ロリコンが魔道士になるらしいです〜もう1つの大罪〜   作:サツキとハヅキ

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意外と最近更新出来ている自分です。
会話文が多いです(注意)


ロリコンと魔導書!

……

……

……

『離れろ』

「嫌だ」

『離れろ』

「嫌です」

『さもないと魔導書の姿に戻るぞ』

「すみませんでした」

 

なんと素晴らしいお方なのでしょうか…

こんな可愛らしい姿になれる魔導書が居るなんて…

 

「すまない…みんな…」

 

アラタとか言う人が忍者さんとリリスに謝っていた。しかし、俺には聞こえていない。なぜならとても幸せ過ぎて考えることを辞めているからだ。

 

「いくら研究テーマが支配だからって魔王まで支配しようとしなくたっていいんじゃないッスか?」

「そうですよ!今回だってこんなに被害が出たんですよ?シュウさんがいなかったらどうなっていたことか…」

 

と言いながらもこの忍者さんとリリスはほんとに強いって言うことが分かった。

アラタと言う人もかなり強い。魔王候補とか言われてるぐらいだからまあ強いんだろうけどさ。

 

「すまない…」

【おい!マスター】

「おっとなんだ?」

 

なにか別な声が聞こえた。

この近くに誰かいるのかと辺りを見渡すが誰もいない。何それ怖い。

 

「なんだよ、ソラ」

【なあなあ、あの魔導書。少し興味があるんだ】

「行けと…?」

【あぁ】

 

どうやら声の主はアラタが持っていた魔導書らしい。ソラって名前なのか。

そしてアラタがこっちに寄ってきた。

手に絡ませた魔導書をこっちに向けてきて、その魔導書が話し始めた。

 

【初めまして、アスティルの写本だ。気軽にソラって呼んでくれ】

『初めまして、ワタシはグリアルア・シャイターン・アルヒ・インフィニティだ。ルアかリアでいいぞ』

【………】

「マジ?お前そんな名前だったの?」

 

ソラという魔導書が固まってしまった。

 

「グリアルア・シャイターン・アルヒ・インフィニティ……ですか!?」

「マジッスか…」

 

リリスと忍者さんが名前を聞くなり驚いていた。

何故か説明役のリリスに聞いてみる。

 

「アラタが持っている魔導書はアスティルの写本と呼ばれる伝説の魔導書なんです。それも充分凄いんですが、シュウが持っているその魔導書は驚きを超えて怖いぐらいです」

 

「そんなに凄いの?」

 

アラタがリリスに聞いていた。

俺も同意見だった。夢見てて起きたら部屋にこの魔導書が落っこちてたんだからそんな凄いとは思えない。

質問には忍者さんが答えてくれた。

 

「凄いってモンじゃないッスよ。シュウさんが持ってる魔導書は正式にはグリモアール・アッ・シャイターン・アンファング・レーン・インフィニティと言う名前ッス。グリモアールは魔導書って意味ッスから名前が魔導書って言う時点でドヤバイものッスね」

 

確かにグリモアールは魔導書とかそういう意味だったな。しかもインフィニティって無限って意味だ。結構やばいやつかもコイツ…

 

「ここからは私が説明します」

 

リリスが立ち上がった

 

「その魔導書はかつて魔王が持っていたものです。今は魔王候補など言われる人物達がいますが、本当の魔王がいた頃その魔王が持っていた魔導書であって、あまりにも強大な力を持っていたため魔王には使いこなせず、魔王以外入れないと言われる場所へ封印した。と言う話があります」

 

「「お前そんなにヤベェの?」」

 

俺とアラタが同時に同じことを言った。

 

「でもなんでシュウさんの部屋にあったんスかね?」

「分かりません…ですが、何者かが封印を解いたか自分で解いたかだと思います」

 

ちょいちょい…そんなドヤバイやつなんで俺の部屋に落ちてんだよ…

 

【………】

「おい、さっきから喋んないけどどったの?」

 

アラタがアスティルの写本、ソラに話しかける。

ソラはさっきから喋らなかった。

 

【だだだだだって………あああのあのあのグリアルだだだだろ?本当の力を出したらこの世界滅ぶぞ!】

 

ヤベェ…ホントにドヤバイ魔導書手に入れちゃった。

『ハッハッハ、それは昔の話だ。今になっては長い時封印されていたから本当の力とやらを忘れてしまった』

 

【しかも新しい書庫を簡単に作り上げただろ?バケモンだよ】

「お前は出来ないの?」

 

アラタがソラに聞く。

 

【いや、作れるけどなぁ…】

 

いやいや、作れるんかい。

 

「アスティルの写本は世界を作ることが出来るッスから自分達からしたら充分バケモノ級の魔導書ッスよ」

 

【まあ会えて光栄ってこともあるからな。シュウ、使いこなさないといずれ乗っ取られるぞ】

 

マジか…こわっ…

 

「いやー、とんでもないッスねぇ…流石に忍者の自分もビビったっスよ」

 

辺りを見渡すとリリスが居なくなっていた。どうしたのだろうと考えたがリリスは教師だ。学園のことでどこかへ行ったのだろうと勝手に思った。

 

すると、奥から足音が聞こえてくる。

 

「いやいや、まさかそんな魔導書だったとわねぇ…」

 

そこにはさっき逃げた学園長がいた。

 

「さっきはなんで逃げたんッスか…」

 

姿を表すとすぐさま忍者さんが学園長に怒る。

 

「だって、僕がやるとつまらないでしょ?」

 

まあ学園長は俺たちに育って欲しいからわざと逃げたんだろうな…

 

「まあ魔王候補くんも頑張ってるみたいだから僕も頑張るかな。学園の修復は僕がやっとくから3人はもう帰りなさい」

 

どうやら片付けは学園長がやってくれるらしい。

ありがたやーありがたやー。

 

さてと、色々と凄い話を聞いてすごく疲れてしまった。

俺の目的はまずトリニティセブンに会って仲良くすること。

この最強の魔導書もついている事だから何とかなるだろ。

 

 

 

 

 

 

多分…

 

 

 

 

 




誤字脱字等があった場合はコメントにお願いします。
という訳でいきなり主人公さんが最強になりました。

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