戦国†恋姫X 犬子と九十郎   作:シベリア!

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犬子と柘榴と一二三と九十郎第131話『九十郎、やっと気づく』

「ぜぇ……ぜぇ……やっと……見つけた……」

 

薫の息が荒い。

美空を追いかけ、追い詰めるため、彼女は必死だ。

全身の力を1gたりとも残さず使い切る勢いで駆けまわっていた。

 

聡明な彼女は気づいている、この戦いに武田の勝ち目は既に無いと。

彼女を守る近衛兵達もまた同様だ。

 

「やあ、遅かったわねぇ」

 

「さっきまでならともかく、今の柘榴達は……ちょ~っと手強いっすよ」

 

一方、追われて、囲まれた美空と柘榴はどこまでも強気だ。

身体の奥底から力が溢れていた。

乾パンとマーマレードを口にして、栄養を摂取しただけではない。

絶体絶命の窮地に惚れた男が駆けつけてきてくれた……たったそれだけの事が、美空と柘榴を何倍にも、何十倍にも強くしていた。

 

今の2人は、まさしく万人の味方を得た気分だ。

今の2人は、例え万人を越える屈強な武者に囲まれようとも、少しも怖くはなかった。

 

「剣丞はどこにいったの? ひょっとして喧嘩別れでのしたのかしら?」

 

「それは……ええ、そうです。 今の私達には、手段を選ぶ余裕も、時間も無いから」

 

この戦いが始まる前、薫は戦いを止めたいと言う剣丞の志に賛同し、力を貸すと約束した。

甘かった、自惚れていた、武田の実力を過信し、越軍の能力を過小評価していた。

武田晴信が……尊敬する姉が負ける筈がないと無邪気に信じていた。

 

そんな幻想は、ドライゼ銃の雷鳴の如き炸裂音、血と硝煙の臭いと共に崩れ落ちた。

今は粉雪、春日、そして兎々の頑張りによってギリギリの所で全面敗走だけは避けているが、それも時間の問題だ。

 

千に一つ、万に一つでもこの状況から逆転する目があるとすれば……越軍よりも先に長尾景虎の身柄を抑える以外には無い。

 

それ故に薫は必死であった。

そして薫に付き従う武田の武者達も全員必死であった。

 

が、しかし……

 

「全部で10人……1人3人!」

 

「1余りっすよ!」

 

「それじゃあ、最後の1人は早い者勝ちね」

 

「ちょ、ちょっと待て柘榴! 美空もだ! 光璃が……」

 

「向こうは待つ気はねーみたいっすよ!」

 

だがしかし……必死さだけで戦いに勝てるのであれば誰も苦労はしないのだ。

 

「たぁーっ!!」

 

「おおおぉっ!!」

 

ザシュリ! ザクリ! と血煙が舞う。

 

九十郎が持ってきた乾パンとマーマレードで体力を回復させた美空と柘榴の手によって、薫の親衛隊はあっという間に切り伏せられる。

 

薫の親衛隊もかなりの手練れ揃いではあった。

しかし、雨あられの如く降り注ぐ銃弾の雨からくる肉体的、精神的な疲弊、美空や柘榴相手の追いかけっこに、突如乱入してきた第七騎兵団との戦闘……薫達もまた、自分では気づかぬうちに消耗していた。

あと少しで美空に追いつける、あと少しで美空を捕らえ、死を待つばかりの大勢の味方を助けられる……皮肉と言うべきか、目の前にぶら下げられた一抹の希望が、彼ら、彼女らから疲労を忘れさせていたのだ。

 

「神道無念流舐めんなーっ!」

 

「口を開く前と開いた後に神道無念流バンザイってつけるっすよ!!」

 

それだけではない、美空も柘榴も九十郎に鍛えられ、以前よりも数段強くなっていた。

 

