【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく   作:PL.2G

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毎々お世話になっております。

予定と違いますが、先に第2話が出来ました。

話の進み方のテンポが非常に悪いですが、
こんな感じで刻んで行きますので
ご承知おきの程、よろしくお願い致します。

追記文:)さっそく投稿ミスしました申し訳ございません。
     全文入れ替えです。
     お恥ずかしい事にタイトルさえも脱字で意味解らんことになっていました。
     重ねてお詫び申し上げます。



第2話 - 成人式 Knightage -

 飛行機に揺られること数十時間。

 更に日本に到着してから早数時間。

 

 空港のモールで志希とデートをし、ロシアガールとの邂逅、他多少なりの物語があったのだが、それはまた別の機会にしておきましょう。

 

 さて現在、空港まで迎えに来てくれた川島さんの運転で俺のお誕生日会(年の割に言い方が可愛い)の会場へ向かっている。

 

川島瑞樹(かわしまみずき)

 地方局のアナウンサーをしていたが、アナウンサーとしての安定した生活を捨て、アイドルとして舞台に立ちたいと志願しに来た彼女。アナウンサーはあくまで報道する立場で、主役になれないと感じていた川島さんはどうせならと、夢を追いかけたいと、一念発起でアイドル業へ転向し、今の地位まで登ってきたのである。その手腕と努力は非常に輝かしいものであり、【全知全能】の俺からすればとても羨ましいものでもある。

 

 そんな川島さん、過去のグルメロケでご一緒させていただき、食好きの俺としてはその食に関して造詣が深い川島さんに

 

『当日は電車で会場に向かうですって!?騎士君アナタ何を言っているの?いい騎士君?あなたは日本の、延いては世界のアイドルなのよ?電車で移動なんて、ありえないわ。もっと自分の立ち位置の認識を改めなくちゃいけないわよ?わかるわね?』

 

 俺としては別に、人波に囲まれたり~と言うのは、特に何でも無い事なのだが、視野を広げると街や交通機関、その他、様々な人間や要素にも迷惑が掛かると言う事だ。

 

『じゃあタクシーで向かいます』と言いだそうとした瞬間に、

 

『しょうがないから、私が迎えに行ってあげるわ。もちろん文句は無いわよね?』

 

 と申し出て頂いて、断れる空気では無かったので、甘んじて好意を受ける事にした結果が現状である。

 

「本当に今日はありがとうございます、川島さん」

 

「いいのよ別に。私が自分から言い出した事なんだから。それといつも言ってるでしょ?み・ず・きって呼んでって」

 

「いえ、そこはしっかり弁えてますので川島さんでって僕も言っていますよ」

 

「ホントお堅いわね。でも、楓ちゃんは『騎士君からは【楓さん】って呼ばれてますよ』って、一緒に飲んでた時に言ってたんだけど、一体どう言う事!?楓ちゃんは良くって私がダメってなんでよー?」

 

 高垣さん・・・余計な事を・・・

 

「まぁ、あの人とは、そのぉ・・・まぁ、その、色々とあるんですよ・・・ねぇ」

 

 空を仰ぎつつ濁す。

 

「なに?楓ちゃんに弱みでも握られてるとか?何よ、おねえさんに教えなさいよー」

 

 うりうりーと肘で突いてくる川島さん。

 

「前見てちゃんと運転してください」

 

 危ないので注意する。

 

「んもう、ノリが悪いわねっ。お姉さん怒っちゃうぞっ」

 

 プンプンと擬音が聞こえてきそうな感じでカワイらしく口をとがらせる

 

「はいは~い、志希ちゃんも居るのでイチャコラするのはその辺にしてもらいませんかぁ~」

 

「別にイチャコラしてないだろうに。何を言ってんだ」

 

「ん~強いて言うなら暇だから~志希ちゃんも話に混ぜて欲しい。あんまり放っておくと志希ちゃん拗ねちゃうぞ~、寝ちゃうぞ~?」

 

 じゃあ寝ればよかろうとか言おうと思ったが、流石にそれは妹への配慮が足りな過ぎるので、言わず素直に謝る。

 

「すまん、俺を祝う為に折角来てくれたのにな」

 

 そこへ、川島さんが志希に話を振り始めた。

 

「確か志希ちゃんって、アメリカの学校に行ってるんだったわよね?今日はあっちだと昨日?明日?まあどっちでもいいわ、学校はお休みなの?」

 

「にゅっふっふ~、愚問だよ川島さ~ん。お兄様の誕生日会!参加しない理由が無い!!たとえ学校が休みじゃなくても参加は絶対なのだ~」

 

 とてもいい笑顔で悪びれる事無くさも当然のように言い放つ我が妹。

 

「それもそうね」

 

 とても簡潔に本当に当たり前のようにしれっと返す川島さん

 

「志希ちゃんは騎士君大好きだものね、当然と言えば当然か。それに騎士君と同じで凄い頭良いんでしょ?小さい頃にノーベル賞取っちゃうくらいだし。少しくらい行かなくても全然問題無さそうよね」

 

「もち、なんならもう行かなくていいんじゃないかにゃ~?」

 

「川島さんェ・・・志希ェ・・・」

 

 なんてことは無い至って普通のとてもにこやかな女子トークが繰り広げられ、一行は会場に向かうのであった。

 

 

 

 閑話休題 8X―・・・・・

 

 

 

 某有名ホテルの会場を借り切っての俺の誕生日会。

 

「俺なんかの為にこんな立派なホテルを会場に使うなんて・・・

 なんか勿体ないですね・・・」

 

 ホテルの地下駐車場からエレベーターに乗りこんだ。

 

「あら、ご謙遜。テレビの特番とかでやってたらもっと凄い会場になってたんじゃないかしら?前にも言ったけど、世界屈指のスーパーアイドルなんだから。それに正直な話、騎士君のプロデューサー君に今日の相談をしたら、『会場とか諸々の費用は全部こっちで持ちます』って言ってくれたから、私たち参加者が貴方たちにお礼を言わなきゃいけない側だわ」

 

「あぁ、そうなんですね。アイツがそう言ったんですか。やっぱ他社のアイドルには態度が良いんだな・・・」

 

「あら?知らなかったの?言わない方が良かったかしら。なんか、ごめんなさいね」

 

 川島さんの顔が曇る。

 

「別に僕の給料から引かれている訳じゃ無いですし全然気にしてませんよ。それに、もしも僕の給料から引かれていたのだとしても、企画主催して頂いて、更に祝って頂けるのなら必要経費ですから。なので何の問題も無いですよ。ですから謝る必要性は皆無です」

 

「・・・・・・ほんっと、歯に衣着せないでそんなカッコいい事サラッと言ってのけちゃうのね・・・正に騎士って感じね・・・男らしさポイントだいぶ高いわー。お姉さん、騎士君の空いてる右側に立候補しちゃおうかしら?」

 

「ははは、冗談がお上手で」

 

「あら、結構本気よ?」

 

「えっ!?」

 

 思考が止まる。

 

「ね~ね~、志希ちゃん今日は乱入者だから誰が来るかわかんなんだけど、

 志希ちゃん知ってる人って居るの~?」

 

 志希が後ろから突然俺の腰回りに抱きつき、話を振ってきた事で思考が動き出す。

 

「お、おう、そうだな~、誰が居たかな?」

 

「そう言えばそうだったわね・・・まぁ志希ちゃんだしねー。突然参加してもだれも文句は言わないでしょう。騎士君に妹が居る事は周知の事実だし、企画主催の私は知ってるし、スポンサーは騎士君のプロダクション。何の問題無いんじゃないかしら?あと、誰が居るかは・・・会場入りしてからのお楽しみって事で」

 

 自然と会話が流れる

 

『志希・・・助かった・・・』

 

 小声で志希に礼を言う

 

『にゃはは~、お礼はお兄様のこのコートで良いよ~』

 

『くっ・・・結構お気に入りのコートだったんだが仕方ない・・・』

 

