では、どうぞ
ジャックside
あの通信から少したちやっと破棄ができたぜ。後は。
ん?兄さんから通信か。
〈ことを起こすなら一時間で終わらせてくれ〉
一時間か。いけるか?まぁ、やるだけやるけどな。
〈了解〉
ジャックside out
イッセーside
どうも、兵藤一誠です。みんなからはイッセーと呼ばれています。
俺は誰に言ってんだ?じゃなくて、今は緊急事態なんだ!今俺たちは"駒王学園"という、俺たちが通っている学校近くの公園にいるんだけど、それはさっき堕天使幹部の"コカビエル"がここを管轄している悪魔、部長こと"リアス・グレモリー"(俺のご主人様だ!)先輩に宣戦布告したことが原因なんだ。
それで俺たちは、そのコカビエルを倒すために動くわけなんだが、あいにく俺たちは全員揃っていない。けど"あいつ"を信じるしかない!そんな事を考えていると"ソーナ・シトリー"生徒会長(このヒトも悪魔なんだ)が、
「今、私の下僕たちが学校を中心に結界を張っていますが、万が一、全力でコカビエルが動けばこの町が壊滅します」
マジかよ!会長の言葉で心配しかなくなってしまった。
けど、1時間耐えれば魔王様の加勢があるそうだ.。そうなればきっと勝てる!
………そう言えば、コカビエルはさっき部長を見て、兄君"たち"を思い出すって言ったんだよな。
「イッセー、どうかしたの?」
「いえ、その、コカビエルがさっき部長のことを見て、兄君"たち"を思い出すって、言っていたなと思いまして」
今訊くことではないとは思うがつい訊いてしまった。
今まで聞いた限りだと、確か部長のお兄様はサーゼクス・ルシファー様つまり魔王様だけのはず。
「……そうね今のうちに教えておくわね、私にはねもう一人お兄様が"いた"の」
部長はそう言った。ん?待てよ、いたってことは、まさか!?
俺が訊いてはいけないことを訊いたのではと心配していると、部長は続けた。
「"いた"と言っても今は"行方不明"で、もしかしたら生きてるかもしれないわ」
「部長、その、すいません」
「いえ、いいのよ」
「ちなみにコカビエルの右目を潰したのはその方です」
なんて生徒会長が追加情報をくれた。
「マジっすか!?幹部の片目潰すって、失礼ですけど、バケモンじゃないですか!?」
「けど、その時にお兄様も左目を……」
若干声のトーンを落として部長は言った。なるほど、刺し違え覚悟だったのか。
「さぁ、話は終わりよ。私の下僕悪魔たち!これは死戦よ!けれど死ぬことは許されないわ!」
「「「「はい!」」」」
俺たちは返事をするのだった、"木場"早く帰ってこいよ!
イッセーside out
ジャックside
あれからコカビエルのいる駒王学園に着いたのだが、結界が邪魔で入れん。どうするかな?てか、結界を張ってる悪魔の一人に、また懐かしい魔力の波動を感じる。
なんか、運命とかそんなものを感じてしまうなぁ。まぁいい、どうやって入るかな~?
俺が悩んでいると、そこに昼間見た聖剣使いの片割れが現れた。あれ?もう一人は?
俺が首をかしげていると、結界を張る悪魔と何かを話し込んでいるようだ。あれは中に入るつもりか?だったら便乗するかね。
そんなわけで、あの聖剣使いを入れるため、悪魔たちが一瞬結界を解いた隙に、俺も入りこむのだった。
ジャックside out
今回はここまでです。
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします。