ロリコンが魔道士になるらしいです〜もう1つの大罪〜 作:サツキとハヅキ
まあ、自覚はしていない。
だが胸のデカイ人には興味は無い。
「それで、ここがあなたの教室です」
「教室?だるっ」
「魔道だって大変なんですよ?気軽に出来ないって分かった時ある程度の知識がないと何も出来ないでしょう?」
「そんなもんかねぇ…」
何だかんだで入るとざっと30人くらいだろうか、このリリスの生徒が椅子に座っていた。
「……という訳で、入谷 愁さんです。皆さんよろしくお願いしますね?」
「…よろしく」
軽くお辞儀した。
「ハイハーイ!」
とその時黄色髪のツインテールで頭にメガネを乗せているどー見てもギャルっぽい感じの人が手を上げて質問をしてきた。
「好きな女性のタイプは何ですか?」
「ちっちゃい娘が好きだ」
「なるほど、それじゃあ女性とは仲良くしたいとは思いますか?」
「まあちっちゃい娘なら大歓迎だし、まあ?女の子と仲良く出来るなら仲良くしたいな」
「じゃあ最後にリリス先生の事をどう思いますか?」
「ちょっと!セリナさん!!」
リリスが顔を赤らめている。
まあ、俺はちっちゃい子が好きだからなー。
「興味無し!」
「えぇぇ……」
リリスがか弱く声を上げた。
「なるほど、つまり変態でロリコンってことですね!」
「勘違いするでないぞ、そこのぺったん!」
「な…ぺったんとは失礼な!!」
「俺はロリコンでも変態でもない!!変態という名の紳士だ!決して変態ではない!!」
「うわ、ロリコンだ…」
「安心しろ。俺はお前の事好きだぜ?」
「なんのフォローにもなってませんよ!」
ん?なんか、リリスの方から熱気が……
「やめなさい!そう言うのは節度をもって…」
「あぁあ、リリス先生赤くなっちゃった。ここら辺にしときますね?アタシはセリナ=シャルロックよろしくね」
「あ、はい」
そんで魔道の勉強なんざやる気ない俺だが、早くとある7人の魔道士に会わないとな…トリニティセブンとか言う奴らに……って、なんか天井にくっついてんだけど……
「…おや、自分の存在に気づいたッスか」
おー、すげー忍者みたい。
「どーもー、忍者やってる風間レヴィッス」
やっぱり忍者なんだ。
リリスがその後に付け加えた。
「彼女もトリニティセブンの1人です」
ほほう…
「そッス、自分忍者ッスから何でもできるッスよ」
「んー…なかなか好きだぜ、忍者さん」
「マジッスか!?それはどうもッス」
「というか忍者って魔道なのか?」
「魔道は不可能ないッスからねぇ」
「なるほどな」
「それからッスねぇ……」
パァァァン!!!
「なんだなんだ??」
「どうやら、魔王候補さんのご登場らしいッスよ」
レヴィもリリスも警戒している様だ。
魔王候補?なんだそりゃ
「お前が入谷愁か…」
出てきた男が低い声で言った。
「シュウ!下がってください!!」
リリスがいつもとは違う雰囲気で言ったので言われた通り下がった。
何が起きているのかさっぱりだからリリスに聞いてみる。
…どうやらこの魔王候補とか言う人が魔王となり、この世界で暴れているだとかなんとか。この学園の生徒だったらしく、トリニティセブンでも敵わないらしい。
プラス、魔道というものをざっくり聞いた。
魔道は《傲慢》《嫉妬》《憤怒》《強欲》《怠惰》《暴食》《色欲》7種類の大罪が冠された魔道上の分類で、人間の脳では認識出来ない次元の階層に存在しているらしい。魔道士は精神と意識をその階層まで飛ばすことでアーカイブ、まあ書庫に接続出来るってわけだなそんでテーマを決めろと。
よく分かんないんだよな…
「
風が吹き荒れた。
「レヴィさんの研究テーマは期待、レヴィさんは相手を期待しないのでそれが研究テーマなんです」
「なるほど、つまり自分と逆のモノが研究テーマになると」
「そういう事です」
「
すると莫大な衝撃波が放たれ、学園が3割ほど崩壊した。
あんなのがいんのかよ…
「アラタさん、あなたの目的は知ってます。だけどそんなことやらせないッスよ」
アラタ?魔王候補の名前なのか?
と思っていると、忍者がすごく速いスピードで魔王に向かっていく。
だが、魔王はビクともせず、逆に忍者を薙ぎ払ってしまう。
「大丈夫か!?」
俺は思わず声を上げてしまった。
「大丈夫…ッスよ。なにせ自分…忍者ッスから…」
明らかに苦しそうだった。
こんな時俺がなにか出来ればいいんだが……
「
どうやらリリスも戦闘体制になったようだ。
『不可能があるかないかは君次第だ』
不意に学園長の言葉が蘇った。
「なあ、魔導書よ」
『あ?なんだ?』
「別に七つの大罪に囚われなくていいんだよな?」
『ハハハッ面白いこと言うな、その通りだ。魔道の不可能は自分で決めるものだからな』
「だったら新しく作ってやろうぜお前なら出来るだろ?」
『ワタシに掛かれば朝飯前だぜ』
それなら都合が良い。
やってやろうじゃん。
「く…流石魔王であって歯が立たない…」
リリス、忍者はもう力が尽きているようだった。
歩けるのは目の前にいる魔王と俺しかいないという事だ。ここにはな?
「やってやるよ!魔導書よ!!付いてこいよ!」
『おうともさ』
「研究テーマ、決めたぜ!テーマは
『出来るぜ!新たに純愛の書庫を制作。研究テーマは嫌悪、欲望に満ちているお前にはピッタリだ。完了、いつでもいいぜ!純愛、書庫名は《ぺドフィリア》だ!』
「まさか…」
忍者が左腕を抑えながら驚いている、それはリリスもそうだった。
「新たに…書庫を作り上げた……!?」
「よし!!」
「
皆さん、最後は笑ってくださいw
内容がよく分からない場合はコメントでよろしくお願いします。