東方世界録   作:猫のみこ

25 / 34

こんにちわのみこです!!

投稿ミスが多くて本当申し訳ない……汗

二月にはいり時間に余裕ができたので更新頻度をあげていけたらなと思っています!

今回の話は会話が多目なので少し混乱してしまうかもしれません、どうもすみません。

前話の続きは後半になっております、

それではごゆっくり!


普通の魔法使いと少年 前編

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「―――――ようするに私達が来る前から霖之助さんは唯斗が帰ってきたのを知っていたって事かしら?」

 

「ああ、先程紫の奴が知らせにきたんだ。君達を迎え入れるようにね」

 

「ふむ……゛ろーほー゛って奴か」

 

『唯斗 自分の事は一般的には゛朗報゛とは言わないものだ』

 

「ほう、そうなのか? やっぱり言葉は難しいな……」

 

『焦る必要は無い 私と共にゆっくり学んでいこう』

 

 

「ハハ、君達は相変わらずのようだね」

 

「ほんっとこっちの気も知らずに呑気なんだから」

 

「?」

 

 

霖之助さんと霊夢がこっちを見て何か言っているが気にしないでおくか……

 

 

「それはそうと―――――ほら、お望みの品だよ」

 

霖之助さんはそう言って後ろに置いてあるパンパンに膨らんだ大きなカバンを手渡してきた

 

「さすが霖之助さん! 話が早くて助かるわ~!!」

 

「これはこれは度々すみませんな」

 

「良いって事さ、僕達にはこれくらいの事しか出来ないからね」

 

霊夢はそれを受け取り、中身を漁る

 

「さ~て、中には何が入っているのかしら――――ってここで貰おうと思ってた物全部入ってる……だと……!」

 

「ああ、君達が求めている物を事前に準備していたからね」

 

「ありがと! 霖之助さん! でもどうして私達が欲しいものが分かったの?」

 

「さては霖之助さん、超能力?」

 

 

俺と霊夢は二人首を傾げる。

それもそのはず、なんせカバンの中には俺達が買い足さなかったものが綺麗に一通り揃っていたのだ。

そんな俺達の様子を見て霖之助さんはクスリと笑いながら、

 

 

「違うよ、紫からメモを渡されたのさ。僕はその通り用意しただけなんだが……どうやら正解だったようだね」

 

「メモ?―――って、あ!!ポケットから買い物のメモ用紙が無くなってる!」

 

「なるほど紫さんの仕業か……、納得納得」

 

 

多分紫さんは俺達が香霖堂へ来ることが分かっていたのだろう、混乱を避けるため予め霖之助さんに用意を頼んでたって所かな。

 

 

『唯斗 感謝の言葉を忘れているぞ』

 

「そうだったそうだった、ありがとうございます霖之助さん。そんでもって見てるかもしれん紫さんも」

 

「お安い御用さ。また何か必要だったら何時でも言ってくれ」

 

「ええ! 何時でも言わせてもらうわ!!」

 

「いや霊夢には言ってないんだが…… そういえば唯斗。魔理沙にはもう会ったのかい?」

 

「ん、魔理沙に? まだ会ってないです」

 

「そうか……… これはまた一苦労しそうだな」

 

「一苦労?」

 

「そこの厚かましい巫女さんと同じで、魔理沙も凄く君の事を心配していたんだよ。 来る日も来る日も君の帰りを待っていたということさ。 魔理沙の事だ、平穏には迎え入れてくれると思うかい? そうならないような僕が先にてをうっておくよ」

 

「ふむ………」

 

「ちょっと厚かましい巫女って誰の事よ!それに心配なんか―――」

 

「自覚がないというのはとても恐ろしいことだね。それと、紫に会う度に「唯斗はいつ帰ってくるの……?」って泣きながら言っていたのはどこの誰だろうか?」

 

「なっ!?///っていうか私はそんな気味悪い声で喋らないわよ!!!」

 

『65点』

 

「あんたも乗らなくていいの!」テシッ

 

 

霊夢は霖之助さん方を睨み付け、それに負けじと霖之助さんも煽り面をする。

 

