では、一話目どうぞ
ロキとフェンリルの強さに押され始めていた時、
俺たちの視界に"白い閃光"が映った。あれはまさか!
「無事か、兵藤一誠」
「なんだ!おっぱいドラゴンが瀕死か?ったく強いんだか弱いんだかわからねぇな!」
ヴァーリと美猴か!なんでテロリストがここに?
俺がそう思っているのも気にせず、ヴァーリがロキを見る。
「初めまして悪神ロキ殿…俺は白龍皇ヴァーリ、貴殿を屠りに来た」
神を倒すね。流石に無理ないか?さてロキはどうくるかな。
「二天龍を見れて満足だ。ここは今日は引こう…」
引くのかそれは助かるぜ。
「だが、この国の神々との会合の日、邪魔させてもらう!」
そう言いながら、ロキは空間に穴を開け、フェンリルと共にそれに潜っていった。マジで引きやがったよ、あいつら。
「イッセー大丈夫!気をしっかり!」
どうやらイッセーも限界のようだ。とりあえず、助かったか。
あれからヴァーリチーム(あの後に残りのメンバーが来た)と話し合いの場を開いたわけだが。
「ロキを撃破しなければならないのだろう?だが、このメンバーだけでは凌げない。違うか」
キツいこと言ってくるが、確かにアザゼル、バラキエルがいても、このメンバーでは無理だ。
「ヴァーリ、お前なら出来ると?」
アザゼルが聞くが、
「いや、ロキとフェンリルを同時には今の俺では無理だ」
『今の』か。そのうち一人でもやれるようになるつもりのようだな。
「だが」
まだ何かあるのか?
「"二天龍"が"手を組む"のなら話は別だろう」
「「「「「!?」」」」」
皆驚いてるが、俺もだよ!二天龍が手を組むだと!?
「俺は今回、兵藤一誠と共に戦ってもいいと思っている」
マジか!?あの喧嘩バカの二天龍が共同戦線だと!?
翌日、イッセー宅の地下一階の一室に、リアス眷属、ソーナ眷属、ミカエルのAである、転生天使のイリナ、アザゼル、バラキエル、ヴァーリチーム、そして俺(レヴィアタン眷属)というなんかすごいメンバーが揃っていた。
テロリストを入れるのはどうかと思ったが、兄さんとセラから許可されたので、渋々入れたわけなのだ。今回のロキ襲来は上の連中に連絡したが、英雄派のテロのせいで人員は送れないとのことだ。
つまりこの部屋にいるメンバーでどうにかしろって訳だ。無茶言うねまったく。神話は違えど相手は神様だぜ?
「先にヴァーリ、なんで協力する気になったんだ」
アザゼルが言うが確かにそれは気になるところだ。
「ロキ、そしてフェンリルと戦いたい…では不満か、"こいつら"はいいと言ったが…」
ヴァーリのチームって、皆戦闘バカなのか?
「不満はあるが、今はそうも言ってられん。戦力が欲しいからな。お前の場合、英雄派との繋がりは無いだろう?」
「あちらとはお互い不干渉という事で意見は一致している。一応言うが、この話、断っても俺たちは独断でやるぞ」
戦うなら一応味方って方が俺は良いけどな。
「そこは兄さんたちも悩んでるらしいが、勝手されるよりはいいかもな」
「納得出来ないことも多いけれどね」
俺が言ったそばからリアスもそう言うが、もう決まってることだ。ソーナもスゲェ不満顔だし。
「変なこと考えてないだろうな。ヴァーリ」
「さてね」
「こっちは怪しい行動をしたら、すぐ刺しにいくからな」
「そうならないことを祈るが、ただでは刺されんさ」
アザゼルとヴァーリの会話が続くが、
「まぁ、それは置いといてこれからロキとフェンリル対策を"ある奴"に聞く、ヴァーリ、イッセー、それとソーナ・シトリーの兵士くん。後でちょっと来てくれ」
それを聞いて匙は焦ってるが、まぁ、頑張ってこい!
「俺はシェムハザに報告してくる。バラキエルも来てくれ」
「わかった」
アザゼルとバラキエルが部屋を出てったな。すると、
「赤龍帝!」
急に美猴が声を出した。
「な、何だよ!」
イッセーもちょっと驚いてるが
「ここのプール貸してくんない?」
………アホかこいつ。
「いいわけないでしょう!」
リアスがキレてそのまま口喧嘩に、
「この剣は………」
「なるほど、なるほど」
奥じゃ、ヴァーリチームの剣士アーサーとイリナが喋り、それに木場とゼノヴィアが聞き耳をたてている。
「にゃん♪」
「…………」
部屋の隅ではリアスの"戦車"塔城小猫が、黒い着物を着崩している"黒歌"とかいうはぐれ悪魔と睨みあっていた。
もうやだこいつら。
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします