戦国†恋姫X 犬子と九十郎   作:シベリア!

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次の更新日は7月19日(金)の午後9時~午後10時頃になると思います。
次回タイトルは『乱戦、混戦』になります。
現在の書き溜め、5話分。



犬子と柘榴と一二三と九十郎第132話『あんた誰?』

 

「今にして思えば……光璃は俺に依存していた。

 だけどそれと同じ位、いや……それ以上に、俺も光璃に依存していたらしい」

 

「九十郎さん?」

 

薫の手を引きながら、血と硝煙の匂いがする戦場を走る。

そんな九十郎の声は震えていた。

 

その顔には、さっき斬った信虎の血がべっとりと付着していた。

息を吸う度に、むせ返りそうになる程に強烈な血の臭いが鼻に飛び込み、頭がずきずきと痛んだ。

 

頭ではこの少女が光璃ではないと分かっている。

分かっていながらも、光璃と瓜二つの少女の手を引くと、なんとも表現し難い奇妙な気分になる。

同時に、頭の中らぐにゃあっとねじ曲がっていくかのような気分になる。

自分がどんどん混乱していくのが分かる。

 

もう絶対に会えないと諦めかけていた光璃が、近くにいるのかもしれない、もう一度会えるのかもしれない。

そして自分は今までずっと、その光璃を殺す手伝いをしていたのかもしれない。

九十郎は視界がぐるぐると洗濯機の如くかき混ぜられているような錯覚に囚われた。

 

光璃に会いたいという気持ちと、本当に光璃だったらどうしようという気持ちが九十郎の心を搔き乱す。

 

「俺は信虎を斬っちまった……」

 

返り血がべっとりと顔に付着していた。

ずっと味方として寝食を共にしていた女を一時の感情に身を任せて斬ってしまった。

 

信虎には何の落ち度も無い。

そして信虎は九十郎に斬られた直後、今にも泣きそうな顔になっていた。

九十郎が罪の意識に苛まれる理由としては、その2つがあれば十分すぎる。

 

「俺は信虎を斬れなかった……」

 

トラックに轢かれて死に、自称転生を司る神に会い、この時代に来た直後の自分なら、光璃を殺そうとする者は躊躇なくブッた斬っていただろう。

だがしかし、信虎の首筋目がけて刃を振り下ろそうとした瞬間、信虎が心地よさそうに昼寝をしていた時を思い出してしまった。

 

そして気がついたら、無意識なのか、意識的になのか、急所を外して斬っていた。

九十郎は今、自分の心が、感情が、くしゃくしゃになっていくのが分かった。

 

「俺は何がしたいんだ? 俺は光璃に会ってどうする気なんだ?

 武田晴信が光璃だったどうする? いや光璃じゃなかったらどうするんだ?

 美空や信虎になんて言って詫びる気だ?

 そもそも……そもそも俺は、本気で柘榴も、美空も、犬子も捨てる気なのか?

 それで本当に良いのか? それで本当に後悔しないのか?」

 

九十郎自身、自分の行動が間違っている事は理解している。

同時に、それでも光璃を守らなければとも思っている。

 

理解しているからこそ、身勝手な自分の態度に吐き気がした。

 

「え……あの……私に聞かれても……分からないと言いますか……

 そもそも本当にお姉ちゃんの知り合い……なんですよね?」

 

「俺にも分らん」

 

「お姉ちゃんに会ったら、どうするつもりなんですか?」

 

「分からん、誰か教えてくれ」

 

「わ、私に聞かれても……」

 

このままこの屑マッチョを姉の元に連れて行って良いのだろうかと、薫が地味に悩み始めた。

 

……

 

…………

 

………………

 

これは九十郎がトラックに轢かれて死んだ日や(第27話)、由比雪那が学園の改革を叫び、大江戸学園全土を巻き込んだ大乱闘を始める日から少し前の事だ。

 

「……あの2人は、恋人同士なのか?」

 