 

 

 

―――よく考えてみたらそうだ

俺は今までずっと外の世界にいた。幻想郷のみんなには何も言わずに出ていったんだ、みんなに心配と迷惑をかけた。怒られて当然の事だ。 しかも相手は魔理沙だからね、相当の仕打ちは覚悟しなきゃダメだろう。

 

 

「まぁ心配することはないよ、君は何も悪くない」

 

 

「はい………。って、ん? 霖之助さん、俺が向こうで何してか知ってるの?」

 

「…………ああ、紫から聞いていたんだ。 というか延々と聞かされてたよ。 紫の奴、毎晩君の話をしに来るのさ。 同じ話を何十回もね。 さすがに参った……」

 

 

「それはそれは何かすみません」

 

「え!?ってことは霖之助さん唯斗が生きてるって知ってたの!? 何で教えてくれなかったのよ!?」

 

「急に大声をださないでくれるかい……、頭に響くんだ。 おしえたかても」

 

「ご、ごめんなさい……」

 

「そうだぞ霊夢、店内では静かにしないと」

 

「元はと言うとあんたが―――」

 

「しっ! 誰か近づいて来るぞ。お客さんかも」

 

 

香霖堂の向かって歩いてくる一つの気配

俺はそれを感知して、霊夢に静まるように合図する

 

 

「そんな都合よく人が来るわけ――――

 

バァン!! チャリン!チャリン!

 

ドアを思いきり開けた音が店内に響き渡る

その音と共に黒と白の服を来た魔女のような金髪の少女が入ってきた

―――――噂をすれば何とやらって奴だな………

 

 

「香霖!! 魔理沙さんが来たぞ!! 茶を出してくれ! それと霊夢の奴をm―――――ん?」

 

 

 

「「「ん?」」」

 

 

(こりゃ忙しくなりそうだな……)

 

 

「おお、魔理沙だったのか。久しぶり久しぶり」

 

 

「へ?」

 

 

入ってきたのは少し傲慢で気の強い、俺の昔からの友人。そう、―――――――霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)本人だった

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

店にいるのは私を含めて四人

一人はここの店の店主、一人は私の宿敵かつ親友の巫女、そしてもう一人は―――――

 

 

「って、え!?もしかして唯斗か!?唯斗なのか!!??」

「お、おお。 そうだよ、俺は俺だ」

「正真正銘神威 唯斗(かむい ゆいと)なんだな!?」

「だからそうだって………」

「そうかよ……!お前………!!」

 

私は唯斗にゆっくりと近づく。掌を強く握り締め、拳を作りながら。

何かを察したかのように慌てて香霖が、

 

「魔理沙!落ち着け!これには深いわけ理由(わ け)が―――――」

 

「ッ!どけ香霖ッッ!!!! 香霖も知ってるだろッ!?コイツはどれだけ私達の事を心配させたと思ってるんだッ!!」

 

「だからって怒っても仕方ないだろう!?れ、霊夢も見てないで魔理沙を止めるのを手伝ってくれ!!」

 

「え?えっ!? と、とりあえず落ち着きなさい魔理沙!! 感情的になっちゃダメよ!」

 

「いや霊夢も俺にビンタしなかったっけ………」

 

『唯斗 ここは霖之助達に任せ私達は一旦離れた方が良さそうだ!』

 

「そ、そうだ!唯斗 少しの時間外に出ててくれ! 話は僕達でつけておく!!」

 

「わ、分かりました! それではご武運を祈っています!」

 

「そんなの良いから早く出なさい!!」

 

「ああ……それじゃ、みんなまた後で!」

 

「おい! 待て! お前には話す事がたくさん―――

 

 

バタァン

 

唯斗は逃げるかのように香霖堂を出て行った。

それと同時に店の中は今までの騒ぎが嘘かと思うほどに静かになる・・・・・・

 

 

「だぁ!もう! 何で邪魔するんだよ二人とも!」

 

私にまとわりついていた香霖と霊夢は離れ、お互い溜め息をつく

 

