無責任野郎! 武蔵丸 清治   作:アバッキーノ

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今年最後の投稿になります。
始めた当初はどうなるもんやとも思ってましたが、まさかの2桁のお気に入り登録!
ありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願いします。


第参章 スーパーニャンコ編
B01 接敵…接適?


「さてお立合いの諸兄諸姉がた。今日改まって集まってもらったのは、わしのある秘密を知ってもらうためじゃ」

 いつもの彼らしい、冗談めかしいどこか芝居がかった口調だ。

「ご存知の通り、わしは常にトリオン体でウロチョロしちょる。これには、一応それなりのワケっちゅ~もんがある」

 そのワケとやらも、きっと彼らしい愉快な(あるいはどうでも良い)ワケであるに違いない。少なくとも彼の話を聞いていた人々はそう思った。

「…正直なところ、他人にその姿を見せるのはけっこう辛い。じゃが、こんなわしなんぞでも一緒に働きたい、戦いたいと言ってくれた来馬タイチョーをはじめとしたみんなに、偽らざる真実というものを知ってもらう必要がある。と、わしは悪い頭ながら常々考えちょった」

 普段の彼には似つかわしくない、辛そうな、悲しげな、どこか諦めたような表情と口調に、居並ぶ面々は一様に怪訝な顔をする。

「わしは今から、トリオン換装を解く。できれば、これから見ることは口外せんで頂きたい。それと、これからお見せするわしの『本来の姿』を知っているのは、ボーダー上層部の中でも数人しかおらん」

 彼はここでいったん言葉を切った。聞いていた鈴鳴第一の面々と鈴鳴支部の支部長は、これから起こるであろうことを予想することもできずに、かたくなな沈黙の中で体をこわばらせる。

「先に言うとくが、今のわしの姿はわしの亡父の若き日の姿じゃ。本来の姿は、簡単に言えば二目と見ることを憚られるレベルのもんじゃ。そんなもん見とうない人は、遠慮はいらんから今からでも部屋を出て行ってくれ。もう一度言うが、夢に出るレベルのトラウマになる可能性大じゃ」

 しかし、彼の言葉に従って部屋を出るものは誰もいなかった。彼が話し始めた時のような、どこか緩んだ空気はもう無い。皆は、今や恐れと懸念をその顔に浮かべて隠そうとはしないが、それでも覚悟を決めたといった表情だ。

「…ではいくぞ」

 一瞬の閃光と共にトリオン体を解いた彼の姿を見た時、彼らはただの一言も発することはできなかった。

 

「どうせヒマだと言うなら、イレギュラーゲート対応でもしてろ! 面倒だ? なら街を勝手にブラブラしとれ!」

 開発室でログのチェックをしながら大あくびをし、ついでに屁を一発かましていた清治を、そう言って鬼怒田が追い出した。

 開発室は今、火の車だった。先日来続くイレギュラーな事態の対応に追われているのである。

 通常であれば、ネイバーが現れるゲートはボーダー本部基地周辺の警戒区域に限られる。これは鬼怒田が構築したゲート誘導システムの賜物だ。

 ゲートの出現を基地周辺に絞り、その区域をボーダー隊員が警戒することによってネイバーが市街地へ侵入するのを防ぐ。これがボーダーの防衛の基本計画である。

 だが、ここ最近その防衛計画に狂いが生じていた。基地周辺の警戒区域以外の場所にゲートが突然発生することが頻発しているのだ。

 当然ながらエンジニアは大変だ。自分たちの受け持ちの仕事領域でこういうことが起こっている。上層部はもちろん、戦闘員からも多くの苦情が寄せられた。

 これまでのところ、イレギュラーゲートが発生した地点にたまたま非番の隊員がいたために事なきを得ているが、いつ誰もいない場所にゲートが発生するか分かったものではない。

