死神少女と鏡の魔眼   作:LAMLE

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皆さんどうもLAMLEです!
今回からオリジナル作品を書いていきます。
初投稿で拙い文ですが頑張ります。



『始まりの物語』
プロローグ


≪???≫

 

『やあやあ、お客人。初めまして』

 

『それとも既にどこかでお会いしたのかな?』

 

『ふふっ、どちらにしても、こうして君に会えたことを嬉しく思うよ』

 

『ここは物語を保管する書庫』

 

『いままで紡がれてきた、さまざまな物語を保管しているんだ』

 

『おっと自己紹介がまだだったね。私はALIS≪アリス≫この書庫の管理人さ』

 

『この書庫にはどんな物語があるのかって?』

 

『それなら一つ、とっておきのものをご紹介しよう』

 

 

 

『よっと、これはどうだい』

 

『一人の少年の可能性の物語』

 

『ここには、その物語がたくさんあるんだ』

 

『せっかく来たんだし、少し聞いていくかい?』

 

『それに紅茶とお菓子の用意もしているよ』

 

『ん?例えばどんな本があるのかって?』

 

『そうだねぇ。今回は、これなんかどうかな』

 

『呪われた少年と死神と呼ばれる少女が世界に抗う物語』

 

『タイトルは≪死神少女と鏡の魔眼≫』

 

『興味が湧いた?ならよかった』

 

『それでは、ご清聴願おうか。華持つ少年の物語を』

 

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ひらひらと、桜が雪のように舞っている。

あの時のように、ゆっくりと、音もなく花びらが地面に落ちていく。

踏みしめる土の感触、風に揺れる枝の音、微かに香る桜の匂い。

しかし辺りは夜のように、ただただ暗い闇が広がっていた。

ああ、これは夢なんだ。

俺が忘れてしまった。あの時の...。

夢から覚めたら忘れてしまう悲しい夢。

暗闇の中、誰かの声が聞こえてくる。

 

「わ…を…つけ…」

 

途切れ途切れに聞こえてくるのは少女の声で…

でも、それが誰なのか思い出すことができない。

とても大切な人だった気がする。

 

「そ…うか…」

 

「っ!?」

 

そうか…名もわからない少女が呼んだのは、俺の名前。

心に懐かしさがこみ上げる。

しかし少女のー彼女のことを思い出そうとした瞬間、頭に鈍い痛みが走る。

 

「ぐっ…」

 

まるで思い出すのを邪魔するように

 

「ぐっ、ああああ」

 

まるで彼女のことを忘れろと言っているように頭痛はどんどんひどくなる。

 

「や…めろ、やめろぉぉーーー」

 

痛みに耐えきれず、地面に膝をつく。

悲しみ、後悔、憎しみ、怒り、さまざまな感情が駆け巡る。

頭痛は未だ収まらない。

この痛みは意識がなくなるまで消えることはない。

決して終わることのない地獄。

そうしていつも夢が終わる…はずだった。

 

「!!」

 

意識を失いかけたとき、背中に誰かの温もりを感じた。

 

「安心して…大丈夫だよ」

 

彼女の声とは違う声。

なぜか心が落ち着く。

 

「大丈夫…大丈夫だから」

 

それに呼応するかのように体を蝕んでいた

負の感情が和らぎ痛みも消えていく。

 

「…ってるよ、……で、…が…のを…てる」

 

声が次第に遠くなっていく。

真っ暗だった世界に亀裂が入り光が差し込んでくる。

 

「ま…って!」

 

聞き返そうとしたが上手く声が出せない。

夢から覚めようとしている。

俺の意識は現実へと引き戻されていった。

 

 




う~ん、やっぱり文章書くのは難しいですね。
勉強しながら修正を加えていきます。

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