グレモリー家の次男   作:EGO

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Extra life 17 ハルマゲドン再び 団体種目編 ②

玉入れが無事に(?)終わり、早速次の種目へ。

さて、今回の競技は、俺が楽しみにしていた騎馬戦だ!

テンションが高いのは俺だけじゃない、他の選手(主に戦争経験者)のテンションも高くなっている。

で、俺たちレヴィアタン眷属の騎馬は(オカ研はオカ研で騎馬を作っている)配置についた。

「で、シドウさん。大丈夫なのかよ」

騎馬の先頭担当の黒髪の青年レンがそう言ってきた。

なぜ訊いてくるのかはわかる。パン食い競争のダメージはほぼ完治したぜ。

右後ろ担当の緑髪を後頭部で纏めた髪型のキアガラがレンに言った。

「シドウがあの程度で倒れるはずないでしょう?」

「それもそおっすね」

「おまえら、集中しろ」

白髪のダンディーな男性、アシャがそう言うと二人は黙り、しっかりと俺の足を支えた。

『それでは、競技スタートです!』

アナウンスの掛け声が響き渡り、ついに競技がスタートした!

「おりゃあああっ!カタストロフィだっ!死ね、天使どもぉぉぉっ!」

「天使を舐めるなぁぁぁぁっ!」

「天使も堕天使も滅べぇぇぇぇっ!」

開始早々光力、魔力が飛び交う総力戦になり始めた!

「やっぱりこうなるんだな……」

「まぁ、我慢の限界というやつだろう」

俺の呟きにアシャが素早く反応してくれた。我慢の限界か……そのとうりかな。

「とりあえず、転生天使を狩るぞ。フォーメーションを組まれたら厄介だ」

『了解(だ)(です)!』

三人は返事と共に転生天使の一団に突貫し始めた!

「遅れるな!シドウ様に続けぇぇぇぇっ!」

「おおおおおおおおおっ!」

転生悪魔の一団が俺たちのあとに続いて転生天使の一団に突撃するが。

「転生悪魔も転生天使も知ったことかぁぁぁぁっ!」

それを堕天使の一団が攻め立てていた!本当に戦争か何かをしてるんじゃないのか!?

『皆さーん、ここであの戦争の続きを始めないでくださーい!再現されてますよ!あの戦争が見事なぐらい再現されてますからね!やめろって言ってんだろぉぉぉぉっ!ヒャッハーッ!」

アナウンサー!?ついに壊れたか!?元気そうで何よりだけど!

「よし!帽子ゲットなのよ☆」

セラは上手く立ち回っているようだ。下のメンバー(ルテア、ユリヤ、ゼイメファ)も頑張って支えているよう。

「シドウ!右だ!」

アシャの警告を受けて右を向くと。

「グリゴリィィィィッ!」

何て叫びながら突っ込んでくるコスプレ野郎!何あの格好!?何か角がついた兜に派手な鎧を来てるんだけど!?騎馬がかわいそうだよ!めっちゃ辛そうな顔してるよ!

「アルマロスか!あいつ、何て格好を!」

キアガラが叫んだ!そうか、アルマロスだ!グリゴリ幹部って変な奴が多いな!

何て思った矢先に俺たちは激突した!

騎馬同士が押し合い、上の俺たちは腕を掴み合い、帽子を取らせまいとする!

「流石はコカビエルが認めた悪魔だ!ただではやられないか!」

「当たり前だっ!」

俺たちはそう言うと同時に腕を離して殴りあいをしていく!

俺のジャブがアルマロスの顔面にヒットするが、アルマロスが同時に放ったボディーブローが俺の腹に突き刺さった!

くっそ痛いな!だがまだだ!

俺とアルマロスは殴りあいを続けていく!

『シドウ選手とアルマロス選手が殴りあいを始めたぞぉぉぉっ!最早あれは騎馬戦ではないっ!』

アナウンスが俺たち二人を煽ってくるが、お構い無しに殴りあっていくが。

「きゃあああああっ!」

「いやぁぁぁぁぁっ!」

女性の悲鳴を聞いて俺たちの殴りあいは一旦終了。悲鳴の主たちを見ると。

「おおっ!」

アルマロスが歓喜しながら鼻血を出していた。って騎馬の連中もかよ!

「イッセーか……あのバカが……」

俺がそう漏らすとレンが鼻血を出しながら返してきた。

「シドウさんの義弟さん。なかなかヤンチャですね」

「まったくだよ。アシャ、今だ。やれ!」

「ふん!」

俺の指示でアシャがアルマロスの騎馬に足払いをかけて転倒させた!

それはつまりアルマロスも落馬するわけなので。

「しまったぁぁぁっ!」

叫びながら四つん這いになって地面を叩いていた。俺たちの勝ちだ。グリゴリの幹部を討ち取ったぞ!

『こ、ここでアルマロス選手が脱落したぁぁぁっ!堕天使陣営には大打撃だぁぁぁっ!』

アナウンスを無視して俺は次の指示を出す。

「ちょっと義弟ぶん殴りたいから移動してくれ」

「了解だ。まったく」

アシャがそう返すと進行方向を調整してイッセーの方へと向かう。

その途中でイッセーがセラと戦っているガブリエルの方へ!

「まずい!マスターの方に赤龍帝が!」

キアガラがそう叫ぶが、狙いはガブリエルだろうな。だが!

「おまえら、もっと飛ばせっ!」

『おう!』

俺たちは加速していき、イッセーの騎馬に肉薄。そして叫ぶ!

「イッセェェェェッ!行かせねぇぞっ!」

「シ、シドウさん!?」

俺たちはそのままイッセーの騎馬に突っ込んでいき、そして。

「チェェェェェストォォォォォォッ!」

イッセーに割りと全力の右足ストレートを放って吹っ飛ばす!

「ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!」

イッセーは叫びながら吹っ飛んでいき、あいつの騎馬をしていた、木場、ゼノヴィア、ギャスパーも崩れ落ち、吹っ飛んでいったイッセーを見て溜め息を吐いていた。

「やれやれ。よっしゃ、次いくぞ!」

『おう!』

俺たちは素早く切り替えて騎馬戦を続けたのだった。

 

 

 

 

 




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