NEW GAME! LEVEL UP!!   作:naogran

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ある日、青葉は仕事に集中している。そこに。

うみこ「お疲れ様です涼風青葉さん。」

青葉「あ、はい?」

プログラマーのうみこが来た。

うみこ「プログラムチームの者ですがあなたのNPCからエラーが出ています。」

青葉「あ、すみません。」

うみこ「調べたら単純ミスな物ばかりなんですが、何体もあって凄く困るんですけど。」

青葉「す・・・すみません!」

うみこ「これ・・・重要NPCですか?」

青葉「はい!今完成したばかりです。」

うみこ「凄く可愛いですね。」

青葉「ありがとうございます!」

うみこ「でもこれもエラーが出ています。凄く困るんですけど。」

青葉「エラー!?何処に・・・」

うみこ「ここ。エラーとその内容が書いてあるでしょう。」

画面左下にエラーが表示されてあった。

青葉「あ!本当だ。」

うみこ「これはゲーム画面と同じなので、ここに警告が出ないようにして下さい。」

青葉「表示出来てるからてっきり大丈夫かと・・・」

うみこ「今まで誰も注意してくれなかったんですか・・・?」

青葉「八神さんは特に何も・・・」

うみこ「チッ・・・あいつ・・・!」

舌打ちして怒りが高まった。

青葉「ええ!?」


7話「新人の教育はしっかりしてください」

うみこ「些細なエラーが大きなエラーに繋がる事もあるんですよ。」

 

青葉「ごめんなさい・・・ここにエラーが出てる以上気付かなかった私の責任です。すぐ直しますので。」

 

うみこ「当然です。さっさと直して下さい。相変わらずグラフィッカーは見た目しか気にしないから・・・」

 

落ち込んでる青葉を見てうみこはドキッとした。

 

うみこ「ま・・・まぁ直していただければそれで構いません。エラーをリストに纏めておきましたので修正出来たらご連絡を。」

 

エラーリストを置く。

 

青葉「分かりました。あの、何度かお会いしてますよね。改めてお名前伺っても良いですか?」

 

うみこ「うみこです・・・」

 

青葉「うみこっていう苗字なんですか?」

 

するとうみこがそっぽ向いた。

 

青葉「ご、ごめんなさい!」

 

うみこ「あ・・・は・・・です・・・」

 

青葉「あはさん?」

 

優斗「ふぅ〜。あれ?うみこさん?」

 

そこに優斗がトイレから戻って来た。

 

うみこ「あ、相葉さん。」

 

優斗「お疲れ様です。どうしたんですか?」

 

うみこ「い、いえ・・・」

 

青葉「優斗さん、うみこさんの苗字って何ですか?」

 

優斗「え?いやそれ言ってしまったら・・・」

 

青葉「ん?」

 

そこにコウがうみこを見付けた。

 

コウ「あ!阿波根だ!」

 

優斗「あ。」

 

するとうみこがハンドガンでコウにヘッドショットした。

 

コウ「うわ!!」

 

勿論エアガンである。

 

青葉「八神さん!?」

 

優斗「コウさん!」

 

うみこ「苗字で呼ぶなと何時も言ってるでしょう!」

 

コウ「だって阿波根って苗字見た目と合ってるよ・・・」

 

うみこ「合ってませんよ!」

 

エアガンを連射してコウの頭に全て命中した。

 

コウ「ゴーグル無い人撃つな~!」

 

優斗(あのハンドガン、ガスガンじゃねえのか?)

 

青葉「阿波根さん、変わった苗字ですね。」

 

うみこ「こう書きます。沖縄出身なので。」

 

紙に阿波根と書いた。プログラマーの『阿波根うみこ』。

 

青葉「へぇ〜。」

 

うみこ「でも涼風さんも、う・み・こと呼んで下さい。良いですね?」

 

紙をくしゃくしゃにして物凄い威圧を放つ。

 

青葉「は・・・はい・・・」

 

うみこ「コウさんも新人の教育はしっかりしてください。皆に迷惑が掛かるんですからね。失礼します。」

 

ハンドガンを仕舞って仕事に戻って行く。青葉は落ち込んだ。

 

コウ「落ち込むなって。私も悪いんだし。あれでも良い人だよ阿波根。言い過ぎたって落ち込んでるんじゃないかな今頃。」

 

青葉「え?」

 

 

 

 

 

 

そしてその言葉が的中した。

 

うみこ「言い過ぎた・・・涼風さん結構怯えてましたし絶対嫌われましたよね・・・そう言えば反省してるお猿さんみたいでしたね・・・何を考えてるんですか私は・・・でも本当にお猿さんならおもちゃか餌付けをすればご機嫌直してくれますよね・・・飼った事はないですけど。」

 

自分の席には、多くのモデルガンが飾られてた。

 

 

 

 

 

 

その頃皆はティータイムをしていて、青葉はエラーの修正をしている。

 

ゆん「そっか。青葉ちゃんうみこさんに叱られてもうたんか。」

 

青葉「仕方無いです。エラーに気付かなかったのが悪いんですから。でも銃で撃たれなくて良かったです。」

 

ゆん「うみこさんってそんな無闇に人撃ったりせーへんよ。怒らせるような事したら出来やけど。」

 

青葉「阿波根って苗字は珍しいですね。」

 

優斗「そうだね。実際沖縄県民は珍しい苗字が多いし、うみこさんは苗字で呼ばれると不機嫌になるからね。大輝は最初苗字で呼んで怒らせてヘッドショットされたよな。」

 

大輝「ああ、何発喰らったのか数えたくもねえよ。」

 

はじめ「てかあのコレクション凄いよね!」

 

ゆん「あ〜、ちょっとあんたと通じる所あるかもな。うみこさん。ちょっぴり短気そうなのは確かやね。聞いた話やけど去年の健康診断で看護士さんが注射に戸惑ってたら焦れて自分で注射しようとしたって。」

 

大輝「俺も聞いた事あるぜ。まるで軍人みたいだったって。」

 

青葉「いくら何でもそれはデマじゃ・・・」

 

はじめ「噂って大きくなりがちだし・・・」

 

ひふみ「あながち・・・ただの・・・噂じゃ・・・ないかも・・・」

 

しずく「私も滝本君に賛成だな。」

 

青葉・ゆん・はじめ「葉月さん!?」

 

優斗・大輝「しずくさん!?」

 

忽然としずくが混じってた。

 

しずく「うみこ君ならそれくらいすると思うよ。」

 

青葉(またこの人は忽然と・・・)

 

大輝(あなたは忍者か何かですか?)

 

しずく「モデルガンを撃つのは勘弁して貰いたいけど、ああ言うしっかりしたスタッフが居てくれると心強いものだよ。」

 

 

 

 

 

 

ティータイムを終えて仕事に戻る。再びそこに。

 

うみこ「涼風さんお疲れ様です。」

 

青葉「あはご・・・うみこさんお疲れ様です。」

 

うみこ「早速修正していただいてありがとうございます。ばっちりです。」

 

青葉「本当ですか?良かった~。」

 

笑顔の青葉を見て顔を赤くした。

 

うみこ「それで・・・さっきは少し言い過ぎてしまったのでお詫びを。」

 

青葉(本当に気にしてたんだな・・・)

 

うみこ「私の宝物の一つなんですが、是非受け取っていただけると嬉しいです。」

 

青葉「そんな!悪いのは私ですし、申し訳ないです!」

 

うみこ「いえ、気にしないで下さい。」

 

青葉「でも・・・」

 

うみこ「どうぞ。」

 

青葉(な、何これ・・・?)

 

取り出したのは薬莢だった。

 

うみこ「あー、散弾銃の空薬莢です。本物なんですよこれ。」

 

優斗(本物の薬莢持ってるんですかい!?)

 

大輝(どんだけ〜!?)

 

うみこ「これ凄いでしょ?地元のアメリカ兵さんに頂いた物で貴重って程でもないんですが、火薬の香りが少し残っていて興奮してしまいます。ああ失礼しました。私ったら。どうぞ。」

 

空薬莢を青葉に差し出す。青葉は戸惑ってる。

 

うみこ「・・・どうぞ。」

 

青葉「・・・あ!どうも・・・」

 

戸惑いながら受け取る。

 

うみこ「私のデスクに他にも色々あるので興味があればいらしてください。」

 

青葉「はい。」

 

うみこ「と言っても、本物の銃は持ってないですが。」

 

青葉「持ってたら犯罪ですよ・・・ありがとうございます。大切にしますね。うみこさんってミリタリーが好きなんですね。」

 

うみこ「そうだ。今度サバゲーに参加しませんか?楽しいですよ?」

 

青葉「いや・・・運動神経無さ過ぎなのでちょっと・・・」

 

うみこ「確かに体力は使いますね。銃も軽くはないですし。」

 

青葉「はい。ですから・・・」

 

うみこ「ならばFPSゲームなんてどうでしょう?」

 

青葉「えっと・・・FPSゲームと言うのは・・・」

 

うみこ「一人称視点の銃撃戦ゲームと考えて下さい。それなら初心者でも入りやすい。」

 

青葉「でもそう言うのって運動神経が良くないと無理・・・」

 

うみこ「いやいや。」

 

青葉「私にはちょっと・・・」

 

うみこ「重要なのは操作より立ち位置なので慣れなんです」

 

青葉「でも・・・」

 

うみこ「対人1キルの快感を知ってしまうともうたまりませんよ・・・」

 

青葉(気に入りられてしまった・・・)

 

心の中でそう思う青葉だった。

 

うみこ「それに対人が嫌ならCOOPと呼ばれる協力プレイなんかもあります・・・上手く連携出来た時が気持ちが良いんです。とは言え、最初は上手い人のプレーを後ろから。」

 

青葉(早く帰ってくれないかな・・・)

 

コウ「何何?青葉もサバゲーやるの?」

 

青葉「いえ。お話を聞いてただけで・・・」

 

うみこ「確かに初心者にはハードルが高いかもしれません。しかし私のような経験者が一緒なら・・・」

 

コウ「でもブチギレて敵も味方も攻撃しちゃったりしない?」

 

うみこ「私をどう言う目で見てるんですか!」

 

コウ「ってほら。すぐ怒るし。」

 

うみこ「怒らせるような事言うからでしょう!」

 

そして時間は夜7時13分になった。

 

うみこ「そろそろ就業時間も終わりですね。この際涼風さんにサバゲーの魅力を体感していただきましょう。」

 

青葉「体感・・・?」

 

うみこ「私の秘密訓練場にご案内します。」

 

 

 

 

 

 

そして就業時間が終わり、青葉とコウは屋上に来ていた。

 

コウ「見ろ青葉!夜景が綺麗だ!」

 

青葉「わぁー!何だかワクワクしますね!」

 

優斗「何で俺達までここに来てるんだ?」

 

大輝「うみこさんに誘われて来ちまった。」

 

何故か優斗と大輝も来ていた。うみこさんに呼ばれたからだった。

 

うみこ「何であなたまで居るんですか?」

 

コウ「固い事言わない。私も阿波根の趣味って興味あるし。」

 

うみこ「まあ良いです。別に隠す事の程ではありませんから。」

 

マスクを装備して、軍服に着替えた。

 

うみこ「ようこそ。秘密の訓練場へ。」

 

コウ「なぁうみこ・・・」

 

大輝「ここ屋上ですよね?」

 

うみこ「ちゃんと許可は貰ってます。安心して下さい。」

 

大輝「許可あんのかい・・・」

 

 

 

 

 

 

そして4人も軍服に着替える。

 

コウ「装備OK!」

 

顔にマスクを装備。

 

青葉「あ、あの、宜しくお願いします!」

 

帽子とゴーグル装備。

 

大輝「I'm not gonna make it!(手を貸してくれ!)」

 

