無責任野郎! 武蔵丸 清治   作:アバッキーノ

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ちょっとムシャクシャすることがあったので今日アップ(^^;


D04 悲しみの端に

 冬の冷たい夜の闇を切り裂くかのように、緊急脱出した出水が放物線を描いて飛んで行く。と同時に、何か堅いものが転がるような乾いた音が周囲に響き渡った。

「武蔵丸の棒… あいつをここに控えさせて誘い込んだのか!?」

「え? あ、ああ。その通りだ」

 思いもよらぬ出来事と怒り心頭の三輪の言葉に押され、嵐山は誰が聞いてもそれが嘘だと分かることを口走ってしまった。無理もない。彼は戦略上必要とはわかっていてもこうした嘘は苦手だし、清治の唐突な攻撃など、今の今まで念頭に無かったのである。

 返事の拙さに三輪は若干怒気が削がれてしまった。木虎も冷や汗をかいている。これもまあ、無理からぬことだろう。

 ところで、これで形勢が完全に変わったと言って良かった。三輪と当真は無傷であるが、前衛は三輪しかいなくなってしまった。足をそがれてしまったとはいえ、嵐山と木虎の2人は強敵である。当真との即席の連携で彼らを殺し切れるかどうかは微妙なところだった。

 さらに気に入らないのは清治の存在である。完全に虚を衝いた攻撃でこちらの度肝を抜いたというのに、全く姿を現さないのである。

「そこにいるんだろう武蔵丸!」

 再び怒気をこめてそう云う三輪を諌めたのは月見だった。

『落ち着いて三輪くん。武蔵丸くんはもうそこにはいないわ』

 冷静にそう言う彼女の言葉に三輪は驚いた。

 月見が言うには、清治は夜闇の中に身を隠し、攻撃を放った瞬間にその場を離れたと思われる。

「彼が奇襲の際に姿を表すことなんてほとんど無いわ。あるとすれば戦闘が完全に終了した時よ」

 以前、清治らと共にネイバーフットに遠征に出たことのある彼女の意見は正しいように思われた。

 奇襲をかけた直後に姿を消す。ということは、清治はさらに次の獲物を求めて移動したということになる。次の獲物。それが誰かを考える必要など全くなかった。

『三輪くんは目の前の二人の対処を。当真くんはこれから指示する方法・経路で移動して』

「「了解!」」

 月見は、ボーダーきっての戦術家である東の正当継承者と言われるほどに戦術に通じていた。その彼女の判断はまさに的確だった。

 当真は、月見の指示に従って高所から降りると一旦トリオン体を解除した。清治の『目』から逃れるためには効果的な方法だった。

 清治の目から逃れることは、トリオン体である限りほぼ不可能だ。最新の計測では、清治の視界の範囲は体調によって上下するが、概ね100〜120km。その範囲内であれば、壁などの遮蔽物があった場合でもトリオン体を『見る』ことができるのである。

 既に当真の位置は清治に捕捉されていると言って良かった。そして、月見は清治がいたとおぼしき地点から当真の現在位置までの、清治が通るであろう進路を一瞬にして予測したのである。

 その進路から外れ、かつ三輪と共闘して嵐山と木虎を攻撃できる地点を導き出したのだ。

 清治の戦法を見抜き、そのルートを予想し、それを回避して戦闘を継続するための方策を導き出す。月見の戦術眼はまさに非凡であると言えた。

 この判断は正しいものだった。おそらくこれで、少なくとも次の狙撃までは清治は当真の位置を把握することはできなかったであろう。()()()()()()

「ほ〜。えぇルートを選ぶもんぢゃ。さすがはお蓮ちゃんぢゃ。見えんかったら分からんかったろうて」

 佐鳥と落ち合うルートで彼を待ちながら、清治はタブレット端末を覗いていた。彼の張った『枝』は、なんと本部の作戦コンピュータの中にも入り込んでいたのである。これは清治にとっても意外であり、本当なら今すぐにも戦闘を切り上げて鬼怒田に伝えたかった。端的に言えば由々しき事態である。

 清治は『おしおきくんれん棒』を出水に投擲したあと、すぐにカメレオンを機動して姿を隠し、嵐山たちから一定の距離を取るとすぐさまバッグワームに切り替えた。こうしたオプショントリガーの切り替えの上手さについては清治は自らに頼むところであったし、実際にボーダー内でも清治ほどこれを上手くこなすことができる者はいなかった。地味ではあるが、清治が他のボーダー隊員に対してアドバンテージがあると自負する数少ない点であった。

 カメレオンを機動したことによってレーダーに捕捉される可能性はあったが、その後の動きまでは捕捉されることはないだろうと清治は考えていた。仮にレーダーに写ってもほんの一瞬だし、それで捕捉されたとしても後の動きは予測するしかない。

 仮に予測されたとしても、それが正解かどうかは相手にも自分にもわからない。いずれにしてもさほど支障はないだろうと考えていた。

 そう考えてはいたが、さすがに月見はかなりの確度で清治の動きを予想していた。ルートの予測ももちろんだが、清治の『目』から逃れるための方策を当真に授けていたのである。

 見事だと言いたいところだが、実際のところ清治は『枝』によって相手のほぼ全ての動きを把握していた。有益ではある。だが、同時に清治程度の技術と知識があれば、誰でもボーダーに対して『枝』を張れるという驚くべき事実をつまびらかにしたに等しい。

「ムサさん」

 待ち人がやってきた。佐鳥である。

 待っていたとはいえ、別に細かい話をする必要など全く無かった。当真の方が清治がなんとかするから、嵐山と木虎のどちらかが堕とされる前に三輪を止めろというだけのことである。

「さっきは出水先輩にまんまとつり出されちゃいましたからね。次はちゃんと当てないと、後から木虎に何言われるかわかったもんじゃない」

 佐鳥がいつもの調子でそう言う。

「ぢゃね。もっとも、あいごんも詰めぇ誤っとるから、そう偉そうにも言えんはずぢゃがね」

 そう言って二人でクスクスと笑い合うと、互いに自分の目標地点に向かった。別れた一瞬、言いようのない寒気が佐鳥を襲って思わず振り返ったが、既にそこには清治の姿はない。レーダーの精度をほんの少しだけ上げてみたが捕捉できなかった。

 ということは、清治はカメレオンを機動したのではない。バッグワームを機動したまま今の一瞬で文字通り姿を消してしまったということだ。

――― あんなの絶対捕捉できねぇ

 佐鳥は密かに、清治が強襲部隊側に入っていないことを感謝した。

 

 ほぼ2対1ではあるが、機動力の無い嵐山たちの方がやはり不利だ。三輪は無傷だし、清治の抑えがあるとはいえ当真も健在だ。そちらを警戒しつつ三輪と対峙するのは骨の折れる仕事だった。

 オールラウンダーの三輪は近接戦闘においても恐るべき手練の持ち主である。接近されることは避けねばならなかった。

「私達の足じゃいずれ追いつかれます! 狭い道を利用しましょう!」

 木虎の提案を受けて、嵐山は当真の射線に注意しつつ狭い路地へと入って行った。

「! 路地に入ったか…」

 三輪としては考えざるを得ない。通常、狭い場所を利用するのは少人数で多数の相手を迎撃する場合だ。

 この場合、相手の人数の方が多いし、それでもたかだか2人だ。狭小地での戦闘におけるメリットはお互いに特に無いはずだ。

――― テレポーターが厄介だな…

 一番警戒すべきなのは、奇襲をしかけられることだった。三輪が路地に足を踏み入れた瞬間に、テレポーターで背後を取られればどうだろう。いかに三輪でも、嵐山と木虎の2人から集中放火を浴びたのではかなわない。

 こちらから仕掛けない限り嵐山たちは攻撃してくることは無いだろう。この奇妙な『間』を利用しない手はなかった。

 一方、その『間』を利用しているのは嵐山たちも同じことだった。三輪が不用意に踏み込んでくることはないだろうと考えた嵐山は、次の三輪の一手を考える。

――― 出水がいれば爆撃してくることも考えられるが… 三輪ならどうする?

「賢。まだいるよな?」

 嵐山が佐鳥に通信する。

「はいはい。ひっそりと生きてますよ」

 佐鳥は返事をした際に、先ほど清治に会って当真の方は彼が引き受けてくれたことを伝えた。

「それで何やってるんですか佐鳥先輩。まじめに働いてください」

「この辺マジで射線通んないんだって! それにちゃんとムサさんと連絡とったじゃん!」

 そんな2人のやりとりをよそに、嵐山は佐鳥にレーダーの精度を10秒だけ上げることを命じた。

 レーダーは基本トリガーであり、B級以上の隊員のトリガーに標準でついているが、使用中はわずかではあるがトリオンを消費する。そのため、小隊の場合は隊のうちトリオン量に余裕のあるものがレーダーを使用して他の隊員の共有するという使用方法がセオリーである。

 先にも述べた通り、スナイパーはそのポジションを希望できるという時点でトリオン量が多い。この場合佐鳥が適任なのは自明のことだ。

 レーダーを確認した嵐山は、三輪と当真が迅の方に向かっていることを確認した。

「罠ですね」

 木虎の言う通りだった。

『そんなら、そっちはとにかく三輪っちだけを釘付けにしてくれりゃぁえぇ』

 嵐山隊の通信に、突然清治が割って入った。

「ムサさん!? 一体どうやって…」

『どうもこうもなぁよ。この『演習』の間にちょ〜っと悪さしちゃろうと思ったら、本部の作戦コンピュータん中に入り込んでも〜た。おかげでお蓮ちゃんのもはるちーちゃんのも丸見えよね』

 困ったような口調で言う清治。実際に困っているのだろう。作戦コンピューターの管理は開発室の管轄である。その開発室に籍を置く清治が外部からハッキングしてしまっているのだ。これはもう笑い事ではない。

「しかし、どうやって三輪を惹きつけたものか…」

『難しいようならそのままでえぇよ。どちらもわしが狩れば済むことぢゃ』

 後半の言葉は、今まさに現場にいる嵐山たちはもちろん、通信を聞いていたオペレーターの綾辻 遥と、ベイルアウトして一息ついていた時枝の二人も戦慄するほどのものだった。あまりに無機質で、あまりに無慈悲な殺意がこもっていたのである。

「わかった。三輪の方は俺たちでなんとかする」

 嵐山としては、そう答えるより他無かった。

 

 綾辻がいくつか提示した狙撃ポイントから、比較的見晴らしの良い公園に嵐山はやって来た。文字通り三輪と当真を釣りだすためだった。

 ただ、三輪から姿が見えるのは嵐山だけだ。木虎は奇襲を期してバッグワームを機動させて控えているに違いない。どちらも足は殺されている。他の作戦の取りようなどないはずだ。

 出水が脱落したとはいえ、三輪の火力も相当なものだった。広い場所でほとんど動けない嵐山は良い的でしかない。

「うへぇ。罠だとわかってても出てこなきゃなんないのが、正義の味方のツライところだな」

『なら、お前が替わってやりゃぁえぇ』

「!!」

 唐突に当真に通信して来たのは、未だ姿を現さない無責任野郎だ。驚いて周囲を警戒するが姿も気配もまるで無い。

 程なく当真、三輪、そして未だ迅に堕とされることなく粘っている太刀川と風間、彼らをオペレートしている月見の通信に、低い声で唸るような不気味な歌が響き始めた。

「なんだこれは!?」

 言うまでもなく清治の声だ。曲はとあるアメリカの有名なシンガーソングライターの古いヒットソングだった。なんでも、米国西部開拓時代のガンマンが死に行く際の心境を歌っているのだそうだ。

 三輪は動揺した。木虎の奇襲を警戒していたが、ここに来て清治の襲撃にも気を配る必要を感じたからだ。

――― 武蔵丸は当真さんの方に行ったんじゃないのか!?

 状況的にどちらか判断がしにくい。あるいは、木虎の奇襲さえも囮にして清治が自分を攻撃してくる可能性だってある。さらに清治はパーフェクトオールラウンダーだ。仮に黒トリガーを使用しないにしても狙撃用のトリガーを携えて参戦しいる可能性も十二分にある。

――― くそっ! そうなると射線の通る位置に俺がいるのはマズい!!

 佐鳥の存在もあった。佐鳥と清治が協力して自分を狙撃して嵐山を援護する可能性もある。無責任男が混じっているだけで、これほど多くのことを考慮しなければならなくなるとは。三輪は自分の立ち位置に気をつけながら、それでいて嵐山を狙う必要がある。

 嵐山にはテレポーターがある。これもまた奇襲にはうってつけだ。これらを全て警戒しながらの戦いとなると、さすがの三輪も相当な胆力を要せざるを得ない。

 一方当真の方も状況は似たようなものであった。どのような方法で通信に割り込んで来たのかは分からないが、既に清治に居場所を捕捉されていると考える方が賢明だった。

――― 意味があるかどうかは分からねぇが、もう一度逃げというた方が良さそうだな

 そう考えた当真は、先ほどの移動手順と同様に建物から飛び降りた。着地してトリオン換装を一旦解除し、生身のまま少し走ってからトリオン換装を行うつもりである。

 ところが、その目的は果たされることはなかった。なんと落下中に首を切り落とされたのである。

 驚愕する当真の視界に巨大な鋏のようなものが見えた。彼はそれを遠征に出発する前に清治から見せられている。

 例の高い所を切ることに適しているということで通信販売で人気の鋏をヒントに作ったというそれを見て、当真は率直な感想を述べた。

「ムサさんさー。あれって、切った後のやつを掴めるから人気なんだろ?」

 それを聞いた清治は、やあその通りぢゃ。忘れとったよと言って笑っていたのを今でも良く覚えている。

「なるほどね… 首を切り落とすんなら、掴む機能なんていらねぇな。やられたよ」

 そのまま当真も緊急脱出を余儀なくされた。

「バカな! 当真さん!?」

 当真の緊急脱出の光を認めた三輪は驚かずにはいられなかった。

 そんな三輪を前に、嵐山はようやくひとごこちついた。そのそばにはいつの間にか木虎がいる。

 三輪はようやく彼らの作戦を理解した。木虎の奇襲の線はそれ自体が布石に過ぎなかったのだ。

 嵐山を囮とした木虎の奇襲。その木虎をも囮とした清治の奇襲。あるいは佐鳥と清治による自分または当真に対するスナイプ。その全てが『フリ』だったのだ。自分をここに惹きつけ、清治に当真を堕とさせるための。

