ロリコンが魔道士になるらしいです〜もう1つの大罪〜   作:サツキとハヅキ

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かなりの期間更新出来ずにいました。
すみませんm(_ _)m
また更新していきます!宜しくお願いします!
(不定期ですが…)


ロリコンが調査に向かう!

「だから、なんで貧乳がいいってことになるんだ!胸が女子のチャームポイントだろうが!」

 

「チャームポイントだから小さい方がいいんだろ」

 

「その理屈はおかしいだろ?」

 

「いや、デカければいいって訳でもないだろうよ」

 

「逆に小さけりゃいいって訳でもないだろ」

 

「ちっちゃいのか魅力があって可愛いんだろ?」

 

「色気がある方が見とれるだろ」

 

「確かに色気があるのは見とれるさ、でもちょこんとしてる方が見とれるじゃあないか!」

 

ある日、俺とアラタは女の魅力について争っていた。

 

「あなた達はさっきから何話してるんですか!!」

 

といつもリリスに止められて引き分けに終わる。

アラタはなんにも分かっていない。そんなに胸が大きい方がいいか、よく分からん。

 

そんな日、学園長からお呼び出しを食らった。俺、アラタ、リリス、ミラ、アキオの5人だ。

 

「んで、学園長。俺たちを呼んだのは?」

 

アラタが学園長に言う。

 

「うん、君たちには王立リヴェル魔導学園に行ってもらいたくてね」

 

「あのデッケェ学園か」

 

俺はその学園を思い浮かべた。

 

「何故、私たちがそこに?」

 

リリスが学園長に聞く。

 

「最近、崩壊現象が増えてきている。特にそのリヴェル学園の近くではね、この辺も最近小規模ではあるがちょくちょく崩壊現象が起きている。どうやら発生源はそのリヴェル魔導学園かららしいんだよ。だから君たちに調べて来て欲しいんだ」

 

するとアキオが呟く。

 

「確かに、最近ちっちゃいが崩壊現象が増えてきているな」

 

なるほど、ってことはリヴェル魔導学園に何かあるってことなんだな。

 

「なら自分も行くっきゃないッスね」

 

天井から忍者さんがニョキっと出てきた。

 

「レヴィがいてくれると意外と心強いかもな」

 

アラタが言う。

 

「くれぐれも慎重に頼むよ。先走って怪我でもすれば大変だからね」

 

学園長はいつも心配してくれる。

確かに今回ばかりは危険ではある気がするな…まあ死ななければ良いかな…

 

「そーいやーユイはどこに?」

 

俺はユイがいない事に気づき学園長に聞いてみた。

 

「あ、そうだね。ユイちゃんとあとリリスちゃんには残ってもらうことにする」

 

「え!?私ですか!?」

 

リリスがビックリしながら叫ぶ。

 

「君は教師だろ?それにトリニティセブンの人達がいなくなるとここも危険になる。だから残ってほしいのだよ」

 

「う…わ、分かりました」

 

そーいやートリニティセブンって7人だよな、それも各書庫の頂点。

リリスは色欲、ミラは傲慢、忍者さんは嫉妬、アキオは暴食、リーゼは怠惰、ユイは強欲…アラタも傲慢…ってことはまだ憤怒が残ってる…憤怒は誰なんだ…?

まだ知らないトリニティセブンがいるってことか…

 

『やっと戦いが始まるのか、最近何もなくてすごくつまらなかったからな』

 

「ルアさん、そんなこと言って街半分壊さないようにしてくださいな」

 

俺がそう言うとルアは『んなことしねぇよ』と言った。

 

「じゃあ早速出発するか!」

 

とアキオが気合を入れて部屋を出ていったので俺達もアキオについて行くようにリヴェル魔導学園へと向かった。

 

 

 

ワープを使いリヴェル魔導学園の近くに飛び、それぞれ調査を始める。

正直言ってなーんにもない。特に異常なものは無いし、気配もしない。ただリヴェル魔導学園の中はどうなっているかは分からん。

 

「お前達、なんかあったか?」

 

アラタがつまんなそうな顔で言った。

皆は何も無いと揃って言うので全員で学園に突入することにした。

いざ目の前にして見ると俺らの学校ぐらいデカイ。何しろ扉がデカイ…

 

「…っ!!」

「これは!!」

 

先に入ったミラとアキオが珍しく驚き、後方へ1歩下がる。

 

『ん?どうしたんだお前ら。らしくないぞ?』

 

ルアが気になったのか幼女の姿になりながら口を開いた。

 

「これは見てはいけない…」

 

とミラが忠告する。ミラがこんなにも怯えているのだから相当なのだろう。

 

「じゃあ自分が行くッス」

 

おお、流石忍者さん…

忍者さんは扉を開き素早く中へ入った。

 

「なるほど…こういう事ッスか…」

 

扉の向こうから忍者さんの声が微妙に聞こえる。どうやら忍者さんは異常らしき光景は平気らしい。

正直俺も気になる。

 

「なぁ、アキオ。俺も言ってみていいか?」

『お、私も行ってみてぇな』

 

同時にルアも乗ってきた。

 

「まあいいが、魔導書は大丈夫なのか?」

 

「どういう事だ?」

 

俺は即興で返す。

 

「そのグリアルアうんたらって魔導書、かなりヤバイ奴なんだろ?昔の記憶が曖昧だという話は聞いているが、もしかしたら昔の記憶が蘇る可能性だって有り得なくない。一応のため置いていったらどうだ?」

 

確かにそれは一理ある。だが、今はルアだ。俺の魔導書だ。だから大丈夫だ。

 

とアキオに伝え俺とルアは中へ入る。

目の前には忍者さんがいる。

忍者さんの横から俺とルアは異常な光景を目にした。

そこには、数人…いや、数十人、もしかしたら数百人入るかもしれない人の死体が山積みになっていた。

 

「なるほどな…これは流石にビビるわ」

『…………』

 

「恐らく、崩壊現象を止めに来た人達ッスね…そしてここで何者かに蜂の巣にされた…」

 

「うわ、こりゃ酷いな…」

【流石のマスターも足がガクつくんだな】

 

アラタ達も入ってきた。そしてそれに続きアキオとミラも入ってくる。アキオは大丈夫になったみたいか、真剣な顔になり始めた。ミラはまだ怯えているのか、アキオの傍にいる。

 

「とりあえず、ここは尋常じゃないってことが分かったッス、慎重に進んだ方がイイッスね…」

「そだな…」

 

忍者さんの言葉にアラタが小声で反応した。

そしてみんなは頼りになりまくっている忍者さんの後をついて行く。

 

だが、ルアが着いてこない…

 

「おい、ルア。行くぞ」

 

『……………』

 

「ん?ルア?」

 

俺の言葉に全く反応がないので近づいて確認してみる。

 

すると突然ーーー

 

ルアの口が緩んだ。

 

俺は何かがやばいと思ったがそれは手遅れで、急に動き出したルアにぶつかりそうになる。ギリギリ見えたがルアは魔術を展開していた。

 

ヤベッ、交わせない!!

 

 

 

 

キィィィン!!!

 

 

 

 

 

恐る恐る目を開いてみる。

 

目の前には……

 

 

 

 

「思った通りッス」

 

 

 

 




ご観覧頂きありがとうございます!
今回はまったりとは別に一応原作の流れとしてリヴェル魔導学園に行く話にしました。
最後魔導書さんがとんでもない事になっております。
相変わらずのサクサク物語ですがお許しください。

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