NEW GAME! LEVEL UP!!   作:naogran

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今日もねねのバイト生活が続く。村人を見付けて立ち止まる。

うみこ「はい。それで宜しくお願いします。」

ねね「中々タイミングが合わないなぁ・・・」

うみこ「?」

するとねねはコントローラーのスティックを器用に操作する。そして。

ねね「よし!履いてる!!」

村人のスカートの中が見れた。

ねね「問題無し!」

うみこ「ちょっと待ちなさい・・・」


9話「出勤しちゃいけないんですか?」

うみこ「何ですか?履いてる履いてないって。」

 

ねね「いや~。履いてないキャラが居たら大変だな~って・・・」

 

うみこ「確かにそれは大問題ですが、そもそも下着が見える事は想定していないのでこれはバグです。報告して下さい。」

 

ねね「は〜い。」

 

しずく「いや。それは仕様だよ。裏のね。」

 

話を聞いたしずくが来た。

 

うみこ「初耳ですけど・・・」

 

しずく「だって仕様に書いてしまったらつまらないだろう?偶然見えるパントゥ・・・そこに浪漫があるのさ。それにキャラ班が好意で作ってくれたパントゥを見せないまま終わらすなんて勿体無いと思わないかい?」

 

ねね「た、確かに!」

 

うみこ「分かりました・・・それならショーツのチラ見せは仕様と追加しておいて下さい。誤解を招きます。」

 

ねね「ショーツのチラ見せだとショーチラ・・・?何かパッとしない・・・」

 

しずく「うみこ君は照れてるだけだから突っ込んではいけないよ。」

 

ねね「意外と硬派なんですね!」

 

うみこ「五月蝿いですね!」

 

足元にハンドガンを乱射する。

 

ねね・うみこ「うわあああああ!!」

 

 

 

 

 

 

一方その頃、りんがマスクを着けて咳き込んでた。

 

りん「コホッコホッコホッ・・・」

 

優斗「りんさん大丈夫ですか?」

 

りん「うん、大丈夫よ・・・ありがとう・・・」

 

コウ「風邪?大丈夫?」

 

りん「うん、ごめん、咳が止まらなくて・・・」

 

コウ「風邪なら帰った方が良いよ。皆に移したら大変でしょ?」

 

りん「大丈夫よ咳くらいだし。それにこんなに忙しいのに休めないよ・・・」

 

するとまた咳が出た。

 

大輝「いやいや無理しちゃダメですよ。」

 

コウ「帰ろう。ダメだよ休まないと。無理にでも私が連れて帰るから。」

 

りん「分かったわよ・・・1人で帰るからコウちゃんは仕事してて。」

 

コウ「ダメ。帰っても働く気でしょ。」

 

りん「・・・分かる?」

 

コウ「分かるよ。ずっと一緒にいるんだから。」

 

そしてりんを連れて帰る事に。

 

コウ「私りんを家まで連れて帰るから後は宜しく。私が居なくても大丈夫よね?」

 

青葉「大丈夫ですけど、遠山さんそんなに辛いんですね・・・お大事に。」

 

りん「ううん・・・そんな事は無いんだけど・・・」

 

コウ「ほら帰るよ。青葉達に移しちゃう。」

 

りん「もうコウちゃん大袈裟よ・・・」

 

コウ「優斗、大輝、皆の事宜しくね。」

 

優斗「分かりました。りんさんお大事に。」

 

大輝「お任せ下さい!」

 

そしてコウはりんを家まで連れて帰る。

 

ひふみ(わ・・・私が一番上の先輩になっちゃった!)

