NEW GAME! LEVEL UP!!   作:naogran

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ある日のイーグルジャンプ。

りん「それじゃあひふみちゃん。今日私直帰になっちゃうから社内の案内お願いね。」

ひふみ「う、うん。」

りんはその場を後にした。

ひふみ「じ、じゃあ、付いて来て。」

紅葉「はい。」

新人の紅葉を連れて、社内案内しに行った。




その間、青葉達は歓迎会の企画をする。

青葉「お店選びどうしましょうか・・・」

ゆん「望月さん達の歓迎会かぁ・・・」

優斗「何処が良いかな〜・・・」

はじめ「歓送迎会忘年会。この手の幹事の責任はとても重く、上手くこなしたかどうかで評価は変わってくると言う。」

青葉「もし失敗したら・・・?」

はじめ「これからずっと空気読めない子扱いですよ~。でもね!成功し過ぎても駄目なんだ。」

青葉「え?何でですか?」

はじめ「今後ずっと幹事をやらされる事に。」

青葉「ええ〜!?」

ゆん「大変やなうちら・・・」

優斗「忙しくなりそうだな。」


21話「メイド喫茶がいいと言ったんだよ」

その後4人は、歓迎会は何処が良いか紙に書く。

 

優斗「何処が良いかな・・・」

 

青葉「成功し過ぎず・・・難しいですね・・・」

 

はじめ「文句を言うほどではないけど記憶にも残らない、みたいな?」

 

青葉「でもそれじゃあ、今後私達は記憶に残らない社員になってしまうのでは?」

 

はじめ「え?」

 

優斗「青葉さんどした?」

 

青葉「記憶に残らない社員より空気の読めない社員の方が良いのでは?」

 

はじめ「た・・・確かに美味しくない・・・」

 

ゆん「お笑いか!!」

 

優斗「何のコントだよ!!後何か闇が見えたよ!?」

 

ゆん「大体、幹事言うてもたまにやるくらいやろ。良いお店選んだ方が皆喜んでくれるし良えんや。それにここで上手く立ち回れれば仕事が上手く出来るイメージ付くやろうし、頑張って損なんてない。ん?」

 

3人はゆんをじっと見てる。

 

ゆん「な・・・何や?」

 

はじめ「いや最近のゆんって何か前向きだよな。」

 

優斗「何か別人になった気がする。」

 

青葉「うんうん!」

 

ゆん「どう言う意味!?」

 

はじめ「優斗さんは何処が良いと思います?」

 

優斗「そうだなぁ・・・やっぱり焼き肉かな。歓迎会には丁度良いし。」

 

はじめ「焼き肉ですか〜、良いですね。」

 

優斗「いや、寿司でも良いかなぁ・・・?」

 

はじめ「じゃあお寿司も候補しておきますね。青葉ちゃんは何処が良いと思う?」

 

青葉「え?私はハンバー・・・」

 

言ってる途中に何かを察した。

 

青葉「(いけない・・・ここは社会人の歓迎会なんだから大人っぽい所じゃないと・・・大人・・・大人・・・お酒?)お酒が美味しい所なら何処でも!」

 

はじめ・優斗「・・・・」

 

ゆん「青葉ちゃんも望月さんも未成年やろ・・・」

 

優斗「未成年の飲酒は犯罪だよ・・・」

 

するとそこに。

 

もずく「にゃ〜お。」

 

青葉「あれ?もずく。」

 

優斗「どうしたお前?」

 

しずく「ここに居たのかもずく。」

 

そこにしずくも来た。

 

青葉「あ、葉月さん!」

 

優斗「しずくさん、お疲れ様です。」

 

しずく「歓迎会の幹事を君達がしてるんだってね。お店選びは順調かい?」

 

青葉「それが中々難しくて・・・」

 

優斗「今迷走中です。」

 

はじめ「何処か良いお店知りませんか?」

 

しずく「メイド喫茶!」

 

高らかにメイド喫茶と宣言した。

 

青葉・ゆん・はじめ「え?」

 

優斗「あのしずくさん、今何と?」

 

しずく「メイド喫茶がいいと言ったんだよ。」

 

青葉・ゆん・はじめ(やっぱり駄目だこの人・・・)

 

優斗(メイド喫茶で歓迎会って何かやだ・・・)

 

青葉「で・・・でもメイド喫茶なんて言った事無いから、どんな所か・・・」

 

はじめ「私も・・・」

 

優斗(俺はえいすけに何回も誘われて何回も行ってるから問題無えと思うけど・・・)

 

しずく「仕方無いねぇ。」

 

メガネが”キラン”と輝いた。

 