 志希に借りを作ると何かと俺の私物が数ヵ月無くなる。

 何故数ヵ月なのかと言うと、『お兄様の匂いが無くなったから返す~』と言う事らしい・・・

 まぁ、帰って来ない物も幾つかあったりもしたが、今回のコートは俺の手許にはっ返って来ない気がした。

 

 もう二度と俺が着ることは無いのだろう、さらば我がコートよ・・・

 

 

 会場である階に到着し、豪奢な入口を通り会場に入る。

 

 

『せーのっ』

 

「「「「「お誕生日おめでとうございまーす!!!!」」」」」」

 

 

 入ったと同時にクラッカー音と会場内の人達でのおめでとうの大合唱、そして無数の拍手が会場内に鳴り響いた。

 

 

『皆様、大変長らくお待たせ致しました。只今、本日の主賓であらせられます、一ノ瀬騎士が御入場されました!!』

 

 聞きなれた声で、本日の司会であろう男が一段高い舞台でそう言い放った。

 こいつ(・・・)こそ我が8723プロ(はなぶさプロ)のプロデューサー兼社長『英 雄(はなぶさたける)』その人だ。

 身長は170㎝、髪はスポーツ刈りで細い銀縁の眼鏡をかけている。

 本当に開いてるのかわからないくらい細い目をしていて、何が面白いのか常ににやけ面だ。

 

 今日は何時ものシャツを出しただらしないスーツ姿では無く、白いワイシャツに若干丈の足りない黒のスラックス、白いソックスに黒い革靴、更にサスペンダーをつけ、首には星条旗柄の無駄にバカでかい蝶ネクタイを着けていた。なお、奴が持っているマイクにも同じ柄の蝶ネクタイがあしらわれていた。

 昭和臭のするコメディアンのそれだった。

 

英雄(ひでお)、普段から不精とは言え唐突にアメリカに単身で行かせたのはこれが理由か?」

 

 英雄に向かって大声で語りかける。

英雄(ひでお)』と言うのは奴の渾名だ。

 完全に別人のそれになってしまっているが、

 なかなかどうしてこっちの方が呼びやすいのでそう呼ばさせてもらっている。

 ちなみにタメ語であるのは同い年とか年下だからとかではない。

 年は英雄の方が圧倒的に上だ。

 なら何故かと言うと、この8723プロ(プロダクション)のアイドルは俺だけしか存在せず、俺の実力のみでプロダクションも一緒にトップにして見せた。

 その後、『年上だからって敬語はやめろ。俺とお前は相棒なんだよ!』とか言っていたのでその通りにしている。

 俺も話しやすくて助かってはいるが・・・

 

『はははははっ、そうだとも我が城(8723プロ)騎士(アイドル)よ』

 

 マイクを使い俺と会話をする英雄

 

『今宵この時より、一ノ瀬騎士の誕生日会兼成人おめでとう会を開催する!!皆のもの!!飲み物は持ったかぁ!!!』

 

 いつの間にか横に居たバーテンのような恰好をした女性にノンアルコールドリンクの入ったグラスを手渡された。

 成人式を迎えるまでは飲ませないが英雄の言い分だ。

 俺自身も転生前はそんなにお酒を好んで飲んでいた訳では無いのでその言い分は了承している。

 

『おっけーだな!?飲み物持ったなぁ!?では、一ノ瀬騎士の大人の仲間入りを祝して・・・』

 

『かんぱ~~~~~~~い!!』

 

「「「「「かんぱ──ーい!!!!!」」」」」

 

 パチパチパチパチパチパチパチパチ

 

 俺の2度目の成人式(バースデー)が盛大に行われた。




ここまで読んで頂き誠にありがとうございました。

日本語の語彙が無いのは非常に辛く恥ずかしいですね。

日々精進ですね。

何時もの事ながら、加筆修正、追記、改変は随時行いますので
ご承知おきの程、よろしくお願い致します。

では、失礼致します。

※全体的に文章を見直し 2017/03/14
 
 2020/1/21 文章整形

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