 また、仮にいつも隊員がいる場所にゲートが開いたとしても、その隊員が必ず対処できるとは限らない。出現するネイバーによっては1人では対処が難しい可能性だってあるのだ。

 技術者の視点からすれば、必ず隊員の近くにゲートが開くという『根拠』がない。『根拠』を明らかにして『原因』を突き止め、それに対処するのが技術者の務めである。

 それをわかっていながら、清治は敢えて他の技術者とは違うスタンスを取った。『原因』はシステムにあるのではなく外部にある。ただ、そう断じることができる『根拠』が無かった。

 ログ解析に特化しつつある清治の職掌において、システムの何らかの欠陥や異常が原因であれば、その兆候を自分が見逃すはずがない。

 『非常勤』であるためずっと張り付いているわけではないが、勤務時間の間は自分が見ていなかった時のログもつぶさにチェックする。だが、それらしいものが見当たらない。

 清治から言わせれば、内部には『根拠』も『原因』も見当たらないのだ。だから『原因』があるとすれば『外部』であるというわけだ。

 当然ながら、その意見は他のエンジニアたちに一蹴された。彼らは普段から清治を煙たがる、あるいは軽んじてはいるが、清治の見解を否定したのはそれだけではない。

「そう言うのであれば、実証に値するものを見せてくれないとね」

 やや皮肉な口調でそう言う。正論だった。清治の立てた仮説はあくまでも清治の頭の中で組み立てられた、文字通りの『仮説』だ。根拠となるものが全くない。

 清治からすれば内部の問題ではないということがその根拠なのだが、それはあくまでも状況証拠の域を出ない。内部の問題ではないと言い切れるだけの完璧な根拠がなければ、その説を肯定することはできないのである。

 こうして、あくまでも外部の問題であると主張する清治の声を無視して、技術者たちはとにかく自分たちの仕事に没頭した。正しい行為ではあるが清治が面白くないと思うのも致し方ないことだった。

 こういった経緯があり、清治は内部のチェックには一切手を貸さず、とにかくログのチェックだけは決して怠らない。で、いつもの通り忙しく立ち働く同僚をよそに、定時にさっさと帰ってしまうのである。

――― ポンさんは優しいな…

 自分を開発室から追い出した鬼怒田の顔を思い浮かべながら清治はそう思った。

 鬼怒田は、開発室内の士気を下げかねない清治を追い出すと同時に、清治に自分の仮説を実証するための機会を与えたのだ。

 あからさまにそう言うようなことはせず、敢えて役に立たない清治を追い出す形で両方を立ててくれている。このあたりが上に立つ人間の才覚だろうと清治は思う。

 そんな鬼怒田の配慮に報いるためにも、清治は自分のやれることに全力で取り組む必要がある。ちゃらんぽらんに生きてはいるが、仕事には真剣な清治だった。

 清治は一見ぶらぶらと所在なげに歩いているように見せている。タッチパネル式の端末を見ながら町を歩いているその姿は、確かに町中で『歩く系』のゲームアプリを楽しんでいる人のようにしか見えないだろう。

 だが、実際清治が見ているのは、これまでイレギュラーゲートが発生した時のログを逆引きして導き出した『ある兆候』をキャッチするアプリだった。開発はもちろん清治自身が行っている。

 イレギュラーゲートは、発生する時に通常のゲートとは違うゆらぎとも言えるトリオン反応を示していたのだ。

 会議の席で清治はそのログを提出してこのことを言ったのだが、清治のようなログを常に見ている者しか感じることのない小さな違和感だった。無論誰もその意見を聞こうとはしなかった。ただ、鬼怒田だけは険しい顔をして腕組みしていたが。

 鬼怒田はいつもそんな顔をしているので、この時何かを考えていたとは他のエンジニアたちは思わなかった。

 結局清治の意見は会議で取り上げられることはなく、清治も別段それを気にしている様子はなかった。ただ、清治が自分の端末で何かを作りはじめたのはこの会議が散開した後のことだった。