優斗「何か嫌な予感・・・」

 

 

 

 

社内のカフェ。青葉とゆんとはじめにメイド服を着させた。

 

青葉「あの・・・葉月さんこれは・・・」

 

ゆん「どうしてこないな物が会社に・・・」

 

はじめ「スースーするなぁ・・・」

 

メイド姿の青葉達をアクロバティックしながらスマホで撮り続けるしずく。

 

しずく「うんうん良いね!やっぱり思った通り可愛い!!」

 

優斗「この会社フリーダム過ぎるでしょ。ってか何で3人にピッタリサイズのメイド服があるんだよ。後何故ネコミミ付き?それとしずくさん何写真撮ってんですか?それもアクロバティックに。」

 

しずく「じゃあこれを実演してみようか。私と相葉君がお客で君達はこのメモの台詞を読み上げてくれ!」

 

青葉「え!?いやあの・・・」

 

優斗「ってか俺もお客かよ。」

 

青葉達にメモを渡して、数歩下がる。

 

しずく「・・・早く扉を開けてよ。」

 

青葉「そこから!?」

 

優斗(何かパワハラの現場見てるようだ・・・)

 

青葉がドアを開けるジェスチャーをした。

 

しずく「ガチャ。」

 

それをしずくがセルフSE。そして青葉をジッと見る。

 

青葉「あ!えっと・・・お・・・おかえりなさいませお嬢様・・・旦那様・・・寂しかったにゃん!」

 

台詞を言った直後、顔が真っ赤になって固まった。

 

優斗「青葉さん大丈夫!?無理にやらなくて良いのに!!ってかお嬢様と旦那様って何だよ・・・」

 

しずく「ごめんよ。仕事が忙しくてね。今日のおすすめは何かな?」

 

優斗「続けるんですかい!?」

 

ゆん「はぁ?自分で選べへ・・・ないの?仕方無いわね!私が選んであげる!」

 

優斗「ゆんさんはツンデレメイドかよ。」

 

しずく「あはは!お願いするよ。」

 

優斗「ってか、こんな事してる暇があったら仕事して下さいよ。俺もだけど。」

 

はじめはただボーッと立って見てるだけだった。

 

 

 

 

レモンティーを淹れる。

 

ゆん「はいレモンティー。」

 

青葉「あ!待ってにゃん!」

 

レモンティーに手を翳す。

 

青葉「美味しくなぁれ~美味しくなぁれ~!」

 

優斗「無茶あり過ぎ。ってか今の呪文かよ。」

 

青葉「さぁどうぞ。」

 

優斗「あ、ありがとう・・・」

 

しずく「違うだろ。アレが足りない。」

 

青葉「え?ほ、本当に言うんですか・・・?」

 

しずく「そうだよ。」

 

優斗「許してあげて下さいよ。ってかこれもうセクハラでしょ・・・」

 

青葉「わ、分かりました・・・もえ!もえ!きゅ~ん!(なんて大変なお仕事なんだ!)」

 

優斗「青葉さん、もういいよ。これ以上やったら見てるこっちも悲しくなる・・・」

 

青葉「すみません優斗さん・・・」

 

はじめ「あの・・・私はこれと言ってキャラ付けとかないんですか?おぼん持って立ってれば良いって・・・」

 

しずく「篠田君はね、黙って居るだけで可愛いし、それを生かすべきだよ。」

 

はじめ「え?」

 

自分自身の豊富な胸を見る。

 

はじめ「フッ。」

 

ゆん「イラッ!」

 

青葉とゆんを見て密かに笑う。ゆんが密かに怒った。

 

優斗(巨乳メイド・・・なんつー役だよ・・・)

 

するとそこに。

 

ひふみ「ここが最後。食堂・・・って!」

 

優斗「ひふみさんに望月さん!?」

 

しずく「おや良い所に。そこのお嬢さん達もこっちへ来ないかい?」

 

優斗(ひふみさん、ここは俺が何とかするから。)

 

こっそりメモに書いてひふみに伝える。

 

ひふみ「(う、うん。)私先に戻ってるから・・・」

 

戻る時、鋭い目付きでしずくを睨んだ。しずくが震える。一緒に見た青葉と優斗も震える。

 

しずく「ぞくぞくするねぇ・・・」

 

青葉「ひふみ先輩って関わりたくない時ああ言う顔するんだ・・・」

 

優斗「ゴミを見るような目だ・・・」

 

紅葉が青葉達を見る。

 

青葉「ああ!こ、こ、これは・・・」

 

しずく「君が新人の望月君か。うん可愛いねぇ。」

 

紅葉はしずくを見て少し引いた。

 