バイオハザード5のクリスと同じ装備。

 

優斗「ショータイムだ!」

 

メタルギアソリッド4のスネークと同じ装備。

 

 

 

 

 

 

うみこ「そう。もう少し足を開いて。狙いを定めて、ゆっくり引き金を引きます。落ち着いて絞り込むように。」

 

的に狙いを定めてトリガーを引く。見事命中。

 

青葉「当たった!」

 

うみこ「お見事涼風さん!筋が良いですよ!」

 

青葉「気持ち良いですねこれ!」

 

うみこ「因みに練習すればこんな事も出来るようになりますよ。」

 

ハンドガンを連射する。全弾命中。そして2挺拳銃で連射する。全弾命中。

 

青葉「うわあああ!!!凄ーーい!!」

 

優斗「さて、俺もやるかな。」

 

P90を持って的を狙って連射する。殆ど命中した。

 

優斗「ふぅ〜、結構バランス取らねえと下手したら周りに当たっちまうな。練習すればBB部隊倒せるかもな。」

 

大輝「優斗優斗!俺もやらせてくれ!」

 

今度は大輝が的の前に立って、AK47を連射する。3発命中した。

 

大輝「うっひょー!難しいけどサバゲー面白ぇな!このままウェスカーが出たら面白そうだ!」

 

優斗「見事にバイオハザード気分だなお前。ウェスカー出たらヤバイだろ。」

 

コウ「そんぐらいなら私にも出来そうだな。」

 

うみこ「おや?仰いましたね。」

 

コウ「仰いましたとも!やってみるから貸して。」

 

うみこ「う〜ん、ただ貸すだけじゃつまりません。こう言う趣向はどうでしょう?」

 

コウとうみこが背中合わせで立つ。

 

青葉「あの・・・危なくないですか?」

 

優斗「早打ち勝負か。」

 

うみこ「西部劇スタイルの決闘です。柔らかいペイント弾だから危険はありません。」

 

コウ「おお!!こう言うの1回やってみたかったんだー!」

 

うみこ「行きますよ。」

 

コウ「良いよ!」

 

大輝「さてどっちが勝つんだ?」

 

うみこ・コウ「1、2、3、4、5。」

 

コウ「6、7。」

 

うみこ「8。」

 

コウ「9。」

 

2人「10!!」

 

同時に発砲した瞬間、後ろに倒れて避けた。

 

うみこ「逃げたら当たらないでしょ!」

 

コウ「逃げなきゃ当たっちゃうじゃん!」

 

その後も勝負が続く。

 

青葉「仲良いのかな・・・悪いのかな・・・?」

 

 

 

 

 

 

そして1週間が過ぎて、病院で健康診断。女子更衣室では。

 

看護士A「それではこの検査着に着替えましたらロビーでお待ち下さいね。」

 

青葉「会社の健康診断って病院でやるんですね!バリウム初体験なんですよ~!ドキドキです!」

 

はじめ「あれ?バリウムなんてあったっけ?」

 

ゆん「若い内はそう言うの無いで。」

 

青葉「な〜んだ・・・」

 

はじめ「いや無い方が良いでしょ!!やった事無いけど・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃男子更衣室では、2人が青色の検査着に着替えていた。

 

大輝「なあ優斗、バリウム検査って何歳からだっけ?」

 

優斗「バリウム検査は30代から40代。俺達はまだ20代だから大丈夫だ。」

 

大輝「そっか〜。」

 

優斗「まあお前結構飲酒してるから問題あったらヤバイかもな。」

 

大輝「うぐっ!俺は気を付けてるぞ!依存症にならない為にも。」

 

優斗「もし依存症になったら俺がお前に喝をプレゼントしてやるからな。」

 

 

 

 

 

 

その頃女子更衣室では、皆ピンクの検査着に着替える。

 

ゆん「あ!青葉ちゃんのブラ可愛えな。何処の?」

 

青葉「え?何処だろう・・・ブランドとか気にしなくて。」

 

ゆん「何処かに書いてない?」

 