実際、九十郎が当然のように使う訓練道具……竹刀は実に優れた物である。

刃引きがされようとも、木刀であろうとも、剣の達人が本気で振るえば大怪我は免れない。

軽く型を見せる程度で留めるか、さもなくば大怪我覚悟で打ち合うか……故にこの時代の武術家の対人戦闘経験は、思った程多くは無いのだ。

しかし、九十郎がもたらした竹刀が、ボトルネックを克服させた。

本気で打ち合っても怪我を気にする必要が無い環境が、美空や柘榴の対人戦闘経験を大きく大きく引き上げた。

 

それに現代ニホンにおける最新スポーツ学を応用した訓練メニューが重なり、最早そこいらの雑兵では手が付けられない程に美空や柘榴を強化していたのだ。

 

「あ……ああぁ……」

 

決意に満ちた薫の目が絶望に染まった。

薫の目の前で、今まで苦楽を共にした同胞達が物言わぬ骸へと、無残な肉塊へと変わってしまった。

 

手にした短刀が、静かに地面に落ちる。

駄目だ、勝てない、自分では勝てない……姉を、武田晴信を救えない。

 

そんな絶望に襲われた薫の両肩を、バッファローマンのような体格の大男ががっしと掴む。

見た目は不審者による幼女誘拐の図のようである。

 

「光璃! 光璃だよなっ!? 何でお前まで戦国時代に来てるんだ!?

 お前もトラックに轢かれて死んだのか!? 自称転生の神に送り込まれたのか!?」

 

肩をぐらぐらと揺さぶって何度も何度も問いかける。

この男は完全に目の前の人物を武田光璃だと……現代ニホンを生きるファースト幼馴染だと思い込んでいる。

 

「え……こ、この人……お姉ちゃんの知り合い……?」

 

「お姉ちゃん? お姉ちゃんってどういう意味だ? お前は光璃だよな?

 人違いじゃないよな? 俺の事覚えているよな!?」

 

「あの……あの、私……貴方の事……知らな……」

 

「九十郎どいて! そいつ殺せないわ!」

 

「人を『始末』しようとするって事は、逆に『始末されるかもしれないという危険を常に、

 『覚悟して来ている人』ってわけっすよねぇっ!!」

 

美空と柘榴が悪魔のように笑っている。

久々の活躍らしい活躍に、ちょっとハイになっていた。

 

「ちょっと黙ってろ柘榴! 美空もだ!」

 

「……何か勘違いしてるみたいだけど、そいつは『光璃』じゃなわよ」

 

「光璃……つまり、武田晴信の妹、武田薫信廉っすよ。

 そいつは顔が似てるから時々影武者をやってるっす」

 

「顔が似てる……それってつまり……武田光璃晴信の顔が……」

 

武田光璃が……九十郎のファースト幼馴染が、実は九十郎と同様、戦国時代に来ているのではという不安で一杯だ。

 

「(俺は……俺はもしや……光璃を殺す手助けをしていたのか……)」

 

「九十郎、分かったでしょ。 とりあえずそいつは殺すからちょっとどいて頂戴」

 

そんな九十郎の心境に気づかず、美空が血濡れの剣を携え近づいていく。

 

「させねぇよ……」

 

……九十郎がそう呟いた。

 

薫を殺そうとしていた柘榴の動きが一瞬止まる。

 

「御大将、何か嫌な予感が……ちょっと待った方が……」

 

「へ……?」

 

柘榴がそう呼び止めて、美空の歩みが止まる。

次の瞬間、白刃が美空の額数ミリ先を掠め、前髪が何本かはらはらと落ちる。

 

それを行った人物は他でもない、斎藤九十郎だ。

 

「今大事な話をしている。 ちょっと待てと言っただろう」

 

九十郎の目がマジだった。

美空も柘榴も、瞬時に理解する。

美空が止まっていなかったら斬られていたと。

 

「あー……別に、今更九十郎が裏切ったとは思わないけど……

 どういうつもりって位は聞いても良いわよね?」

 

「こっちとしても、今更美空の敵に回ろうという気はねぇよ。 柘榴の主君でもあるしな。

 だが……すまん、武田晴信は俺の大事な幼馴染かもしれねえ。

 まずはそれを確かめさせてくれ」

 

「確かめるって……どうやって?」

 

「本物の光璃ならスーパー戦隊ヒーローゲッターを何も見ずに歌える筈だ」

 

「ごめん、何が歌えるって?」

 

「スーパー戦隊ヒーローゲッター」

 

「良くわかんねーっすけど、たぶん歌えねーと思うっすよ」

 

「聞いてみなきゃ分かんねぇだろ! とにかく会えば判別できる!」

 

「会うってこの状況で!?」

 

「そもそも会って……

 無いとは思うっすけど、本当に九十郎の幼馴染だったらどうするつもりっすか?」

 

「中止だ」

 

「……ごめん、できれば全力で聞きたくないんだけど、流石に聞かざるを得ないわ。

 何を中止するって?」

 

「武田晴信を殺すのを中止する」

 

瞬間、美空と柘榴は目の前が真っ暗になった。

 

「できる訳が無い!!」

「流石に無茶っすよ九十郎! もう戦は8割終わってるっすよ!!」

 

突然のご乱心に驚き戸惑う2人の前で、薫が九十郎の手をぎゅっと握る。

 

「助けて……くれるんですか……? お姉ちゃんを……」

 

信じられないといった表情だ。

そりゃそうだろう、敵として現れた大男が自分の顔を見るなり、突然姉を……甲斐武田家の当主である武田晴信を殺さないと言いだしたのだから。

 

「どっちにしろ、確認ができるまで保留だ。 この顔で、名字が武田で、通称が光璃だろ?

 今までずっとありえねー事だと思ってたが……もしかしたら、もしかするかもしれん」

 

「あの……お名前は?」

 

「俺のか? 俺は斎藤九十郎だ」

 

「き、聞いた事が無いなぁ……でも、

 お姉ちゃんって私達にも色々隠し事するから、本当に幼馴染なのかも」

 

「御大将、どーするっすか? 九十郎は本気っぽいっすよ」

 

柘榴がひそひそ声で美空に尋ねる。

 

「どーするって……どうしよう。

 今から晴信を殺すの中止って言ったって止められないわよ。

 特に信虎が絶対に納得しないわ」

 

「そうだな、とりあえず物理的に信虎を黙らせる事から始めるか」

 

「って聞こえてたぁー!?」

 

「九十郎! 乙女のひそひそ話を聞くのは駄目っすよ!」

 

「てか物理的に黙らせるって何する気!?」

 

「ぶった斬る」

 

「微塵も躊躇せず味方をぶった斬る発言したっすよ!?」

 

「信虎が聞いたら泣くわよ!」

 

その場がさらにさらに混沌としてくる。

美空は祈った、柘榴も祈った……誰か何とかしてくださいと。

 

「……おい、誰が泣くって?」

 

「美空様大丈夫ですか! やっと甲軍を突破できました!」

 

この混沌とした状況の中で、犬子と信虎がのこのことやってきた。

何故か犬子は気絶した犬を2匹抱えているが……状況が状況なので誰もツッコめない。

 

ほんの数分前まで……いや、数秒前まで心の底から早く来てくれと願っていた味方の登場だが、美空と柘榴は心の底から『今は来ないで』とか『もっと遅く来て』とか願っていた。

 

「久しいな信廉、我が晴信に殺されかけた日以来か?

