ロウきゅーぶで貞操観念とか逆転もの   作:ワンコ派

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作者が最近の貞操逆転ものに触発された。

最近30歳の友人が16歳の嫁をもらった。

数年前から付き合っていたらしい。

ロリコンってなんだろう?

四天王すごいなぁ

から始まりました。完全に見切り発車の殴り書きです。
お目汚しすみません。


ぷろろーぐ

自分が前世の記憶を取り戻したのは2歳の頃だった。

特に死んだ時の記憶は無い.

現代日本で普通の男子高校生だったのに、ある日突然小さな子供になっていた。

その奇妙な感覚に戸惑って、肉体に精神が引っ張られているのか不安から号泣してしまった。

そしたら妙な所に力が入ってしまったのか漏らしてしまった。

戸惑いと不安、股間の嫌悪感。

ないまぜになった感情からみっともなくギャン泣きしてしまった。

 

しばらくして落ち着くと、今度は周囲の違和感に戸惑った。

テレビで流れるニュースでは、政府のお偉いさんは大抵女性だった。

前世でもあまり政治に興味はなかったが、さすがに総理大臣が女性、他の国の代表も女性ばかり。

それどころか初の男性首相が誕生した外国のニュースまであればおかしいと思う。

別に性差別をしているつもりはないが、前の時とかなり違う。

西暦を見ても、前の時よりも離れた未来というわけでもない。

 

両親も、母が働いており父は専業主夫。

別にそういう家は前の時も全くないわけではなかったので最初はあまり不思議に思わなかった。

ただ、テレビで流れているドラマを見ていても価値観が違うのがわかった。

共働きの家庭も増えているようだったが、古い価値観とされているのが女は働き男は家事というものとくれば明らかにおかしい。

「お母さんは許しませんよ!」とドラマの中では姑と嫁がバトルを繰り広げていた。

 

この時点で、俺は単なる転生をしたのではなく、ここが前世と価値観があべこべな世界なのだと理解した。しかし、単に逆というだけではないと認識したのは幼稚園にあがった時のこと。

園児の男女比がおよそ1対5。

ほとんど女児ばかりだったのである。

さすがに幼稚園児ではあまり詳しく調べられなかったために詳細がわかったのは小学生になってからだったが、この世界では男子の出生率がかなり低い。

戦後から右肩下がりで、相手のいない女性が独身のままあぶれているようだ。

事態を重く見た政府が一夫多妻制度を設けたらしく、男は最大で5人まで妻を作ることができるらしい。

年々男性の性欲が減退しているらしく、あまり成果は芳しくないようだったが。

現にうちの父は一人としか結婚していない。

結婚可能な年齢を男子は16歳まで引き下げたが、未婚の女性が男子高校生に迫ることもあり、痴漢や強姦などに発展して逮捕者が出るという社会問題まで起きた。

そう、この世界の男は性欲が減退しているのに対して女性は異様に性欲過多な人間が多いのである。

単純に前の世界の男よりも頭の中ピンク色なやつが多いみたいだ。

前世では健全な男子高校生だった俺としては、最初はウェルカムな状況だと思っていた。

未だ精通のしていない俺だが、高校生になったら可愛い彼女作ってウハウハだと勝手に妄想していたのだ。

 

それが単純に喜べないことだと理解したのは小学生にあがってからのこと。

唐突に女子にズボンを下ろされてパンツを露出させられた。

 

「キャー‼︎」

 

悲鳴をあげたのは、現場を目撃した別の男の子。

馬鹿笑いしているのは、俺のズボンを下げた女の子。

俺には露出癖はないし、自分から見せるのならともかく脱がされても嬉しくもなんともない。

たんたんと無言でズボンをたくしあげるだけだった。

前世でいうスカートめくりなのだろうが、なるほどこれは楽しくない。

正直すまんかった。前世の同級生よ。

更に、それまでは仲良くやっていた女の子がある日を境に急によそよそしくなったり攻撃的になったりする。

前でいうところの、気になる女子にいじわるする男子の構図なのだろう。

最初のうちは微笑ましかったが、そのいじわるなり悪戯なりが続けばさすがにイライラもする。

ツンデレが可愛いのは二次元に限るのだと気がついた。

もう、なんとなく面倒くさくなった。

3年生になると、電車で初めて痴漢にあった。

珍しく満員電車に乗ったのだが、何かが俺の尻を撫で回して来るのだ。

まぁ何か、などと表現するまでもなく人の手なのだが……

次第に手の動きはエスカレートしてきて、撫でるどころか揉んでくる。

どうせ揉むのなら柔らかい方がいいと思うのだが、こんな肉付きのない小学生男子の尻を揉んで何が楽しいのやら。

そう思うのは俺が前世でそれなりにスケベな男子高校生の記憶があるからだろうか。

これが美人のお姉さんなら、いっそのこと尻を撫で返してやる。

そう思って背後を振り返った。

 

「はぁはぁはぁはぁ……」

「oh……」

 

俺の尻にご執心だったのは、目算50代の化粧の濃いオバさんだった。

満員電車の暑さからか、それとも太っているから汗をかきやすいのか、興奮しているからかはわからないが、汗で化粧が崩れている。

青春時代に恋愛できず、こじらせて持て余した性欲を目の前の小学生についぶつけてしまった新人OLという妄想の中のお姉さんは、所詮は妄想だった。

ボンキュッボンのお姉さんやない、ボンボンボンのおばさんやないか。

現実は非情である。

それ以来、なんとなく年上は苦手になった。

と同時に前世で痴漢される女性を妄想して自家発電した経験を思い出して妙な罪悪感を覚えた。

痴漢もののAVって業が深かったんだな。

 

勉強はあまり好きではなかったし、同年代の子供と遊んでも楽しくなかった。

男の子は前世の女の子の遊びが主流だったし。

だから俺はちゃんと地域のチームに入ってスポーツをするようになった。

単純に体を動かすのが好きだったし、友達というよりもチームメイトとしてなら男子とも話があって楽しかった。

女子と混ざって遊ぶスポーツだと、遠慮されて本気で楽しめないし。

選んだのはバスケットボール。理由としては背を伸ばしたかったから。

この世界、平均身長が女子より男子の方が低いのだ。

前世の影響か、やっぱり男なら背が高いのにあこがれる。

何より将来彼女ができた時に相手を見上げてキスするよりも、見下ろしながらキスがしたいと思った。

この世界の恋愛漫画なんかじゃ女性主導のキスが多いが、俺としてはキスはこっちが主導権をにぎりたい。

むしろ男が主導権を握る形でドッキングしたい。上でも下でも。

飲み込まれるよりもねじ込みたい。

愛されるよりも愛したい。

始めた当初は不純な体格作りという理由だったが、続けるうちにバスケ自体が楽しくなっていった。

 

練習すればするほど、面白いほどに実力がつく。

さすがにバトル漫画のような動きは無理だが、現実的な範囲ではあるものの着実に身体能力も増していった。

元々男子の人数が少ないから、男子バスケは競技人口自体も前世のように多いわけではなかった。

だからライバルもそこまで多くなく、あっという間に俺は地元の小学生クラブチームのエースになっていた。

中学では公立のせいか、男子バスケ部が最初存在していなかったから、同じ中学でチームメイトだったやつを誘って創部しなければならなかったくらいだ。

そこから俺の、俺たちバスケ部の快進撃が始まった。

あっというまに地区大会優勝。

1年目にしてインターミドル出場し準決勝で敗退、3位決定戦でも負けてしまい4位の結果に終わった。

 

しかし、部員全員が一年生で初出場で4位だ。

ただでさえ、男子競技というのはエロ目的で視聴する女が多いこの世界。

注目されないわけがなく、バスケ雑誌で特集が組まれ、俺たちのインタビュー記事が掲載された雑誌が本屋に並んだ。

日本ひきこもり協会が取材に来て、ドキュメント番組が流された。

全国放送で、俺たちのワキやへそがちらちらしているのが流れた。

地上波に乗って発電エネルギーを供給されたひきこもり女性たちはより一層ひきこもった。

 

モテた。そりゃモテた。

俺たち男子バスケ部はめちゃくちゃモテた。

一番すごい時はラブレターを一週間で5枚ももらった。

そして呼び出された体育館裏でほぼ毎回押し倒されそうになった。

早く筆下ろしがしたいものの、告白の途中でテンションあがって発情して襲いかかってくるとかどういうことなの……

雑誌でも絶賛されたステップで回避した。

めちゃくちゃ回避した。

俺はむしろ襲う側でありたいのだ。

恥ずかしさで悶えている女の子を食べたいのだ。

羞恥心など母親の胎内に忘れてきたかのようなすけべ顏の女子というのは、エロ本では随分とお世話になったはずなのだが、現実だとドン引きである。

生まれ変わって今回の人生で女子の趣味なども変化しているのかもしれない。

 