青葉「う〜ん、あ!これかな?」

 

はじめ(ああ言う会話は何と無く苦手だ・・・なっ!!この検査着薄いな!パッドもないし胸の形が・・・)

 

ひふみの胸を見る。

 

はじめ「うわあ!!」

 

顔を赤くしながら見る。

 

青葉「よし!準備完了!」

 

今度は青葉とゆんを見る。

 

はじめ「良いね2人は・・・」

 

 

 

 

 

 

その後着替えて出て来た。同じく男子更衣室から優斗と大輝も出て来た。そして聴力検査、視力検査、レントゲンを終えてロビーに戻った。

 

青葉「あ!遠山さん!」

 

りん「お疲れ様。」

 

青葉「って!八神さん!どうしたんですか!?」

 

コウがりんの膝の上で苦しそうに寝ていた。

 

優斗「りんさん、コウさんに何かあったんですか?」

 

りん「採血で自分の血を見たら気分が悪くなったみたいで。」

 

大輝「そうですかぁ。」

 

コウ「違う・・・それだけじゃない・・・気を付けろ・・・あの・・・看護士・・・に・・・」

 

大輝「コウさんしっかり!!」

 

青葉「どど、どどどう言う事ですか・・・!?」

 

看護士「滝本さん。」

 

ひふみ「え!?あ、はい・・・」

 

 

 

 

 

 

看護士「まずは血圧を測って、そのまま採血しますね。」

 

血圧計に右腕を入れる。ひふみはぎこちなかった。

 

看護士「大丈夫。落ち着いて。」

 

ひふみ「あ、はい・・・」

 

看護士「まずは深呼吸しようか。」

 

ひふみ「・・・ひっひっふー・・・ひっっひっふー・・・」

 

青葉「ひふみ先輩、それは違います・・・」

 

優斗「出産の掛け声だろあれ・・・」

 

するとそこに。

 

山田「す・・・涼風さん!」

 

青葉「あ、はい!」

 

山田「ま・・・まず血圧を測ってそのまま採血しますので・・・!」

 

青葉「あ、はい!」

 

大輝(コウさんが言ってた看護士ってこの人の事か〜。)

 

青葉が右腕を血圧計に入れる。

 

山田「き・・・緊張すると血圧が上がってしまうので・・・まずは深呼吸しましょう!」

 

青葉「わ・・・分かりまし・・・」

 

山田「私はまだ経験は浅いですが教科書は暗記してますので安心して下さい!」

 

青葉(この人の事かー・・・)

 

心の中でそう確信した青葉だった。

 

山田「あ、はい・・・血圧はこれで大丈夫です・・・」

 

青葉(絶対高い気がする・・・)

 

立ち上がった瞬間転んでしまった。

 

山田「で・・・では次は採血を・・・」

 

青葉「ちょ!ちょっと待って下さい!一度落ち着きましょう!」

 

山田「そ・・・そうですね・・・」

 

青葉「深呼吸です深呼吸・・・」

 

山田「ひっひっふー・・・ひっひっふー・・・ひっひっふー・・・」

 

青葉(移った!?)

 

山田「はぁ・・・すみません・・・先程目の前で倒れられた方がいて、少し緊張してしまって・・・」

 

青葉「はい・・・多分それ私の上司だと思います。」

 

山田「・・・そうなんですか。申し訳ない事をしました。血管の細い方で何度も刺す事になってしまい・・・でも大丈夫です。血管が浮いて来ました。これなら行けます・・・」

 

注射器を持つ。

 

山田「では・・・!」

 

注射器を刺す。

 

山田「終わりました・・・」

 

2人はお互いにホッとした。

 

はじめ・ゆん・大輝(おばさんの方に呼ばれますようにおばさんの方に呼ばれますように!)

