どうも、シドウだ。
先日ようやく旧魔王派との決着がつき、その後、病院に運ばれ、すぐに退院。
ようやく家に帰ってこれたんだが、帰宅早々に、
「シドウ…説明を」ゴゴゴ
母さんがめっちゃ恐いんだけど、俺、大丈夫かな?兄さん、ちゃんと説明したんだよな……?
それから親子の家族会議(父さんも途中で参加)を無事終了させ、話題は次期当主についてになった。
「シドウが生きて帰って来たわけだが…」
父さんが言い終わる前に言っとくか。
「先に言いますが、当主にはなりませんよ」
「…シドウ、それは何故?」
「一応、"元"テロリストみたいなもんですし…」
まぁ、"旧魔王派の俺"はあの戦いで死んだ扱いだがな。
「それに、今まで次期当主として頑張ってきたリアスに申し訳ないですし。セ……レヴィアタン様に"頼まれた事"があるので」
「頼まれた事、かい」
「はい、"眷属"にならないかと」
これは昔から言われてたが、伸ばして貰っていたんだ。
「そうか、それでどうするんだ。その話は?」
「身勝手ながら魔王様の眷属になろうかと」
「まぁ、お前が決めたことなら止めわせんが。なぁ、ヴェネラナ」
「えぇ」
父さん、母さんは納得してくれたようだ。
「とりあえず話は終わりだ、改めて…」
「「お帰り(なさい)シドウ」」
「だだいま、父さん、母さん」
ガッ!グググググッ!
いだだだだだ!母さんが急にアイアンくローを!
「父"様"、母"様"でしょう?シドウ、どうやら任務中に色々と忘れているようですね」
「ごめんなさい!これから気を付けます!」
そこでようやく離してくれた。
「…はぁ、とりあえず、詳しくは明日ですね」
「はい…」
明日が恐いのだがすると"父様"が
「大変だな、シドウ」
やれやれだ。けど何か嬉しいな。やっと帰ってこれた気がする。
その後、解放された俺は一人屋敷を歩いていた。すると、近くの部屋から話し声が聞こえた。あの部屋は確か赤龍帝の部屋だったはずだ。入ってみるかね。
入ってもらうと、丁度転移の光が消えたところだった。おや、グレイフィア義姉さんと、誰だあの子?
「お帰りなさいませ、シドウ様」
「あ、はい。ただいま帰りました」
「ほら、"ミリキャス"挨拶なさい」
「はい!"お母様"ミリキャス・グレモリーです!」
ベシ!
「あた」
「人の前ではそう呼ぶなと言ったはずです」
「ぶー、はーい」
元気な男の子だな。にしてもお母様か………。
「グレイフィア義姉さん、もしかして」
「グレイフィアで構いませんよ。私は"今は"メイドですから。そして質問の答えは"はい"です」
そっか、この子がね。とりあえず、こっちも名乗るか。
「シドウ・グレモリーだ!よろしくな、ミリキャス!」
「はい!兄様!」
兄様か…。
「兄様なんて固い固い、おじちゃんでいいよ」
「いえ、それはちょっと……」
あらそう、まぁいいけど。
「シドウ様どうされますか」
「どうするとは」
「今、お嬢様が体育祭に参加されていますので」
なるほど、見に行くかな…
「行きます。妹が"人"として頑張っているところも見たいので」
そんじゃ行くかね。
その後無事転移した俺は、リアスの体育祭を、兄さんと共に応援するのだった。
更に何日か経ち。俺は今、駒王学園旧校舎のある部屋に来ていた。そこにはリアスとその眷属、そして、
「お久しぶりです、シドウ"様"」
ソーナとその眷属がいる。にしても"様"ね。
「昔みたいに、兄さん呼びでもいいんだぞ?」
「いえ、それは」
まあいいか、じゃあ、とりあえず。
「シドウ・グレモリーだ!よろしく頼むぜ!」
自己紹介したんだが、アザゼルが。
「お前があの
懐かしいなその二つ名、すると
「なんすか、その物騒極まりない二つ名は!」
まぁ、そうなるよね。とりあえず、
「気にすんな、赤龍帝!これからは"教師"と"生徒"だがな」
「「「「「え?」」」」」
俺の発言に、何人かの生徒が驚いていた。
「改めてやるか。明日からここで働く"レヴィアタン眷属"のシドウ・グレモリーだ!よろしく頼むぜ!」
「「「「「えぇぇぇぇ!!!」」」」」
いいリアクションだな。これから楽しくなりそうだ!
この章はここまでです!
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