NEW GAME! LEVEL UP!!   作:naogran

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土曜のある日。青葉は電車に乗って眠っていた。そして阿佐ケ谷駅に到着したと同時に青葉が起きた。

青葉「うわあ!!すみませ~ん!降りま~す!」

走って降りる。そしてギリギリ阿佐ケ谷駅に降りた。

青葉「うぅ・・・眠いし疲れが取れない・・・土曜なのに会社だから土曜って感じもしないし・・・」

その途中。

女の子「キリンさんが見たい!」

父親「キリンさんかぁ。」

女の子「うん!」

父親「パパもキリンさん好きだぞ〜?」

女の子「本当!?」

父親「でもやっぱり像さんが一番かな?」

女の子「私も像さんが好きー!」

楽しい家族を見て青葉は心を痛めてた。

青葉「何だろう・・・会社は楽しいのにこの複雑な気持ち・・・」

コウ「ダメだ!見ると心を痛めるぞ!」

後ろからコウが青葉の両目を塞ぐ。


10話「正社員ってお給料を安くするための法の抜け穴・・・」

目隠しされて青葉が足掻く。

 

青葉「や・・・八神さん!何ですかいきなり・・・」

 

コウ「いや~。青葉が何かぼーっとしてたからさ。大丈夫か?」

 

青葉「あ・・・ちょっと寝不足かもしれません。」

 

コウ「マジでしんどい時にはちゃんと言うんだぞ!」

 

青葉「はい!」

 

 

 

女性店員「本日ドーナツ全品半額中です!半額中でーす!お買い得でーす!」

 

ドーナツ屋を発見した。

 

 

 

青葉「あのドーナツ屋さん美味しいらしいですよ?」

 

コウ「へ~。どうせ皆出社してるだろうし差し入れに買ってこうか。」

 

青葉「良いですね!早速並んできます!」

 

コウ「全然元気じゃん・・・」

 

 

 

 

 

 

ドーナツを買って出社する。

 

コウ「な〜んだ。まだひふみんしか来てないし。」

 

まだひふみしか来てなかった。

 

青葉「ひふみ先輩おはようございます」

 

ひふみ「おはよう。」

 

青葉「ってこれ!」

 

デスクの上にあのドーナツが2箱置いてあった。

 

ひふみ「あ、これ・・・あの・・・おやつにと思って・・・」

 

優斗「おはようございます。」

 

青葉「あ!優斗さんおはようございます!」

 

そこに優斗が出社した。優斗の手には1箱のドーナツがあった。

 

優斗「あれ!?このドーナツ同じの!?」

 

青葉「優斗さんも?」

 

 

 

 

 

 

現在ドーナツは5箱になった。

 

青葉「ドーナツ・・・被っちゃいましたね。」

 

コウ「5箱も・・・まぁ企画やプログラマーに配るんだなこれは。」

 

青葉「土日じゃなければねねっちも食べられたのに・・・」

 

コウ「ねねちゃんはアルバイトだから無理だな。」

 

青葉「何でアルバイトは土日来ちゃダメなんですか?」

 

コウ「あ~・・・会社によるけど時給だから残業や土日まで働かれると青葉より高い給料になっちゃうし・・・」

 

青葉「ま・・・まさか!正社員ってお給料を安くするための法の抜け穴・・・」

 

コウ「その事については今度話そ~う。」

 

青葉「そうだ!写メ撮ってねねっちに飯テロしちゃお~!」

 

ドーナツを撮って写メを送る。

 

コウ「意外とSっ気あるな・・・」

 

優斗「だったら俺も。美佳さんに写メ送ろう。」

 

ドーナツを撮って写メを送る。

 

コウ「じゃあ企画に一箱渡して来る。青葉は阿波根にでも渡しといて。」

 

青葉「はーい!」

 

コウがドーナツを企画班へ渡しに行く。すると青葉のスマホに着信音が鳴った。メールを見ると。

 

青葉「あはは!」

 

それをひふみが見ていた。

 

青葉「?」

 

ひふみ「ああ・・・」

 

青葉「ああ・・・ねねっちが悔しがってるので少し可笑しかっただけですよ。」

 

