では、どうぞ
ジャックside
その後も、転移を繰り返し、無事帰投することが出来た。さて、なんて報告しようかな?
「ジャック、お前が撤退したということは、カテレアはやられたか。くわしく報告しろ」
「了解です。"シャルバ"様」
到着早々、俺にそう聞いてきたこいつはシャルバ・ベルゼブブ。聞いてわかるとおり、昔のベルゼブブ様の子孫だ。
俺はあの場で起きたことを、アザゼルの擬似的な
「なるほど、お前はカテレアを"見捨てた"と」
言い方は悪いが、確かに見てただけだけどな。
「カテレア様とアザゼルの戦いは私ごときでは…」
「言い訳は良い、で、どうする…」
「カテレア様の仇はわた……」
「カテレアの仇は俺がとる」
俺の言葉を遮るように言い放った奴がいた。
「"クルゼレイ"か…」
クルゼレイ・アスモデウス。もう言わなくてもわかるだろ?
「クルゼレイ様、しかし!」
「戦いを見ていることしか出来なかったお前に、"蛇"を使ったところでアザゼルには勝てん!」
いいぞ、いい感じになってきた!
「クルゼレイ落ち着け。だが、それもそうだな。まぁ、いい。ジャック、次の作戦では"死ぬまで"戦え!いいな!」
「わかりました。失礼します」
とりあえず部屋を出る。ちょろいもんだな、まったく。
自分の部屋に戻りたいが嫌な予感がするな、兄さんへの連絡は次の作戦とやらが決まってからにするか。
ジャックside out
サーゼクスside
あの戦いの後、正式に三竦みで和平が結ばれた。それにしても、あの時カテレアと共にいた剣士、あの剣、そしてあの腕輪、彼はシドウだったのか。まさか、あそこまで深く潜っていたなんて。
「シドウちゃん、あそこまで上手く潜入したなんてね。びっくりしちゃった。私たちを見ても、眉一つ動かさなかったわ」
「ああ、送ってくる情報は少なかったが、その分正確だったのはそのおかげだろう。シドウも頑張っているんだ。おかげで敵が分かったよ」
「
「あぁ、とりあえず、タイミングを見てシドウを戻らせよう。このまま行けば、リアスたちと戦うことになるかもしれない」
「そうね、そうしましょう」
シドウそれまで無事でいてくれ。
サーゼクスside out
ジャックside
あれから何時間か過ぎ俺は部屋でのんびりしていた。兄さんもセラも変わってなくて安心したな~。
あの調子なら大丈夫そうだ。とりあえず今日は疲れた、寝よう。
ジャックside out
次回は話が飛んで六巻になります。と言うか主人公が関わらない話は、今更ながらごっそりカットしていきます。
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします