こんにちは!!のみこです。
私、マラソンが趣味なんですが早朝に走っていると耳が痛くなるんですよね。
あれ、なんなんでしょうか…。
それではごゆっくり!
博霊神社の居候になる
時刻は真夜中。夜明けまではまだ少し時間がある。
俺達は少女を里へ送り、博霊神社へ帰っている途中だ。
「ねえ唯斗。」
「ん?」
「あんたこれからどうするの?」
「ん~。とりあえず住める場所でも探すかな。」
「………。ふ~ん、そ。」
俺は4歳の頃に、初めて幻想卿に入った。 幻想郷を拠点にしながら色々な世界を旅して回っていた訳だ。 その時は、師匠と俺と霊夢の三人で神社で暮らしてたけど、今は霊夢も大きくなったからそういうの気、使うと思う。
だから俺なりに気を利かせ、なんとなーく博霊神社以外で住むことご出来る場所を探してる風を装った。
……何か片に下心があると思ったら嫌だしね、
「あら、何でそんなに他人行儀なのよ。
昔みたいに一緒に住めばいいじゃない!」
どこからか聞き覚えのある声がした、だご辺りは一面生い茂る木々しかみえない。
「覗き見は趣味悪いわよ……。紫。」
霊夢がそういうと、目の前にスキマが出現し紫さんが出てきた。
「やっほ~!貴方達のゆかりんよ♪」
「ゆかりん、って年齢考えなさいよ…。鳥肌たったわ…。」
「唯斗~霊夢がいじめるわ~…。」
紫さんは俺に抱きつき、
「ゆ、紫さん離れて下さいよ。」
「唯斗に捨てられたら私、生きていけないわよ~。」
より体を密着させてくる。
胸が当たって……ゲフンゲフン。何でもないよ。
「ちょっと!唯斗から離れなさいよ!」
「嫌よ~。今日から私の物なんだから~」
「紫さん、人を物扱いしちゃだめですってば」
「あんたも少しは抵抗しなさい!」
霊夢は顔を真っ赤にしながら言うと、
紫さんも俺から離れていく。
「も~。焼きもちなんて可愛いわね~。」
「べ、別にそんなんじゃ……///」
「立ち話もなんですし、
ひとまず神社へ帰りますか。」
俺の提案に紫さんは頷く。
紫さんが手を前に差し出すと
そこに大きな空間の亀裂が入った。
「それじゃ入った入った~」
俺は、神社の境内に通じるスキマへと足を踏み入れた。
「ほら、霊夢も早く来いって」
「も、もう…。紫、覚えてなさいよ…」
俺達は三人は、スキマの中に入っていった。
――――――博霊神社、境内
「よっ、到着到着。」
俺はスキマから一番乗りで出る
『こんな書き方をしてるが 時間にしては一瞬だ』
「誰に向かって話してんの?」
『こっちの話だ』
「ん?よく分からんな……」
次に霊夢、紫さんの順番で境内に足を着いた
「ハァ………やっと帰ってこれたわ……。何だか凄く疲れた……」
「あら?若いのにそんなセリフ似合わないわよ?」
「誰のせいよ……!? 誰の……!」
「そんなことより早く居間へ行きましょう、腰が痛いわ……」
「ここは私の家なんだから!! 少しは謹みを覚えなさい! 全く……」
霊夢は軽い愚痴をこぼしながら、縁側の方へと向かっていった
(懐かしいな…。本当に帰ってきたんだな)
「何をボーっと考えているの?」
「あっ、すいません。少し感情に浸ってました」
『それを言うなら゛感傷に浸る゛
唯斗のそれだと少し意味が違う』
「そうだったそうだった。」
「ふふ、やっぱり貴方達はどんな時でも変わらないわ。」
「成長してないってことですか?」
「あら、違うわよ。……何て言うのかしらね。
上手く表現出来ないわ」
紫さんは苦い汁でも飲んだかのような顔をして、必死に言葉を探しているようだった。
すると、神社の縁側から先に神社へ入っていった霊夢が顔を出し、大きな俺達のことを呼ぶ声をだす。
「ほらーーー!