 

 

 

 

 

 

そしてコウとりんが行った瞬間、はじめがライトセーバーとムーンレンジャーのステッキを持って振り回していた。

 

ステッキ『ダブルムーンシャワー!!』

 

ゆん「あ~もう五月蝿いな!音出すなや!」

 

はじめ「ごめん・・・八神さん達居ないからつい・・・」

 

優斗「さっきの行動はついなのか?」

 

青葉「でも遠山さんの為に早退って驚きました。」

 

ゆん「あ、確かに。あんなに男らしい八神さん初めてやな。うちが遠山さんやったら惚れてまうかも~。」

 

大輝「惚れてまうやろー!」

 

優斗「チャンカワイの真似せんでええ。」

 

はじめ「私さ、八神さんって病気でも「気合いで何とかしろ~」って感じの人かと思ってたよ。」

 

青葉「厳しそうだけど優しい所がありますよね。」

 

 

 

 

 

 

その頃コウはりんを家まで連れて帰った。

 

コウ「ヘトヘトじゃん。もぉ・・・」

 

りん「大丈夫・・・」

 

額に手を当てる。

 

コウ「凄い汗・・・汗拭いて着替えないと。」

 

りん「だるいから良いよこのままで・・・」

 

コウ「駄目だよ着替えないと。タンス開けるよ。」

 

 

 

 

 

 

そしてその頃青葉達は。

 

青葉「う~ん・・・コートの皺ってどうなってるんだろう・・・あ!はじめさん。あのモニターの上のダンディマックスのフィギュア見せてもらっても良いですか?」

 

はじめ「青葉ちゃんダンディ知ってるの!?」

 

突然はじめのテンションが上がった。

 

青葉「え?あ、はい。小さい頃一度テレビで見て・・・面白かったから何となく覚えてて・・・」

 

はじめ「そっか〜知ってたか〜!隠れた名作だから知る人ぞ知る映画なんだよね~。それにこのリアルフィギュアシリーズも凄く良く出来てるから興味そそられて当然だよね~!似てるでしょ〜?」

 

青葉「あ、はい。確かに似てますね・・・」

 

はじめ「俺に似せた偽物ですら人の心を惹いちまう。俺の100分の1の魅力しかないこんな人形でもな。ダンディ、ダンディ。」

 

青葉「え?・・・あ、ああ!ダンディトーク!」

 

はじめ「YES!」

 

青葉(どうしよう・・・資料として見たかっただけなんだけど・・・)

 

ゆん「まーた騒いで。」

 

青葉(良かった!助け船!)

 

ゆん「でも俺の話題じゃしょうがねぇ。分かったよ。主役の俺が少し話し相手になってやる。ダンディオンダンディ。」

 

だがゆんもダンディトークしていた。

 

青葉(駄目だ~・・・)

 

はじめ「ゆんも知ってたの!?」

 

ねね「あ!ダンディの話してるの!?」

 

そこにねねも来た。

 

はじめ「何だって!?ねねちゃんまで知ってるの!?」

 

ねね「おいおい。俺の名前は教科書にも載る予定だったんだぜ・・・ダンディ~!」

 

はじめ「こんなにダンディを知ってる人が周りに・・・私はなんて幸せ者なんだ!」

 

青葉「え!そんなになんですか!?」

 

大輝「ダンディトーク俺も混ぜろー!」

 

そこに大輝も来た。その後もダンディの話が続く。だがひふみは1人戸惑っていた。

 

ひふみ(ど・・・どうしよう・・・まだ遊んでちゃいけない時間なのに・・・や・・・やっぱり・・・私が・・・しっかり・・・しないと・・・)

 

そしてひふみが注意しようと決心した。

 

ひふみ「あの・・・」

 

うみこ「皆さん何騒いでるんですか。まだ就業時間ですよ。」

優斗「皆何騒いでるんだ。まだ就業時間だぞ。」

 

そこにうみこと優斗が注意しに来た。2人の言葉がハモった。

 

うみこ「りんさんもコウさんも早退していないからと気が緩むのは分かりますが、コアタイム中は静かに仕事して下さい。それが常識です。」

 

はじめ・青葉・ゆん・ねね・ひふみ・大輝「ご、ごめんなさい・・・」

 

うみこ「桜さん、戻りますよ。」

 

ねね「は、はい!!」

 

優斗「おい大輝!仕事に戻るぞ。」

 

大輝「お、おう・・・」

 

 

 

 

 

 

ねねが仕事に戻る途中。

 

うみこ「桜さん。あなたは何をしにこの会社に来たんですか?涼風さんがいるから?遊び感覚ですか?」

 

ねね「・・・違!あおっちが夏休みが無いとか泊まりとか言うから心配で・・・」

 

うみこ「涼風さんが心配?」

 

ねね「だってあおっちここに来る前進学か就職か凄く悩んでて・・・仲の良い友達と美大にも合格してたのに自分の夢を追い掛けたいからって就職を選んだんですよ。そんな思いまでして来た会社が変な所だったら嫌だなって思って・・・それで来てみたら割と良い所だったけど・・・」

 

うみこ「割と・・・」

 

ねね「私が落ち着きが無いのは・・・えと・・・性格だけで・・・あおっちが携わってる大事な仕事に対して巫山戯たりしません!」

 

うみこ「そうですか。分かりました。確かにデバッグの仕事はきちんとしてますし今は信じましょう。ただどんなに気持ちが真っ直ぐでも表の態度で判断されてしまうと言う事は覚えておいて下さい。良いですね?」

 

ねね「はい・・・」

 

反省してるねねを見て、うみこは言い過ぎたと思ってしまった。

 

うみこ「・・・桜さん。涼風さんとは何時から知り合いなんですか?」

 

ねね「ずっとだよ!・・・ですよ!家が近くで幼稚園に入る前から高校までずっと一緒なんですよ。」

 

うみこ「それは凄いですね・・・私はそんなに付き合いの長い友人はいませんよ。」

 

ねね「うん!私もあおっちだけですよ!でもあおっち割とドジな所多いから私が付いてないといけないんだ~!」

 

 

 

 

 

 

そして一方コウとりんは。

 

コウ「はい。お粥作って来たよ。」

 

りん「ゴトゴト音してたけど大丈夫だった?」

 

コウ「うん・・・まぁね・・・大丈夫。」

 

台所は少し散らかってた。

 

りん「嬉しいけど、コウちゃん帰っても良いんだよ。忙しいのに。」

 

コウ「私の心配は良いの!りんはさっさと風邪を治す!・・・食べられる?」

 

りん「食べさせて・・・」

 

コウ「え!?」

 

衝撃の発言。

 

りん「食べさせてって言ったの!」

 

コウ「もう元気になったんじゃない・・・?」

 

りん「ううん、まだクラクラするし・・・落としたら大変でしょ?」

 

コウ「はぁ〜・・・」

 

レンゲでお粥を掬う。

 

コウ「はい。あ~ん。」

 

お粥を食べる。

 

りん「ちょっと味濃いかも。」

 

コウ「はぁ!?何それ贅沢だなもう・・・」

 

りん「でも美味しいよ。」

 

 

 

 

 

 

夕方になり、イーグルジャンプでは。

 

青葉「え?出勤しちゃいけないんですか?」

 

うみこ「ええ。明日からの土日はビルの電気点検で、PCなども使えなくなるので出勤しても何も出来ませんよ。りんさんもコウさんも早退されたのでもしやと思いましたが、やはり知りませんでしたか。」

 

ねね「あ!やった!そしたら今週の土日は休めるね!」

 

青葉「ねねっち・・・でもスケジュールが・・・」

 

うみこ「後、カメラがキャラに寄った時に見える事があるショーツのチラ見せが仕様になったので数体不備があるようです・・・りんさんを通して後日修正の発注が来ると思います。」

 

ねね「へっへーん。私が見付けたんだ!」

 

青葉「それだと益々厳しいですね・・・今日泊まろうかな・・・」

 

ゆん「うちも明日来れへんのやったら泊まるわ。」

 

ひふみ「わ、私も。修正が来るなら。」

 

はじめ「え!?皆泊まるの!?モーションの方はまだ忙しくは無いんだけど・・・皆が泊まるなら私も泊まろうかな?」

 

ゆん「楽しそうやけど、お泊まり会やのうて仕事やからなこれ。」

 

優斗「だったら俺達も泊まるよ。」

 

大輝「え!?俺も!?」

 

優斗「お前神ゲー作りたいんだろ?」

 

大輝「それもそうだが・・・」

 

ねね「もしかして私が変なの見付けちゃったから・・・皆が忙しく・・・」

 

青葉「違うよ!ねねっちは気にしないで!」

 

うみこ「そうですよ。桜さんのせいではありません。思い付きで仕様書を変更する人のせいですから・・・」

 

しずく「デクシュ!」

 

ねね「なら良いけど・・・あ!そうだ!私も一緒に泊まって夜食とか買いに行ったり手伝ってあげるよ。タイムカード押しちゃえば問題ないでしょ?」

 

うみこ「それでは寧ろ涼風さん達の邪魔になってしまうでしょう。」

 

青葉「その気持ちだけで十分だよ。」

 

ねね「分かった・・・お仕事も程々にね。」

 

青葉「お疲れ様。」

 

うみこ「お疲れ様です。暗いので気を付けて。」

 

ねね「お疲れ様!」

 

うみこ「桜さんは変わっていますね。」

 

青葉「え?あ、はい。そうですね。」

 

そしてオフィスから出て帰って行く。

 

青葉「でも、何時も元気くれるんですよ。ねねっちは。」

 

うみこ「昔からの知り合いだと聞きました。」

 

青葉「はい。ずっと一緒で。高校を卒業して初めて別々になったんですけど、ドジな所も多いから私がいなくても大学でしっかりやってるかなぁってちょっと心配で。」

 

するとうみこは微笑んだ。

 

青葉「?」

 

うみこ「いえ。桜さんも同じ事を言ってたので。」

 

青葉「同じ事・・・?」

 

うみこ「気にしないで下さい。ただ桜さんの言う通りお仕事も程々に。無理をして倒れてしまったら元も子もないでしょう」

 

青葉「皆に心配を掛けてしまいますもんね。」

 

 

 

 

 

 

すぐに優斗は、妻の美佳に電話する。

 

美佳『もしもし優斗君?』

 

優斗「ああ美佳さん?今日俺泊まりで帰れないけど。」

 

美佳『そうなの?分かったわ。』

 

優斗「でも土日休日になるから。」

 

美佳『本当?じゃあ土日思いっきり遊ぼうね!』

 

優斗「勿論そのつもりだよ。じゃあね。」

 

美佳『うん!じゃあね!』

 

電話を切る。

 

優斗「よっしゃ!張り切ってやるか!」

 

大輝「先輩と一緒だなんてあやかりてぇな〜。」

 

優斗「だったら早く彼女を見付けろ。」

 

 

 

 

 

 

そして夜になった。りんの家では、りんはベッドでぐっすり寝ている。コウはシャワーを浴びていた。

 

 

 

 

 

 

同じ頃イーグルジャンプでは、青葉達6人が仕事を続けていた。

 

はじめ「あ~疲れた・・・帰ろうかな私・・・」

 

ゆん「はぁ?終電終わった途端何言い出すんや?」

 

はじめ「だって私自転車通勤だからそんなの関係ないし。優斗さんだってバイク通勤してますよね。」

 

優斗「そうだね。俺とはじめさんは終電終わっても帰れるし。」

 

青葉「近いって良いですよね。私の家はちょっと遠いので。」

 

大輝「俺の家もちょい遠いしな〜。」

 

はじめ「でも青葉ちゃんもゆんも優斗さんも実家でしょ?帰ったら布団が整えてあるだけでも羨ましいよ。」

 

青葉「考えた事も無かったですけど、確かに。」

 

ゆん「実家暮らしやからって、家事しとらんなんて思わんとってや?」

 

青葉「いっそ1日中電車が動いてれば皆何時でも帰れるのに!」

 

はじめ「いや寧ろ終電を理由に本来帰れてた人が帰れなくなるんじゃ・・・」

 

優斗「それにそんな事になったら、運転手さん達が過労するでしょ?ある意味ブラックだよ。」

 

青葉「成る程・・・」

 

ひふみ「あ、あの・・・チョコ、食べる?」

 

はじめ「あ!いただきま〜す!」

 

青葉「私も〜!」

 

ひふみ「優斗君と、大輝君も・・・食べる?」

 

優斗「ありがとうひふみさん。」

 

大輝「ひふみちゃんありがとー!最高の夜食だ!」

 

ゆん「・・・・・」

 

はじめ「ん?ゆんは体重が気になって食べないのかな〜?」

 