 お前を殺すのは晴信の後になると思っていたが、まあ行きがけの駄賃代わりだ。

 ここで殺……」

 

信虎は必死に引き返せアピールをする美空と柘榴を気にも留めず、九十郎に抱えられている薫を殺そうと無防備に近づく。

 

そして次の瞬間……ザシュリと血飛沫が舞う。

 

「え……?」

 

信虎は一瞬、何が起きたのか分からなかった。

目の前が真っ赤に染まり、肩に鋭い痛みが走り、じわっと熱くなっていく。

過去に何度か味わった、鋭利な刃物で斬られた痛みと気づくのに時間がかかった。

 

「ぎゃああぁぁっ!? ノータイムでぶった斬ったあああぁぁぁっ!?」

 

「や、やりやがったっす!? 少しは躊躇してくれっす!!」

 

「すまん信虎、状況が変わったんで死んでくれ」

 

……信虎は、自分が斎藤九十郎に斬られた事に気づくまで、ずいぶんと時間がかかった。

信じられなかった、信じたくなかった。

 

「え……あ……な、なんで……?」

 

信じていたのだ、九十郎を。

九十郎は自分の味方だと無邪気に信じ切っていたのだ。

何があろうと自分を手にかける事は無いと……

 

「九十郎!? どうしたの急に!?」

 

「犬子! 九十郎を止めるっす!」

 

「何があったの!?」

 

「説明は後でするわ!」

 

「とりあえず光璃の元に行くぞ! ついてこい!」

 

「は、はいっ!」

 

突然の出来事に狼狽する犬子達を尻目に、九十郎は薫の手を引いてその場から走り去る。

 

「美空! とりあえず晴信殺しは保留にしておいてくれ! 頼んだぞ!」

 

「頼まれたって無理よ! 今更止めようがないわ!」

 

「じゃあ適当に時間を引き延ばしておいてくれ!

 こっちで確認して、俺の知ってる光璃だったらこっちで勝手に保護するから!」

 

「そんな事認められる訳ないでしょ! 粉雪でもギリギリなのよ!

 待ちなさい! 待って九十郎! お願いだから待って!」

 

美空が必死に叫び、九十郎を呼び止めたが……すぐに薫と九十郎は美空達の視界から消えていった。

 

「信虎、傷は大丈夫っすか?」

 

柘榴がさっき九十郎に斬られた信虎の傷を見る。

幸いにして、決して深手ではない。

簡単に止血をすれば、重篤な事にはならないとすぐに分かった。

 

だが……

 

「痛い……」

 

信虎の顔が歪んでいた。

傷はさほど痛くはなかった。

信虎は過去に何度も死線をくぐり抜け、今受けた傷よりも何倍も痛く、何倍も深い傷を受けた事が何度も何度もあったからだ。

 

だが……

 

「痛い……よ……」

 

涙がぽろぽろと零れ落ちていく。

戦場で涙を流すなど、信虎にとって初めての経験であった。

それ程までに痛かった。

 

……心が、張り裂けそうな程に痛かった。

 

「信虎さん大丈夫? 今止血の薬を出すから、ちょっと待ってて」

 

何が何だか分からないまま、犬子が信虎の手当てを開始する。

やや遅れて、信虎が率いていた第七騎兵団達もその場にやってくる。

 

美空の匂いが近いからと先行した犬子と信虎を追ってきたが……敵の姿が見えないのに、信虎が手傷を負い、しかもぽろぽろと童のように涙を流している姿を目の当たりにして、第七騎兵団達がぎょっとする。

 

「痛い、痛い……九十郎……なんで……?」

 

今起きた事が信じられず、肩を震わせ、顔を伏せながら何故、どうしてと繰り返す信虎の姿を目の当たりにして……美空は拳にぎゅっと力が籠るのが分かった。

 

「……許せないわね」

 

「そっすね、今回ばっかりはちょっとカチンと来たっす」

 

「柘榴、美空様、何があったんですか?」

 

「武田晴信が幼馴染かもしれないって」

 

「え? そんな訳ないですよ。 九十郎とはちっちゃい頃からの仲なんですよ(第1話)」

 

「たぶん前世の話っすよ」

 

「前世って……ああ、光璃さんって人の事か。

 でもそれは、たまたま名前と言うか、通称が一致しただけって」

 

