NEW GAME! LEVEL UP!! 作:naogran
コウ「OK!これでお願いした村人の仕事は全部かな。」
青葉「大変でした〜!本当・・・」
遂にOKを貰った。
コウ「お疲れさん。じゃあ次は1体キャラデザして貰うから。はい仕様書。」
仕様書を差し出す。
青葉「・・・・・・え〜!?」
遂に青葉はキャラデザの仕事をする事となった。青葉はとても嬉しそうだった。
ゆん「青葉ちゃん次はキャラデザの仕事するんやな。」
青葉「あ、はい!」
はじめ「私達も去年やらされたんだよね~。チームが発足した頃だったからコンペで無理矢理さ。」
青葉「コンペ?」
はじめ「どんなデザインが良いか皆で書いて持ち寄るんだよ。もう何も浮かばなくなって頭痛くなって・・・」
ゆん「そう言えばパンクしとったな。」
はじめ「私は既にあるキャラを動かすのが好きなんだって気づいた・・・」
大輝「俺達もコンペしてたよな?」
優斗「ああ。でも俺とお前の奴ボツにされたんだよな。」
ゆん「どんなキャラを書くん?」
青葉「えと・・・サーカス団に入団したばかりの18歳の女の子。明るい色のツインテールが特徴。真面目で元気だが少し天然な所がある・・・あれ?何処かで・・・」
はじめ・ゆん・大輝(青葉ちゃんの事じゃん・・・)
優斗(自分だって気付いてないのかな・・・?)
自分だと言う事に気付いてない。
青葉「主人公一行を次のダンジョンに案内する途中に・・・盗賊に襲われて死んじゃうみたいです!」
ゆん(難儀やなぁ・・・)
青葉「やっぱりキャラデザって難しいな・・・少し資料揃えた方が良いのかな?」
キャラクターを多く描いて考える。
コウ(調子はどうかな?)
そこにコウが様子を見に来た。青葉はGoogleでツインテールを検索してた。
コウ「頭に付いてるだろ~?」
青葉のツインテールをグリグリする。
コウ「調子はどう?」
青葉「まだ全然・・・」
コウ「ちょい見せて。」
青葉が書いたキャラデザを見る。
コウ「まだ迷走中かな?」
青葉「中々自信を持って描けなくて・・・それに最近仕事で一杯一杯で絵も描いていませんでしたし・・・キャラデザをさせて貰えるって分かってたら・・・」
コウ「それは言い訳。」
青葉「そうですね・・・はい・・・八神さんも最初はコンペに参加したんですか?」
コウ「そうそう。我武者らに描いたかなぁ?」
青葉「それでメインキャラデザを勝ち取ったんですよね?」
コウ「うん。そっか・・・青葉の歳の頃にはメインやってたんだな私。ま、でも青葉の時は私という壁を越えないといけないから覚悟するように!」
巨大な壁を想像し、青葉が固まる。
りん「でもコウちゃんね。それで先輩達に目を付けられて良くいびられてたのよ?」
コウ「ちょお!?」
青葉「え?どう言う事ですか・・・?」
りん「突然入社して来た新人にメインを持って行かれたら面白くないんじゃない?」
コウ「あ・・・あれは私も生意気だったし・・・」
りん「それで私が毎日毎日愚痴を聞かされてたんだから。」
コウ「りん・・・やめてよ・・・」
青葉「でも少し分かります。私も今八神さんが私と同い年にはもうメインをやっていたと知ってちょっと悔しいと言うか・・・妬ましい気持ちは少しあって・・・ってダメですね私!何時までも子供っぽくて・・・」
コウ「私が青葉の立場でもきっと同じ事思うよ。だってこの仕事が好きなんだもん!青葉は村人作ってて楽しかった?」
青葉「え?あ、はい。端っこのお仕事だと思ってますけど楽しかったです!」
コウ「そっか。良かった。さっきその村人達がマップに載ってさ。それがサーバーに上がってるから見てみな。」
青葉「あ、はい!」
サーバーを確認すると、青葉が作った村人が映ってた。
青葉「凄いです!ゲームに載るとこんな風に見えるんですね!」
コウ「悔しいって気持ちも大事だけど、やっぱり楽しいって気持ちはこうして伝わると思うんだ。それが一番大事かなって。」
青葉「はい・・・!」
はじめ「私も青葉ちゃんの村人に動きを入れてて楽しかったよ。」
りん「そう。この場面を作るだけでもモーション班や背景班やエフェクト班、企画にプログラマー。いっぱい関わってるのよ。」
コウ「私の仕事は目立つ位置にあるけど一人じゃ作れないんだよ。青葉のキャラデザも。その事は忘れないようにね。」
青葉「責任重大過ぎて緊張してきました・・・」
大輝「良い話だなぁ〜。深イイ話に出したら採用されるかもな〜。」
優斗「おい急に話がガラリと変わったなおい。まずそれが深イイ話に採用されるかどうかだが。」
はじめ「因みに!私がメインになって八神さんの上司になったらまず八神さんを呼び捨てにしますね。」
自分が上司になってる想像をする。
はじめ『おい八神!ちょっと!』
コウ「その時は会社辞めるわ。」
ゆん「うちも。」
りん「あはは・・・」
倒産確定。
はじめ「青葉ちゃんは・・・?」
青葉「自信・・・無いかも・・・」
はじめ「そんな・・・私も悔しいです・・・」
コウ「ずっと落ち込んでれば良いよ。」
その後も作業して遂に。
青葉「八神さん!描いて来ました!」
キャラデザをコウに見せる。
コウ「うん。良いんじゃないかな。名前は考えて来た?」
青葉「一応は考えて来たんですけど・・・何か名前言うの凄く恥ずかしいですねこれ!」
コウ「躊躇ってるとどんどん恥ずかしくなるぞ~?」
青葉「ソフィアちゃんです!」
コウ「ソフィアちゃんかぁ。」
青葉「・・・あ~!これ私ですか!?」
コウ「今気付いたの?」
このキャラクターのモデルが自分だと気付いた青葉だった。
青葉「最悪です!八神さん大っ嫌いです!」
コウ「ソフィアちゃ~ん。怒らないでよ~。」
青葉「もー!!」
優斗(からかい上手だなぁコウさん・・・でも青葉さんが可哀想だ・・・)
りん「お疲れ様。明日は休日だからゆっくり休んでね。」
青葉「はい!」
りん「何か予定あるの?」
青葉「幼馴染みと映画に行く約束してるんです。」
りん「そう。良いわね。」
大輝「明日は楽しむぞ〜!」
コウ「明日は思いっ切り寝るかー!」
そして翌日。今日は休日。青葉が起きてリビングのソファに座る。
青葉「お母さ~ん。お腹空いた~。」
青葉の母「まだパジャマなの?着替えたら?」
青葉「休日ぐらい良いじゃ~ん。あ、お母さん麺類が良い!青葉はね~、毎日きちんと働いてお金を稼いでるんですよ。休む時はしっかり休みたいの~。」
青葉の母「お父さんに似てきたわね。」
青葉「嘘!?」
その頃はじめは、信号戦隊シグナルスリーのヒーローショーに行ってカメラで写真を撮ってた。
シグナルレッド「皆!今日は来てくれてありがとう!また応援してくれよな!」
はじめ「やっぱ凄ーや!」
そしてその頃ゆんは家でゲームをしていた。そこに。
れん「ゆんねーちゃん!」
弟のれんが泣きながらゆんに抱き付いた。
ゆん「はいはい。何があったん?」
れん「みうがぶったの!」
そこに妹のみうが来た。
ゆん「みう!ぶったらダメでしょ?」
みう「れんが先にうちの人形取ったんや~!」
2人は大声で泣いた。
ゆん「・・・あ~!分かったから泣かんといて!泣くん止めたら良い所連れてってあげる!」
すると2人がすぐに泣くのを止めた。ゆんが察した。
そしてその頃ひふみは自宅でパソコンをしていた。途中で笑ったりもしていた。宗次郎は呆れていた。
その頃コウは家でぐっすり寝ていた。そこにインターホンが何回も鳴った。ドアの鍵を開けると、りんが立っていた。
りん「まだ寝てたの?ご飯作ってあげるから上がって良い?」
家に上がってエプロンを着ける。
コウ「別に良いのに・・・」
りん「健康には気を付けないとダメでしょ。」
そしてご飯が出来た。コウが味噌汁を啜る。
コウ「あ、美味しい。」
りん「うふふ。ありがと。」
その頃大輝は、1人秋葉のヨドバシカメラに来ていた。
大輝「やっぱ秋葉は良いな〜!さ〜て何しよっかな〜?あそうだ!」
アミーボをじっくり見る。
大輝「アミーボ集めでも再開するか。最近やってないからな。お!カービィ発見ラッキー☆」
その頃青葉は私服に着替えてた。
青葉「先輩達はどんな休みを過ごしてるのかな?あ!もう行かなくちゃ!行って来まーす!」
その頃優斗は、妻と一緒に車に乗ってドライブをしていた。運転手は優斗で助手席に妻。
優斗「さて美佳さん、次は何処へ行く?」
美佳「久し振りに映画見に行こう?」
女性の名は「相葉美佳」。優斗の年上の妻。
優斗「映画かぁ。じゃあ新宿バルト9が近くにあるから行こう。」
新宿バルト9へ向かう。
そしてその頃青葉は、新宿バルト9前でねねを待っていた。
青葉(ねねっちと会うの久し振りだなぁ。子供っぽいしドジだし我儘だし、確か中学生ってからかわれてるって言ってたよね・・・まさか友達が出来なくて今日誘って来たんじゃ・・・)
ねね「あおっちー!お待たせー!」
そこにねねが来た。青葉がねねの両手を握る。
青葉「ねねっち!私が付いてるよ!」
合流して新宿バルト9へ入ってエレベーターに乗る。
ねね「えー?失礼だなー!」
青葉「ごめ〜ん、もしかしたらそうなんじゃないかな〜って。」
ねね「と、友達くらいもう出来てるし!あおっちこそ同期居ないって言うから寂しいかなっと思って誘っただけだし!」
青葉「そ、そうだよね。ねねっち優しいんだね。」
ねね「べ・・・別にそんなんじゃ・・・さっさとチケット買いに行こ?良い席取られちゃう!」
青葉「うん!」
エレベーターから降りてチケットを買う。
青葉「大学生1枚と・・・えと大人1枚。」
ねね「いや!大人2枚で!」
女性スタッフ「え?どちらですか?」
青葉「大学生1枚!大人1枚で!」
チケットを購入した。
青葉「安くなるんだから喜ぶ所じゃん。」
ねね「だって同い年なのに青っちだけ高いのもずるいし。」
青葉「・・・じゃあ2枚分の代金半分こしてくれる?」
ねね「仕方無いなぁ。ちょっとだけ払ってあげる。」
この映画館に優斗と妻の美佳が居た。美佳がチケットを買って来た。
美佳「お待たせ〜!」
優斗「本当にそれ観たいの?」
美佳「ええ!子供向けだと思ってたら負けだよ?」
優斗「美佳さんテンション高いな・・・まあでもムーンレンジャー結構面白いしね。ポップコーンかポテトどっち食べる?」
美佳「私ポップコーン食べたい。優斗君は?」
優斗「俺はポテトにする。」
その頃青葉とねねはポップコーンに目を付けた。
ねね「ポップコーン!ポップコーンも買う!」
青葉「塩味とキャラメル味と、季節限定のバナナキャラメル味・・・?」
ねね「美味しそう!」
青葉「え・・・そう?塩味とメロンソーダ下さい。」
ねね「保守的だなぁ。」