ゆん「当たり前やろこんな時間に!!」

 

ひふみ「で、でも、疲れてるなら、糖分も必要だよ?」

 

ゆん「ほ、ほんなら・・・」

 

優斗・大輝(チョロいな・・・)

 

 

 

 

 

 

その後も仕事は続き、時間は遂に深夜3時15分になった。

 

青葉「う~・・・ノルマ終わった・・・もう限界・・・」

 

ゆん「うちも、もう無理・・・」

 

優斗「ふぃ〜、これで終わったか〜。」

 

青葉「泊まりって疲れちゃうからそこまで効率良くないですよね。八神さんの体ってどうなってるんだろう・・・」

 

ゆん「見た目は細くてか弱そうなのにな・・・」

 

 

 

 

その頃コウは。

 

コウ「イックシ!」

 

寝ながらくしゃみをしていた。

 

 

 

 

ひふみ「コ、コウちゃんは、ただ頑張り屋さんなだけだと、思うよ。」

 

青葉「じゃあ私は気合が足りないのかな・・・」

 

ゆん「青葉ちゃんは十分頑張っとるって。」

 

青葉「始発まで十分時間ありますけど寝ますか?どうしましょう?」

 

ゆん「そやな〜・・・でも会社で寝ても寝た気もせえへんし・・・」

 

ひふみ「あ、あの・・・近くにあるけど・・・」

 

スマホを見せた。近くにある銭湯『いやしの湯』を紹介した。

 

青葉「あ!良いですね!」

 

ゆん「ひふみ先輩ナイスアイデアや!」

 

青葉「はじめさんはどうしま・・・ね、寝てる・・・」

 

はじめは既に寝ていた。

 

青葉「はじめさーん。」

 

ゆん「待ちや。」

 

するとゆんが何かを取り出した。それはムーンレンジャーのステッキだった。

 

ムーンレンジャー『メガ粒子レクイエムシュート!』

 

はじめ「うわ~!たまら~ん!」

 

音声ではじめが起きた。

 

はじめ「あ、あれ?ここ何処?」

 

ゆん「会社や。」

 

優斗「調教されてる・・・」

 

ゆん「優斗さんも銭湯行きます?」

 

優斗「そうだね。銭湯で疲れを吹き飛ばすか。」

 

青葉「大輝さんも・・・こっちも寝てる・・・」

 

大輝も熟睡していた。

 

青葉「優斗さんどうします?」

 

優斗「No problem。」

 

青葉「え?」

 

すると優斗は不敵な笑みを浮かべて大輝に近付く。

 

優斗「笑いのツボON!」

 

大輝「ぐ!?ぐわっはははははははは!!!!!」

 

笑いのツボを押して大輝を爆笑させた。

 

青葉「え!?大輝さんが笑いましたよ!?」

 

優斗「笑いのツボを押したんだ。これが大輝を起こす作戦の一つだ。」

 

青葉「って事は、まだ作戦はあるんですか・・・?」

 

優斗「まあね。でもここで起こすのは笑いのツボが有効だ。」

 

大輝「はぁ・・・はぁ・・・ここ何処だ?」

 

優斗「会社だ。よく来たな。」

 

 

 

 

 

 

そして6人はいやしの湯へ行った。

 

女風呂では。

 

青葉「あ~、生き返ります~。」

 

ゆん「ほんまに~。」

 

青葉「この為に1週間頑張って来たんだって感じがします。」

 

ゆん「何やおっさんみたいやな。でもその気持ち分かるわ~。」

 

はじめ「はぁ・・・」

 

だがはじめは不機嫌になってた。

 

青葉「ん?はじめさんどうしたんですか?」

 

はじめ「いやいやいや!皆さん!深夜料金高すぎるでしょう!ドン引きですよ~!」

 

青葉「ああ。確かに高かったですよね。」

 

ゆん「でもまぁたまにやし良えんやない?」

 

はじめ「そうなんだけどさ・・・シグナル3の新武器とかでお金使い過ぎちゃったし・・・来週発売のフィギュアとか買ったら今月後幾らで生活すれば・・・」

 

ゆん「何やおもちゃ買わなきゃ良えやん。」

 

