東方世界録   作:猫のみこ

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みなさんおひさしぶりです!のみこです!

不思議の幻想郷をプレイしてたなんて絶対に言えないです!

人里編もそろそろ終わりますね!

原作に入れるのは30半ば辺りだと思います…。しばしお待ちを。

それではごゆっくり!!!




人里編③ ~飯屋にて~

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「迷子にならないようにってあれほど言ったわよね……?」

「だ、だからごめんってば。」

 

 

 

 

……ただいま絶賛説教タイムだ。

 

 

理由は安易に頭に浮かぶ。

 

霊夢の値踏みを見ているのが飽きた俺

遠くの方で大きな歓声が聞こえる。

当然釣られる。

俺いなくなる。

霊夢気づく。

今ココ!

 

 

ものの30分離れたからって、こんな怒るもんか?普通。まぁいなくなった俺も悪いけどさ。

―――っていうか、そうだよ。俺いなくなったの30分前じゃん!連絡来たのついさっきだぞ?

まさか、今の今まで気づかなかったのか…?

……!なるほど、これは使えそうだな。

 

 

 

「―――って、ちょっと聞いてるの?」

「聞いてるよ、聞いてる。ところで霊夢」

「ん、なによ?」

「俺が霊夢のとこから離れたの30分前位だぞ?」

「それがどうした…の……って、―――あ!」

「連絡来たのついさっきだ。どこでなにしてたんだ?」

 

少し声を煽り口調にして喋る。

ん、何でかって?

察しが良いみんななら分かるはず。

この流れを断ちきるための一撃の布石だからな。

 

 

「“まさか30分間、買い物に夢中だった“とか言わないよね?」

 

 

その言葉を放ったとき、霊夢の肩が一瞬だが跳ねる。

 

 

「そ、そんなこと――」

「あるわけないよな~。だって人の事を叱ってる立場だもんな~。」

 

ここぞとばかりに俺は言葉を並べ、霊夢に畳み掛ける

 

「まぁでも、念のためレプリカに聞いとくかな~。」

「あ、あ……!それは――」

「どうだったか教えてくれるか?レプリカ」

 

俺はレプリカが全ての真実を知っていることが分かってる。なぜなら霊夢はあの時、レプリカを経由して俺を呼びかけたからだ。っという事は霊夢の側にはレプリカの子機がいたってことになる。

大方レプリカは俺と霊夢がお互い見失わないように、気を効かせて子機を飛ばしておいたのだろう

 

 

 

『お望みとならば私が答えよう』

 

俺のうなじと服の間から、ニュルニュルと黒い突起が出てくる。

 

 

『唯斗の言う通り霊夢は――』

「もうこの話はやめにして、ご飯を食べに行きましょ!私もうお腹ペコペコだわ~!」

 

 

レプリカの声に被せる霊夢

 

 

「いやいや、まだこの話は――

「早くしないと置いてくわよ~~!」

って、もうあんな所にいるし…。」

 

『やはり霊夢には頭が上がらないな』

 

「ん、それどういう意味?」

 

『敵わないということだ 唯斗も早く行くとしよう 私ももうお腹がペコペコだ』

 

「あ、ああ…。」

 

 

(レプリカってたまによく分からない事言うんだよなぁ……。)

 

 

 

 

 

「おーーーーーい!待ってってば!霊夢!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――人里、とある飯屋前

 

 

 

「ここよ。」

「おお、ここか。」

 

目の前にあるのは料理店

木製の家に紫色の暖簾がかかっている。

その暖簾には大きな白い文字で“めしや“

店の前には少し汚れた看板があり、この店のオススメのメニューなどが書かれている。

 

……とまぁ、こんな詳しく説明したけど普通の飯屋だね。でも、なんでも霊夢お気に入りらしい。何か不快や訳がある違いない。……タダとかか?