 うろうろしながら時々立ち止まり、そっと右肩を撫でながら周囲の様子を確認する。清治は、ここ数日内にイレギュラーゲートが発生した地点のうち、もっとも日が近かったところから順番にぐるぐると歩き回っているのである。

 

 ログに残っていたものとよく似た、しかし少々違うノイズを拾ったと感じた清治は、柄にもなく真剣な顔で現場へと向かった。

――― 柄ぢゃなぁの

 思いつつ目的地に着いたが、そこで予想外の出来事に遭遇するはめになった。まったくもって平和な町の風景が広がっているのである。

「アレぇ?」

 自分でも驚くほどマヌケな声を上げて立ち尽くす清治。そういや、イレギュラーゲートが発生する場合のアナウンスもなかったなと思った時、ふと清治の視界の隅に違和感のあるモノ―― 正確には人が横切った。

――― 人… なんか? ぢゃが…

 清治の目には、その人物が人に見える。だが、サイドエフェクトを使って見ると、その姿はトリオン体なのだ。ご丁寧に懐に別のトリオン体が潜んでいる。

 トリオン体についてはそう気にするほどでもない。実際清治がそうなわけだし、他にもそうした人がいるのかもしれない。

 何せボーダーには数百を超える人がいる。その中の誰それが、清治と似たような事情で普段からトリオン体であるという人がいるのかもしれない。

 ただ、懐にさらに別個体のトリオン体を持っている人がいるという話は聞いたことがない。となると可能性は言うまでもないことだろう。

 既にその人物、やたら背の低い少年のようだが妙に目立つ白い頭が印象に残るその人物は清治の視界にはない。

 とりあえず最後に見かけたあたりに向かおうとしたが、運悪く信号が変わってしまった。

――― こればっかりはしゃ~ないの。ぢゃが

 清治にとってはさほど問題ではない。相手がトリオン体であるのであれば、彼のサイドエフェクトで探せば良いだけである。

 例え町の中を尾行を捲くように歩いたとしても、少なくとも清治の集中力が限界を迎えるまでは問題なく『見る』ことができる。要は、集中力が切れてしまう前に見つけてしまえばよいのだ。

 また、相手は少なくとも現時点で尾行されているとは思わないだろう。そうそうおかしな道順で移動するとは思えなかった。

 信号が変わった。探偵ごっこは好きではないし、対象が『この件』に関係しているという確証はない。ただ、せっかく自分を送り出してくれた鬼怒田に対して手ぶらで帰るのもアレだ。

 可能性があるなら何かやってみよう。案外面白いかもしれないし。そんな感じで清治は、白髪頭の少年(?)の尾行を開始した。

 相手は清治が思った通り、自分が尾行されているとは考えていないようだ。周囲の風景をさも珍しげにきょろきょろ見まわしながら歩いていく様は、先日ボーダー本部の模擬戦ブースで米屋を探していた清治そのものだ。つまりは『お上りさん』である。

 周囲を見回しながら『彼』は歯がゆいほどにゆっくりとした足取りで歩いている。橋を渡り町の中央から少しずつ遠ざかる。公園をわき目に見ながら通り過ぎ、やがてある建物に入っていった。

 その建物は警戒区域にほど近い場所にある。そのせいか、さほど古いわけではないにも関わらず外壁には剥がれなどが見える。メンテナンスが行き届いているとはいいがたかった。

 だからこそ家賃が三門市の相場と比べて低いことを清治は良く知っていた。築十年以内の所帯持ち向けの2LDK、しかも二間はどちらも8畳以上でダイニングキッチンも15畳以上。それが1部屋借りて月々の家賃が25,000円からである。どんな素敵なくそド田舎でもなかなかない価格である。

