「それでは…行きます!」
なんてことを言ってから、目の前にある大木に向かって一閃!すると
ギギギ……と音をたてながらゆっくりと木が倒れる。
よっしゃ成功!これなら実戦でも行けるか?なんでこんなこと考えてんだ俺。すると、
「スゴーイ!スゴーイ!さすがシドウちゃんね☆」
「この間まで、"折れたぁ!"なんて言ってたのに…」
「気にしてること言わないで下さい!」
俺、結構気にしてんのよあれ。
「まぁまぁそう言わないで、それにしても一体どうやったんだい?」
「それそれ、私も気になる」
「えっと、初めての時は作ることに集中していたので、今回は切ること、つまり刃の部分に意識を集中してみました」
「なるほど、イメージから変えたのか…」
「すると、どうなるの?」
「とりあえず作っただけだと形だけで切れ味が低い、つまりナイフの形をした棒と同じ、けど今は切るために作ったから…」
「なるほど、だからあんなスパッ!といったのね☆」
「で、あってるかな?シドウ」
「その通りです、兄さん」
また俺のセリフが……まぁいいけど
「これからはナイフだけではなく、剣とかもできるようにしたいですね」
これはマジだぜ。前世でもよく使ったからな、ナイフとかマチェットとか。
「それは楽しみだ」
「それは楽しみね☆」
まぁ、できても何年か先かもだがな。
「頑張ります!」
その後、また作っては切り作っては切りをして、数分後。
「ありがとうシドウちゃん☆ここら辺の木、伐採予定だってお父様が言ってたのよ☆」
「そんなことで呼んだのか、セラフォルー」
「シドウちゃんにもいい練習になったでしょ?」
「確かにそうかもね、なぁ、シドウ………シドウ?」
「(ゼェ)もう(ゼェ)限界です………」
「……大丈夫?」
ここまで疲れたのもは久しぶりだな。
「(ゼェ)大丈夫…です」
数分後。
「今日は本当にありがとう二人とも☆」
「こちらこそありがとうセラフォルー」
「ありがとうございました。セラフォルー"さん"」
「もぅ…シドウちゃん前から言ってるよね私のことはセラフォルー"ちゃん"って呼んでって」
「さすがにそれは少し抵抗が……」
「まぁ、そのうちでいいんじゃないかな。なぁ、セラフォルー」
「むぅ~」
なんか機嫌悪くなってないか?
「シドウちゃんが言ってくれなきゃ帰さない~」
これは機嫌が悪いんじゃない、駄々をこねてるだけだな。
(シドウ、今回だけでいいから頼めるかい?)
(……わかりました)
「なに、こそこそ話してるのよ」
「では、今回だけですよ」
「うん☆今回だけ今回だけ☆」
一回深呼吸をして、よし、覚悟完了!
「今日はありがとうございました、セラフォルーちゃん!」
「うん、こちらこそ今日はありがとう☆」
今度は急に機嫌良くなったな
「それじゃまた来るよセラフォルー」
「うん☆また今度☆」
そんなこんなでようやく帰れる!こんなに嬉しいことはない……。
「また、遊びに行こうな、シドウ」
「はい……」
今日は本当に疲れた、今夜は熟睡できるな
疲れた、今回は説明回みたいになってしまった…
誤字脱字、アドバイス、感想などかあればよろしくお願いします