それではどうぞ!
前日の魔法練習から何日かたち、今日は兄さんと共にあるヒトの家に呼ばれ行くことになったんだが……。
「ハァ……」
「どうかしたの、シドウため息なんかして、体調悪い?」
「いえ、大丈夫です」
体調は問題ない、問題なのは行き先なんだよな。
これから行くところはあまり好きじゃない、正確にはそこにいるヒトが苦手なんだ。なんかついていけない、あのテンションに……。
と思ったところでもう到着しちまうんだが。
という訳で到着。俺と兄さんは、その家の付き人に案内される形であのヒトがいる部屋へ向かう。
「お嬢様、お客様が到着いたしました」
「は~い、どうぞ~」
「それでは私はこれで」
「「ありがとうございます」」
しっかりお礼をしてから(母様がうるさいからな)付き人と別れ、俺たちは部屋に入る。
「やぁ!二人とも久しぶりね ☆」
なんて、☆マークが出ていそうなぐらいテンション高めなこの人はser
「セラフォルー・シトリーです☆」
「セラフォルー誰に言っているんだい?」
「ひ・み・つ・だよサーゼクスちゃん☆」
これだからこのヒトは苦手なんだよ。てか、俺のセリフを取りやがって!
改めてこのヒトの名前はセラフォルー・シトリー俺の兄さんとだいたい同じくらいの女の子悪魔だ。
一応言っておくと、俺は人間でいうだいたい小4ぐらい、兄さんは中1くらいだ。出生率の低い悪魔的には年はかなり近い部類に入るらしい。
「なぁにボ~としてるのシドウちゃん」
聞いてて分かると思うが俺と兄さんを『ちゃん』付けする、今のところ唯一のヒトだ。
「いえ…別に」
「どうしたの?体調悪い?」
「大丈夫です…」
ってさっきも言ったような気が……。
ところでなんで呼ばれたんだ俺たち。
「ところでセラフォルーどうして僕たちを、もっと言うとシドウを連れてきてと?」
今回よくセリフとられるな……。
「うんそうそう、その用事って言うのわねシドウちゃんの魔法を見せてもらおうと思ったからなのよ☆」
「え?」
つい間抜けな返答をしてしまったが……マジで?
「え?じゃないよ、風の噂で聞いたのよシドウちゃんの"滅び"はサーゼクスちゃんと結構違うってね」
いつの間に回ったんだよ、たく。
「僕は構わないけどシドウは?」
「とりあえず、やってみます」
「決まりね☆じゃ早速~GO」
という訳でシトリー家裏庭へ……今日は厄日かな?
到着早々セラフォルーが、
「じゃ、早速お願いね☆」
なんて言ってくるので、
「分かりました」
即答で返事をして、早く終わらせたいので、早速目を閉じて集中する……。
ブゥゥン
なんて音をたてながら右手に紅のナイフが出現する
「それが噂のあれね☆」
「そうだよ、セラフォルー」
「それでは…行きます!」
練習の成果見せてやりますか!!
思ったより長引きそうなのでここで一旦区切ろうと思います。
誤字脱字、アドバイス、感想などありましたら、よろしくお願いします。