 なぜそんなことを清治が詳しく知っているのか。それは彼もここに住んでいるからである。

 いや、この言い方は正しくないかもしれない。ここは彼がいくつか確保している『セーフハウス』の1つなのだ。

 清治は市内に5つの部屋を借りている。さらに言えば本部に1つ、鈴鳴支部に1つそれぞれ個室を持っている。都合7つの住居を持っているのだ。

 深い理由があるわけではない。ただ、イレギュラーゲートの件以降、清治は漠然と考えていることがあるのだ。

――― こちらの世界にネイバーのスパイがいる…

 これにしても確信があるわけではなかった。ただ、イレギュラーゲートを作るための工作員、あるいは工作用のトリオン兵などが派遣されているのではないかと清治は思っていたのである。

 一応これでもS級隊員だしエンジニアだ。仮にスパイがいたとして、そのスパイに住居を知られるのはあまりよろしくはなかろう。少なくとも清治はそう考えたのだ。

 他にもいくつか理由はあったが、とにかく清治は二日と同じ場所で過ごすことはなかった。自分の居場所は開発室と鈴鳴支部には伝えている。

 しかし、そこにネイバーなのではないかと思われる人物が入っていった。これは手に汗を握らざるを得ない。

「やべぇな… すっげぇケツが痒い」

 下らんことをつぶやきつつ、仕事とは別に誰何する必要があるなと思った時、後ろから肩を叩かれた。

「よっ。ムサさん。何珍しく真面目な顔してんの?」

「ゆういっちゃんか…」

 親しい友人がすすめてくるぼんち揚げを食べならがら、清治は彼がやって来た理由を察した。

「なるほど。わしがアレに声をかけたら、この先のことが悪い方に流れてまう。つまりはそういうことぢゃね」

「さっすがムサさん察しが良い。ちょっと詳しい話もしたいから、その辺で飯でもどう?」

「そうしたいのはやまやまなんぢゃが、今スカンピンなんよね…」

 先日の武富との約束通り、清治は海老名隊の連中に夕食を奢ったのだ。『遠慮なく食え』という清治の言葉を素直に聞いた彼らは、文字通り遠慮なく食った。

「若い奴らの食欲はすげぇよ。マジですげぇよ。てか、かなりやべぇよ」

 清治は一応何かあってはと思い、財布の中に多めに諭吉さんを動員した。しかし、その動員数では足りなかった。途中密かに中座し、コンビニで諭吉さんを追加動員する。食事会が終わった後は漱石さんもいない財布が残ったのである。

「いいよいいよ。ラーメンだったら俺が奢るから。ムサさんにはいつも世話になってるしね」

「そいつぁありがたいね」

 話はまとまったようだ。

 

 迅が塩ラーメンを注文し、清治が醤油とんこつラーメンを注文すると、二人はすぐに話しはじめた。だが、話の内容は本題とは全く関係のない話だった。

 例えば、最近アマゾン川流域で釣り上げられた、全長5m以上の巨大なアカエイの話だったり、N〇Kの新しいお天気お姉さんの胸がまあまあだという話だったり、有体に言えば『くっそどうでもえぇ話』だ。

 迅が清治を好ましく思っていることの1つにこうしたことがあった。本心では他の人と同様に、すぐにも本題に入りたいはずである。だが、清治は話があると言った迅のペースを尊重するのだ。

 話したいタイミングで話をしてくれれば良い。清治はそういうタイプなのである。

 人によっては自分ばかりが話をしているようで多少不気味に感じることもあるらしいが、とにかく清治は話の聞き役としては最適だった。

「じゃあ、そろそろ本題に入るけど、ムサさんは今、イレギュラーゲートの調査をしてるだろ? その解決にあいつが絡んでるっぽいんだ」

 迅の話はこうだ。今は良くわからないメガネをかけた少年と、清治が追跡していた少年が問題解決に何か関わりがある。だが、清治が今彼に接触すると、彼は協力を拒否するという未来が見えるというのだ。