 

看護士「ちょっと席外すけど一人で大丈夫よね?」

 

山田「あ、はい。大丈夫です。」

 

その願いが潰えてしまった。

 

青葉(大丈夫かな・・・)

 

するとうみこが青葉の肩に手を置く。青葉が振り向いた瞬間に指を指す。

 

うみこ「隙だらけですよ。」

 

青葉「突然やめて下さい・・・」

 

そしてその後3人無事に終わった。

 

ゆん「終わった〜。」

 

はじめ「そんなに痛くなかったね。」

 

大輝「ちょっと不安だったけどな〜。」

 

青葉「お疲れ様でした。」

 

山田「そ、それでは・・・なにね?あわね?」

 

うみこ「阿波根うみこです・・・!」

 

優斗(うみこさん、そこだけは許してあげても・・・)

 

山田「でででで・・・では!血圧を測った後採血を・・・!え・・・えっと・・・あれ?これどうするんだっけ・・・?ああそっか!教科書に書いてあった通りに・・・つつつ次は採血です!心の準備は宜しいですか・・・?」

 

うみこ「ちょっと待って下さい・・・あなたの言動を見ていると、不安が詰まります・・・本当に大丈夫ですか・・・?」

 

山田「だ、大丈夫ですよ!教科書は暗記して・・・ってあれ?色黒の方って初めてなので血管が・・・」

 

うみこ「ええい焦れったいですね!!」

 

注射器を取った。

 

うみこ「私が自分でやります!!」

 

自分で採血をする。

 

山田「わあああああ!!!!それは絶対ダメですーーーー!!!」

 

青葉・ゆん・はじめ・大輝(デマじゃなかった!)

 

そして採血完了。

 

青葉「何事もなくて良かったですね。」

 

ゆん「ほんまに。」

 

うみこ「何かあったら困ります。」

 

山田「では・・・相葉さん・・・」

 

優斗「はい。」

 

最後は優斗が検査を受ける。血圧計に右腕を入れる。

 

はじめ「優斗さん大丈夫かな・・・?」

 

注射器を持つ。少し震えてるが、採血完了。

 

山田「終わりました・・・」

 

優斗「ありがとうございました。」

 

採血が終わって戻る。

 

大輝「お前怯えなかったな。」

 

優斗「ああ言う新人さんは何処でも居るからな。」

 

ゆん(でも、本番はこれからや・・・!)

 

 

 

 

 

 

そして次は身体測定。

 

看護士A「ウエスト測りますね。」

 

ゆん(ダイエットと昨日の絶食の成果!)

 

看護士A「次の方どうぞ。」

 

次はゆんの番。

 

ゆん「お願いします!」

 

腹を出して腹を引っ込める。

 

看護士A「もう良いですよ。」

 

そして腹を戻す。

 

看護士A(はい。ここっと。)

 

そしてゆんはルンルンしながら喜んだ。

 

看護士A「引き締まって綺麗なウエストですね!」

 

はじめ「そうですか?どうもです。」

 

看護士A「運動とかされてるんですか?」

 

はじめ「ちょっとだけ。でもそんな努力してないんですけどね。」

 

するとゆんが不機嫌になった。

 

青葉「本当だ。はじめさんのお腹綺麗!」

 

はじめ「ちょ、くすぐったいよ。」

 

ゆん「はじめ。う・・・うちも触ってかまへん?」

 

はじめ「え?良いけど。」

 

腹を触るゆん。

 

ゆん「認めたるわ!!」

 

はじめ「何を?」

 

看護士A「あなたのウエストも綺麗ですね~。あ!腹筋もしっかりしてる。」

 

うみこ「ありがとうございます。日頃から鍛錬してますから。」

 

看護士A「日頃の鍛練って・・・やっぱり?」

 

うみこ「はい。サバゲーです。プログラマーチームはしばしばハードワークになりますからそれに負けない健康的な体を維持しないと。」

 

青葉「何かプロフェッショナルって感じで格好良いです!」

 

次は大輝のウエストを測る。

 

看護士A「綺麗ですね。でも去年より少し太りました?」

 

大輝「え!?マジですか!?あっちゃ〜・・・日頃飲み食い過ぎたかも・・・」

 

看護士A「今度から気を付けて下さいね。」

 

