グレモリー家の次男   作:EGO

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前回を少し加筆しました(12月14日23時過ぎ)これ以前に読んで下さった方々、申し訳ございません。
今回から原作に入っていきます。
では、どうぞ!


月光校舎のエクスカリバー
mission01 旧魔王派としての任務だぜ


俺がジャックとして旧魔王派に潜入してから数年たった。

あいつらはタイミングを見て行動を起こそうとしているか、そのタイミングがない訳わけだ。

俺が警告しまくっているからな。一時期裏切りを考えてたらしいが、それでも俺は疑われてない。結構信用されてんのかな?

それはともかく、俺は今、悪魔が裏で仕切っている"ある町"に旧魔王派として潜入している。

例の指輪のおかげで俺から魔力をほとんど感じないレベルになっているから選ばれた訳だ(あいつら的には俺は魔力が少なく、隠すのもうまいみたいに思われている)。

そこまでしても入れない気もするが、何でもこの辺りで少し問題が発生して、それの事後処理で忙しく、管理する悪魔がいないというわけでうまく潜入できたみたいだ。

それで、この町は平和でいいな~。なんて考えつつ歩いているわけだ。上からの指示が両方ともないから暇なんだ。すると、前から紅髪の高校生と思われる女の子が走ってきた。結構急いでそうだな。俺とその子とすれ違った瞬間、とても懐かしい魔力の波動を感じた。そっか、今の子が、なんか安心したな。今日は、少しいい日かもしれんな。と思いつつ、俺は拠点(俺一人しかいない)に戻るのだった。

 

それからまた何日か過ぎたのだが、少し前からやたら教会のエージェントが惨殺される出来事が連続で発生していいた。それは知っていたんだが、まさか"聖剣使い"まで来るとは思わなかった。そしてこの町に"やつ"がいることも分かった。その事を旧魔王派、兄さん側の両方に連絡したら、

「「極力関わるな」」

的なことを言われた。要するに俺は暇なのだ。それはもう、ヤバイくらいに。しかし、どうするかな~。またフラッとしてくるか?下手に動き回らん方がいいかもだが、俺を止めるやつはいないし、なんか後で適当に理由を付けておこう。という訳で町にくりだしたのだが、

「迷える子羊にお恵みを~」

「え~誰か私たちに慈悲を」

さっき報告した聖剣使いと思われる少女二人が、なんか道端で金を催促して、周りからは奇妙なものを見る目で見られてやがった。俺も近寄らんでおくかな、暇ではあるがああゆうのは願い下げだ。

 

 

 

 

 

 

それから更に数日が経ち、また町にくりだしたのだが、ヤバイもん見ちまった。

なんか神父と悪魔数名が戦ってるのだ。しかもその神父聖剣を持ってる。この間の少女とは別にまだいたのか?

ちなみに俺はそれを近くのビルの屋上から見てたりする。にしてもあの赤い籠手はまさか?いや、この距離じゃなんとも言えんな。

すると、聖剣持ちの神父に年寄りな神父が近づき、何か言ったようだ。どちらにしても、その神父二人が逃げたかと思ったら、例の少女二人が現れ、魔剣持ちのイケメンと共に追撃に出てしまった。なんか心配だな、追いかけるか?イヤでも、これ以上勝手はできないしな。一旦戻るか。そう決めて、心配事だらけのまま、両陣営に連絡するべく、俺は拠点に戻ったのだった。そしてそのまま連絡を開始する。

『ジャック、どうかして』

「カテレア様、どうやらこの町にはコカビエルがいるようです」

『ええ、それは前回聞きました、それで?』

「失礼を承知で言わせていただきます。私に殺らせていただけませんか」

『何を言い出すのかと思えば、なぜ?』

「奴はおそらくこのままここを管轄している悪魔達を殺します、そうなればまた戦争になります」

『それはいいことではありませんか、再び堕天使、天使と戦争ができるのですよ』

俺は心の中で兄さんたに謝りながら、カテレアに言った。

「確かにそうかもしれませんが、今やっても状況は変わりません。あの"偽りの魔王ども"がいる限りは……」

『つまりまだ仕掛けるなと』

「はい。おそらくこの後、あのアザゼルなら和平をうたうはずです。その会議の時に仕掛ければ、奴らを一網打尽にできます」

『なるほど』

「それにグリゴリにいる"白い龍"が来れば勧誘できる可能性も。言い出しておいて失礼ですが、そちらは別の誰かにお願いします」

ちなみに、これは堕天使に通じてるやつから聞いたことだ。

『白い龍の件は元よりそのつもりです。………わかりました。今回の件はあなたに任せます」』

「ありがとうございます」

『えぇ、私たちを失望させないでね。ジャック』

顔は見えないが、きっと気味の悪い笑みを浮かべていることだろう。おお、怖い怖い。

『それと、その作戦が終わったらあなたを回収します、その拠点は破棄しなさい』

「はい、ではこれで」

『ええ』

ブツッ………。

よし終わった。次は兄さんだな。腕輪のスイッチを押してっと、

〈これより動くので、事後処理は任せます。詳しくは後程、こちらから連絡します〉

〈あまり、やり過ぎないように 〉

兄さんに直接連絡をしたから、これでよしかな。

よし、行動開始するか。とりあえず、ここ破棄しないとな。

 

 

 

 

 




なんか長くなってしまった
誤字脱字、アドバイス、感想などよろしくお願いします

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