バナナキャラメル味を食べると。
ねね「バナナキャラメル味すっごい甘ったるい・・・」
青葉「名前からしてそうじゃん。」
スタッフ「小さいお子様には特典のスティックライトをお配りしています!はいどうぞ。」
女の子「ありがとー!」
ねね「あ・・・あれは欲しい!欲しいけど貰えない!大人だから!」
青葉「ねねっちなら貰えるんじゃな~い?」
女性スタッフ「はいどうぞ。」
ねね「良いの!?」
女性スタッフ「もちろんです。」
青葉(本当に貰えてる。)
女性スタッフ「そちらのお客様もどうぞ。」
青葉「え!?私も!?」
ねね「あははは!」
シアター内に着いたが、青葉は不機嫌だった。
青葉「何か納得がいかない・・・」
ねね「これ上映中に振ってムーンレンジャーを応援するんだよ!」
青葉「へぇ〜そうなんだ。」
ねね「今日はあおっちが居てくれて良かった~。」
青葉「え?何で?」
ねね「だってムーンレンジャーの映画見ようって友達を誘いでもしたら更に子ども扱いだもん!」
青葉「自覚はあるんだ・・・そこまでして見るほど魔法少女ムーンレンジャーって面白いの?」
ねね「勿論!子供向きだからってバカに出来ないよ!これからのブームになるんだから!あおっちの会社ってこういうアニメ好きな人はいるの?やっぱゲームばっかりしてる感じ?」
青葉「そんな事はないと思うけど・・・机にフィギュアいっぱい飾ってる先輩なら好きそうかな?」
ねね「え?会社の机でしょ?」
青葉「もうおもちゃだらけで凄いんだから。」
ねね「その先輩ここにいたりして。」
青葉「まっさか〜!」
だがその本人であるはじめが居た。青葉とねねの後ろの座席に座っていてくしゃみをしていた。
シアター内に入った優斗と美佳は一番後ろの座席に座ってた。
優斗「お客さん増えてきたなぁ。流石ムーンレンジャーだ。」
美佳「ねぇ優斗君。」
優斗「何?」
美佳「もし私達の間に女の子が出来たらムーンレンジャーを見せてあげようかな?って思ってるけど。」
優斗「急に話が飛んだね。でも良いかもね。」
美佳「私、絶対に女の子を産むんだから。」
優斗「ああ。応援してるよ。」
一方青葉はポップコーンを切らしてた。
青葉「あ、もう無くなっちゃった・・・」
ねね「早いよ。私のちょっと分けてあげる。」
青葉「本当?」
ねね「太りそうだし。」
この言葉で青葉が察した。
青葉「やっぱいい・・・」
ねね「え?何で?」
青葉「何でも!あ!始まるよ?」
ムーンレンジャーが始まった。
いよいよクライマックス。
筋肉大佐『来たなムーンレンジャー!』
子供達『助けてー!!』
ムーンレンジャー『子供達を悲しませるなんて私が絶対許さない!メガ粒子レクイエムシュート!』
筋肉大佐『うわ~!たまらん〜〜!』
上映終了。
ねね「あ~今作も面白かった~!」
青葉「私ちょっと感動しちゃった・・・ライトも振っちゃった。」
ねね「メガ粒子レクイエムシュート!」
青葉「違うよ。メガ粒子レクイエムシュート!」
みう「あはは!どっちも似てな~い!」
だが、ゆんの妹のみうに見られて笑われて逃げた。
ゆん「メガ粒子レクイエムシュート!」
どうやらゆんも来ていたようだ。
そして青葉とねねはグッズ売り場に来た。
青葉「でも本当に面白かったからパンフくらい欲しいな~。流石に恥ずかしいかな・・・」
ねね「あおっちは何も買わないの?」
既にねねはグッズを持っていた。
青葉(頼もしいな。でもやっぱちょっと恥ずかしいし・・・)
ねね「何赤くなってるの?」
青葉「五月蝿い!ねねっちは何買うの?」