ゆん「こ・・・これはやな・・・仕事なんや!」

 

はじめ「そう!仕事仕事!」

 

紅葉「仕事?」

 

優斗「いやいやこの会社にメイドの仕事なんて一切無いから!望月さん本気に信じなくて良いよ!」

 

紅葉「は、はぁ。」

 

しずく「ああそうだ!折角だから君もどうだい?きっと良く似合うよ!」

 

バッグからもう1着のメイド服を取り出した。

 

青葉・ゆん・はじめ「え!?」

 

優斗「まだ持ってんの!?」

 

青葉「ああ!大丈夫ですよ私達だけで!望月さんは無理しなくて良いから・・・」

 

優斗「そうそう本気にしなくて良いから!しずくさんの願望だからこれ!」

 

紅葉「無理・・・?いえ!やれます!」

 

青葉・優斗「ええ!?」

 

 

 

 

そして紅葉もメイド服に着替えた。

 

紅葉「おかえりなさいませお嬢様・・・」

 

しずく「うん!良い!とても良い!そ、そのまま・・・良い!良いよ!!」

 

優斗「しずくさんが暴走モードに入ったな・・・」

 

青葉「そうですね・・・」

 

優斗(あぁ・・・パワハラで訴えてぇ・・・)

 

しずく「せ、折角だ・・・このネコミミも付けておくれよ・・・」

 

紅葉「は、はぁ・・・」

 

ネコミミを付ける。

 

しずく「そして猫のように可愛いポーズで!語尾はにゃんだ!」

 

紅葉「こうでしょうか・・・にゃん。」

 

猫のポーズを取って、語尾ににゃんと言った。しずくは鼻血大量出血を起こした。

 

しずく「んん・・・良い・・・!」

 

優斗「しずくさん!!鼻血が!!!」

 

しずく「いや・・・私は大丈夫だ・・・!このような事で屈する私ではない!!」

 

優斗「ダメだこりゃ・・・」

 

しずく「そうだ!次は涼風君とダブルもえもえきゅんをだね!」

 

青葉「ええ!?」

 

優斗「しずくさんもう止めさせて下さいよ!誰か助けてくれ!!」

 

すると誰かが、後ろからしずくの両目を塞いだ。

 

???「だ~れだ?」

 

しずく「おやおや~。その可愛い声は誰かな?遠山君かな~?桜君かな~?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うみこ「私ですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声の正体はうみこだった。

 

優斗「助け舟来た。」

 

うみこ「お気が済みましたかお嬢様。」

 

しずく「いたた!首!首が締まる・・・」

 

そのまましずくを引っ張り去る。

 

ゆん「はぁ、何かどっと疲れたわ・・・」

 

青葉「何の参考にもなりませんでしたね・・・」

 

優斗「ツッコミ疲れた・・・これ大輝が見たらどんな反応するのか想像付くな・・・」

 

紅葉「結局これ何だったんですか?」

 

青葉・優斗・はじめ・ゆん「こっちが知りたい・・・」

 

 

 

 

仕方無くコウに店を決めてもらう事に。

 

コウ「んで、私に泣き付いて来たと。お店なんて何処だって良いんだよ。ど・れ・に・し・よ・う・か・な・神・様・の・言・う・通・り・・・ハンバーグか。まぁ良いんじゃないそれで。」

 

ゆん・はじめ「え!?そんな適当な!」

 

コウ「だって神様が決めたんだし。」

 

優斗「随分適当な神様ですなぁ。ん?」

 

コウ「ん?」

 

青葉が満足した顔でコウを見ていた。

 

コウ「って青葉はそんなにハンバーグが良かったの!?」

 

青葉「あ!」

 

優斗(分かりやすい・・・)

 

歓迎会はハンバーグ屋に決定した。

 

はじめ「でも、近くにハンバーグ屋なんてあったっけ?」

 

青葉「前にお2人に連れて行ってもらったお店。彼処ならどうでしょう?」

 

ゆん「レストランっぽくて良えかもなぁ!」

 

はじめ「まだ着てたの!?」

 

紅葉はまだメイド服を着ていた。

 

 

 

 

 

 

その日の夕方、近くのハンバーグ屋で歓迎会をする事に。

 

プログラマー班。

 

ねね「え~!インターン中は学校行かなくて良いの?」

 

ツバメ「はい!うちの専門学校はインターンで働く事も単位になるので。」

 

ねね「良いな~。私なんか学校行きながらだよ・・・」

 

うみこ「それはお疲れ様です。去年の夏でしたね。桜さんが来ていたのは。」

 

ツバメ「去年の夏?」

 

