ロリコンが魔道士になるらしいです〜もう1つの大罪〜 作:サツキとハヅキ
やあ、みんなシュウです。
今日はどうやら崩壊現象を見に行けるらしいっす。
付き添いとして忍者さんがついて行ってくれます。リリスは教師だから授業とかで色々忙しいらしい。
だから俺とアラタ、レヴィさん、そしてトリニティセブンである、ミラという人とアキオという人に会いに行く。
その2人は崩壊現象を止める仕事をしている。ミラは魔力を跳ね返す、アキオはもう何もバカでかい力を持っているらしい。うわーこえー…
「あ、あそこにいるっスよ」
忍者さんが指を指した方向には背が少し小さくて水晶玉見たいのを持っている。もう片方は背が大きくてワイシャツに長いスカートを履いている。容姿だけで言うと背の小さい方がミラで大きい方がアキオだろうな…
「あなたが新しい魔道士ですか…」
背の小さい人が俺の方を見て呟いた。
「私は
おおー、勘が当たった。だが、スペルビアとなるとこのアラタと同じか。
「んー…」
「ん?どうしたのですか?」
俺が考えているとミラが俺を怪しむかのように見てきた。
……
……
「もう少しぺったんこでほんの少し身長が小さかったらグッジョブ!」
「な…ア、アキオ!この不浄な男を始末してください!!」
あーらら、こーゆー系苦手ですか…まあそういうのも悪くないな…
「はいよ」
え?了承するの?まさかの俺殺されるパターン?
「え?ちょっ!おまっ!やめっ!死ぬ!」
ドォォーン
という音が鳴り響き同時に砂埃が舞った。
「まあというのは嘘で、」
「な…!」
ミラが驚きのあまり声をあげた。
どうやらクソやばい破壊力を持ったこのアキオっていう人の蹴りを無力化したことに驚いているんだろうな。
しょうがないじゃん、魔導書クソ強いんだもん。
「アンタやるねぇ!アタシは
ふむふむ、なるほどなるほど。
だからあんな破壊力持ってたのか…
「もー茶番終わったッスか?崩壊現象起きてるんスからはよ行くっスよ」
忍者さんがこの場の人をまとめて崩壊現象の場所へ向かった。
◇
「ぐぇ…巨乳じゃねぇかよ、アキオって奴…もう死のうかな…」
「お前巨乳でそんなにガッカリするか?」
俺が小声で呟くと巨乳好きのアラタが話しかけてきた。
「いいですよねー大きいのが好きで、俺にはこれっぽっちもそんなこと思わないけどな…」
「お前が異常なんだよ、小さいのが好きって」
「好きで何が悪いんじゃ…」
そんなこと喋ってるとミラが「着きました」といい、止まった。
前を見てみると本当に崩壊という名の崩壊が起きていた。
建物が次々と崩壊し、人も黒くなって消えていく光景も見えた。
こんな恐ろしいのかよ……
俺は心の中でそう思った。
「アキオ、さっさと終わらせますよ」
「はいよ!」
ミラとアキオが掛け声をかけると2人は崩壊現象の方へと向かい、ほんの数秒で崩壊現象を止めてしまった。
あら凄い。
「流石ッスねぇ速いッス」
忍者さんが手を叩きながら言う。
これが崩壊現象というものと言うのがわかった。
これが学園で起きたら大変なことになるというのも同時に分かった。
◇
学園に帰ってきた俺達は何か異変に気づく。
「あれ?」
「シュウさんも気づいたッスか」
隣には忍者さん。辺りを見渡すとアラタとミラ、アキオがいなかった。
「まあ、とんでもないことしてくれるッスね」
「この正体知ってんのか?」
「これはリーゼさんですね。リーゼロッテ=シャルロック」
「あれ?シャルロックって…」
俺はふとセリナの名前と一緒だということに気づいた。
「そうッス、リーゼさんはセリナさんの双子の姉。自ら魔王候補になり、勝手は抜け出せない空間に居たはずなんスけど出てきてまだ諦めてなかったらしいッスね」
「魔王候補ってやばくないっすかね?」
「自分でも勝てないッス」
「え!?マジ!?うわーこえー…」
「とりあえずみんなを探すッスよ」
「御意…」
俺と忍者さんは学園の中を探し回ったが誰もいなかった。
残るは保健室…扉を開けるとそこにはリーゼロッテシャルロックの姿があった。
「あら、忍者にそっちは新人クン?今来たんだー」
奥を見るとリリスやアラタ、ミラとアキオ以外にもたくさんの生徒が倒れていた。この中に学園長が以内ってことは学園長はまだ大丈夫だ。
「新人クン驚いてるわね…まあ無理もないか、全ての魔力を貰ったんだからね、私が」
「正式には吸い取ったッスね、ホントに厄介な人ッス」
レヴィは戦闘態勢に入る。
その途端にレヴィの背後にリーゼの姿があった。
「ッ!!自分より速い!!」
レヴィは体制を立て直そうとするが、リーゼに捕まって魔力を吸い取られてしまった。
「ぐっ!!シュウ…さん……逃げてくださいッス…こいつは流石にヤバいッスよ…」
「でもレヴィが!」
「大丈夫ッス………」
『魔道士は魔力が底を尽きると死に至る』
学園長の言葉が頭を過ぎる。
このままだとレヴィが死んでしまうかもしれない。
俺はすぐさまレヴィの元へ向かう。
するとレヴィが立ち上がる。
「うっそ!魔力は全て吸い取って私の元にあるのに!」
「忍者を甘く見すぎッスよ…」
レヴィはヨロヨロになりながらも巻物を口で咥え、唱え始めた。
「
「まさか…その体でまだそんなこと!!」
リーゼが動揺している。この隙にレヴィを!!
「速く逃げるッス!!」
「秘奥義ッ!!《リヴァイア・サン》!!」
リーゼの周りに強風が吹き荒れる。このうちに逃げろってことかよ……クソ!待ってろ!!すぐに助けてやるから!!
俺はこの場を離れ、学園長を探すことにした。
「はぁはぁ、頼んだッスよ。シュウさん…」
「そんなになるまで戦って、大丈夫?死ぬよ?」
「大丈夫ッスよ……」
「何せ…自分……忍者……ッス…………か……………」
ご覧いただきありがとうございます。
今回はミラとアキオ、そしてリーゼを出しました。
レヴィを何気なくたくさん出してます!!(推しキャラバレる…)
レヴィが……レヴィは死なせません!!………多分。
誤字などありましたらコメントでおねがいします!