ひふみ「あ・・・青葉ちゃんって仲良くなると意地悪に・・・なっちゃう・・・方?」

 

優斗「ひふみさんどうしたの?」

 

青葉「え?や・・・やだなぁ!そんな事ない・・・と思います多分・・・ねねっちだけです。」

 

ひふみ(青葉ちゃんとは仲良くしたい。でも仲良くなり過ぎると意地悪な青葉ちゃんになっちゃうかもしれない・・・)

 

小悪魔青葉『うふ。ひふみ先輩またびくびくしてる。面白いです。』

 

そんな事を想像すると、ひふみが怖がった。

 

優斗「ひふみさん大丈夫?」

 

青葉「じゃあ私はうみこさんに一箱持って行きますね。」

 

ひふみ「わ・・・私も・・・行く。」

 

優斗「何なら俺も一緒に行くよ。」

 

青葉「本当ですか?じゃあ一緒に。」

 

ひふみ「う、うん。(そんな事もない・・・か。)」

 

 

 

 

 

 

一方その頃ねねは、部屋でドーナツの写メを見て不機嫌になってた。

 

ねね「美味しそう・・・良いな~ドーナツ・・・あおっちだけずるいずるいずるいずるいずるい~!」

 

ベッドの上で駄々を捏ねる。すると外から会話が聞こえた。

 

母親「走らないの。シグナルスリーのステージはお昼からでしょ?」

 

男の子「早くしないと始まっちゃうよー!」

 

母親「大丈夫。シグナルスリーのステージはお昼からだから。」

 

男の子「僕大きくなったらシグナルスリーになるんだ!それでね!悪い奴から皆を守るのー!」

 

母親「うふふ。そうなの?」

 

男の子「ママの事もちゃんと守るからね!」

 

母親「わあ!ありがと!」

 

男の子「行こー!ママー!早くー!」

 

ねね「今日土曜日だもんね・・・土曜日なのにあおっちまた今日も会社行ってるんだ・・・」

 

 

 

 

 

同じ頃相葉家では。

 

美佳「美味しそうなドーナツね〜。優斗君が帰ったら3人と一緒に食べようかな。」

 

あのメールを見た美佳は、すぐにドーナツを買って帰ったのだった。大量に買って来た。

 

美佳「こっちは先生方の分で、こっちは子供達の分にしようかな。うふふ。きっと皆喜ぶと思うわ〜。」

 

ユユ「ニャ〜。」

 

美佳「ん?ユユもドーナツ食べたいの?」

 

ユユ「ニャ〜。」

 

美佳「ごめんね、猫にドーナツは危ないの。でも代わりに猫用のケーキをあげるわ。」

 

ユユ「ニャ〜。」

 

猫用ケーキを食べるユユ。

 

美佳「やっぱり、猫可愛いね〜。」

 

 

 

 

 

そしてその頃青葉達は震えてた。プログラマー班が半分倒れ込んでた。うみこは平然と作業している。

 

青葉「あの・・・」

 

うみこ「ああ、一番酷いタイミングでいらっしゃいましたね。ようこそプログラマーブースへ。」

 

青葉「み、皆さんお疲れですね・・・」

 

うみこ「ええ。まぁでも楽しいですよ。戦場みたいで。」

 

優斗「それうみこさんの場合でしょ。他の皆さん蛻の殻状態ですよ。」

 

うみこ「バグの報告が予想より多くててんてこ舞いなんです。桜さんも細かく報告を入れてくれてます。」

 

青葉「へぇ〜、ねねっち頑張ってるんですね。」

 

うみこ「実際企画も評価してるそうですよ。旧作を熟知してないと分からない指摘もあり助かっていると。」

 

青葉「昔からゲームが好きで特にフェアリーズは凄くハマってましたから!」

 

うみこ「そうですか。まぁ桜さんの問題は素行・・・ですが。」

 

優斗「素行、と言うと?」

 

うみこ「そうですね・・・勝手に何処かへ行ったり、じっと立ってると少し動いてる事が多いです。」

 

優斗「あ〜それ多分、多動性障害だと思います。そう言った障害持ってる人多いですし。」

 

うみこ「多動性障害ですか。」

 