ねね「パンフとサントラとポスター!と言いたい所だけど、お金が無いからパンフだけかなぁ・・・」
青葉「この間初お給料が入ったんだ。貸しといてあげようか?」
ねね「・・・いい!友達同士の貸し借りは友情の破綻の原因なんだよ!」
青葉「随分と難しい事を・・・でもそう言う所心配してくれてるんだよね。嬉しいな。」
ねね「と・・・当然でしょ!グッズに比べたら・・・グッズも欲しいけど・・・で・・・でも代わりにあおっちが今買ってさ。私のお金が貯まったら取りに行ってあげて良いよ。」
青葉「え~。それで取りに来なかったら友情が破綻しちゃうよ?」
ねね「それは大丈夫なの!」
その後ねねがパンフレットを購入した。
青葉「ん?」
すると青葉が誰かを発見した。ベンチに座ってる優斗と美佳だった。
青葉「優斗さんだ。」
優斗を見付けて走り出した。
ねね「ちょっとあおっち!?」
青葉「優斗さーん!」
優斗「あれ青葉さん?奇遇だね。映画観に来てたの?」
青葉「はい。幼馴染みと一緒に。優斗さんも?」
優斗「そう。妻とムーンレンジャー観てたんだ。」
美佳「優斗君、この子はもしかして?」
優斗「そうそう。今年入社した新人の涼風青葉さんだよ。青葉さん、隣に居るのはお友達?」
青葉「あ!はい!幼馴染みの桜ねねです。」
優斗「そうだったのか、初めましてねねさん。俺は相葉優斗。青葉さんの先輩だ。」
ねね「は、初めまして!凄く格好良い・・・」
青葉「所で優斗さん、その方は?」
優斗「おっと!初対面だったね。美佳さん、自己紹介して?」
美佳「うん。初めまして。相葉美佳と申します。何時も夫の優斗君がお世話になっております。」
青葉「え!?この方が優斗さんの奥さん!?」
優斗「そうだよ。因みに俺より年上だけどね。」
美佳「うふふ。」
青葉「は、初めまして!涼風青葉です!」
美佳「うん!宜しくね!」
青葉「凄く綺麗な人だなぁ〜・・・」
美佳「ありがとね青葉ちゃん。」
優斗「美佳さん、次何処へ行く?」
美佳「秋葉原まで一っ飛びして。」
優斗「分かった。じゃあね青葉さん、ねねさん。」
2人は去って行った。
青葉「優斗さんって凄い人だなぁ・・・」
ねね「あれ〜?あおっち惚れた〜?」
青葉「ほ!惚れてなんかないもん!」
休日が終わって翌日。
コウ「今日から青葉の仕事はソフィアちゃんの3Dモデル製作ね。ソフィアちゃんはイベントにも登場する重要NPC扱いだから村人より少し豪華に作る事。」
青葉「豪華?」
コウ「ゲーム画面に一度に表示出来る総データ容量は決まってるから、重要度に合わせて密度を調整してるんだよ。」
青葉「でも死んじゃうんですよね・・・ソフィアちゃん・・・」
コウ「そこは・・・どうしようもない。」
りん「コウちゃん。そろそろ会議よ。」
コウ「ああ了解。」
2人が用具を持って会議に行こうとすると、青葉は2人を見た。りんはきっちりしてるが、コウはテキトーだった。
青葉(私が目指すべきはどっちなんだろう・・・)
コウ「何か変な事考えてるだろ?」
2人は会議へ行った。青葉は席に座った。
青葉「会議って何してるんでしょうね?」
ゆん「あれ?青葉ちゃん知らんの?議事録はパソコンから見れるで。」
青葉「え!?初耳です!」
はじめ「まぁ、各リーダーとかディレクターが集まって問題ないか話してるんだよ。」
青葉「問題があったらどうなるんでしょうね?」
はじめ・ゆん・優斗・大輝「え!?」
はじめ「発売・・・中止とか?」
青葉「え!嫌です!」
ゆん「そうそうあらへんから・・・」
発売中止あります。
大輝「なぁ優斗、お前発売中止のゲーム何か知ってるか?」
優斗「あったな。スターフォックス2、カービィのエアライドの64版、コロコロカービィGC版、星のカービィGC。」
はじめ「じゃあ飯島君。進捗はどうかね?」
突然はじめが上司気分になってる。
ゆん「何や突然?」
はじめ「会議だよ会議!」
ゆん「・・・しっかり週1ペースでモンスターを作ってます。じゃあ篠田君は・・・」
はじめがウズウズしている。
ゆん「いや、自分から振る言う事はおもんんなさそうやから良えわ。」
はじめ「ちょ!?」
ゆん「青葉ちゃんはどうなん?」
青葉「いや・・・先にはじめさんに聞いてあげた方が良いんじゃ・・・」
先にはじめに進捗を聞く。
はじめ「・・・と言う訳で順調だよん。」
ゆん「はい。青葉ちゃんはどうなん?」
はじめ「ノーリアクションって!それでも関西出身か!」
今度は青葉に進捗を聞く。はじめは不機嫌な顔をしている。
青葉「私はちょっと遅れちゃいましたけど、キャラデザのOKが出たので今日からモデリング作業です。」
ゆん「青葉ちゃんは遅れも報告するえ良え子やな。」
微笑んで青葉を撫でる。
青葉「はじめさんからの嫉妬の目線が・・・」
はじめ「ちゃうわ!」
青葉「じゃあひふみ先輩は順調ですか?」
ひふみ「・・・キャラ班の残りキャラ数と・・・残り日数が・・・合ってないのが・・・怖いです。」
青葉・ゆん「ええ!?」
問題発生した。
青葉「・・・あ!じゃあ大輝さんは順調ですか?」
大輝「ええ。現在は敵キャラのCG製作が快調しております。この調子で進んじゃいます!」
優斗「お前急にノリに乗ってるな。」
ゆん「優斗さんはどうです?」
優斗「俺は今VFXで爆発を制作しています。今回も神ゲーを作りたいと思っています。」
その頃会議では問題が発生していた。
コウ「うわぁ・・・本当だ・・・こりゃ忙しくなるなぁ・・・」
その後2人は会議から戻った。
りん「ごめんなさい!私の計算ミスなの・・・キャラ班にはお泊りか土日どちらか来て貰う事になると思うけど・・・」
コウ「因みに会社命令の休日出勤は有給が増えるのでちょっとお得です!」
ゆん「そんな悠長な・・・ほんならうちは休日に来ます!」
ひふみ「私も・・・」
コウ「青葉は?」
青葉「有給って何ですか?」
コウ「そこからかよ!」
優斗「キャラ班って大変なんだなぁ。りんさんとコウさんの苦労が改めて分かった気がする。」
大輝「何の!俺達エフェクト班も負けてられるかっってんだ!」
優斗「何で張り合ってるんだおい?」
その夜。青葉が泊まる事となった。
青葉「買って来ました!寝袋!」
コウ「早速やる気だな・・・泊まりも休日出勤もだなんて。」
青葉「最初だけですよ。ソフィアちゃんは時間かけたいので!ついでに着替えもあります!」
コウ「楽しそうだけどこれ残業だからな?」
青葉「はい!」
コウ「夜中は自分の席の天井以外は電気を消す事。」
青葉「はい!」
電気を消灯する。恐る恐る見渡す。すると。
コウ「わ!」
青葉「わああ!!!」
後ろからコウが脅かした。怒った青葉はトイレの個室で着替える。
青葉「もう・・・ああいう所がなければ、八神さん尊敬出来るのに・・・」
着替えてトイレの個室から出て来た。
コウ「うわ!誰かと思った!ん?・・・ラフな格好も可愛いじゃん。」
可愛いと言われた青葉が怒ってトイレから出た。席に座って仕事をする。
青葉「よし!お仕事頑張るぞ!」
1時間経過。頑張って仕事してる。
2時間経過。途中で止まった。
