東方世界録   作:猫のみこ

4 / 34


こんにちわのみこです!

今回からついに幻想入り編です。

唯斗の能力の詳細については物語が進んでいくにつれて分かるように書いていきたいです。

まぁ大体はワールドトリガーという漫画の能力をモチーフにしています。

それではごゆっくり~



0章 幻想帰還編
帰還


 

 

 

 

鈍く大きな音が響き渡り周囲に砂埃がたちこめる

 

「痛ってて…。まぁ痛くないけど。」

 

上手く着地出来た訳では無いが痛くない

俺の体は特別だからだね

 

「紫さん、相変わらずだな……。」

『人体に影響はない 

先ほどにも言ったが紫なりの歓迎という訳だな』

「俺が空飛べないこと知ってるだろうに。

全くひどい仕打ちだな。」

『深く気にすることもないだろう 

早速神社へ行くとしよう』

「レプリカ、他人事みたいだな」

『他人事だ』

「ひっで~。まぁ神社へ行くか。ってここどこだ?」

 

見渡す限り森だ。その上夜なのではっきり言って何も見えん。どうするか……。無鉄砲に歩き回るのは得策とは言えない。

ただ一つ分かることは博霊神社の近くということだ。

 

「んーどうしたものか。

何かいい案あるか?レプリカ」

『そうだな ここまで暗く入り組んだ森だと私が視覚支援をしても抜け出すのは困難だろう』

「そうか…。じゃ、もうあれ使っていいか?」

『私はいいと思うが 

それを決めるのは私ではない 唯斗自身だ』

「ああ。そうだな。゛トリガーオン゛」

 

そう俺は呟いた時、一瞬にして服装が入れ替わる。

 

黒いフード付きパーカー、黒い半ズボンに黒い靴。おまけに黒い指抜きグローブと着たもんだ

真っ黒の服装 これが俺の戦闘体だ

 

「ひさしぶりだな。この姿になるの。」

『そうだな 約1ヶ月振りほどだ』

「あれ、そんな位だったっけ。まぁいいや」

「【 弾 印(バ ウ ン ド) 】!!」

『心得た』

 

俺の足の前に゛弾゛と書かれた丸い円のようなものが浮かび上がる

足をゆっくりその円まで持っていき力強く踏んだ

 

すると俺の体は信じられんほどに跳ね上がり迷い込んだ森がドンドン小さくなっていく

 

「おおー やっぱ幻想卿はキレイだね。バウンドで飛んで気持ちいいと思ったのは久しぶりだな。」

『不要なものがなに一つ無いからな 自然がそのまま生きているように見える』

「だな。さて神社はどこかな。ってすごい近くにあったな。歩いたほうが早かったかも。」

『いや闇雲に歩いていたら当分着かなかっただろう』

「ん、なんだ?俺が方向音痴だって言いたいの?」

『そうではない いい判断をしたと言いたいのだ』

「物はいいなっという奴だな」

『゛物は言いよう゛だな 着地をする前に神社に向けて次の弾印を貼るぞ』

「おーけーおーけー。【 弾 印(バ ウ ン ド) 】!」

 

他愛の無い会話をくぎりのいい所で中断し、俺は声を上げまた空中の何もないところに弾印をはりつけ、足を乗せる

神社に向かってひとっ飛びという奴だな

 

「っと到着到着。」

 

到着をしたと同時にトリガーが解除され元の服装に戻る

夜だからということもあるだろうが、人気のしない神社

見渡す限り無人神社とも言えるが境内は埃を探すのが難しいほどキレイだった。

俺は鳥居をくぐり、賽銭箱に向かって歩いた

 

「相変わらず何も入ってないね。この賽銭箱。」

『人里から博霊神社までの道のりはかなり険しいからな 里人達が足を運びずらいのだろう』

「まぁそれだけじゃないだろうけど…。

お賽銭いれとくか。」

『祈りや信仰などは戦いに直接影響するわけではないが そういった気持ちが人を強くするという 私は良いと思うぞ』

「そうなのか?じゃとりあえず5円玉だな。ほいっと。」

 

 チャリーン 高い音が響き渡る

俺は鈴を鳴らし手を2回叩いてお辞儀をする

参拝の一連の動作だ

 

「あれ?霊夢出てこないな。寝てるのか?」

『唯斗も感じているだろうが神社からは人の気配がしない 留守にしているということだろう』

「こんな時間に留守なんて…。

盗人にでも入られたらどうするんだ?」

『盗人に入られても困らないから留守にしているんだろう』

「………最近レプリカの言葉、棘無いか?」

『気のせいだ 霊夢が帰ってくるまで縁側で待たせてもらおう』

「そ、そうか。勝手に入るのは気が進まないけどそうさせてもらうか。」

 

俺達は縁側で一人の少女を待っていようと思い足を運ばせる

そのときだった

 

「キャーーーーーーーーーー!!」

 

悲鳴だ、若い女の人の声だった

森の中から聞こえてくる ここからはそう遠くは無い

 

「里の人が妖怪にでも出くわしたのかな」

『こんな夜が更けてる時にわざわざ森に行くとは考え深いが恐らくそうだろう』

「とんだ自殺行為だな」

『助けに行くのか?』

「外の世界だったら見過ごすところだけど、

こっちではそういう訳にもいかんからな」

『承知した』

 

レプリカがそういうと同時に俺の姿がまた戦闘体になる

 

『まず敵の正確な位置を探ろう 

闇雲に探している時間は無いぞ』

 

「分かってるって。

響印 二重(エコー ダブル) 】!!」

 

俺の周りから波長みたいなものが出る これは俺の周囲にある障害物や生き物などを発見するための能力だ

能力を使用してほんのすぐに二つの生命反応が見つかる

 

「あそこか。」

 

俺は着けている指ぬきグローブをより深く着けるかのように手首の布を引っ張る

 

「さて、いっちょやるか。」

 

 

 

 

 

 

俺は薄暗い森の中へ飛び込んでいった

 

 









はい!ということで幻想入りをしたというのにまだ東方のキャラが一人しか出てきていません!

軽いタイトル詐欺になりかねてないような・・

自分の嫁キャラクターが出てくるまでいましばらくお待ちください

それでは次回も読んでください! ばいび!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。