「あんったね!いきなりやってきてこっちは良い迷惑よ!」

 

「ハァ…… 何てタイミングで来てしまったんだ……」

 

「わ、私が悪いのか!?」

 

「「当たり前だ!」でしょう!」

 

「ハハ、悪かったんだぜ」

 

「絶対悪いと思ってないだろう……」

 

「で、何しにきたのよ?」

 

「いやもう何しに来たなんてどうでもいいんだぜ……それより私はあいつを―――」

 

「ゴホン、」

 

香霖は私の言葉をかき消すように咳払いをし、思わずそちらを見る

 

 

「唯斗の事は追わせないよ。そしてあの子を責める事は許さない」

真面目な顔をして喋る香霖、

 

「だ、だけど………」

 

「あなたの気持ちも分かるわ、魔理沙。私も思わず手が出ちゃったしね」

 

「唯斗が無事に戻ってきた、それで良いじゃないか。それとも何か不満かい?」

 

「………。あいつ……連絡の一つも寄越さないで……。紫は死んだって言ってたんだぞ……なのに……あんな平然とした態度で……!許せなくないのか……!?」

 

 

 

「唯斗だって来たくても来れなかったんだ……! 仕方ないだろう……!?」

 

香霖は弱々しいく、だが力のこもった声でそう言った

 

 

………私は……あいつと……ただ一緒にいたかっただけなんだ。 霊夢と唯斗と三人で………。ずっと…

外面では怒って激昂してるけど、内心はすごいうれしいんだぜ? あいつが帰ってきて。 でも今……怒らないと唯斗はまたどこか遠くへ行ってしまう。そんな気がしてならないんだ。

 

 

「霖之助さん、それってどうゆう――」

 

 

『ここから先は私が話そう』

私の背後から二人の声以外の声が聞こえた

 

「て!うおっ!レプリカ!? お前いつから!?」

 

『久しぶりだな 魔理沙 そして私は最初からいたぞ 』

 

「そ、そうだったのか……久しぶりなんだぜ……、」

 

「――で私が聞きたかった事の続きを話してくれるってことかしら? 唯斗が向こうで何をしていたのか、って話」

 

『そのとおりだ だが今は言えないこともある それは唯斗本人の口から聞いてくれ』

 

「………いいのかい? レプリカ」

 

『遅かれ早かれ言わなくてはならない事だ 唯斗から口止めをされている訳ではない 私は今言うべきだと判断した』

 

「………へっ、どうせ女の子たぶらかして遊んでたんだろ?」

 

「ちょっと魔理沙、黙りなさい」

 

「真剣に聞くんだよ、二人とも」

 

「私は何時だって大真面目よ、霖之助さんの雰囲気から察するに 笑い話じゃないんでしょう」

 

「わ、私も大真面目だぜ……よし、どんとこい!」

 

『では 話すとしよう』

 

私と霊夢は二人で息を飲む 横で聞いている香霖は何やら心配そうな顔でレプリカと私達を交互に見続けているんだぜ、なんでだ?

 

『唯斗が“この三年間 何をしていたか“ という話だが 結論から言えば死んだ 神威 アクア を生き返らせる旅をしていたのだ』

 

 

「え……………!!!!???」

「ッ!!!!!!」

 

 

 

私達は思わず言葉を失った 、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔というのはまさに今の私達の事を言うのだろう。だが、私達はそんな事も気にする余裕もなくただただ呆然とするだけだ。それほどに驚きとショックで頭が一杯になる。

 

「以外とあっさり言うんだね………レプリカ」

 

『渋る必要もないだろう こういった話は流れのままに切り出したほうが良い』

 

 

私と霊夢はまだ目を見開いて口を大きく開けている。

 

 

 

 

 

 

 

だって………

 

 

 

 

 

 

 

神威 アクアは――――唯斗の師匠の名前だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 




と、いうことで今回は少し物語の革新に迫っていくような話でした!

次回更新は早期を予定しているのでお待ちいただけると嬉しいです!

それでは良かったら次回も見に来てください!
ばいび!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。