ねね「デバッグのバイトで来てたんだ~!」

 

ツバメ「それで私達と同じ研修なのに、何だか馴染んでるんですね。じゃあ先輩って呼ばないと!」

 

ねね「え?先輩だなんて照れるな~・・・」

 

うみこ「調子に乗らない。桜さんもプログラマーとしては新人ですから鳴海さんもその辺りは気にしないで下さいね。」

 

ツバメ「じゃあ同じ新人プログラマーとして3ヶ月後には入社が決まるようお互い頑張りましょうね!」

 

ねね「へへへ~。宜しく。って私は契約更新かどうかだけど・・・」

 

 

 

 

エフェクト班。

 

あや「そうだったんですか!お2人は中学からの親友だったんですね!」

 

大輝「ああ。小学校は違ったけどね。」

 

優斗「中学の時、俺の親友が此奴に興味持ち始めて以来仲良しなんだ。」

 

あや「へぇ〜!」

 

優斗「木崎さんはどうしてエフェクト班に?」

 

あや「あ!私の事は名前で構いませんよ。」

 

大輝「じゃあ俺達も名前で呼んで良いぜ。あやちゃん。」

 

優斗「じゃああやさん、どうしてエフェクト班に入ったの?」

 

あや「実は私、昔自作でCGを作った事あるんです。それをお父さんとお母さんに見せたら凄く褒めてくれたんです!」

 

優斗「へぇ〜。自作CGかぁ。」

 

大輝「それは凄えな!」

 

あや「高校の時、両親の勧めと後押しを受けて、紅葉とツバメと一緒に上京して、東京ゲーム専門学校に入学したんです。両親から「あやなら、もっと面白いゲームを作ってくれそうだ。」って。」

 

大輝「良い親御さんを持ったねぇ。」

 

あや「それとお爺ちゃんが千代田に住んでるんです。」

 

大輝「お爺さんが?」

 

あや「はい。実は両親は元々東京出身だったんですけど、お父さんの転勤で北海道に引っ越したんです。それとお母さんが北海道に住むのが夢だったらしく。」

 

優斗「そうだったんだぁ。凄い偶然だね。」

 

あや「あ!優斗さん、この前優斗さんのデスクに写真立てを見たんです。写ってるのはご家族ですか?」

 

優斗「そうだよ。俺実は結婚してるんだ。」

 

あや「結婚!?凄いです!」

 

優斗「2年前に高校時代の先輩と結婚して、去年娘が生まれたんだ。」

 

あや「へぇ〜。今度奥さんと娘さんの事聞きたいです!」

 

優斗「良いよ。」

 

大輝「じゃあここでゲームトーク!」

 

あや「イエーイ!待ってました〜!」

 

優斗「テンション高え・・・っで、ゲームトークって何すんの?」

 

大輝「何って、好きなゲームとか好きなゲームクリエイターとか色々答える簡単なトークだけど。」

 

優斗「あ、そうなのね。」

 

あや「トークテーマその1!自分の好きなゲーム。」

 

優斗「俺はキングダムハーツと、カービィと、メタルギアだね。」

 

大輝「俺はバイオハザードとファイナルファンタジーとモンスターハンターだぜ!」

 

あや「どれも面白いですよね!私はカービィとピクミンと三國無双シリーズとドラクエが大好きなんです。」

 

大輝「ほうほう成る程〜!どれも面白いゲームばかりだな。三國無双シリーズとはやりますねぇ。」

 

あや「トークテーマその2!憧れのゲームクリエイター。私はカービィの桜井政博さんが憧れなんです。」

 

大輝「おお!カービィとスマブラの桜井政博さんかぁ!」

 

優斗「俺はキングダムハーツの野村哲也さんだ。」

 

大輝「俺はバイオハザードの三上真司さん!」

 

あや「確かに、あのお2人は凄いですよね!」

 

大輝「トークテーマその3!人生で初めてプレイしたゲーム。俺は星のカービィSDX。」

 

あや「カービィですかぁ。良いですねぇ。因みにUSDX持ってますか?」

 

大輝「持ってる持ってる!発売日に即購入したよ。」

 

あや「私はゼルダの伝説風のタクトです。クグツガノンがトラウマですけど。」

 

大輝「分かる分かる。彼奴結構苦労したよな。」

 

優斗「俺なんて、彼奴に何回ゲームオーバーされたか・・・」

 

大輝「だが、風のタクトにもう1つトラウマがあるのを知ってるか?」

 

あや「何ですか?」

 

大輝「リーデット。」

 

あや「あ〜!それ初見の時大泣きしたんですよ〜!もう怖くて怖くて!」

 

