【凍結】Fate/Grand Order 特異点X 東方戦国魔城 日本 〜戦国の三英傑〜   作:餌屋

1 / 6
この作品には独自設定など多数含まれております。
詳しくは小説情報をご覧ください。


プロローグ

 

 

 

 

 

儂は願っていた。

 

 

 

 

 

『未来』を。

 

 

 

 

 

儂は願っていた。

 

 

 

 

 

『繁栄』を。

 

 

 

 

 

儂は願っていた。

 

 

 

 

『天下』を。

 

 

 

 

だから儂は…

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

そこは『戦場』だった。

 

 

だがそこは血風吹く荒野でもなければ、砲撃飛び交う大海原でもない。

 

 

伝統的な日本家屋が立ち並ぶ、江戸の城下町だった。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「家康様!敵勢、江戸各所を次々と制圧!守備隊も壊滅し城をどんどん包囲されております!」

 

江戸城内、大広間。

ここには甲冑を身にまとった武士達が忙しなく走り回っていた。

その中心には、他と比べて派手目な甲冑の狸顔な年配男性が一人。

 

彼が、江戸幕府将軍『徳川家康』その人である。

 

「おのれ…このような失態…一体どこの阿呆が攻めてきたのだ!まだ分からんのか!」

 

関ケ原決戦を制し、首尾よく征夷大将軍の地位を手に入れ幕府を開設。

ようやく自らの天下を手にした矢先、突如江戸が襲撃された。

しかも敵勢がどこの軍か未だに分からず、戦力も心もとないまま劣勢に追いやられている現状に家康は焦りを隠せないでいた。

 

そして将の焦りは勿論兵の焦りにもつながる。

 

まさしく今江戸城内は大混乱に陥り、もはや落城も現実味を帯びたものになってきていた。

 

「それが…敵勢は旗も上げず進軍しておりまして、非常に統率のとれた部隊であることは間違いないのですが…」

 

傍に付く軍師の一人が歯切れ悪くそう報告するが今の家康には自分の機嫌を更に損ねる要因にしかならない。

 

「おのれ…徳川の狙うとは豊臣か?それとも…真田もあり得るか…?ええい…どうすれば…」

「ご報告します!城を完全に包囲されました!敵勢開城を迫っております!」

「何!?もう包囲されただと!?……おのれええええ!」

「ご報告します!敵勢旗を掲げ始めました!…はあ?」

 

外を見ていた一人の兵がそのまま言葉を失い、釣られて外を見た周りの者も困惑した顔を浮かべる。

 

「何だ?何が起こっておるんだ!ええい…一体どこのどいつが…」

 

そして、家康も外を見て同じく困惑する事となる。

 

「バカな…あれは木瓜の家紋…まさか織田家の手勢だとでも言うのか…!?」

 

 

 

***

 

 

「お館様、江戸城包囲完了しました。徳川勢、未だ開城に応じておりません」

「…ならば手筈通り、総攻撃を許可する。ただし、家康は生かして捕らえよ。少々用がある。良いな?絶対に自刃もさせるな」

「畏まりました。伝令!各武将方に攻撃開始を伝えよ!」

 

江戸城下から少し離れた場所。

そこには江戸襲撃を行った手勢の本陣が敷かれていた。

陣に座するは優雅に髑髏型の杯で酒を呑む『男性』が一人。

 

 

 

 

 

「さあ家康…悪いが太平の世は早々に終わりだ…ここからはこの儂、『織田信長』の天下とさせて貰う…クックック…」

 

 

 

***

 

 

ここは人類保証期間カルデア。

焼失した人類史復活の為、歴史に現れた7つの大特異点と不定期に現れる特殊な特異点の復元を現在の任務とする、その名の通り『人類最後の砦』である。

 

そして今、新たな任務が発せられようとしていた。

 

 

***

 

 

「それでドクター、一体何があったの?」

「それに招集を受けた先輩と私以外に、沖田さんと信長さんがいるのは一体?」

 

第七特異点突入を間近に控えた束の間の休憩中、突如緊急招集が発せられた俺、藤丸翔太は今作戦指令室に集まっていた。

物々しい空気が漂う司令室にはマシュ、Dr.ロマン、ダヴィンチちゃん…それに何故か沖田とノッブがいた。

 

「実はね…新たな特異点が発見されたんだ」

「新たな特異点…ですか?」

「ああ、しかもあまり放っておけそうに無い規模のね」

「まさか…第八特異点?」

「いや、流石にそこまで大きいものではないよ。第七特異点を攻略していない段階で魔術王が突然動くとは考えにくいしね」

 

そうドクターは言うけれど表情は硬いまま。

事態は相当深刻なようだ。

 

「だけど関わりが無いとは言い切れないのも事実。それに、今回観測された特異点はどんどん時代の歪みが大きくなってきているんだ。時代的にも人類史にとっては重要な時期だしね、正直放置しておくには危険度は高い」