はじめ「ダメだよ!私はそれを楽しみに生きてるんだよ!」

 

玩具やフィギュアを買うの止めないオタクの鑑。

 

ゆん「はぁ、何でそんなにギリギリで生活出来るんや・・・うちやったら怖いわ・・・」

 

青葉「私もです・・・ひふみ先輩は何か趣味とかあるんですか?前に言ってたコスプレ衣装とか・・・」

 

ひふみ「え?いや・・・あの・・・コスプレって言っても簡単なのだから・・・」

 

ゆん「ひふみ先輩スタイル良えし何でも似合いそうで羨ましいですね~。」

 

ひふみ「そ、そんな事・・・ないけど・・・」

 

ゆん「はぁ・・・切ないわ・・・」

 

 

 

 

男風呂。

 

大輝「ほへ〜。日頃の疲れがどんどん溶けていく〜。」

 

優斗「風呂に入ったら急にテンション変わったな。」

 

大輝「毎日家の風呂も良いが、銭湯に入るのも悪くねぇな〜。」

 

優斗「まあ確かにそうだな。今度美佳さんと日帰り温泉行こうかな。」

 

大輝「なぁ優斗!彼処の壁から女風呂覗いても良いか?」

 

優斗「ならお前を警察に通報するぞ。」

 

大輝「冗談だ。でも会話だけ聞こえるからそれだけで十分だ。」

 

優斗「はぁ、お前は中学の頃からアホだなおい。」

 

 

 

 

そして女風呂では。

 

はじめ「はぁ〜〜〜。」

 

ゆんがはじめの体を見て怒りを覚えた。そして手水鉄砲ではじめに飛ばした。

 

はじめ「うわ!?何すんだよ!」

 

ゆん「すまんな~。無性に腹が立ってもうて。」

 

はじめ「よく分かんないけど・・・やられたらやり返す!」

 

倍返しする。その後も2人は手水鉄砲で遊ぶ。

 

青葉「本当仲が良いですね~。」

 

すると青葉の顔にお湯が飛んだ。

 

ゆん・はじめ「仲良くない!」

 

青葉「もう・・・やりましたね!なら私も!」

 

途中から青葉も参戦。ひふみはただ1人眺めていた。

 

ひふみ(誰も私には掛けてくれない・・・)

 

それに気付いた青葉がひふみにお湯を飛ばした。

 

青葉「ひふみ先輩隙あり~!」

 

するとひふみは顔を俯いた。

 

青葉「あ~!ひふみ先輩ごめんなさ~い!」

 

ひふみ「ううん・・・ありがとう。」

 

だがひふみは喜んでた。

 

 

 

 

男風呂。

 

優斗「何か楽しそうな声がするな。」

 

大輝「何だろう〜?想像するだけでムズムズする〜。」

 

優斗「お前鼻血出てんぞ。」

 

 

 

 

その後風呂から上がって、はじめとゆんが牛乳を飲み、ひふみがドライヤーで青葉の髪を乾かす。

 

ゆん・はじめ「ぷはぁ〜!」

 

 

 

 

 

 

優斗と大輝も風呂から上がって、大輝がマッサージチェアに座り、優斗はドライヤーを使って自分の髪を乾かす。

 

大輝「あ〜〜〜〜。」

 

優斗「ふぅ〜。」

 

 

 

 

 

 

全員が仮眠スペースで寝る。

 

 

 

 

 

 

そして朝になり、青葉が帰り道を歩く。

 

青葉「気持ち良かったな~。それに結構眠れたし・・・」

 

すると着信音が鳴った。

 

青葉「ねねっち・・・」

 

ねねからLINEが来た。ねねに電話する。

 

青葉「あ。ねねっち。おはよ~。今帰ってる所だよ。先輩達と銭湯に行ったんだ~。え?遊んでた訳じゃないって。ちゃんとお仕事してました~。」

 

 

 

 

 

 

そして月曜日になり、ある異常事態が起こった。

 

青葉「え~!?八神さんと遠山さんお休みなんですか!?」

 

しずく「遠山君の風邪が八神君に移ったみたいだね。遠山君はまだ長引いてるらしい。」

 