大江戸学園の学生食堂で、泣く子も黙る鬼平こと、長谷河平良がそんな事を呟いた。

 

それを聞いた人物……九十郎のセカンド幼馴染こと担庵はただでさえ大きな瞳をさらに大きく見開いて、2~3度ぱちくりと瞬かせた。

 

「弟分と妹分の事かね?」

 

落ち着くためにハーブティーを少し口に含む。

ハーブの香りと、喉を優しく潤す暖かな感触が、少しだが動揺を止めてくれた。

 

「ああ、そうだ。 その辺りどうなんだ?」

 

「鬼平がついに色恋に興味を持った……だと……」

 

「そういうのではないよ、知り合いに聞いてきてほしいと頼まれただけさ」

 

「なんだ面白味の無い。 その知り合いとは誰かね?」

 

「守秘義務がある」

 

「私や弟分の知り合いかどうかは?」

 

「……それも言えないな」

 

「その反応からすると知り合いか、 さて誰だろうな……」

 

「その位で勘弁してくれ。 それよりどうなんだ? あの2人は?」

 

「そうだなぁ……」

 

担庵がふぅっとため息をつき、ハーブティを飲む。

見た目は優雅そうだが、頭の中ではどう答えたものかと……どう答えれば一番愉快に笑えるかを超高速で考えている。

 

そしてしばらくの間色々と考えてから……

 

「そうだな、私としては……そうなってくれれば良いなと、ずっと思っている。

 という回答では如何かな?」

 

……結局、特に茶化す事無く質問に答えた。

 

「とすると、今現在は違うと」

 

「と、言うよりは……う~ん……」

 

担庵が長谷河平良の顔をじぃ~っと見つめる。

 

「……実はねえ、今現在弟分が惚れている女性は君なんだ」

 

……なんか唐突に爆弾を放り込んだ。

 

「な!? なにっ!? 斎藤が私をか!?」

 

「そう遠くない内に君に告白すると思うよ、弟分は昔から犬の卒倒、

 つまりワンパターンだからねえ。 惚れて、告白して、振られて泣いて。

 また誰かに惚れて、告白して、また振られて泣いて。

 ずっと昔から何度も何度も繰り返しているよ」

 

「困ったな……私にその気は無いのだが……」

 

「ならばキッパリと断ればそれで良い。

 心配する事は無いさ、本人がしばらく気落ちするだけで、君に実害を与える事は無い。

 その辺りも弟分はワンパターンでね、

 泣いてる弟分を立ち直らせるのは私と妹分の役割さ」

 

「な、泣くのか」

 

ちょっと乱暴だが荒事では頼りになるマッチョの印象にかなり大きめの日ヒビが入った。

 

「泣くよ。 弟分も妹分も……たぶん私も結構な泣き虫でね。

 弟分の泣き顔が見れるのは私と妹分との特権、

 これについても友人である君であってもそう簡単には譲れない」

 

「歪んだ愛情だな」

 

「かもしれん、自覚はある」

 

満員の学食の片隅で、光璃と九十郎が大盛り肉うどんとかき揚げうどんを啜っている。

席が全部埋まっているからかもしれないが、まるで身を寄せ合っているかのように見える距離感だ。

 

長谷河平良があの2人の姿を見た時は、だいたい今と同じような距離感でいる。

だからこそ、知り合いのためにも、確認したくなったのだ……恋人同士なのだろうかと。

 

「先に答えを言っておくと、弟分が誰かに惚れている時期はあんな感じだよ」

 

「……ん?」

 

「特にその相手が近くにいる時は、なんというか過剰な程にくっつきたがる。

 実に可愛らしいだろう?」

 

「ああなるほど、確かに最近、あの2人がべったりな場面が多いな」

 

「本当に愛らしいよ、私の妹分は。 嫉妬しているんだ、妹分は昔からそうだった。

 それこそ小学校低学年の頃からずっと……」

 