青葉「多動性障害って何ですか?」

 

優斗「障害の一種だよ。まあ簡単に言えば集中力が無いとか、じっとしてられないとか、考える前に実行してしまう障害だよ。」

 

青葉「気を付けるよう言っておきます・・・あそうだ。これ差し入れです。八神さんと滝本さんと相葉さんと私からです。」

 

うみこ「これはどうも。後で皆でいただきます。滝本さんも相葉さんもありがとうございます。」

 

ひふみ「い・・・いえ!そんな・・・」

 

優斗「いえいえ、そんな事は。」

 

うみこ「お礼にこの空薬莢を差し上げます。ペン立てにもなりますよ。」

 

優斗(今度は戦車砲?いくら何でもそれは・・・)

 

ひふみ「・・・あ・・・ありがとうございます・・・大切にします。」

 

優斗(いやひふみさん受け取るんですかい!)

 

うみこ「そうだ!今度サバゲーでもどうでしょう・・・」

 

青葉「え!?」

 

優斗「いやうみこさんそれは・・・」

 

うみこ「安心して下さい。私がサポート・・・」

 

青葉「あ!用事を思い出したのでその話はまた今度!ひふみ先輩行きましょう!」

 

ひふみを引っ張って去って行った。

 

優斗「青葉さんひふみさん!うみこさん失礼しました。では!」

 

それに続いて優斗も去って行く。うみこは何も理解してなかった。そして空薬莢を並べてマトリョーシカにする。

 

うみこ「マトリョーシカ風にする事も出来ます。」

 

そして後ろを向く。

 

うみこ「そろそろ起きませんか?」

 

 

 

 

 

青葉「うみこさん良い人なんですけど趣味の話になると長くなるので気を付けた方が良いです・・・教訓です・・・」

 

優斗「そうだね。」

 

ひふみ「あ、あの・・・ありがとう。助けてくれて。」

 

青葉「そんな!だってひふみ先輩困ってたし!」

 

ひふみ(やっぱり優しい青葉ちゃんが好き。)

 

青葉「でも困ってるひふみ先輩ってちょっと可愛いのでもう少し見てても面白かったかも。」

 

小悪魔青葉『うふふふふ~。もっと困らせちゃおっかな~?』

 

ひふみ「ええ!?」

 

青葉「な~んて。冗談ですよ~。」

 

ひふみ(冗談・・・ではなかった・・・今の顔・・・)

 

青葉「あ!おはようございます!」

 

 

 

 

 

戻って来るとはじめとゆんが来ていた。

 

はじめ「青葉ちゃん・・・」

 

ゆん「あははは・・・」

 

青葉「あれ!また増えてる!」

 

ドーナツが増えてた。

 

はじめ「半額だって言うからさ・・・」

 

ゆん「皆で食べようと思ってな。」

 

コウ「考える事は一緒だな。え!?」

 

そこにりんとしずくがドーナツを持って出社した。

 

りん「おはよー。」

 

しずく「土曜日出勤ご苦労様。これ皆で食べると良いよ。」

 

りん「あ!ドーナツばかりになっちゃったわね・・・」

 

しずく「いや?甘いものばかりでは面白くないと思ってね。」

 

取り出したのは煎餅だった。

 

青葉「お煎餅、ですか?」

 

しずく「ああ。甘いしょっぱい甘いしょっぱい甘いしょっぱい甘いしょっぱい甘いしょっぱい甘いしょっぱいー!の炭水化物無限ループでもずくのようなわがままボディになってみないかい?」

 

優斗「カロリー高過ぎるでしょ・・・」

 

青葉「えと・・・葉月さん・・・」

 

ゆん(あかん・・・あれ絶対食べたらあかん奴や・・・)

 

はじめ「いくら何でも食べ切れないよね・・・」

 

コウ「他の部署に配るしかないな・・・」

 

りん「そうね・・・」

 

青葉「私行って来ます。」

 

ひふみ「(意地悪な青葉ちゃん怖いから・・・)今度は私・・・行かない・・・」

 

青葉「ん?」

 

ひふみ(そんな目しないで!)

 

大輝「おはようございまーす。」

 

優斗「お。やっと大輝来た・・・か!?」

 

大輝を見て優斗と全員が驚いた。大輝が10箱持って来たからだった。

 

コウ「ちょっと大輝!どんだけ買ってんだよ!?」

 

優斗「おい大輝!何でこんな大量に!?」

 

大輝「いやぁ〜、ドーナツ久々に食いたいと思って思い切って10箱買っちゃった。テヘペロ☆」

 

優斗「これだから大食いのお前は・・・それ全部食うつもりか?」

 

大輝「YES!10箱全部昼飯として食うぜ!」

 

優斗「お前糖分過剰摂取し過ぎじゃねえか?」

 

 

 

 

 

 

そしてその夜、ひふみが宗次郎に話していた。

 

ひふみ「宗次郎。宗次郎は優しくしてくれるよね?」

 

宗次郎は欠伸をした。ご飯をあげると、宗次郎が食べる。

 

ひふみ「可愛い。やっぱり餌付け・・・かな。」

 

 

 

 

 

 

月曜日、青葉は電車で眠たそうに欠伸をする。隣にねねが座ってる。

 

ねね「最近何時も眠そうだね。」

 

青葉「ああ・・・大丈夫だよ。うん・・・」

 

ねね「昨日どれくらい寝たの?」

 

青葉「う〜ん・・・4時間ぐらいかな・・・帰って絵描いてたら時間なくなっちゃって・・・」

 

ねね「寝てないじゃん!此間の土曜日も会社行ってたし倒れちゃうよ!」

 

青葉「休日はしっかり寝てるし平気だって。」

 

ねね「会社に泊まったりとかしてたし、そんなに頑張らないと出来ない仕事があるってあおっちの会社ってやっぱり可笑しいんじゃないの?」

 

するとそれを聞いた青葉が怒った。

 

青葉「ねねっちには分からないだろうね。私には夢があるし。」

 

ねね「なっ!?」

 

青葉「大体夏休みって宿題とかレポートとか無いの?毎日会社来て大学生って暇なの?」

 

ねね「バカーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

その後会社でうみこに今朝の事を話した。

 

ねね「・・・でね。あおっちったら急に怒り出して。」

 

うみこ「涼風さんも怒るんですね。意外です。」

 

ねね「そっち!?あおっちたまに怒りますよ。確かに珍しいけど・・・」

 

うみこ「例えば?」

 

ねね「・・・私が虐められた時に怒って守ってくれたとか・・・」

 

うみこ「何ですかその良い話・・・?」

 

するとねねは昔を思い出した。

 

 

 

 

 

 

小さい頃、砂場で遊んでる時に、3人の男子がねねに、蛇と蛙と蜘蛛を見せ付けてねねを泣かせた。するとそこに。

 

幼い青葉『こらーーー!!!』

 

それを目撃した青葉が怒りながら走って向かう。しかし走る速度はかなり遅かった。

 

幼い青葉『こーーらーー!やーめーろー!!』

 

そして男子達の前に着いて疲れる。男子達は「え〜・・・」と言ってるように呆れた。

 

幼い青葉『ね!ねねっちを虐めるなーー!!』

 

幼いねね『あおっち・・・!』

 

その後男子達は反省して謝ったのだった。

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

ねね「でも今日のはあおっち酷い!む〜!」

 

今朝の事を思い出して頬を膨らませた。

 

うみこ「まぁ涼風さんも疲れて余裕が無かったんでしょう。すぐに仲直り出来ますよ。」

 

ねね「べ・・・別に仲直りしたい訳じゃないし!」

 

うみこ「でも、このままバイト期間が終了したら疎遠になってしまいますよ。」

 

するとねねがうみこを見て涙を流した。

 

うみこ「ツンうるですか・・・?」

 

 

 

 

 

 

その頃青葉は作業していた。時間を見ると12時3分になってた。

 

青葉「もうお昼・・・お腹空いたな〜。(ああもう・・・午前中気が散って仕事にならなかった・・・ねねっちが朝から変な事言うから・・・)」

 

今朝の事で集中出来なかったらしい。

 

青葉「皆さん!お昼どうします?」

 

はじめ「ああごめん!ここで軽く済ますよ。」

 

ゆん「うちもや。ごめんな・・・」

 

青葉「分かりました・・・ひふみ先輩は居ないのか・・・(誘わなかったらねねっちも1人かな・・・知らない!)」

 

 

 

 

 

 

カフェで青葉がテーブル席1人お昼を食べる。しかし青葉は元気が無かった。

 

青葉「はぁ・・・」

 

優斗「青葉さん1人?」

 

青葉「優斗さん。」

 

そこに優斗が来た。

 

青葉「大輝さんは?」

 

優斗「ああ彼奴、この前のドーナツの食い過ぎで腹を壊しちゃって今日休んでる。」

 

青葉「そうなんですか・・・」

 

優斗「彼奴食い過ぎだっての。一緒に食べよ?」

 

青葉「はい。」

 

優斗が青葉の右の椅子に座る。するとそこに。

 

コウ「あれ?2人じゃん。」

 

青葉「八神さん。」

 

コウも来た。

 

優斗「コウさん。」

 

コウ「珍しいな。」

 

青葉「八神さんもお1人ですか?」

 

優斗「りんさん居ないですね。」

 

コウ「そうなんだよ~。りんにふられちゃってさ。」

 

青葉・優斗「へー。」

 

コウ「つっこんでよ!・・・ん?何かあった?」

 

青葉「っ!・・・実は・・・朝ねねっちと・・・」

 

今朝の事を話す。

 

 

 

 

 

 

コウ「・・・ふ~ん。それで喧嘩したと。」

 

青葉「酷くないですか?私頑張ってるのに・・・」

 

コウ「分かる分かる。私のマ・・・」

 

優斗「マ?」

 

コウ「母さんもよく電話して来るんだよね。四六時中仕事ばっかりして体は大丈夫なのか~とかさ。」

 

青葉「良いお母さんじゃないですか。」

 

コウ「まぁ、確かに心配してくれるのは嬉しいんだけど・・・」

 

優斗「美佳さんは何時も俺の事心配してくれてるんですよ。帰ったらご飯作って待っててくれてますし。」

 

青葉「良い奥さんですね。」

 

コウ「良いな〜優斗は。」

 

青葉「中々分かってもらえないですよね・・・」

 

ガラス越しからねねが青葉を覗いてた。青葉がガラス越しを見ると誰も居なかった。

 

コウ「ん?何かあんのか?」

 

青葉「あ!いえ、別に・・・」

 

ねねはそのままコソコソ去って行く。

 

コウ「何だ〜紛らわしい・・・」

 

青葉「あはは・・・」

 

ねね(あおっちが心配でこの会社に来たのに、どうしてこうなっちゃったんだろう・・・)

 

 

 

 

 

 

その後デスクに戻ったねねはパンを食べる。

 

うみこ「・・・お昼休みが終わるまでまだ10分ありますよ。」

 

ねね「え?」

 

ゲーム画面を見ると、ソフィアが映ってた。

 

ねね「やっぱりこのままじゃやだ!仲直りしないと!」

 

仲直りする為、ねねが走り出した。うみこは密かに笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

カフェの中を見ると、青葉の姿は何処にも無かった。次は青葉のデスクへ向かった。

 

ねね「あおっ・・・」

 

だが青葉は居なかった。

 

ゆん「青葉ちゃんなら八神さんに頼まれておつかいに行っとるよ。」

 

ねね「そうですか・・・ん?これみんなあおっちが作ったんですか?」

 

パソコン画面を見ると、大量の村人があった。

 

ゆん「せやで。4~50体?クオリティを揃える為にそうやって確認するんや。」

 

ねね「でもソフィアちゃん以外皆村人・・・」

 

ゆん「もう開発終盤やったからな。名前のあるようなキャラは殆ど揃ってて・・・でも青葉ちゃん頑張ってるから次のラインではもっと良え仕事も貰えるんやないかな?」

 

するとねねは走り去った。

 

ゆん「ねねちゃん!?」

 

ねね(頑張らないと良いお仕事貰えないんだ!)

 

青葉『私、頑張るよ!頑張って私も、早く仕事が出来るようになる!新しいゲームを作る為に!』

 

ねね(あおっち!)