優斗「確かに。あれは恐怖感MAXだったな。」

 

あや「優斗さんは何だったんですか?初めてやったゲーム。」

 

優斗「スーパーマリオRPGだよ。」

 

あや「お!あの神ゲーですか!?」

 

優斗「うん。親父がめっちゃハマってたゲームだったんだ。俺もやってみたら、凄え面白くてさ。」

 

大輝「すいじょうきばくはつはどうだった?」

 

優斗「あれ最初トラウマ。」

 

あや「ひまんパタこうらで無双してました?」

 

優斗「してたしてた!あれ最強過ぎるよ〜!」

 

 

 

 

キャラ班。

 

コウ(あっちの2組は順調そうだな~・・・)

 

キャラ班だけ寡黙的な雰囲気を醸し出してた。紅葉は周りを見た後、水を飲む。すると氷も口の中に入った。氷も食べる。すると青葉が口を開いた。

 

青葉「も・・・望月さんはよく呼ばれてるあだ名とかってあるんですか?」

 

紅葉「なるからは何時も、ももって呼ばれています・・・」

 

ゆん「望月紅葉でももか~。じゃあももちゃんやな。」

 

はじめ「私達も下の名前とかで気軽に呼んでくれて良いよ。」

 

紅葉「えと・・・じゃあ・・・」

 

隠し持ってる何かを見る。

 

青葉(何か見てる?)

 

紅葉「青葉さん。ゆんさん。はじめさん。ひふみリーダー。」

 

ひふみ「リ・・・リーダー!?」

 

ゆん「間違ってへんけど、初めて聞きましたね。」

 

はじめ「呼び方と言えばひふみ先輩、八神さんや遠山さんの事下の名前にちゃん付けで呼びますよね。数年後輩なのに・・・」

 

コウ「あぁ。昔私の会話の練習相手になってもらってたから私が無理矢理ね。」

 

ひふみ「うん。そのままの流れで。」

 

青葉「じゃあ遠山さんは・・・」

 

ひふみ「コウちゃんって呼んでたら、ある日りんちゃんが自分もちゃん付けで呼べって。」

 

コウ「そうだったの。何でだろ?」

 

ゆん「じ・・・自分だけ除け者にされたくないみたいな心理じゃ・・・」

 

コウ「え?どう言う事?」

 

青葉「複雑な心理ですね。」

 

 

 

 

 

 

その頃とあるアフレコスタジオでは。

 

りん「クシュン!」

 

くしゃみをしたりん。

 

クリスティーナ「大丈夫ですか?キャストオーディションはまだまだこれからですよ。」

 

りん「はい・・・誰かが噂してるのかしら?」

 

しずく「そうだよ!こんな可愛い子達と出会える機会そうそう無いんだからね!あ。この子も可愛い。」

 

クリスティーナ「顔だけで選ばないでね?」

 

 

 

 

 

 

その頃ハンバーグ屋では。

 

女性店員「お待たせしました〜!」

 

やっと料理が来た。紅葉に大盛りのナポリタンが来た。

 

青葉「大盛り・・・結構食べるんですね。」

 

紅葉「はい。」

 

ゆん「良えなぁ・・・それでもももちゃんはスタイル良くて。うち食べるとすぐ表に出てしまうから・・・」

 

すると紅葉がゆんをジッと見る。

 

ゆん「な、何や?」

 

紅葉「・・・別に・・・太ってませんし可愛いと思いますけど。」

 

ゆん「へえっ!?なんや正直で良え子やなももちゃん!ほらこれもお食べ~!」

 

青葉・コウ・はじめ・ひふみ(チョロ過ぎる・・・)

 

 

 

 

 

 

歓迎会が終わった。

 

女性店員「ありがとうございました〜!」

 

会計を済ませて店を出た。

 

ねね「なるっちは実家暮らし?」

 

ツバメ「ううん。ももとあやとルームシェアしてて。」

 

紅葉(やっぱりこう言うの苦手だ・・・)

 

さっき隠してた物を見る。それは、名前が書かれたメモだった。

 

紅葉「飯島ゆんさん、篠田はじめさん、滝本ひふみさん、相葉優斗さん、秋山大輝さん、阿波根うみこさん、桜ねねさん、涼風青葉・・・ん?」

 

途中で立ち止まった。

 

紅葉「きゃ!?」

 

目の前に青葉が立っていた事にビックリした。

 

青葉「名前のメモですか?」

 

紅葉「わ・・・悪いですか?また間違えたらいけないし・・・苦手なんです覚えるの。」

 

青葉「ううん!そんな事ないですよ!寧ろこの人数を一度に覚えようとするなんて偉いと思います!」

 

