俺は鎧を纏い、邪龍を偽赤龍帝を蹴散らす。
鎧の影響でパンチ一発で邪龍を沈められる。偽赤龍帝は何発か殴らないとダメだがな。
他のD×Dメンバーも、それぞれ頑張っているようだ。
俺は籠手から鉤爪状に滅びの刃を展開、敵陣に斬り込んでいく。
斬り、蹴り、投げる。それを繰り返し、敵を蹴散らしていく。
数が多いだけで弱いな。
俺は手から滅びのオーラを飛ばし、敵の一団を吹き飛ばす!
鎧のおかげで威力が凄まじいな。
少しずつではあるが、邪龍が減り始めた時だ、トライヘキサの横にいたアポプスが、聖杯を掲げた。聖杯から放たれた光は周辺を照らし、邪龍と偽赤龍帝を復活させた。
北欧でもそうだったが、嫌になるな。
俺は構え直し、邪龍を偽赤龍帝を殺していく。
一体は鉤爪で腹を裂き、ある一体は蹴りで頭を砕き、団体はオーラを放ち、消し飛ばす。
すると、トライヘキサが右手を前に突き出し、オーラを溜め始めた。
あれはマズイ……。
俺は偽赤龍帝を殴り飛ばし、両手をトライヘキサに向ける。
あの右手を吹き飛ばせればいい!
俺が放ったオーラは、邪龍と偽赤龍帝を吹き飛ばしながらトライヘキサに一直線に飛んでいった!
そのままトライヘキサに当たるかと思われたその一撃は、アジ・ダハーカにより防がれてしまった。奴は俺に醜悪な笑みを向けてきた。
その間にトライヘキサからオーラが放たれた。
射線上にいた味方が、為す術なく塵になっていった。
その一撃は勢いを殺すことなく飛んでいき、島を吹き飛ばした!
絶対的な一撃、どうにかしなくては!
俺は邪龍の尻尾を掴み、ジャイアントスイングのように振り回し、それに何体か巻き込んでから投げ飛ばす。
同時にトライヘキサが二射目の準備に入っていた。
俺は阻止しようとオーラを溜めるが、明らかにあちらが速い!
俺がそう思った矢先、バゴォォォンッという轟音と共にアジ・ダハーカが吹き飛び、その直後に絶大なまでの聖なるオーラが、柱のように立ち昇った。それはトライヘキサとアポプスに襲いかかった。アポプスは避け、トライヘキサは光に包まれる。トライヘキサは何事もなかったかのように宙に浮いているが、オーラは散らせたようだ。
アジ・ダハーカとアポプスは今の一撃の主を睨んだ。
俺もそちらを見ると、いたのは
「赤龍帝と白龍皇を知り尽くせていないのだ。邪魔をするな」
「ふふっ、これからだ。なぁ、そうだろ?兵藤一誠」
クロウ・クルワッハと曹操だ。あの二人も来てくれたのか!と思いつつ偽赤龍帝を殴り、粉砕する。
よく見ると、
俺が敵を蹴散らしていると、俺の後ろにつくものが一人。
黒髪に黒い瞳の二十代男性、俺の同僚。
「レン、終わったか」
「ああ、終わらせてきた。他の奴はセラフォルー様のところとそれ以外に別れて戦ってる!」
レンはそう言いながら敵陣に斬り込み、邪龍を蹴散らしてあく。
相変わらず、元気だねぇ……。
よく見れば、白髪のダンディーな男性、アシャ。金髪の垂れ目少女、ルテアも確認できた。
すると、三体のグレンデルの量産型が俺を囲んだ。
俺は鉤爪を構え、一気にトップスピードに入り、一匹目は盛大に腹を裂き、二体目は目から滅びを流し込み、三体目はオーラを込めたストレートで腹に風穴をあける。
それでも動く三体だが、拳に込めたオーラを放ち、消し飛ばす。
すると突然、俺を頭痛が襲った!俺の頭に声が響き渡る!
〔もっとだ!まだ足りねぇぇぇ!〕
黙ってろ!今はおまえの出る幕じゃねぇ!
〔殺せ!もっと戦わせろ!殺し合いをさせろぉぉぉ!〕
黙れ、黙れっ!
グレンデルが俺に叫び、飲み込もうとする!俺はそれに抵抗に集中して、動けなくなってしまった!
そこに飛んでくる量産型グレンデルの拳。俺はそれをもろにくらい、吹き飛ばされた!
〔おらおら、どうした!〕
テメェのせいで集中できねぇんだよ!
俺は態勢を立て直し、邪龍を蹴散らしていく。
すると、曹操の槍から膨大なまでの光が放たれた!
その光を受けて邪龍がトライヘキサから離れていく。アポプスもそれに含まれ、聖杯を手放してトライヘキサから距離を取った。
俺の中のグレンデルも落ち着いてくれた。
作戦を始めるようだな。
俺はトライヘキサを睨んだ。
アポプスの方へとイッセーが向かっていった。アジ・ダハーカの方へはヴァーリか……。
それじゃ、俺はロスヴァイセの援護に行くか。
俺は邪龍を蹴散らしながら移動していた。
ロスヴァイセがトライヘキサ束縛用の術式な準備をしている。
そのトライヘキサは連合軍を肉弾戦で蹴散らしていた。
すると、トライヘキサが右手をロスヴァイセがいる方向に向けた。あれは、マズイっ!俺は加速の勢いのまま、トライヘキサに突っ込んだ!