大輝「はい・・・努力します・・・」

 

そして最後は優斗のウエストを測る。。

 

看護士A「あなたのウエスト引き締まってますね。」

 

優斗「そうですか?」

 

看護士A「日頃運動とかされてるんですか?」

 

優斗「そうですね、アウトドア派なので多分そのお陰だと思います。」

 

するとそこにしずくが戻って来た。苦しそうな表情をしていた。

 

青葉「葉月さん。どうしたんですか?」

 

しずく「バリウム飲んでね・・・慣れてないもんだから・・・」

 

優斗「ありゃりゃ〜、それはそれは。」

 

しずく「うみこく~ん。膝枕して貰えないか?君のハリのあるふ・と・も・もで~。」

 

するとハンドガンを取り出して銃口を顔に向けた。

 

うみこ「撃ちますよ?」

 

大輝(しずくさんに対しては容赦無しだなぁうみこさん。)

 

 

 

 

 

 

その頃りんはドラマを観ていた。

 

男子『こうしてると、とても落ち着くよ。』

 

女子『私も。』

 

りん「あ!ち、違うの!これはそう言うんじゃなくて・・・」

 

だがコウは気持ち良さそうに寝てる。

 

 

 

 

 

 

そしてやっと健康診断が終わった。全員着替えて病院から出た。

 

コウ「良く寝た~。何か食べて帰ろうか。もうお腹がぺこだよ。」

 

はじめ「良いですね!ごちそうになります!」

 

大輝「一杯食べましょうよ!」

 

コウ「誰も奢るなんて言ってないし!」

 

ゆん「うちはカロリー控えめな所が良えです!」

 

優斗(ゆんさん、またリベンジするのか。)

 

しずく「私は会議があるから先に戻ってるよ・・・」

 

りん「残念だけど私も。今月のスケジュールの確認があるの。」

 

コウ「スケジュールか~。そろそろアルバイトも入ってくる時期だな。」

 

優斗「もうそんな時期かぁ。」

 

青葉「アルバイト?」

 

コウ「デバッグ要員とか。社員だけだと足りないから。」

 

うみこ「これからマスターアップに向けてさらに忙しくなりますよ。なので暇のあるうちにサバゲーの体験を。」

 

青葉「だからそれは・・・遠慮しますってば~!」

 

 

 

 

 

 

その夜、青葉がねねに健康診断の話をした。

 

ねね『へ~。会社で健康診断なんてやるんだ。身長伸びた?』

 

青葉『そんなに変わってなかったかな。ねねっちの方は?』

 

ねね「もうすぐテストだから準備で大変だよ~。これを乗り切れば夏休みだけど!」

 

青葉「夏休みか~。会社の夏休みってどれくらい貰えるんだろう。」

 

ねね「そんなに休めなさそう?」

 

青葉「うん。アルバイトを補充しないといけないって聞いたし・・・でも日曜とかなら大丈夫だからまた遊びに行こう!」

 

通話終了。

 

ねね「あおっち頑張ってるな~。会社で働くってどんな感じなんだろう?」

 

後にねねはそれを体験する事となる。

 

「END」




         キャスト

      涼風青葉:高田憂希

      相葉優斗:石井マーク

      秋山大輝:下野紘

      八神コウ:日笠陽子
      遠山りん:茅野愛衣
     滝本ひふみ:山口愛
     篠田はじめ:戸田めぐみ
      飯島ゆん:竹尾歩美
       桜ねね:朝日奈丸佳
    阿波根うみこ:森永千才
     葉月しずく:喜多村英梨

        山田:藤田咲
       看護士:和久井優
           天野真実
        男子:木内太郎

うみこ「お疲れ様です。涼風さんは健康診断の結果はどうでしたか?」

青葉「オールAでした!」

うみこ「でも、無理な働き方はいけませんよ?」

青葉「気を付けます!では次回!」

ねね「夏休みだぁああ!!」

うみこ「誰ですか今の声・・・?」

次回「夏休みだぁああ!!」

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