紅葉「っ!?・・・」

 

照れながら帰って行く。

 

紅葉(涼風青葉・・・)

 

 

 

 

 

 

その日の夜の相葉家。

 

美佳「歓迎会どうだった?」

 

優斗「凄く盛り上がったよ。あやさんが、俺と大輝に色々話してくれたし。」

 

美佳「そっか〜。また楽しい後輩持てて良かったね。今度新しい後輩を紹介してよ。」

 

優斗「何時になるか分かんないけど、良いよ。」

 

奈々「まま〜、あそびた〜い。」

 

美佳「良いよ。ママも奈々と遊びたいよ〜。」

 

 

 

 

 

 

後日のイーグルジャンプ。時刻は12時になった。

 

はじめ「おっひるだ~!青葉ちゃんどうする?」

 

青葉「私はお弁当買いに行こうかなって。」

 

ゆん「ほんならうちも。」

 

はじめ「ほんで、ももちゃんは今日も・・・」

 

紅葉はでっかいおにぎりを持っていた。

 

青葉「今日も大きいですねそのおにぎり・・・」

 

紅葉「え?」

 

青葉「初めて見た時はびっくりしたけど少し慣れてきました・・・」

 

ゆん「毎日お昼持って来てももちゃんは偉いな~。」

 

褒められた紅葉が笑った。

 

青葉「やっぱりももちゃんも食堂で一緒に食べません?」

 

紅葉「いえ。ここの方が落ち着くので。それとも・・・」

 

青葉「それとも?」

 

紅葉「食堂でないと話せない要件でもあるんですか?」

 

青葉「いや・・・そんな事はないんですけどね・・・」

 

 

 

 

 

 

カフェで弁当を食べる。コウに紅葉について話した。

 

コウ「紅葉と上手く馴染めない?」

 

青葉「何と言うかリズムが合わなくて・・・構えられてるような気が・・・」

 

コウ「恋だな!」

 

大輝「おお!紅葉ちゃんにも恋心が!?」

 

青葉「ちょ!真面目に話してるんですよ!でもほんとに恋だったら、付き合うか断るかの2択だからまだ楽だったかも。」

 

コウ「不思議とその言葉から重みが感じられなくて面白い・・・」

 

あや「今度紅葉に聞いてみようかな。」

 

大輝「あやちゃん本気だなぁ。」

 

コウ「青葉は紅葉の事をどう思ってるの?」

 

青葉「私ですか?真面目だし良い子ですけど・・・ちょっと近付き辛いと言うか・・・」

 

しずく「丸で八神の新人の頃のようだね。」

 

コウ「うわ!?葉月さん!」

 

大輝「神出鬼没だなぁこの人。」

 

青葉「へぇ〜、じゃあももちゃんも何時かパンツで!」

 

コウ「青葉にとって私はそのイメージしか無いのか!!」

 

はじめ「ももちゃんはおしゃれだし、流石にそんな事はないでしょ。」

 

ゆん「然り気無く失礼やなぁ八神さんに。」

 

青葉「でも実は結構ズボラかも知れないじゃないですか?私なんか家だとぐでーっとしてますよ。」

 

はじめ「いやぁ、何となくそれは想像出来るよ・・・」

 

青葉「ええ!?嘘!?」

 

ゆん「もう1年以上ずっと一緒やしな〜。」

 

青葉「ずっと一緒・・・私、ももちゃんの事全然知らないです・・・やっぱり今のままじゃダメですきっと。だからあの!はじめさん!ゆんさん!」

 

 

 

 

 

 

その頃紅葉は、梅干しとおにぎりを美味しそうに食べてる。そこにひふみが歩み寄る。

 

ひふみ「ももちゃん・・・えと・・・あの・・・おにぎり美味しい?」

 

紅葉「はい。・・・はっ!あげませんよ?」

 

ひふみ「そう言うつもりじゃ・・・ないから・・・ももちゃんもお昼に食堂行かないんだ・・・ね。」

 

紅葉「ひふみ先輩もあまり行かないじゃないですか。」

 

ひふみ「うん。私は宗二郎と・・・ペットなんだけど。一緒に朝ご飯食べたくて。でも食堂が疲れちゃうのも分かるから。人付き合いって・・・大変だよね。」

 

紅葉「・・・別に。必要な事はやっているつもりですけど。勉強も毎日、指定の箇所まで進めてるつもりですし。もしかして、ダメな所ありましたか?」

 

ひふみ「そんな事ないよ。3Dの経験もあるからすぐにお仕事始められると思う。きっと青葉ちゃんの時より早く・・・でも青葉ちゃんの時より心配と言うか・・・」

 