「顔も一致してたのよ」

 

「それだけの事で信虎さんに斬りかかったの!?」

 

「そうよ、たったそれだけの事で……

 どんな幼馴染だったか知らないけど、ハッキリ言って腹が立つわ。

 遊びや余興で軍を興した訳じゃないのよ、私達は」

 

「犬子、九十郎の匂いは追えるっすか?」

 

「追えるよ、毎日嗅いでる匂いだもの」

 

「ほぼ確実に、匂いを追った先に武田晴信がいる筈っす。

 今すぐ、全速力で追いかけるっすよ」

 

「でも、信虎さんが……」

 

犬子が躊躇する。

深く傷ついた……肉体的には軽傷でも、精神的に深く深く傷つき、悲しみにくれる信虎を放置していく事へためらいが出る。

 

だがしかし、美空はこの場で足を止める訳にはいかない。

 

「信虎、悪いけどこの場に置いて行かせてもらうわ。 この戦いの決着をつけるためにも、

 派手に乱心した九十郎を引っ叩いて目を覚まさせるためにも、

 貴女が動けるようになるのを待っている時間は無いの。

 最低限の護衛は残しておくから、動けるようになったら味方と合流しなさい」

 

……遊びや余興で軍を興した訳ではないのだから。

美空は甲軍を蹴散らし、晴信を討つために軍を興したのだから。

 

「犬子も来てほしいっす。 九十郎を止めるのは、妻の務めっすよ」

 

「違うわ柘榴、この時代に生きる、九十郎に惚れた女達の務めよ。

 前世だか現代だか戦国時代だか知らないけど。

 この世界、この時代の女にも意地があって、意思があって、

 想いがあって……そして今、とても怒ってる事を教えてやらなきゃいけないわ」

 

「じゃあ……この2人どうしましょう?」

 

犬子が抱えている2匹の犬に視線をやる。

良く見れば大小様々な傷を負っており、自力で走るのはちょっと無理そうだ。

 

「……さっきから気になってたっすけど、誰っすかそれ?」

 

「さっき交戦した武田四天王です。

 なるべく御家流を使わないように戦ったんですけど、結局使っちゃって……

 ごめんなさい、美空様」

 

「構わないわ、秘匿もそろそろ限界だと思っていたもの。

 確認するけど、犬子が寝たり気を失ったりしない限り、犬のままなのよね?」

 

「それと射程外まで離れると戻ります」

 

「じゃあ置いては行けないわね……仕方ないわ、交代で背負いながら走りましょう」

 

「それじゃあみんな走るっすよ! 犬子は先導をお願いするっす!」

 

柘榴の掛け声と共に、第七騎兵団が動き出す。

 

「ま……待て……」

 

しかし、それを呼び止める者がいた。

他でもない、さっき九十郎に理不尽に斬られた信虎だ。

 

「我も行く……行かせてくれ」

 

「走れるの?」

 

「走るさ、さっきは少々取り乱したが。

 九十郎をひっ叩くのは、この時代に生きる、九十郎に惚れた女達の務めなのだろう。

 ならば我も行こう、いや、行かせてくれ」

 

「そうね……分かったわ。 信虎の手当て急いで! 終わり次第九十郎を追いかけるわ!」

 

そして美空達が行動を開始する。

この時代に生き、九十郎に惚れた女達の務めを果たすために……

 

……

 

…………

 

………………

 

「お前光璃か!? 光璃なんだよなっ!?」

 

「お姉ちゃん! この人お姉ちゃんの幼馴染だったの!?」

 

「……え?」

 

一方その頃、光璃は混乱の極みに陥っていた。

剣丞の御守り……もとい、剣丞と行動を共にしていた筈の薫が合流してきて、何故か柿崎景家の夫も一緒で、しかもそいつが幼馴染ですかと凄い剣幕で尋ねてきているのだ。

 

 


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