「そこまで深刻ですか…」

「うん、第七特異点突入までまだ少し猶予はあるからね。何とか一頑張りしてほしい」

「ねえドクター、人類史にとって重要な時期って?」

「翔太君には馴染みが深いだろうけど…1603年の日本。ちょうど江戸時代、戦国武将徳川家康が当時の政府である江戸幕府を開いてすぐの頃だ」

 

江戸時代…確かに何か起きれば十分特異点になり得るな。

ああ、なるほど。だからか。

 

「なるほど、ですから比較的近い時代の英霊である沖田さんと信長さんがここにいるのですね」

「その通りなのじゃ!」

「ノッブはこう見えて江戸幕府初代将軍、徳川家康公と肩を並べる戦国三英傑の一人、私は後年、幕府側として働いていましたから」

「『こう見えて』?今『こう見えて』って言ったかの?」

「…あなた自分の所業思い返してみてください」

 

沖田がノッブに白い眼を向ける。

確かにノッブはカルデアに来てからというもの、色々騒動を巻き起こし、出番欲しさに色んな特異点に現れてるからな。

…だが沖田、お前も結構ノッブと一緒にぐだる原因作っていると思うぞ?

 

「ぐ…」

「ノッブ、是非もないネ!」

「あ!それ儂のセリフじゃぞ!」

「先輩、信長さん、少々静かにして頂いてもいいですか?」

「アッハイ」

 

ノッブの所為でマシュに怒られた、訴訟。

 

「まあ、そんな訳でして私もノッブも何かあったとなれば気が気じゃないので…」

「という訳じゃ藤丸よ」

「?」

「今回は儂ら2人も同行させて貰うぞ」

 

 

 

 

……同行?

 

 

「……えー」

「何じゃ微妙な間からの『えー』とは!良いじゃろ別に!役に立つぞ~日本の知名度補正が掛かって強いぞ~」

 

俺の期待していない事丸わかりな返事に怒るノッブ。

いや…ノッブも強いけどさ…

 

「沖田は分かるけどアーチャーなら他に候補いるしなあ…」

「酷っ!?」

「というかカルデアで知名度補正って関係ありましたっけ?」

 

そういやその辺りどうなっているのか気にしたことなかったな。

 

「…ふっふっふ、儂にそんな口の利き方をして良いのか?藤丸よ」

「…何だと?」

 

と考えているとノッブが悪い笑みを浮かべてそう聞いてくる。

 

「具体的な強さでいうとクエスト中特攻+100%は付くぞ?イベントアイテム増加スキルも付くぞ?今回はページ交換用のアイテムじゃぞ?儂を連れて行かなくて本当に良いのか?」

「信長さん…何を訳の分からない事を言って…」

「よーしノッブ!頑張って特異点を修復しに行くぞー!」

「先輩!?」

 

丁度邪ンヌのスキル上げ困ってたんだよなー!!

 

「よーし!それでこそ藤丸じゃ!さあいざ行かん江戸へ!!」

「おー!」

 

 

 

 

「ドクター…何でしょう…このミッションとてもぐだぐだしそうで不安です…」

「マシュもかい?…僕もだよ」

 

 

こうして江戸時代へのレイシフトが決まった。

 

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

 

 

 

まさかあんなに壮絶な戦いになるなんて。

 

 

 

 

 

 

 

この時の俺達は想像もしていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fate/Grand Order

 

 

 

人理定礎値EX

 

 

特異点X 東方戦国魔城 江戸

 

 

 

 

戦国の三英傑

 

 

 

 

 






ノッブ「ところで第七特異点もう実装されたんじゃが…」
作者「多分第七特異点の話を反映させたらこの創作成り立たなくなりそうで…」
おき太「でもネタ帳見る限り結構設定ガバってますよね」
ノッブ「独自設定の癖にwww設定きちんと考えてないからとかいって最初短編で上げた癖にwww」
作者「やめろ!!しかし実際見向きされないと思ったら一日で意外と見てくださっていてちょっと真剣に書き始めました」
ちゃりん娘「ていうか二次創作でもこの部分あるんですか。そして私もここで出てくるんですか」
作者「某EXP氏へのリスペクトです」
ちゃりん娘「本当にリスペクトしてるならこの創作書かない方が…」
作者「頑張りますので応援お願いします(震声」



という訳で以前短編で投稿させていただきましたFGO二次創作を本格的に書き始めました。
電車の中とかでコツコツ書いていたら溜まりだしたので連載始めさせていただきます。
稚拙な文章等、色々力不足な部分あるかと思いますが、是非応援よろしくお願いいたします。


…え?連載途中のISの方どうなってるんだ?連載掛け持ちする事無いって言ってただろ?




………書きたかったんです是非もない。
そちらも執筆中ではあるのですが、どうにもモチベーションが上がらないんですね。どうしましょう。


以上、イシュタルピックアップ100連爆死しました餌屋でした。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。