そこまで口走った所で、担庵は幼い頃の光璃の言動を思い出し……

 

「に、しても……あの子は本当に私の一個下なのだろうか?」

 

そんな疑問を口にした。

 

「どういう意味だ?」

 

「ああ、いや……妹分は弟分に妙な執着を見せると言うか……

 時々本気でゾッとする位に残虐な事をぽろっと口走るからな」

 

……

 

…………

 

………………

 

「……心外」

 

丁度その頃、光璃はかき揚げうどんを食す手を止め、そんな事を呟いた。

平良と担庵が何を喋っているのか聞こえている訳ではないが、目と口の動きと直感でどういう話題なのかおおよそ見当はついていた。

 

ふと、担庵と目が合った。

 

担庵は何かを……この距離では全く聞こえないような声量で、何かを独り言のように呟くと、にこっと笑って手を振ってきた。

 

光璃も少し恥じらいながら手を振り返す。

 

「光璃、知り合いでもいたのか?」

 

厚めに切った豚肉を口に頬張りながら九十郎が尋ねる。

この男は、口に物を入れながら喋るなと親から教わらなかったのであろうか。

 

光璃はちょっとの間、んん~っと表現に迷い。

 

「おねーちゃん」

 

ちょっと皮肉気な表情でそう答える。

 

「ああ、セカンド幼馴染か。

 妹分ってのはあいつが勝手に言ってるだけで、お前がそれに付き合う必要は無いんだぞ」

 

「光璃にはおねーちゃんはいなかったから、少し新鮮」

 

「新鮮ってお前、もうあいつとは10年近く付き合ってるだろ」

 

「そうだった」

 

「そうだったってお前……」

 

「年を取ると時間が経つのが早い」

 

「俺とタメだろうが」

 

ずず~っと品無くうどんをすする。

戦国時代で食べた食事よりも何倍も何十倍も美味に思える現代ニホンの食を堪能する。

あの時代は味噌も、醤油も、塩さえも貴重品で、しかも冷蔵庫なんて便利な道具は存在しない。

近海で獲れた魚を早馬で甲斐に届けさせ、京からの使者をもてなしたエピソードを思い出すと、酷く自分が滑稽に思えて、笑いがこみ上げてきた。

 

「やっぱりサンマは、目黒に限る」

 

「目黒に海ねーけどな」

 

「海が無い目黒で美味い魚が食べられるというのは、凄い事。 平和の証拠」

 

「そうだな、この学園も狭い人口島のくせして飯のレパートリーは無駄に豊富だからな。

 そうだ光璃、この前道場の近くにできたイタ飯屋、美味いって評判らしいぜ。

 今度行ってみねえか?」

 

「行きたい!」

 

光璃は即答して、嬉しそうに目を輝かせた。

もしも光璃に尻尾が生えていれば、ぶんぶんと大きく左右に振られていただろう。

 

「美味かったら今度は長谷河を誘おうぜ、あいつ美味い飯にはこだわるからな」

 

「……ふぅん」

 

光璃の目が途端に冷ややかなものに変わった。

納得いかないと言うか、面白くないと言うか、なんとも表現し難い不快な感情が胸をつっかえさせる。

 

当然、光璃はとっくの昔に自覚している。

自分が九十郎に対し、愛しいとか、恋しいとか、もっと触れ合いたいとか、独り占めしたいとか、そういう感情を向けている事に。

その感情に非常に近しいものを、前の生で……戦国時代の武田晴信であった時に、新田剣丞に向けていた事も、自覚している。

 

かつて愛した新田剣丞を忘れ、ないがしろにしているかのような自身の感情変化に、ちょっとキツめの自己嫌悪に襲われる。

 

「初めて会った時の事、覚えてる?」

 

「何だその話題の切り替えは?

 同じ日に同じ病院で生まれて、隣同士のベッドで寝かされてたんだろ?

 そんなの覚えてる訳ねえだろ」

 

「うん、そう」

 

だがしかし、光璃は覚えている。

しっかりと、はっきりと、一番最初に斎藤九十郎と会った時の事を覚えている。

 

前の生での一番最初の出会いも、今生での一番最初の出会いもしっかりと覚えている。

両方ともかなり強烈な出会いだった。

 

「食い終わったら教室に戻るぞ。 ほら、お前の分も片しておくよ」

 

「ありがと」

 

九十郎が自分のお盆に光璃の食器も乗せて、使用済み食器の回収棚へと運んでいく。

 

「……いつも、ありがとう」

 

光璃は自然に、自分でも驚き、自分でも気色が悪く感じる程に自然に、感謝の言葉を口にした。

 

前の生で、光璃を憎む者はいた、光璃の敵になる者もいた、味方のフリをして近づく裏切り者もいた、光璃を誇りに思う者、忠誠を誓う者もいた、正直者もいた、嘘つきの二枚舌もいた、妹もいた、だが……親と姉はいなかった。

 

九十郎は光璃を守ろうとしてくれている。

それはまるで、前の生では存在しなかった親のように。

 

担庵は光璃を守ろうとしてくれている。

それはまるで、前の生では存在しなかった姉のように。

 

それは何年経っても、光璃に新鮮な喜びを与えてくれる、勇気を与えてくれる。

たった1人見知らぬ世界に漂着した光璃を何よりも強く支えてくれる。

 

そう言えば、午後の授業を担当している英語教師は、そろそろ抜き打ちテストを敢行しそうな雰囲気だった。

教室に戻ったら、ここ1ヶ月くらいの英語の授業ノートを見直しておこうかと考えながら光璃は席を立つ。

 

席を立って視線を上げると、九十郎の今現在の想い人である長谷河平良と目が合った。

あげないぞ、というちょっと敵対的な視線を向け、大食堂を後にした。

 

「そう言うお前はさ、覚えてるのかよ。 最初に会った日の事」

 

やたらと広い大江戸学園の校舎内を歩きながら、九十郎はそんな事を聞いていた。

光璃はう~んと考え込み……

 

「……強引に迫られた」

 

「捏造してんじゃねーよ!」

 

……

 

…………

 

………………

 

「お前光璃か!? 光璃なんだよなっ!?」

 

「お姉ちゃん! この人お姉ちゃんの幼馴染だったの!?」

 

「……え?」

 

その日……戦国時代、後に第四次川中島の戦いと呼ばれる日において、光璃は混乱の極みに陥っていた。

剣丞の御守り……もとい、剣丞と行動を共にしていた筈の薫が合流してきて、何故か柿崎景家の夫も一緒で、しかもそいつが幼馴染ですかと凄い剣幕で尋ねてきているのだ。

 

とりあえず今この時点の光璃には、九十郎との面識は一切無い。

しかし、薫と九十郎がエラい剣幕で迫ってくるため、光璃は必死になって自らの記憶を漁り……

 

「……誰?」

 

無慈悲な現実を九十郎に突き付けた。

 

「そんな……そんな訳ねえ! 俺が光璃の顔を見間違える訳がねぇ!

 俺が光璃の声を聞き間違える訳がねぇ!

 俺達は同じ病院で! 同じ日に生まれた腐れ縁だろう!」

 

九十郎が一瞬だけ呆然自失と言った表情になり、まるで掴みかかるかのような勢いで光璃に迫る。

 

しかし、光璃が何度記憶を探ろうと、漁ろうと、唐突に目の前に現れたマッチョの顔を思い出す事はできない。

 

「本物の光璃ならスーパー戦隊ヒーローゲッターを何も見ないで最後まで歌える筈だ!」

 

「……全然分からない」

 

「そ……そんな……馬鹿な……」

 

九十郎ががっくりと肩を落とす。

なお、歌えたら歌えたらでこの小説は権利者に消される。

 