 

 

「あんたが私に毎度毎度失礼なこと言ってるような気がしてならないんだけど……?」

「気のせい気のせい。」

「………………」ジー

「さ、早速入ろう。」

「ふん。」

 

俺達は暖簾を潜り、店の中へと入っていく。

するとまだ10歳はいっていないように見える少女がこちらに気づきトテトテと走ってきた。

 

 

「いらっしゃい!お二人様ですか?」

「ええ。」

「分かりました!空いてる席に座っててください!後で注文を承りにいきます!」

 

 

スイマセーン

「はーい!ただいま承ります!!」

 

他の客に呼ばれ、また忙しそうに走っていった。

 

「偉い子だな。手伝いなんてさ。」

「そう?里の子供はみんなあんな感じよ。」

「ふむ、将来が楽しみだな。」

 

 

そんな会話をしながら店内を見渡し、

手頃そうな場所を二人で探す。

客はまばらまばらに座っており、二人席は中々見当たらない。

 

「それにしても混んでるなー、こりゃ味に期待できそうだ。」

「そんな事言ってる暇があったら探す探す。」

 

ゴチソウサマデシター オカンジョーオネガイ!

 

ハイタダイマー!!

 

偶然とも言えようこのタイミングでちょうど端の二人席が空いた。

 

「おお、博霊の巫女のご加護って奴か?」

「そ。ってことで感謝してちょうだい。」

「これはこれはどうも。」

「よろしい。」

 

二人席に向かって歩き出す。

その席の隣には一人、大人の女性と思われる客が座っていた。

 

 

「お隣失礼しますよ。」

 

「ん、ああ。」

 

 

隣との距離が離れているのならば、挨拶をしなくて良いがこういった飯屋だとそういう訳にもいかない。

挨拶をしなくて機嫌を損ねる客だって少ない訳じゃないからな。それが原因で店の人や他の客にまで危害を及ぼす危険性がある。昔、そういう経験を何度かしたことあるだよね。用は挨拶はマナーの一種って事だ。

 

「げ。」

 

「どうしたんだ?霊夢。変な声出して」

 

「唯斗、やっぱり他に席が空くまで待ちましょう。」

 

「え?何でだ?せっかくここ座れたんだから、」

 

「いいから!」

 

霊夢がじれったく座ろうとしない。

隣に座っていた女性もその会話が耳に入ったのか、霊夢の方を見る。すると目を見開き、大きな声で

 

 

「おお、霊夢じゃないか!!」

 

「あぁ……。もう結局こうなる。」

 

「昨日はどうも助かった!!里のみんなもお礼を言っていたぞ。」

 

「だったら、もっと形として表して欲しいわね。形として。」

 

「なんだ、まだ報酬が足らなかったのか?」

 

「違うわよ!お賽銭よ!お・さ・い・せ・ん!!」

 

 

 

隣の女性と霊夢が仲親しげそうに会話する。

ん?親しげじゃなく見えるって?気のせいじゃないか?

 

「あー…そのことはしょうがないんだ。里の人達は博霊神社に行かせるには危険でな。」

 

「あんたが連れてくればいいじゃない!!」

 

「いってはやりたいが、私には寺子屋がある。」

 

「一日位休みなさいよ!」

 

「馬鹿もの!その一日の休みが生徒のリズムを狂わすんだ!」

 

「知らないわよそんなの!」

 

 

「あのーーー」

 

 

「「なに?(んだ?)」」

 

 

 

 

「お二人とも、店の中だから静かにした方が良いんじゃない?」

 

 

 

 

 

シーン ヒソヒソ クスクス

 

 

 

 

 

 

「あ…、あ………///私としたことが……!//」

 

「私は悪くないわよ。」

 

 

 

 

「何か、大変な昼食になりそうだな。」

 

『同感だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「と、いうか私の出番はまだなのか!?もう一人の主人公を早く出すべきだぜ!!」

「魔理沙、たそがれてなんか恥ずかしいところで終わってるしな。」

「な、な…………!///」

「はは、りんごみたいだぞ。」



恋府「マスタースパーク!!!!!」

ピチューン



それではまた、次回お会いしましょう!ばいび!!

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