紅葉「心配?」

 

ひふみ「いやごめんなさい!えっと・・・えっと・・・」

 

何を話せば良いか迷うひふみ。すると。

 

ひふみ「そうだ!宗二郎、見る?」

 

紅葉「ペットですか?」

 

ひふみ「これ。」

 

ハリネズミの宗二郎を紅葉に見せる。

 

紅葉「あ、ハリネズミ・・・可愛い。」

 

宗二郎の写真を興味津々で見る。するとそこに。

 

りん「ただいま~。あら何見てるの?」

 

紅葉「ひふみ先輩がペット見せてくれて。」

 

りん「これが噂の宗二郎君だったのね。」

 

紅葉「可愛いです。」

 

りん「ひふみちゃんもリーダーらしくなってきたね。」

 

ひふみ「そんな事ない・・・よ。」

 

紅葉(気を使われていたのかな・・・)

 

そして青葉が書いたキービジュアルを見て、密かにライバル心に火を点けた。すると。

 

優斗「そう?分かった。じゃあ今度一緒に行こうね。」

 

紅葉「ん?」

 

今度は、優斗が妻の美佳と電話しながら戻って来た。

 

優斗「遊園地なんて久々だよ〜。じゃあ日程決まったらまた電話してね。じゃあね。」

 

通話終了。

 

優斗「あ、りんさんおかえりなさい。」

 

りん「ただいま優斗君。美佳さんと電話してたの?」

 

優斗「ええ。今度家族3人で遊園地に行く計画を立ててたんです。」

 

りん「良いわね〜。」

 

紅葉「・・・あの、相葉さん。」

 

優斗「何?望月さん。」

 

紅葉「美佳さんって、誰なんですか?」

 

優斗「美佳さんは、俺の妻だよ。」

 

紅葉「奥さんですか?」

 

優斗「うん。」

 

ひふみ「優斗君は今結婚してて、今は奈々ちゃんって言う娘さんも居るの。」

 

紅葉「そう、だったんですか。」

 

優斗「見る?」

 

スマホから、美佳の画像を見せる。

 

紅葉「綺麗・・・」

 

優斗「んでこっちが、娘の奈々だよ。」

 

紅葉「可愛い・・・」

 

 

 

 

 

 

その日の夜。紅葉とツバメとあやがルームシェアしてるアパート。

 

紅葉「ただいま~。」

 

ツバメ「おかえり~。」

 

あや「おかえり紅葉!」

 

ツバメ「先に上がったからご飯作っといたよ。」

 

紅葉「ありがと。今夜は何?」

 

ツバメ「じゃ〜ん!もやしのフルコース!」

 

あや「待ってました!」

 

紅葉「うわぁ〜!」

 

もやしのフルコースを食べる3人。

 

ツバメ「キャラ班の調子はどう?」

 

紅葉「・・・普通。そっちは?」

 

ツバメ「まぁ順調かな?うみこさんはちょっと怖いけど、ねねっちは面白いしね。」

 

紅葉「あやは?」

 

あや「こっちは超順調だよ。優斗さんは優しいし、大輝さんは面白いよ。」

 

紅葉「・・・なる、あや。」

 

ツバメ「ん?」

 

あや「どうしたの?」

 

紅葉「・・・明日のお昼なんだけど。」

 

 

 

 

 

 

翌日のイーグルジャンプ。時刻は12時になった。

 

はじめ「おっひるだ~!」

 

青葉「じゃーん。私今日はおにぎりを握って来ました。」

 

はじめ「嘘!青葉ちゃんも?偶然だなー私もなんだー。」

 

ゆん「下手くそ・・・うちはサンドイッチやで。」

 

はじめ「そしてももちゃんはやっぱり・・・?」

 

今日の紅葉の昼食は、小さいおにぎり。

 

紅葉「今日は私もお弁当買いに行こうかと思って・・・」

 

青葉「それでもおにぎりはあるんだ・・・」

 

紅葉「お腹いっぱいになる程買うとお金が無くなっちゃうので・・・」

 

ゆん「ももちゃんって一人暮らし?」

 

紅葉「いえ。なるとあやとルームシェアです。一緒に上京して来たので。」

 

はじめ「分かる分かる。家賃とか払ってるとやっぱりお金がね~。」

 

ゆん「はじめはおもちゃのせいもあるやろ。」

 

はじめ「そ、そうかな〜?」

 

ゆん「自覚無しや〜。」

 

はじめ「え!?あるよ!」

 

するとコウが声を掛けようとしたが、声を掛けないで微笑んで去って行った。

 