二年生ではついにインターミドル決勝戦にまで登りつめた。

相手チームのエースがかなりのやり手で、本人の技量もさることながら、まるで空から見ているような指揮能力でこちらの動きを阻害してきた。

試合終了後、意気投合しメアドを交換した。

昨年のニュースなどで知名度があがったせいか、俺たち一人一人にファンクラブができていた。

そしてチームメイトの半分が彼女持ちで童貞卒業を終えていた。

まじか……マジかー。

インターミドル後、芸能界にスカウトされた。

歌って踊れるアイドルかと思いきや、グラビアアイドルの勧誘だった。

せめて名刺だけでもというからその場では受け取ったんだけど、もしかしたら可愛いアイドルと恋人になれるかもしれないと後日話を聞きに行った。

 

「こんな初めては嫌だー‼︎」

 

気がつけば窓から逃走していた。

だって仕方ないじゃないか、部屋の出口の扉は鍵をかけられた上にプロデューサーが立ちふさがっているんだから。

その香水臭のどぎつい年増プロデューサーが襲いかかってくるんだから。

こんなくそみたいな枕で初試合をしてまでデビューなんぞしたくない。

書類とか見せて真面目ぶってたの最初だけじゃねぇか!?

妙に飲み物勧めてくるから怪しいと思い口につけなくて正解だった。

あれ絶対何か変なもの入ってる!!

 

三年生になると、身長も170センチを超えた。

この世界の成人男性の平均が155程と考えるとかなり高いことになる。

インターミドルは優勝した。

昨年アドレス交換した水崎先輩が卒業していたため、強豪校がひしめくインターミドルといえど俺たちを止められる学校は存在しなかった。

そして、ついにチームメイトで童貞が俺だけになった。

残りのメンバーも気がついた時にはレイプされていたか、大人し目の子と仲良くなったと思いきや地雷娘で既成事実を作られたとからしい。

悲壮な顔で「避妊だけはできるようにしろよ」とアドバイスをくれた田中は、卒業と同時に責任を取る形で籍を入れるらしい。

年上は苦手、同年代はケダモノと地雷ばかり。

どこかに理想の女の子はいないものか。

そんな時、俺に一つの道を教えてくれたのは水崎先輩だった。

 

《いなければ、育てればいいじゃない by水崎》

 

目からウロコだった。

男を信頼してくれて、適度なエロさで、こちらで主導権を握りつつ思う存分いちゃこらできる存在。

周りにいなければ、理想の女の子になるように育てればいい。

なるほど盲点だった。

同年代なら強く出る女の子も、年上の男相手には敬意を示す。

前世でいうおねショタの関係から育んでいき、その関係を維持したまま成長していく。

完璧じゃないか。

先輩いわく、女の子は性欲が強くなるのが早いから適度に餌を与えつつ、過度な接触は控えてと加減が大事らしい。

罷り間違って義務教育が終わっていない時にやらかそうものなら、同意の上でもおまわりさんにご厄介になるだろう。

だから、興味をもたせつつ最後まではやらないのが大事だと。

「俺の学校に来いよ、教えてやんよ」と先輩はいった。

今年度から高校生の水崎先輩は、学校のバスケ部の顧問の子供と仲良くやっているらしい。

強い自己主張をせず、従順で、先輩の三歩後ろをちょこちょこついてくるらしい。

なんと、前世の大和撫子はここに残っていたのか。

俺は複数ある全国の高校からの誘いを全て蹴り、先輩の通う七芝高校に進学することにした。自転車でいける距離だというのも決めてだった。

 

そして見事合格し、晴れて俺は高校生になった。

入学式が終わると同時、当たり前のようにバスケ部に入部届けを出し、期待しているよと先輩たちに声をかけられた。

よろしくお願いしますねと笑顔で答えていると、顧問の先生となぜかポリスメンがやってきた。

水崎先輩が両腕を掴まれ、ドナドナされていった。

なんでも小学5年生にして妊娠4ヶ月らしい。

 

「……やらかしてんじゃねぇか!?」

 

予定調和のように、七芝高校男子バスケ部は翌日から一年間の部活停止が決定された。

こうして、俺こと長谷川昴の光源氏計画は先輩という名の教科書を失ってしまった。

さーてどうしよう。

 

 

 

 

 

 

 




インターハイをインターミドルに修正しました。

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