3時間経過。欠伸をする。
4時間経過。遂に寝てしまった。
コウ「青葉!青葉!」
そこにコウが起こした。
青葉「はっ!ここ何処!?」
コウ「会社だよ。寝袋あるならそっちで寝な。体痛めるよ?」
青葉「ああ、そうでした。」
コウ「私もそろそろ寝るから・・・おやすみ〜・・・」
青葉「おやすみなさい。」
そして青葉も寝る準備をする。袋から寝袋を取り出した。
青葉「じゃーん!くまさん寝袋!」『くまー!』
くまさん寝袋に入って寝る。
青葉(職場で寝るって何か不思議だなぁ。それに何時もと違う景色が見えて面白い・・・)
寝ようとするが、はじめのフィギュアやゆんの飾りが気になって寝られない。
青葉(誰かに見られてるようで落ち着かない)
起きてコウを起こしに行く。コウは熟睡している。
青葉「八神さ~ん・・・八神さ~ん・・・」
コウ「ん・・・?」
突然起こされて目を開けると。
青葉「寝れませ~ん・・・」
コウ「うわあああああああああ!!!!」
目の前にくまが現れた事にビックリして叫んだ。
コウ「な、何だそれ・・・?」
青葉「くまさん寝袋です・・・」
コウ「眠れないならここで一緒に寝るか会議室が個室になるからそこで寝れば・・・」
青葉「会議室で寝て来ま〜す・・・」
コウ「はい、おやすみ・・・」
青葉は会議室で寝る。
そして翌朝。コウは起きた。その後社員達が出社する。コウはコーヒーを飲んでる。そこにりんが出社した。
りん「おはよう。青葉ちゃんは朝食?」
コウ「ん?・・・あ!!」
青葉はまだ会議室で寝ている。会議室へ行って青葉を起こしに行くが、鍵が掛けられてる。
コウ「青葉!起きろ!皆出社して来てるぞ!」
だが青葉は気持ち良さそうに熟睡中だった。
そしてその後、青葉とはじめがある話をした。
はじめ「へぇ〜!青葉ちゃん魔法少女ムーンレンジャーの映画観に行ったんだ。」
青葉「はい!幼馴染みに誘われて。」
はじめ「私も行ったんだよ!ヒーローショーの後に!」
青葉「そうだったんですか!?」
大輝「ヒーローショーって事はシグナルスリー?」
はじめ「そうなんですよ!メガ粒子レクイエムシュート!」
青葉「え~。こうですよ。メガ粒子レクイエムシュート!」
ゆん「どっちも似てないなぁ・・・うっ!」
思わず口を出してしまったゆんが口を塞ぐ。
はじめ「え?もしかして・・・ゆんも行ったの?ムーンレンジャー。」
ゆん「弟と妹が行きたい行きたいって五月蝿いから仕方無くな・・・」
はじめ「仕方無く?本当に~?」
ゆん「ほんまや!」
その証拠にゆんのカバンの中に、特典のスティックライトがこっそり入ってた。
青葉「あ!優斗さんもムーンレンジャー観に行ってましたよね?」
優斗「そうなんだよ。妻が観たいって言っててさ。でも面白かったよ。」
青葉「優斗さんの奥さん凄く綺麗でしたよ。」
優斗「ありがとね青葉さん。」
「END」
キャスト
涼風青葉:高田憂希
相葉優斗:石井マーク
秋山大輝:下野紘
八神コウ:日笠陽子
遠山りん:茅野愛衣
滝本ひふみ:山口愛
篠田はじめ:戸田めぐみ
飯島ゆん:竹尾歩美
桜ねね:朝日奈丸佳
青葉の母:山村響
相葉美佳:榎本温子
れん(ゆんの弟):松田利冴
みう(ゆんの妹):川上千尋
シグナルスリー・赤:濱野大輝
子供:貫井柚佳
筋肉大佐:木内太郎
ゆん「ムーンレンジャーって流行ってるん?」
はじめ「勿の論だよ!私のSNSなんて毎日その話題で持ち切りでさぁ〜!」
ゆん「それ同じ趣味の人ばかりフォローしとるからやろ?」
次回「新人の教育はしっかりしてください」