 

するとその時。

 

ねね「うわ!?」

 

足が躓いて飛んだ。青葉を通り過ぎて転んでしまった。

 

ねね「ヴェッ!!」

 

そのまま倒れ込んでしまった。

 

青葉「ね・・・ねねっち!大丈夫!?」

 

転んだねねに手を差し伸べる。青葉の手を掴んで立つ。

 

ねね「あ・・・ありがとう・・・」

 

青葉・ねね「・・・あの!」

 

青葉「な・・・何?」

 

ねね「あおっちお仕事頑張ってるのに馬鹿にするような事言ってごめん・・・って。」

 

青葉「ううん・・・私こそねねっち心配してくれたのに怒ってごめんね・・・」

 

2人はお互い謝って仲直りした。

 

ねね「で・・・でもだから無理しちゃ駄目なんだからね!」

 

青葉「分かってるよ。健康には気を付けるから。それに、ねねっちが心配してくれてるって事は、本当に嬉しいんだよ。」

 

ねね「な・・・なら良いし!あ・・・あともう一つ!今のゲーム開発楽しみにしてるし・・・後えっと・・・応援もしてるんだから・・・あおっちのキャラデザの夢が叶ってそのゲームが発売されたら最初にサインをくれる事!」

 

青葉「叶うか分からないけど約束するよ。」

 

ねね「叶うの!」

 

こうして2人は和解した。

 

 

 

 

 

 

仕事に戻ったねねは足を揺らして上機嫌だった。

 

うみこ「何だ。もう仲直りしたんですか。」

 

ねね「ふふーん。まぁ?私の気持ちが伝わったって言うか?何て言うか〜。」

 

するとその時、足に引っ掛かったコンセントが抜けてしまい、うみこのパソコンの画面が消えてしまった。キーボードを操作しても反応無し。ねねは戦慄して固まった。

 

うみこ「桜さんは・・・まず自分の心配をしましょうか。」

 

ねね「ごめんなさ〜〜〜〜〜~い!!」

 

この叫び声は青葉達にも響いた。

 

青葉・はじめ「ん?」

 

優斗(やっぱり注意欠陥多動性障害かな・・・)

 

 

 

 

 

 

その後、誰かが青葉のデスクに小さな箱を置いた。青葉が後ろを見ると、皆作業をしている。すると社内メッセが来た。

 

青葉「え?」

 

ひふみ『いつまでも優しい青葉ちゃんでいてね( ※´ ▽ ` ※)』

 

突然のひふみからの社内メッセで青葉は戸惑っていた。

 

 

 

 

 

 

その頃、コウのスマホに着信音が鳴った。着信相手を見ると。

 

コウ「ゲッ!?」

 

着信相手を見て驚いたコウが走って行った。りんがそれを目撃した。

 

りん「コウちゃんったらあんなに慌てて一体誰から・・・まさか!」

 

こっそり尾行して、誰を電話してるかを確かめる。

 

コウ「だから土曜も仕事なの!ママ大丈夫だって!もう子供じゃないんだから・・・え!いいよ来なくて~!」

 

電話相手はコウの母親だと言う事に安心したりんであった。

 

「END」




         キャスト

      涼風青葉:高田憂希

      相葉優斗:石井マーク

      秋山大輝:下野紘

      八神コウ:日笠陽子
      遠山りん:茅野愛衣
     滝本ひふみ:山口愛
     篠田はじめ:戸田めぐみ
      飯島ゆん:竹尾歩美
       桜ねね:朝日奈丸佳
    阿波根うみこ:森永千才
     葉月しずく:喜多村英梨

      相葉美佳:榎本温子
      お父さん:伊達忠智
        店員:武藤志織
       男の子:金澤まい
      お母さん:今村彩夏

コウ「よく母さんが家に来て掃除して来んだよねー。」

りん「それでコウちゃんの部屋は綺麗だったのね。」

コウ「それでって酷くない!?」

りん「今度ご挨拶してみたいわ。ママさんに。」

コウ「マ、ママとは呼んでないからな!」

次回「リーク画像が昨日、ネットに出てましたよ!」

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

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