセー、何だそれ?」

「さぁ、俺もよくわからないんですけど……」

「それは"ミュルニル"のレプリカだ。それには神の雷が宿ってる。こんなもん隠し持っていたとは、恐れ入るぜ」

アザゼルがそう言うが、

「パッと見はちょっと飾りが豪華な普通のハンマーですけど…」

確かにそうだ。

「オーラを流してみてください」

ロスヴァイセに言われイッセーが魔力を流すと、

カッ!

うお!まぶし!一瞬の閃光が俺の視界を奪う!光が止み、目が回復したところで、確認してみると、

ズドン!

先ほどただのハンマーだったものが、身の丈を越すほどの大きさに!てかイッセー重さに耐えれてないぞ!魔力込めすぎだろまったく。

「イッセー、魔力を抑えろ」

俺が言うと、

「はい、やってみます!」

すると少しずつハンマーが小さくなっていった。それでも重そうにしているがな。

禁手化(バランス・ブレイク)すれば振れるだろ。よし、止めろ」

アザゼルの言葉と同時に、イッセーが力を抜いたので、ハンマーは元の大きさに戻った。

「どうだ、リッパー。お前も持ってみるか?」

アザゼルが聞いてくるが、

「やめとく、本番で使わないものをやったって意味がないからな」

俺がそう返すと

「そうか…」

なんで少し残念そうなんだ!

 

 

その後、アザゼルが預かったという伝言をヴァーリチームに、正確には美猴に伝えたところで

「よし、作戦を確認する!」

作戦確認が始まった。

 

 

数分後、ようやく、終わった。

とりあえず、俺はリアスたちとフェンリルの相手ね。ロキはイッセーたちに任せる。それとさっき匙がアザゼルに連れてかれたんだが、短い付き合いだったが、いい奴だったよ。

 

 

準備中、リアスと共にイッセーのミュルニルについて確認していた。

「大分慣れたか?イッセー」

「はい!どうにか」

「なら、いいのだけれど」

三人でそんな事を話していると、部屋に転移魔方陣が現れた。これはグレモリー家のものだ。ということは……。

「お嬢様、シドウ様、対フェンリル用の鎖"グレイプニル"についての書類です」

「ありがとう、グレイフィア」

「助かるぜ」

リアスと俺が礼を言ったところで、

「あ、あの一つ聞きたいことがあるんですが…」

イッセーがゆっくりと挙手していた。どうしたんだろうか。

「あら、何かしら、イッセー」

「朱乃さんとバラキエルさんについてです…」

なるほどな、だったら。

「俺も詳しく知らないからな。聞かせてくれ」

リアスとグレイフィア義姉さんは、目を合わせてから話始めた。

 

 

 

話を聞き終わって、俺とイッセーは何とも言えない感じになってしまった。

朱乃副部長の母親、そしてバラキエルに関しての話。あそこまでとは思わなかった。

朱乃副部長が堕天使を嫌う理由、少しわかったが、朱乃副部長の本心はホントに憎しみだけなのか?

その後一応アザゼルにも聞きに行ったんだが、

「俺が全部悪いのさ…」

って返された。そう言われるとどうしようもないのだが

。だからなのか?アザゼルがいつも朱乃副部長のことを心配しているのは。

俺は少し気分が沈んでしまったが、切り替えてその後も準備を進めていった。

 

 

 

 




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