ロリコンが魔道士になるらしいです〜もう1つの大罪〜   作:サツキとハヅキ

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あくまでもトリニティセブンの話をべーすにしています。
あくまでも…


ロリコン魔道を覚える!

「新たな書庫を作り上げたというのですか!?」

 

リリスがボロボロになった体を無理やり起こして言った。

 

「なるほど、面白い奴だ」

 

この魔王さんが何やりたいのか分からんがここには最低でも12歳は居る………多分。

だから、俺が守ってやるよ!!

 

「ってか思ったんだが、俺の魔力ってどんくらいあんの?」

『んー、魔王候補まではいかないが学園長並にはあるだろうな』

「まじ?俺TUEEEE!!!」

 

「だからって油断してはいけませんよ!しかもシュウはまだ魔道というものをちゃんと理解してません!」

 

リリスがわざわざ忠告してくれた。

だが、そんなことはとっくに分かってる。だけど、俺がここに来た目的はちっちゃい娘を守るためだ!ここで逃げてどうすんだよ!

 

「うぉぉぉおおお!!!」

 

雄叫びを上げながら魔王さん目掛けて走った。

 

「愚かな…」

 

その時、魔王さんから黒い翼が生えた。

 

なんだなんだよなんですかぁ?

なんかもろ学園都市の1位様じゃねぇか!

こんなん俺勝てるわけないじゃん…

 

そして俺はその魔力に吹き飛ばされて壁を壊し、窓ガラスも割り、外に投げ出された。

 

こりゃあまいったな…

「魔導書。助かる方法は?」

『ない』

「ですよねー」

 

俺の目的は儚く消えてしまった……

 

 

 

 

 

目を開けるとそこはバイオリンの音色が聞こえる場所で宙に楽譜的なモノがフワフワ飛んでいる。

前を見るとピンク色の扉があった。

 

「これ、入らないといけないやつだよな…」

 

勇気を持って開けてみる。

 

そこにはバイオリンを引いた………16歳ぐらい?の少女がいた。

 

「こんにちは。お兄さん」

 

その声はすごく優しい声だった。

 

「あ、ども」

「ユイの世界へようこそ」

「天国じゃないんだな」

「違うよ?ユイの世界」

「俺は死んでないのか?」

「ここからお兄さんが落ちていくのが見えて地面に叩きつけられて危うく死にそうなところでこの部屋に呼び出したの」

「つまり助けてくれたってわけか」

「そゆこと」

『んー、どうやら魔王とやらは現実で崩壊現象を起こしてるらしいな…』

「ありゃりゃ、大変なことになってるねぇ」

 

ベッドの下にある引き出しを開けると現実世界の現状が見える。

そこには学園が崩壊現象を起こし、次々と黒い太陽とやらに吸い込まれている。

 

「どうすればいいんだ?」

「それは簡単だよ。お兄さんが止めればいい」

「でもどうやって…」

「お兄さん。新しい書庫作り上げたんだからその書庫の詳細はお兄さんが決める権限があるんだよ?」

「ってことは全てを嫌うことで出来る魔道を作れと」

「そんな難しいことは言ってないよ?ユイはここまでヒントをあげたから後はお兄さん頑張って」

「なるほど、ありがとうユイ。試してみるわ」

「うん、分かった、バイバイ」

 

 

 

 

……

……

……ほんとに16だったかな…

っとそんなこと考えてる暇な無いな。

確か忍者さんのテーマは期待、全く期待をしないから期待がテーマ…俺は嫌悪、欲望に満ちているから全て嫌う……

ユイは俺の作り上げた書庫を自分で決めていいと言っていた。

そうなるとこの魔導書に出来る範囲の無茶なら大丈夫って訳だ。

なら話は別だ!

 

「おい魔導書よ」

『なんだ?』

「特定の『魔』とやらを無力化することは可能か?」

『つまりお前は相手の魔道の無力化を実現出来るかって言ってんだろ?』

「その通りだ」

『フフッ…出来るぜ!』

「まじか!」

『ただし、大量の魔力を使うプラスお前のポケットの中にある大量の幼女の写真が代償となるがいいか?』

「……嘘だろ…?ちょっと待てよ。写真はどうにかしてくれ!この通り!!これまで集めてきたんだ!!」

『んまぁ、近くに幼女が居ればぺドフィリアの書庫の力は発揮できるだろうな』

「まじで?14歳でもおけ?」

『大丈夫じゃねぇの?』

「よっしゃキター!!!」

「じゃあ早速よろしく」

『よし来た!』

『純愛の書庫に無力化の文字を書き加えた。これで行けるぞ』

「1枚だけ飛んでいくかもしれんが…仕方ない!!」

 

 

 

 

「もうおしまいか?」

 

リリスはもう立てない状態で、レヴィが頑張っている所。

でもそろそろ限界に近い。

 

「まだまだ終わらないッスよ。なにせ自分忍者ッスから」

 

その時、足音が聞こえた。

 

「おやおや、随分と派手にやっているねぇ」

 

「学園長!」

 

学園長が助けに来た…と思ったら…

 

「やっぱり怖いから帰る!」

 

役立たず……

 

「よう!待たせたな!!みんな!!」

 

と、覗きながら状況説明をしていたシュウです!!

 

「シュウ!?」

「生きてたんッスね…」

 

「ユイって娘が助けてくれてな」

「ユイさんッスか…」

 

まあ、散々やってくれてますねぇ。

倒せるとは確信しないけど、学園に来て早々ラスボス登場は流石に焦ったわ。やってやるぜ

 

純愛(ぺドフィリア)のアーカイブに接続…テーマを実行する!」

 

遂に俺も戦闘服みたいな通称メイガスモードになることが出来た。

そんでもって俺の力…特定のものの無力化。

魔導書よ!やってくれよ!!

 

「魔王さん、アンタには絶対なにをしようと勝てないよ。だけど、俺はずるい人間なんでね。引き分けというものを作るよ」

 

「どういう意…」

「無力化っと…」

 

魔王さんのメイガスモードを解き、アーカイブへの接続を切った。

これで崩壊現象も止まるし、俺は戦わなくてすむのだ。

 

「ぐはぁぁぁぁぁああ!!!!」

 

悲鳴をあげたのは魔王さん。

 

ではなく俺。

「あぁぁぁぁ!!!俺の写真がぁぁぁ!!!!嘘だぁぁぁ!!!!」

『だから代償なるって言ったろ』

「だからって!お気に入りの写真を代償にしなくても良いだろ!?」

『あー、わりぃ』

「アァァんまりだァァァあ!!!」

『悪かった悪かったよ。あるものになってやるから元気出せよ』

 

そう言いながら魔導書は形が徐々に変形していき、人間の形になった。

擬人化というものだろうか。だが、俺はその魔導書を見て目覚めてしまった。

 

その魔導書は背が小さい。どう見ても12歳くらいの正に俺の好みの人間の姿になっていた。

 

あ……

あぁぁ……

 

 

女神様ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

俺は魔導書に飛びついた。

 

「お前はアホか…」

 

魔王さんに言われたがそんなのは俺の耳には届かなかった。




唐突の第一波乱が終わって徐々にトリニティセブンの人たちと会っていくという流れになります。
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