「くっ… 嵐山!!」

 嵐山をアステロイドで撃ち抜こうとする三輪の両腕を佐鳥のツインスナイプが撃ちぬいた。

「OKOK。今度は当てたぜ」

 佐鳥が得意げにそう言った。彼としてもようやく戦闘で役立つことができたのである。

「広い場所で戦ったのは失敗だったな。三輪」

「くっ!」

 腕を失ってもまだ戦意を失わない三輪だったが、迅たちの方角からさらに2つの緊急脱出の光を見てさすがに諦めた。

『三輪くん。作戦終了よ。太刀川くんと風間さんが緊急脱出したわ。奈良坂くんたちも撤収中よ』

 

「嵐山さん。ネイバーを庇ったことをいずれ後悔するときがくるぞ」

 三輪はどうしても言わずには居られなかった。彼のまぶたの裏には今もありありと残っている光景があった。それまで住み暮らしていた町並みが、突如として理不尽に破壊されたあの日の光景が。

 瓦礫と化した自宅や近所の家並み。逃げ惑う人々の阿鼻叫喚。横たわる二度と動かない人々。その人々と同様に心臓付近を繰り抜かれて絶命している最愛の姉。降りしきる冷たい雨…

 何もかも忘れられない。忘れてはならない惨劇の一幕だった。彼はその行為を行った者達を始末するため、失われた大切なものの慰撫のため、絶対にネイバーを見逃すことはできないのである。

「あんたたちはわかってないんだ。親しい人間を殺された人間にしか、奴らの本当の危険性は理解できない。ネイバーを甘く見ている迅は、いつか必ず痛い目を見る。その時には、きっと手遅れだ」

 だが、嵐山は三輪の言葉に否定的な見解を示した。迅は母親をネイバーに殺されているのだ。そのことを知らなかった三輪はさすがに驚愕する。

「ネイバーの危険性さも、大事な存在を失うつらさもわかったうえで、迅には迅なりの考えがあるんだと、俺は思うぞ」

 正直に言えば、三輪にも覚えがないわけではなかった。ただ、迅の普段の軽薄な態度が彼の態度なり考えなりを固くしてしまった感も否めない。認められなかった。認めたくはなかった。

 認めてしまえば、今まで自分がやってきたことは、積み上げてきたものは何だったのだという話になってしまう。

 ネイバーは全て殺す。それがボーダーの基本姿勢のはずだし、自分もそれに従って来た。それを今更…

「なら武蔵丸はどうなんだ! あいつは…」

「ムサさんなら尚の事だ。ムサさんは前の侵攻の時に両親を失い、直接の原因ではないがおじいさんも亡くしてる。ムサさん自身も死にかけたんだぞ」

 嵐山は、あの日清治を救助した忍田から、当時の状況を聞かされたことがある。

 土砂降りの雨、重く垂れ込めた冷たい闇の中で、右腕と左足、頭部の一部を切り裂かれた少年が倒れていた。

 助かるわけがない。むしろ、もう生きてはいないだろう。忍田はそう思った。

「大丈夫か?」

 そう思ったにもかかわらず、何かに促されるかのように忍田は少年にそう問いかけた。大丈夫なわけがないのは見れば分かるというのに。

 呼びかけて、なぜ自分がそうしたのかを疑問に思った瞬間だった。少年が閉じていた目を開き、次いで眼球をこちらに向けてきたのである。

――― 生きている!!

 相手が生きている以上、忍田に救う以外の選択肢はなかった。結局助からないかもしれないが、それでも救助しないという考えなど彼にはありえないことだった。

「今生きている方が不思議なくらいだったそうだ」

 三輪は押し黙るしかなかった。いや、むしろ絶句していたという方が正しいだろう。それほどの衝撃だったのである。

 飄々としてどこか掴み所のない雰囲気を醸し、ヘラヘラとしながら寄って来て、ずかずかと自分の間合いに入って来る。

 そんな清治がまさかそんなことが…

 であれば、何故自分に与しない? 何故ネイバーに加担する? 三輪は益々わからなくなってきた。

「くそ!!」

 やるせのない怒りと戸惑いが言葉と行為に現れた。その声と壁をたたく音は冬の夜闇にかすかに響いて消えていくのだった。


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