紅葉「早く沢山稼いでお肉もたくさん食べたいです。」

 

青葉「太らないようにね・・・」

 

はじめ「実家は何処なの?」

 

紅葉「北海道です。」

 

ゆん「ほんま~?去年の社員旅行北海道でな。海鮮とか美味しかったわ~!」

 

紅葉「美味しいですよね。東京のは少し物足りないです。後高いし。」

 

すると誰かのお腹が鳴った。紅葉のお腹の音だった。紅葉は顔を赤くした。

 

青葉「おかず買いに行きましょうか・・・私達もおにぎりだけだとアレだし・・・」

 

ゆん「せやな〜。」

 

そして青葉達が去って行った直後。

 

ひふみ「ももちゃん!今日はイーグルジャンプの主・もずくを紹介・・・」

 

しかし4人の姿は何処にもなかった。

 

ひふみ「あれ?」

 

 

 

 

 

 

その頃青葉達4人は、おかずを買いに行ってる。

 

青葉「もう通勤とか慣れました?」

 

紅葉「はい。」

 

青葉「そうですか〜。でも朝のラッシュとか大変ですよね〜。」

 

紅葉「あの・・・青葉さん。」

 

青葉「はい?」

 

紅葉「先輩なんですから別に敬語じゃなくて良いですよ。」

 

青葉「あ・・・ごめんな・・・ごめん。そうだよね。なんだか慣れてなくて・・・もも・・・紅葉ちゃんって呼んで良い?名前似てるから親近感あって。紅葉ちゃんも同い年だし敬語じゃなくて良いんだよ?」

 

紅葉「それはダメです。1年以上も先輩なんですから。」

 

青葉「結構真面目だね紅葉ちゃん。」

 

紅葉「青葉さんは気にならないんですか?同い年の私の実力とか。それとも余裕ですか?キャラデザの。」

 

青葉「え?」

 

紅葉「私クラスで1番だったのでそれなりには上手いですよ。多分。」

 

青葉「・・・気になるよ。」

 

紅葉「気になる!?ふ・・・ふーん。そうなんだ・・・」

 

青葉「だからね。私も負けないよ。」

 

紅葉(前向きな顔で何でそんな事が言えるの・・・何だろう・・・私の負けたくないって気持ちとは少し違う・・・駄目だ!涼風青葉の前だと調子が狂う!何だこの気持ち・・・)

 

青葉「もたもたしてると先に行っちゃうよ~。」

 

先に行く青葉を紅葉が密かに睨む。

 

紅葉(涼風青葉・・・私も負けないから!)

 

 

 

 

 

 

その後イーグルジャンプに戻った。

 

ひふみ「それじゃあ今日も、宜しくね。」

 

紅葉「はい。ん?」

 

すると青葉が書いたデザインを見付けた。

 

紅葉「この差分デザイン青葉さんが描いたんですか?」

 

ひふみ「そうだよ。可愛いでしょ・・・わ!」

 

突然ひふみが怯えた。紅葉が暗い顔をしてたからだった。

 

紅葉「やっぱり上手い・・・涼風青葉。」

 

この先どうなるのかは分からない。

 

「END」




         キャスト

      涼風青葉:高田憂希

      相葉優斗:石井マーク

      秋山大輝:下野紘

      八神コウ:日笠陽子
      遠山りん:茅野愛衣
     滝本ひふみ:山口愛
     篠田はじめ:戸田めぐみ
      飯島ゆん:竹尾歩美
      望月紅葉:鈴木亜理沙
     鳴海ツバメ:大和田仁美
      木崎あや:伊波杏樹
       桜ねね:朝日奈丸佳
    阿波根うみこ:森永千才
     葉月しずく:喜多村英梨
      相葉美佳:榎本温子
      相葉奈々:内藤穂之香
クリスティーナ・和子:名塚佳織

ゆん「女の子にはな、誰でも秘密の過去があるんや。」

はじめ「うんうん分かる分かる!」

ゆん「何や?はじめにも分かるん?」

はじめ「分かるよ〜私にだって、秘密の過去くらいあるもん。」

ゆん「どんな?」

はじめ「私ね、学生時代必死に戦ってたんだ〜!本当の自分を隠して・・・でも、それで皆が笑顔になるんんならって思って必死に戦ってた!」

ゆん「はじめにも色々あったんやな〜。」

はじめ「そんな悪党団と戦う魔法少女だったんだ〜私!」

ゆん「・・・は?」

はじめ「って言う設定があると、魅力的って話でしょ?」

ゆん「ちゃうわアホ!!」

次回「シャツくらい着なよ!」

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