グレモリー家の次男   作:EGO

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もう少しいきます
では、どうぞ



停止教室のヴァンパイア
mission01 旧魔王派、行動開始だぜ


ジャックside

 

あの戦いから時は流れもう夏だ。

あのときは少し肌寒い感じだったてのに、いやぁ~、時が流れるのって、早いもんだな。

「ジャック!何をしているの!早くしなさい!」

「了解です」

ちなみに今どんな状況かと言うと、魔法使いのチームと共に三竦みの会合に攻撃を仕掛けようとしているところだ。もっと言うと、まともに作戦はあまり知らない、いや、マジで。

なんか、一人一人のやることだけわかっていればいいみたいな感じだ。裏切りをかなり警戒しているよつだが、相変わらず疑っている奴は的外れだ。

それと今回〔ジャックかカテレアが死んだら生きている方は帰投せよ〕なんてことも言われた。

にしても兄さんに旧魔王派の作戦を伝えられないのは地味にキツいかな。一応さっき連絡して、仕掛けることが確定したこと。作戦はわからない事。そして、旧魔王派がある”組織”に協力していること。その組織の”トップ”の存在。それくらいは伝えられた。やるだけやったが大丈夫かな?

 

ジャックside out

 

イッセーside

 

俺、兵藤一誠はかなり緊張している。

別に敵と戦ってるわけじゃないけど、先日のコカビエルの一件に関与したとしてトップ会合に参加することになっちまったんだ。その会合で和平を結ぶことになっていき、一応俺は下級悪魔だから何か言うとかないはず。と思ったのだが、さっき、少し喋りる機会が来てしまった。それはどうにかなったけど、スゲェ緊張した……。

「よし、こんなもんだろ、では和平を…」

なんて、アザゼルが言った瞬間俺たちの時が止まった……。

 

イッセーside out

 

ジャックside

 

まさか、こんなことになるとは!?リアスの眷属に”時を止める”神器を持った奴がいたとは知らなかった!

「では、魔法使い部隊お行きなさい!」

カテレアの声と共に攻撃が始まってしまった。しばらく俺は待機とのことだ。

「しばらくしたら行くわよ、ジャック」

「了解です、カテレア様」

現魔王派の連中…みんな死ぬなよ!

 

ジャックside out

 

サーゼクスside

 

シドウからの連絡の通り、旧魔王派からの攻撃が始まった。と言っても、全て結界で防いでいるけどね。しかし、そのせいで僕らトップ陣は下手に動けない状況になってしまったのだが、

「サーゼクス、随分落ち着いてるな。来ること知ってたのか?」

堕天使総督…アザゼルが訊いてくるが、

「こちらも多少の情報は知っているし、仕掛けるには今がチャンスというものだろう。覚悟はしてたさ」

僕はそう返す。

「そうか、とりあえず”ヴァーリ”頼めるか?」

アザゼルが言うと、

「了解だ…」

ヴァーリと呼ばれた青年が答え、外に飛び出していった。彼が”白龍皇”、兵藤一誠くん”赤龍帝”のライバルか…。

 

サーゼクスside out

 

ジャックside

 

いやぁ~、やっぱ白龍皇つぇ~。出来れば戦いたくはないな。

俺がボケッとそんなことを考えていると、

「中々粘りますね。ジャック、そろそろ行きますよ」

「了解です」

焦りすぎな気もするが、俺は口出しせんでいこうかな。

そんなわけど、俺、カテレアは、一気に兄さんのいる場所まで転移するのだった。

はい、到着っと。到着と同時にカテレアが憎々しげに言った。

「ごきげんよう、現魔王のサーゼクスそして、”セラフォルー”」

マジかよ、セラもいんのか。向こうの情報はあんまり聞いてなかったからな。

「カテレアちゃん、どうして」

「黙りなさい!私から”レヴィアタン”の称号を奪っておいてよく言うわね」

よく言うぜ。あんたらに悪魔の未来をまかせられるかっての!

「けど安心しなさい。セラフォルー、あなたを”殺して”私が”レヴィアタン”を改めて名乗ります!そして”オーフィス”の力を使って世界をつくりかえます!」

今さらだが、俺スゲェとこにいるな。てかお前にセラは殺せんよ。俺がセラの勝利を確信していると、

「くくく…笑わんな、今時流行らねぇよ。くだらねぇ」

アザゼルか、意外と気が合いそうだ。

「アザゼル、あなたのように力あるものが何故その力を…」

カテレアが言い終わる前にアザゼルが返す。

「言ってろ。お前のセリフは、最初に死ぬ敵役のセリフだぜ」

「私を愚弄しましたね」

カテレアが戦闘体制になったな。俺もやるのか?

「お前ら、手を出すなよ?カテレアは俺がやる」

「カテレア、こちらには…」

「行くわけないでしょう」

兄さん、相変わらずだな。最後まで平和的な解決を望む。良いことではあるが、こいつらには無意味だ。

俺がそう思うと同時に窓側の壁が吹き飛んだ!アザゼルが壊したようだ。

「相手としては不足なし、行くぜ!」

「堕ちた天使の総督が、なめるな!」

二人はそう言いながら壊した壁から飛び出していった。ところで、俺は!?ねぇ、俺は!?少し慌てつつ、改めて部屋を見渡す。

悪魔は魔王様含め五人。天使は四大セラフが二人。確か”ミカエル”と”ガブリエル”だったか?堕天使はいない。うんこれは無理だ。兄さんとセラ、グレイフィア義姉さんはともかく、それ以外から逃げれるかもわからん。いや、逃げる理由はないけどさ。さて、どうするかな?

 

 

 

 

 




また、長くなってしまった。
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします

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