優斗「まさかコウさんまでもが風邪を引いてしまうとは。」

 

大輝「何時もパンツ1丁のコウさんが風邪ブフォア!?」

 

言ってる途中、優斗に脳天ゲンコツされた。

 

優斗「少々黙れテメェ。」

 

青葉「大丈夫なんでしょうか2人共・・・?」

 

しずく「ま、あの2人は働き過ぎなくらいだしたまにはゆっくり休めば良いんだよ。そして私達も病気にならないように栄養を付けないとね!」

 

シュークリームを差し出す。

 

青葉・ゆん・はじめ・ひふみ「おおー!!」

 

優斗「シュークリームですか!」

 

大輝「うっひょ〜シュークリーム!!」

 

ねね「わあー!美味しそー!」

 

しずく「桜君も食べるかい?」

 

ねね「ありがとうございます!葉月さん好き!」

 

しずく「そうだ。うみこ君にも一つ持って行ってあげれば?きっと喜んでくれると思うよ。」

 

ねね「ええ、そうですか・・・?」

 

しずく「そうだよ。あれで単純なんだから。」

 

優斗「ねねさん、俺も一緒に行くよ。」

 

 

 

 

 

 

2人はうみこのデスクへ向かう。ねねがシュークリームを持って行く。

 

ねね「失礼しま〜す・・・」

 

優斗「うみこさーん、居ますかー?」

 

だがうみこは居なかった。

 

ねね「って居ないや。」

 

優斗「うみこさんのデスク凄ぇな。エアガンばっかだな。」

 

ねね「うみこさんってやっぱりミリオタなんだ・・・」

 

デスクにあるエアガンを眺めてると。

 

うみこ「桜さん?相葉さん?」

 

ねね・優斗「!」

 

驚いてシュークリームを落としたが、優斗が間一髪キャッチした。

 

優斗「危ねぇ・・・」

 

ねね「ご、ごごごごごめんなさい・・・・」

 

うみこ「桜さん、あなたって人は・・・」

 

 

 

 

 

 

そしてその後。

 

ねね「皆さん今日までお世話になりました!」

 

パソコンを持って移動する。途中で青葉が発見した。

 

青葉「ねねっちどうしたの!?」

 

ねね「あおっち~・・・」

 

うみこ「これから桜さんには私の隣の席に移動してもらってデバッグの仕事に集中してもらいます。もう遊ばせませんよ。」

 

ねね「うえ〜〜〜ん!!!怖いよーーー!!」

 

 

 

 

 

 

今後ねねはうみこの隣でデバックする事となった。そして移動を終えた。優斗がそこで待っていた。

 

優斗「ねねさん大変だね・・・それとうみこさん、渡し忘れましたがこれ差し入れのシュークリームです。良かったら食べて下さい。」

 

うみこ「ありがとうございます。」

 

優斗「では失礼しました。じゃあね、ねねさん。」

 

ねね「相葉さん!助けて下さーい!」

 

優斗「その気持ちは分かるけど、今度から慎重に行動すれば上手く行けると思うよ。じゃあね。」

 

ねね「うう・・・・」

 

優斗は仕事に戻って行く。うみこはシュークリームを食べて、微笑みながらねねを見る。

 

「END」




         キャスト

      涼風青葉:高田憂希

      相葉優斗:石井マーク

      秋山大輝:下野紘

      八神コウ:日笠陽子
      遠山りん:茅野愛衣
     滝本ひふみ:山口愛
     篠田はじめ:戸田めぐみ
      飯島ゆん:竹尾歩美
       桜ねね:朝日奈丸佳
    阿波根うみこ:森永千才
     葉月しずく:喜多村英梨

      相葉美佳:榎本温子
  ムーンレンジャー:山村響
 ダンディーマックス:三宅健太

しずく「開発も終盤だねうみこ君。」

うみこ「そうですね。」

しずく「良いゲームになってるか?」

うみこ「まあまあでは?」

しずく「もっと良くする為に新しい仕様書をううう撃たないでーーー!!!」

次回「正社員ってお給料を安くするための法の抜け穴・・・」

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