後編です。
今回は微下ネタです。
またしても亜種の特異点発生が確認された。
サーヴァントお休み中のマシュをカルデアに置いて俺とぐだ子は特異点に向かった。
ミスター・ムニエルの助力で紛れ込んだデオンとアストルフォがお供だ。
どうやったらこれがあの性欲魔人になってしまうのか理解に苦しむ少年時代のフェルグスさんも合流した。
イースと呼ばれるこの特異点の国の一つ。
俺たちは謎の幼女(後にサーヴァントと判明)の案内で女王の居城への近道を急いでいた。
「じゃあ、ぐだ子が先頭。デオンはぐだ子をフォローしてあげて。俺はアストルフォの後ろに回るからフェルグスさんは最後尾で警戒しながら前進」
人が一人しか通れない狭い道を行くため、俺たちは順番を決めて進むことにした。
俺がぐだ子の後ろを取らなかったことを彼女は不振がっていた。
この状況ならぐだ子のスカートの中を覗こうとするのが自然な行動だからだ。
もっともそのたびに鉄拳制裁を食らっていたので実現したことはない。
だがこれでいい……
俺の望みはこれで叶うのだ……
マシュは通信を切っている。今しかない。
「ひゃっっ!」
前方を進むアストルフォが変な声をあげた。
「どうしたの、アストルフォ!?」と先行するぐだ子がアストルフォを気遣ったが。
ふふふ……
「ぐだ男がお尻さわったー」
俺にはミスター・ムニエルの気持ちがよくわかる。
アストルフォは男だ。
男だ。
でも、かわいい!!!
「ん?何言ってるんだよ。アストルフォ……。なかなか進まないから押してあげたんじゃないか」
「うそー、触りかたがやらしいー」
きっとぐだ子は壁の向こうで俺にヘドロでも見るような視線を向けているのだろう。
だが、この行為には何の問題もない。
俺たち男同士なんだから……
じゃれてるだけなんだから……
ホントだよ。
「ほーら早く行かないとスカートめくっちゃうぞー終いにはスカート脱がせちゃうぞー」
「もー!ぐだ男のえっちー」
「ふふふ。アストルフォはかわいいなぁ……」
「先輩……」
聞こえてはいけない第三者の声が聞こえた。
マシュ……通信切ってたんじゃ……
「ち、違うんだ!マシュ!こ、これは……男同士のじゃれあい……だよ」
「そうですか。とても楽しそうで何よりですね。先輩」
「た……楽しいよ。だって男同士のじゃれあい……だもん」
「うそーぐだ男手つきがやらしいー」
とりあえずマシュに弁明してその場は切り抜けた。
危ない危ない。時と状況に気を付けないと。
俺の目的はまだ果たされていない。
もう一つどうしてもやらねければならないことがある。
散っていったミスター・ムニエルのためにも。
「な……何だこれは!?」
不夜城に潜入した際。
デオンとアストルフォはデオンが盗み出してきた服に着替えて変装をすることになった。
デオンが民家から盗んできたモノは……セーラー服とメイド服だった。
デオンはこんなものが民家のタンスに入っていたことに困惑していたが、そんなマニアックな服が民家のタンスに偶然入っているはずもない。
これは出発前にミスター・ムニエルから受け取った彼の魂だ。 デオンが盗んできた服をこっそりすり替えておいたのだ。
「かわいいー。二人とも超似合ってるー」
俺がカメラを向けるとセーラー服を着たアストルフォはノリノリでポーズを取り、メイド服を着たデオンは顔を真っ赤にしながらアストルフォに引っ張られていた。
「止めて!止めてくれ!マスター!それとさりげなく私の臀部を撫でまわさないでくれ!」
デオンに抗議されたが、俺はありったけの連射機能を使い、撮った先から写真をカルデアのサーバーにアップロードした。
回線の向こうからミスター・ムニエルの「ありがとう……ありがとう……」という感謝の言葉が聞こえてきた。
……ミスター・ムニエル。あなたの望みは叶いました……
「ぐだ子先輩!ぐだ男先輩が自由すぎます!なんとかしてください!」
叱られるの確定だが俺の望みは叶った。もう悔いはない。
マシュの懇願を受けたぐだ子の報を見た。鉄拳制裁ぐらいは覚悟している。
が、いつもは常識的な言動のぐだ子が完全にイってしまった目をしていた。
「こ……これは……この快感は……積極的なアストルフォと恥じらうデオン。
これは……これは……百合なのか?……菊なのか?どっちだ?どっちなんだ!?」
カルデアに帰った後仲良くマシュに叱られました。
ぐへへ。。アストルフォきゅん……デオンきゅん