【全知全能】になった俺がアイドルになって人生を謳歌していく   作:PL.2G

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平素より大変お世話になっております。

Exストーリー第2段です。

投稿順で番号を付けて行きますので,
これから先,過去の話に大きい数字が付いたりする事もありますのでご承知置き下さい。

今回のExは,物凄いキャラ崩壊を起こしております。

トレーナーファンの皆々様には大変お見苦しいものになるかもしれません。

覚悟して読まれるようよろしくお願い致します。


2019.06.06

先日リア友姉妹より,
『台詞がちょいちょい足りないし弱い』や『この文章を足しなさい』など,
クレームが来ましたので,ある程度,言われた通り訂正致しました。



EXTRA Story 2 - 青木四姉妹の日常 -

 今日はトレーナー四姉妹の末妹である私、【青木(けい)】が、

 トレーナー四姉妹、青木家の日常を少しお話していきます。

 短い間ですが、お付き合いの程、よろしくお願い致します。

 

 

 

 ──────────―青木四姉妹の日常──────────────

 

 

 ―就業モード―

 

 

「「「「いただきます」」」」

 

 我が青木家では、代々より

『家族全員で食卓を囲み、全員で挨拶をしてご飯を食べる』

 それが家訓として存在しており、四姉妹だけで生活している現在でもそれを守り、続けられている。

 

「そう言えば今日、一ノ瀬騎士が346に来た」

 

「「「っ!!??」」」

 

 食事が始まって早々、(せい)姉さんが特大の爆弾を食卓に投下しだした。

 

「ええぇぇぇ!!!どこ!?どこに!?」

 

「五月蝿いぞ(めい)

 

 (れい)姉さんが(めい)姉さんを叱り、そして何事も無かったかのように黙々とご飯を食べ続ける。

 

「うぐぅぅ・・・ごめんなさぁいぃ。で、聖()ぇ、346のどこに来てたの?私の記憶では聖姉ぇは今日ダンスレッスンだったはずだから・・・レッスンルームとかっ!?」

 

「そう。そのレッスンルームに、だ。それでな、彼と少し話す機会もあったので、折角だから踊ってくれないか?とお願いした所、快く承ってくれてね」

 

「うえええぇぇぇぇっ!!!!????」

 

「おいっ!!!さっきから行儀が悪いぞっ明!!」

 

 麗姉さんはまた明姉さんを一喝し、そして先程と同様に黙々とご飯を食べ続けはじめる。

 

「ううぅぅ・・・ごめんなさぁい・・・でもでも、聖姉ぇズルイよぉ・・・騎士様のファンって知ってるでしょ?なんで呼んでくれなかったのぉ・・・」

 

 その点に関して私も『ウンウン』と頷いておく。

 私達四姉妹は346プロ専属のトレーナーです。

 と言っても、私はまだ見習い(ルーキー)でして、トレーナー業にはなかなか従事させて貰えていないのが実情です。早く一人前になりたい所ですね。

 あっと・・・少し話が逸れましたね。

 要は私達四姉妹、皆同じ場所で働いているという訳なのです。

 だから見れたのなら見たかったなぁ、と思う次第でした・・・。

 

「で、聖よ。トレーナーとしてのお前から見て、一ノ瀬騎士のダンスはどうだったんだ?」

 

 明姉さんの言葉を気にせずに麗姉さんは聖姉さんに問う。

 

 あ、そうそう。今更ですが、私たち四姉妹の構成は以下になります。

 

 長女:青木 麗(あおき れい)

 次女:青木 聖(あおき せい)

 三女:青木 明(あおき めい)

 末女:青木 慶(あおき けい)

 

 参考までに覚えていってくださいね♪

 

 ──閑話休題

 

 

 麗姉さんの問に対し、俯く聖姉さん。

 

「どうした?」

 

 しばしの無言の後、聖姉さんはゆっくりと口を開く。

 

「あぁ・・・一ノ瀬の・・・彼のダンスは、正直人智を優に超えてたよ。私には彼のダンスは到底評価はできない・・・してはいけない。そもそもダンスと、そう呼んで良いのかすら判らなくなったよ。あれは、そう・・・言ってしまえば神の御業・・・そんな次元の、代物だったよ」

 

 聖姉さんは再度俯き・・・手に持った箸でご飯を摘み口に運ぶ。

 明姉さんと私はゴクリと喉を鳴らした。

 

「そうか・・・神の御業・・・ね。それは是非とも実際に拝んでみたいものだな。チャンスがあったら、明や慶、私も呼んでくれると良いな。頼むぞ」

 

「あぁ、憶えておこう」

 

「で、実際の聖(・・・・)としての感想は?」

 

 麗姉さんは続けて似たようなことを聖姉さん尋ね、次いで俯きだす聖姉さん。

 そして────

 

 

 

 

 モードチェンジ

 

 ―おうちモード―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 歓喜を携えた瞳が潤いを持ち、頬が紅潮した聖姉さんのだらけ切った顔があった。その聖姉さんはゆっくりと口を開く。

 

「──あのぉ・・・えっとぉ、とっっっっても・・・とっっっっても、格好良かったぁ・・・ですぅ・・・はい////」

 

 

「「「ですよねーっ!!!!!!」」」

 

 

 実は、私達四姉妹は・・・熱狂的(・・・)な騎士さまのファンなのです。

 

「聖はずるい」

 

「本っ当だよー!!なーにが、『言ってしまえば神の御業・・・』よー。そんなの当たり前じゃんよー!!あー、私も生で見たーい!!目の前で見ーたーいーっ!!」

 

 ガチャガチャと騒音を立てながら、先程までの行儀の良かった空間は存在せず、各々が思い思いの言葉を吐き出し、ご飯を啄む。

 

「見終わった後・・・思わず泣いちゃってました・・・」

 

 箸の先を齧りながら照れ臭そうに話す聖姉さん。

 

「ぷっ・・・・あっはっはっはっはっ!!!」

 

「も~笑わないでよ~。あんなの絶対泣くって。無理だってば~」

 

「そこは私も激しく同意。騎士殿のダンス目の前で見たら号泣する自信がある。むしろダンス以前に目の前に居る時点でお察しレベル。なんなら腰も抜かして、鼻血も出して〇〇ッ〇も漏らす。ギリギリ意識を保っていられるか?いや無理か?うん無理だ。レベル」

 

「ウェアは?どんなのだったの?ピッチリ系?ダボダボ系?」

 

「でた、明姉さんのウェアフェチ」

 

「ウェアじゃなかったよ。えっと、スーツだった」

 

 聖姉さんは卵焼き一切れをチマチマと端っこから啄む様に食べる。

 

「「「は?」」」

 

「上着は脱いでワイシャツだったけど、スーツで踊ってた」

 

 そう言い終えた聖姉さんは卵焼きを啄む。まだ半分も無くなっていなかった。

 

「いやいやいやいや、ちょいちょいちょい、違う違う違う違う、そうじゃ、そうじゃない」

 

 明姉さんは体の前でオーバーリアクション気味に腕を左右に振る。

 

「え?」

 

「騎士様のスーツ姿とか生唾もんでしょうがっ!!あぁんっ!!」

 

 右手中指を立て聖姉さん向ける。明姉さんがヒートアップ。

 

「あぁ・・・騎士殿のフォーマルなお姿・・・考えただけで涎が・・・ジュルリ」

 

 麗姉さんは遠い目をし始めた。ジュルリと言っているが、重力に従い口元から垂れた涎は持っていたみそ汁にナイスイン。

 

「聖姉ぇ!!写真!!写真とか動画とか撮ってないの!?」

 

 そう、革新的な事に気付く明姉さん。貴様やはり天才か!?

 

「動画なら・・・」

 

「「「あるのっ!?」」」

 

「なんでそれを先に言わないのよーっ!?」

 

「早く!!早く見せてくださいっ!!!」

 

「はりーっ!!はりーあっぷ!!」

 

「うわわわぁぁ、ちょっ・・・ちょっとまって・・・。持ってくる、持ってくるから、落ち着いて・・・でも先にさ、ご飯食べちゃわない・・・?」

 

「「「それもそう「だな」「だね」「ですね」」」」

 

 皆で静かに礼儀正しく、だけどすごくソワソワしながらご飯を食べました。

 

 

 8X―・・・・・・・・

 

 

「じゃ、再生するね」

 

 四人がテレビの前のソファに腰掛ける。

 が、皆が皆前のめりでテレビの画面に食入る様に注目している。まぁ、私もですが。

 明姉さんの鼻息が非常に荒くてうるさいです。

 

 ピッ

 

「「「おぉ~」」」

 

 テレビの画面に、四方から撮られた騎士さまが、四分割された画面に各々映し出されていました。

 正面のお顔、とても凛々しいです。

 レッスンルームにはダンスの振り付けを確認するなどのために、色々な角度から見直せるよう部屋の随所にカメラが設置されています。

 今回、そのカメラで撮影された物の内、映りの良かった四方向(多分聖姉さんの好きな角度)をチョイスして持ってきたみたいでした。

 あぁ・・・左後上方から映し出された騎士様に嵌りそうです。

 顔が見えそうで見えないけど、お顔は知っているからこそのこの角度の優雅たるや!!

 はっ・・・少しトリップしてしまいました。

 

「フォーマルな騎士様・・・すてきっ!!!抱いてっ!!!」

 

「あ~、袖捲りやばい。この仕草はやばい。ご飯四杯は余裕で食える」

 

「あーネクタイは解かないんだね・・・少し残念・・・あの仕草が大っ好きなんだけど・・・」

 

「「「たしかにっ!?」」」

 

 男性のネクタイを解く仕草って何故かわかりませんが独特なセクシーさがありますよね?

 

「あ・・・始まる」

 

 

 ~♪~♪~♪

 

『-TOKIMEKIどこまでも

 エスカレート-』

 

 

 8X―・・・・・・・・

 

 

『・・・』

 

 

『『『『『『『うわぁぁぁぁっ!!!!』』』』』』』

 

 

 パチパチパチパチパチ・・・

 

 

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・」

 

 映像が終わり無言の時が流れる。

 

「これは・・・」グズ……

 

「まさに・・・」ズズッ

 

「「「神の御業・・・」」」

 

「ちょっなにあれっ!?なんなんですかあれっ!?」グズ……

 

「麗姉ぇめっちゃ泣いてるじゃん」ズズッ

 

「そう言う明だって」グズ……

 

「最早何も語れないくらい号泣の慶が居ますが?」

 

「これ、生で見たらやばいわ・・・確かに気を失うかもしれないわ・・・」

 

「私も見ている最中、もう現実かどうかわからなくなってた・・・」

 

 すこし落ち着いて来ました。

 ライブDVDで何度も見た事ありますが、こんな臨場感ある至近距離の映像は今まで無かったもので・・・

 

「スンッ・・・いいなぁ・・・騎士さまのライブって今度いつだろう・・・スンッ」

 

「ねぇねぇ、聖姉ぇ。なんで騎士様は346に居たの?」

 

「詳しくは知らされてないけど、今度の仕事上、これから346には良く来るって言ってた」

 

「チャンスキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!」

 

「これは騎士様と同じ空間で同じ空気を吸うチャンスだ!!ビニール袋を常備せねば!!」

 

「明!!キサマ・・・やはり天才かっ!!!???」

 

 麗姉さん、明姉さんの変態っぷりが更に加速してきました。ハイパークロックアップです。

 

「ならば!受付の友達に、騎士様が通ったら連絡くれるように今のうちに言っておこ!!」メルメルッティン!!

 

「それなら、その友達を私達四人とグループチャットで繋いで全員に直ぐ伝わるようにしよう」イッツショウターイム!!

 

「だったらいっその事、ナイト様の妹さんに連絡先を聞いて、スケジュールを教えてもらっちゃおう!!」テルテルプルルルルルッ

 

「「「えっ!?」」」

 

 プルルルルルルッ

 

 プルルルルルルッ

 

「ちょっと聖!!あんた何やってんの!?」

 

「勢いとテンションで奇行に走ってしまいました。えーっと・・・どうしよう・・・」

 

「「「知るかーっ!!!」」」

 

 ガチャッ

 

『ほいほいほ~い?志希ちゃんですよ~?トレ~ナ~さん?どしたの~?』

 

「(でちゃったー!!??)」

 

「(どうすんのよ聖!!)」

 

「(もうどうにでもなーれー(白目)!!)」

 

 

 

 モードチェンジ

 

 ―就業モード―

 

 

「あ、ああ。夜分遅くに悪いな」

 

『今ね~。お兄様の手料理を心待ちにしているので~、お早目のご用件か、または後にしてもらえると嬉しいかな~って志希ちゃんは思うのでした』

 

「あ・・・あぁ、そうなのか・・・では、後ほど折り返してもらえるか?」

 

『にゃっはは~い、まったね~』ブチッ

 

 ツーツーツー

 

 

 

 モードチェンジ

 

 ―おうちモード―

 

 

「ナイト様調理中だって・・・」

 

「「「騎士「殿」「様」「さま」の手料理食べたいっ!!!」」」

 

「あーどんな格好で料理してるのかなー?」

 

「さっきの格好のままエプロンだけ着けてる・・・とか・・・」

 

 ブフッ

 

「うわっ!?明が鼻血噴いた!?」

 

だにぞで(なにそれ)・・・だばだん(タマラン)・・・」

 

 明姉さんはティッシュで鼻を抓み上を向く。

 

「明姉さん、それは良くない方法だよ・・・下向かないと」

 

 

 8X―・・・・・・・・

 

 

 ~♪~♪~♪ (着信メロディ※『Midnight 歌:一ノ瀬騎士』)

 

 

 皆が一斉に己のスマホを見る。

 はい、お察しの通りです。四姉妹全員同じ音です。

 

「あっ・・・ナイト様の妹さんだ・・・で・・・出ます」ゴクリッ

 

 皆が聖姉さんを静かに見守る。

 

 

 

 モードチェンジ

 

 ―就業モード―

 

 

「もしもし、一ノ瀬妹か?」

 

『はいはい志希ちゃんで~す。トレ~ナ~さんどうしたの?』

 

「あぁ、次のレッスンの予定日の連絡と、一ノ瀬兄、彼の連絡先をおしえておいて貰えないかと思ってな」

 

「「「(どっ直球で聞いたぁ~!?)」」」

 

『お兄様の?』

 

「あぁ、今回みたいに急に来られてまた騒ぎを起こされてはかなわんからな」

 

『あれは大体トレ~ナ~さんとみくちゃんの所為だと思うけどにゃ~?』

 

 相手側がなんて話しているのか良く聞こえませんが、

 聖姉さんにダメージを与えるべく何かを言ったのは間違いなさそうです。

 聖姉さんの顔がそれを大いに物語っています。

 

「まぁ、それはその・・・す・・・すまなかったな・・・」

 

『別に良いんじゃないかにゃ~?志希ちゃんはどうでも良いし・・・あ、お兄様~、ほい』

 

「えっ!?」

 

「「「(なにがあった?)」」」

 

『もしもし、一ノ瀬騎士です。あの、いきなり妹に渡されたのですが・・・すみません、どなたでしょうか?』

 

「・・・・・・『あの・・・もしもし・・?』はっ!?あーすまない。今日トレーナーをしていた青木聖と言う。以後よろしく頼む。今日は申し訳なかったな」

 

『あー本日はお疲れ様でした。いえいえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。所でどうなされました?もしかして、志希がなんかしました?』

 

「あ、いや、今日の事もあったので、また大騒ぎになっては困ると、一応君の連絡先を教えてもらえないかと相談していた所だったんだ。346に訪れるスケジュールだけでも構わないが、問題ないだろうか?」

 

『あぁ、それもそうですね。スケジュールはまだ細かくわかっていませんので、後ほどこの番号にショートメール送りますので登録しておいて下さい。用件は以上ですか?妹に戻しましょうか?』

 

「いや問題ない。用件は以上だ。妹にありがとうと、あと次は遅れるなと伝えておいてくれ。ではおやすみ・・・失礼するよ」

 

『はい、お疲れ様です。おやすみなさい。失礼します』ピッ

 

 ツーツーツーツー・・・

 

 電話を終え、スマホを胸元に持って行き、空を仰ぐ聖姉さん。

 しばし無言のあと口を開いた。

 

 

 

 モードチェンジ

 

 ―おうちモード―

 

 

「私・・・もう・・・今死んでも良い・・・」

 

「聖姉ぇ・・・」

 

「聖・・・」

 

 麗姉さんと明姉さんは大きく息を吸う。

 

「「〇ねぇ!!!」」

 

「ええええぇぇぇぇっ!!??」

 

「今、騎士様と電話してたんでしょー!?なーにが『ではおやすみ』だぁ!!ちゃっかり騎士様におやすみとか言ってんじゃねぇ!!死罪だ!!極刑だ!!打ち首だぁっ!!!」

 

「就業モードで頬赤らめてんじゃねぇ!!乙女の顔してんじゃねぇ!!妹の癖に!!〇すぞ!!」

 

 大変です。姉さん達が狂悖暴戻、乱暴狼藉、傍若無人の限りを尽くしている。

 

「ね・・・姉さん達・・・あの・・・落ち、落ち着いて・・・」

 

「「これが落ち着いていられるかぁ!!!」」

 

 ~♪~♪~♪

 

 聖姉さんのスマホがまた鳴る。

 

「あ、ショートメールが・・・」

 

 

 ──────────────────────────

 

 from:0**09******1

 一ノ瀬騎士です。番号の登録お願い致します。

 伺う際はこちらに連絡致しますので何卒宜しくお願い致します。

 妹の事も宜しくお願いしますね。

 

 ──────────────────────────

 

「ナイト様の電話番号を手に入れてしまった・・・しかもナイト様から連絡貰える事になってしまった・・・」

 

「えっ・・・そのスマホもはや世界遺産じゃん。下手に無くしたり出来ないじゃん」

 

「えっ・・・そこまでいっちゃう!?」

 

「だってその番号にかければ騎士様に繋がるんだよね?騎士様と一瞬でも会話できる番号なんだよね?今の時代宝くじの1等の金額より高値で売れるよソレ?」

 

「「「えっ、なにそれコワい・・・」」」

 

 なんでも話によれば、『聖姉ぇを〇してでも欲しがる輩は五万と居る。なんなら私もその一人だ。夜道と寝静まった時には気を付けな・・・』だそうです。

 

「まぁでも・・・勢いって大事だね♡」

 

 聖姉さんが凄い可愛い顔でスマホを抱き締めています。

 そんな話を聞いた後でもこれです。まさに恋する乙女です。

 正直しょうがないかもしれません。

 つい先日まで憧れていた人が気軽?に電話出来るようになってしまったりお話出来るようになってしまったんですから。

 

 しかしそれを見ていた姉さん達も最早何も言うまいと言った感じでした。

 と言うよりドン引きしているように見えます。

 

「さて、聖姉ぇは放って置いて私はこの動画をもう少し部屋で見直そうかな・・・」

 

 明姉さんがデッキからディスクを取り出そうとすると、麗姉さんが明姉さんの手首を掴む。

 

「そっ!れっ!はっ!私が部屋に持って行く。お前は自重しろ」

 

「はぁぁぁぁぁぁっ!!??こう言うのはねぇ、早い者勝ちなの。わかるぅ?麗姉ぇはさっさと部屋でお気にのライブDVDでも観ながら〇〇ってな!!」

 

「あぁんっ!!??なんだとてめぇっ!!!」

 

 お互いに胸倉を掴み合い睨み合う。

 二人の目からビームが出てそれが衝突し火花が散っているのが幻視されます・・・

 しかしこれは無駄な争いです。

 

「コピーすれば良いじゃない・・・」

 

「「それだっ!!」」

 

 

 青木家は今日も平常運転です。

 

「(私の分もコピー・・・っと♡)」

 

 

 ──明の部屋

 

「あれ?そう言えばこの動画も凄ぇお宝じゃね?」

 

 

 この日、世界文化遺産レベルのお宝が我が家に来たのでした。

 

 ── 終 ──




最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

何と言いますか,非常に申し訳ありませんでした。
普段はまじめで堅物な人が実は裏では・・・みたいな感じが欲しかったのです。
これでこの先,私の話に出てくるトレーナーさんは読んでいる方々に,
『こんなまじめな話しているけど内心・・・』みたいな事を思って頂けるんではないでしょうか?
思って頂けたら良いなと思っております。

因みにこの四姉妹,熱狂的なアイドルの追っかけをしているリア友姉妹を参考にさせて頂きました。
どこら辺を参考にしたかは企業秘密です。

ありがとうリア友姉妹。

【追記】

補足:四姉妹の騎士の呼び方

麗→騎士殿
聖→ナイト様
明→騎士様
慶→騎士さま

となっております。


では,このあたりで失礼致します。



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