「薫……」

 

光璃が妹に対し、口を開きかけ……やめる。

 

さっき撃たれた傷は一刻も早くちゃんと手当てをしないと命に関わるし、そもそも自分の首を狙い、今この瞬間にも越軍が襲い掛かってきそうな状況だ。

春日と兎々が最後の力を振り絞り、文字通り身を盾にして時を稼いでいるが、それも長くは保たないだろう。

 

ここで問答している時間は無い。

 

「話は後で、剣丞の事も、この……」

 

「斎藤九十郎」

 

「斎藤九十郎の事も後で……斎藤九十郎!?」

 

「おお! 俺の事が分かるのか!?」

 

「柿崎の夫の」

 

「そうだけどそうじゃねぇ……って、光璃お前怪我してるじゃねーか!?」

 

「え……あ、酷い傷!? 撃たれたの!? お姉ちゃん大丈夫!?」

 

薫と九十郎が光璃の右腕の銃創に気がつく。

 

「……平気」

 

腕以上に頭が痛いと思いつつも、光璃はとっととこの話を打ち切ろうとする。

 

「馬鹿、平気な訳ねーだろ! 泣き虫の癖して!

 しかも何だこの雑な止血は!? 銃創だぞ、布巻いたくらいで止血できる訳ねーだろ!」

 

「時間が無かった」

 

「無理すんなよ、お前自分が病弱だって自覚あんのか!?

 ガキの頃から遠足の日に腹壊すわ、学園祭の日に熱出すわで大変だったろ」

 

なお、九十郎は未だに気づいていないが、その中の何割かは仮病である。

 

「とにかくすぐ傷口消毒して縫うからちょっと動くな」

 

「今も時間が無い」

 

「大丈夫だ、俺がどうにかする。 だから黙って手当させろ」

 

光璃は無根拠に断言する九十郎に対し何も言い返せなくなり、動きも止まる。

 

陰謀渦巻く戦国の世に生まれた武田晴信だからこそ分かる、理解する。

唐突に現れたこの男は本気だと。

本気で自分を助けに来たのだと。

薫もそれが分かったからこそ、この男を自分の前にまで連れてきたのだと。

 

光璃は……

 

「なん……で……?」

 

光璃は知らず知らずのうちに、目頭を熱くさせていた。

視界が潤み、気がつけば大粒の涙がぱたりと地に落ちた。

 

純粋に光璃を心配する九十郎の姿が、何故か親が子を心配する姿に重なったのだ。

武田信虎の子として生を受け、実の親と憎み合い、殺し合いをした武田光璃晴信が心の底から望んでいた、我が子を愛し、我が子を心配し、我が子の為に何かをしてくれる親の姿を九十郎に見たのだ。

 

「何言ってるんだ、お前が光璃だからに決まってんだろ。

 俺が光璃を助ける理由なんて、他に要るかよ」

 

九十郎は何の疑問も抱かずに告げる。

その瞬間、光璃の心が、魂がボキンッと折れた。

 

光璃を武田晴信たらしめていた何かが、一瞬にして、いとも容易くヘシ折れた。

魂を支える背骨が再び繋がるまで何日、何ヶ月、何年かかるか見当もつかないが……少なくとも今、この瞬間、武田晴信はここが戦場であることを忘れた。

 

しかしその直後……光璃と九十郎の前に、ここが死神の跋扈する戦地である事を否応なしに思い出させる存在が現れた。

 

「晴信うううぅぅぅーーーっ!!」

 

まるで殺意と暴虐が形をもったかのような、恐ろしい声が響き渡る。

 

光璃は知っている、薫も知っている、武田晴信の近習達も、武田信廉の親衛隊も大部分がこの声の主を知っている。

 

「母様……?」

 

「母様が来た……」

 

光璃の母……いや、武田晴信の血縁上、生物学上の親である、武田信虎の声である。

 

 


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