「そうなると、わしが今やりよる事は無駄ってこときゃ?」

「無駄ってこともないと思うよ。ちゃんと見えてるわけじゃないけど、ムサさんの推論通り問題はゲート誘導システムじゃなさそうだし」

「そうか… でものぉ。ポンさんに『システムのせいじゃない』って言っても、現実に今それが解決できんと同じことぢゃしの」

「だからさ。申し訳ないけど、ムサさんにはまだ黙ってて欲しいんだ」

 迅が両手を合わせて『お願い』と言う。清治は少し考えた。

「…なかなか難しいことを言うようになったなぁゆういっちゃん。わし、これでもポンさんに一応義理があるんよ」

「そこを何とかさぁ。ここでムサさんがあいつと接触しちゃうと、ゲートの件は解決できても、その後のもっと大変なことですごくマズイことになるんだ」

 清治も迅のサイドエフェクトのことは良く知っている。『未来視』だ。可能性のある複数の未来とその分岐点が見えるというサイドエフェクト。彼はその所為で負う必要のない苦労と責任を負っているのである。

 限定的に見える複数の未来、その中でも最も良いと思える選択肢。そして、そのための介入と成功と失敗…

 清治に言わせれば、かなり『エグい』能力であり運命だ。自分同様にちゃらんぽらんな雰囲気を持った迅だが、彼は清治とは比較にならないほどに真面目だ。

 未来が見えて、その中で最も良い結果に導こうとして失敗した時、その責任をすべて自分に負わせてしまう。

――― ゆういっちゃんは優しいな…

 自分の周りに居る人間は、優しい人ばかりだと清治は思う。優しくなければ、自分のような人間に存在意義など見出してくれはしないだろう。

 そうなると、おそらく清治はこの世界で最後の無外流・真伝剣法訣にある『鎮国の剣』の伝承者として、しかし人知れず世間の片隅でそっと暮らしていたことだろう。

「しかし、そうなるとなかなか難しいの。わしも一応なんかの手がかりなり見っけんわけにもいかんし、な…」

 これは自分のためのものではない。自分を町に出してくれた鬼怒田に対してである。

 それについては、迅にも良い思案が無いらしい。珍しく眉間に皺を寄せて唸っている。

 ふと清治が立ち上がった。

「とりあえず分かった。ゆういっちゃんがそう言うならそうしよう。こっちの件はわしの問題ぢゃから、帰ってちょっと考えてみるよ」

「ありがとうムサさん。この埋め合わせは必ずするよ」

「ええよええよ。ラーメン奢ってもろうちょるけんね。これ以上なんかもろうたらバチが当たる」

 清治がそう言うのを潮に、二人はラーメン屋を後にした。

――― やれやれ。とはいえ、どうしたもんか…

 考えつつセーフハウスに戻る清治に、さらなる困難が待ち受けていた。なんと、清治の部屋の隣から、先ほどの少年が出てくるではないか。

「これはこれはお隣さん。はじめまして」

 芝居がかった口調でそう言う少年に、清治も挨拶を返す。

「隣に住んでいる武蔵丸 清治だ。よろしくな少年」

 全く動揺を表に見せることなく言う。

「そう言えば、さっき下見に来た時はムサシマルさん家にいなかったみたいだけど?」

「ああ。これでも技術屋っぽい仕事しちょってね。で、出入りがあって戻らないことも少なくはねぇんだわ」

 嘘ではない。だが、本当のことでもないかもしれない。

 少年は、そんな清治をなんとなく訝るように見ている。その目つきは、清治がそれくらいの年齢だと思う少年のそれにしては余りにも鋭すぎた。

「ところで少年。君の苗字は『クガ』って読みで合っちょるのかね?」

「ああ。そうです。俺の名前は空閑 遊真。よろしくねムサシマルさん」

「こちらこそ」

 こうして清治は、この物語のキーを握る人物、 空閑 遊真との邂逅を果たしたのだった。




良いお年を!

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