トライヘキサは不意を突かれたのか、回避もろくにしなかった。
そのままトライヘキサに体当たりを決め、近くの島に頭から突っ込む。
島の砂浜に突っ込み、叩きつけた勢いで離れる。
俺はトライヘキサは立ち上がり、対峙する。そして同時に飛び出し、殴りあっていく!
奴の蹴りが腹部に入るが、歯を食い縛って耐える!
初戦とは違い、こちらの防御力は段違いに高い。一発ぐらいなら耐えられる!
俺の拳を顔面に当て、怯ませる。その隙に両手にオーラを込め、ゼロ距離でオーラを放つ!
それに吹き飛ばされたコアは、岩肌に激突、爆発した。
だが、コアは無傷で立ち上がる。
〔まだまだ足りねぇぇぇぇ!〕
またグレンデルが騒ぎ出したな。やってやるか……。
アザゼル曰く、強力なものを封じた
トライヘキサは体当たりを仕掛けてくる!
「いいぜ、グレンデル。くれてやるよ」
俺はそう言うとトライヘキサの体当たりを避け、無防備な背中に魔力弾を放ち、吹き飛ばす。そして、呪文を口にする。すると、相づちをいれるようにグレンデルの声が響いた。
「我、目覚めるは」
〔いいぜぇ!そうこなくちゃよ!〕
「魔より生まれし罪深き龍なり」
〔どいつが相手だ?〕
「王道を
〔赤いのか?白いのか?相手は誰だ!〕
「我、
〔さぁ、始めるぞ!〕
「
〔行くぞ!おらぁぁぁぁぁ!〕
『
俺をどす黒い光が包み込んだ。
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俺、アザゼルはトライヘキサ束縛用の術式を組み立てているロスヴァイセと合流しようとしていた。
イッセーがアポプス、ヴァーリがアジ・ダハーカの元に向かった。今は二人を信じるしかない。
ロスヴァイセを援護しようと連合軍の協力者がトライヘキサに向かっていくが、それは全て落とされてしまっている。
トライヘキサはロスヴァイセの方に手を向け、オーラを高める。
あの一撃を撃つ気かっ!これでは、間に合わない!
ロスヴァイセが回避行動に移ろうとすると、俺を追い越して黒い閃光がトライヘキサを押し飛ばし、トライヘキサを抱えたまま、近くの島に頭から突っ込んでしまった。
俺がその島を見ていると、黒い鎧を纏った何かが立ち上がり、トライヘキサを睨んでいた。……あれは、シドウ!
シドウとトライヘキサは、互角の肉弾戦を始めた。
俺はそれを見ながらロスヴァイセの横につく。
「ロスヴァイセ、まだか!聖杯は無事に止めた、後はトライヘキサを束縛するだけだ!」
俺はそう言いながら、ロスヴァイセを手伝う。
シドウが時間を稼いでくれているうちに急がねぇとっ!
俺とロスヴァイセの二人がかりで作業のペースを上げていると、突然、空間が振動し始めた。
見ると、シドウから異常なまでのプレッシャーが放たれていた。
これは、まさか!
「シドウ!止せ!それは使うな!」
俺の声は届かず、シドウは
「アザゼル先生……あれは……」
ロスヴァイセはシドウの変化に驚き、作業を停めてしまう。
「ロスヴァイセ、しっかりしろ!シドウも命張っているんだ、俺たちも急ぐぞ!」
「は、はい!」
ロスヴァイセは返事を返すと、作業を再開した。
その間にもシドウはトライヘキサと激突していた。
トライヘキサの攻撃に血を吹き出しながらも怯まず、殴り、蹴り、踏む潰す。どれも原始的な第六感による攻撃、消耗して倒れるぞ……。
「アザゼル、シドウは?」
「セラフォルーか!シドウはあれだよ。今、トライヘキサと殴りあってるあれだ!」
「そんな、シドウ!」
セラフォルーは飛び出そうとするが、眷属に抑えられていた。
「ゼイメファ!離して!シドウが!」
ゼイメファと呼ばれた金髪の女性は、首を横に振った。
「今行っては、逆に邪魔になります!耐えてください!」
彼女はそう言うが、その表情は必死に堪えているものになっていた。
「もう少し、もう少しです。シドウさん、踏ん張ってください」
ロスヴァイセが祈りながら、作業を進める。
『グギャァァァァアアアアァァァァッッ!!!』
シドウの咆哮が響き渡った!
見ると、シドウは片膝をついていた。
消耗が激しすぎる!このままだとあいつが耐えれない!
シドウは口から火炎を吐いてトライヘキサを牽制する。だが、トライヘキサは構わずその火炎を突っ切り、シドウを殴り飛ばした!
「「シドウ(さん)!」」
セラフォルーとロスヴァイセが悲痛な声をあげる。
シドウは吹き飛ばされるなかで
「出来たっ!」
同時に束縛用の術式の調整が完了した!
「ロスヴァイセ!発動しろ!」
「はいっ!」
ロスヴァイセは術式を発動させ、完成した魔方陣からの光がトライヘキサに伸びていった。
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