上がるんなら早く上がんなさいよー!!」
「ああーーー!今行くーーー!!」
「紫さん、話はまた今度にして入りましょう。」
「ま、まだよ…。
あともう少しで見つかりそうなの…」
「ほら行きますよ。」
まだ諦めずに考えている紫さんの背中を押し、俺達は居間へ向かった。
―――――――――博霊神社、居間
神社の居間は6畳程の大きさ。丸いテーブルに小物入れ、タンスなどの必要最低限の家具がある。良くいえば無駄がない部屋だがどこか貧乏臭がするのはここだけの話にしておこう。
「相変わらず殺風景ね~。」
「生活には困らないから良いの
「お賽銭が入らないから買えない だろ?」
「何か言ったかしら…?」
「い、いえ!何も言ってません」
「はぁ…………。 唯斗、緑茶でいいわよね?」
「ああ。ありがと」
「ね、ねぇ霊夢。私には?」
「土でも食べてなさい」
「そんなぁ~。ひどいわ霊夢ぅ」
霊夢のその言葉にブハァっと思わず吹き出してしまった、なんじゃそりゃ……!
「ぶはぁ!そんな、霊夢じゃないんだから食べれんでしょ。」
「唯斗、あんたも土がいいの……?」
「さっきっから恐いって…霊夢。茶葉なら明日俺が買いに行くから紫さんにもお茶出してあげてよ。」
「はぁ…。唯斗に感謝しなさい、紫」
「ありがと~!唯斗!」
横にいた紫さんはまた俺に抱きついてきた。
「ど、どういたしまして。」
「…!すぐにお茶出すから、待ってなさい!!」
タッタッタッ
「……あの子ね。」
「前にも言ったようにずっと元気が無かったのよ」
「でも、貴方が帰ってきてからずっとイキイキしてるわ」
「霊夢の中での゛神威唯斗゛は、
貴方が思っている以上に大きな存在」
紫さんは先程とはうってかわって真剣な表情へと変わる。たまに出てくる“ちゃんとした紫さん“って奴だ
「貴方の帰る所はここ、それはどんな事があっても変わらないわ。私達は貴方をありのままに受け入れる。
だから―――」
「安心してゆっくりしていきなさいな」
…紫さんのたまにこう真剣になるのはずるい。
こんな事を言われて嬉しくないはずはない。
「ありがとうございます……」
「ふふっ、どういたしまして」
「それと、もう離れて下さいよ。」
「嫌よ~。嫉妬した霊夢の顔も見れて一石二鳥ですわ。」
「何ですかそれ…。」
霊夢はお茶を三人分運んで戻ってくる。
「ちょ、何でまだくっついたままなのよ!!」
「お、おい。お茶零すなよ。
紫さんもいい加減離れて下さいよ。」
「ふふふっ。もう二人とも可愛いんだから。」
霊夢はテーブルにお茶を置き、紫さんは元の席に戻る。
三人でお茶をすすり、紫さんが口を開く。
「さぁて本題に入りましょうか。」
「本題?」
「貴方がどこに住むかという話よ!」
「ああ。そんな話してたっけ。」
俺は別に眠らなくていいから、ほんとにどこでもいいんだけどな。
そんな事を思っていると霊夢が小さな声で呟く。
「……無難に人里とかでいいんじゃないかしら?」
「ちょっと霊夢、耳かしなさい」
紫さんは霊夢に近づき耳打ちをする。
小声で何を言ってるか分からん。
「何の話してるんだろうな?」
『唯斗 私は悲しいぞ』
「いや、何がだ。」
また紫さんは元の席へ戻り、会話を再開させる。
「唯斗、昔みたいに博霊神社に住んだらどうかしら!」
紫さんがそう俺に言ってくる、
「俺はいいですけど、霊夢が困るだろうし。」
そういうと、霊夢は顔を真っ赤にさせながら小声で、
「べ…別に私は構わないわよ……///」
「ほら霊夢もこう言ってる事だし。決まり決まり~♪本当は私の家に持って帰りたいところだけど、藍がうるさいから…。」
「そ、そうですか。
じゃよろしくな霊夢。」
「その代わり、家事とかやってもらうから!///」
「分かってるって。
飢え死にしないように気をつけなきゃな。」
「それは心配無いわ。私が仕送りするから!
貴方を飢え死に何てさせないわよ。」
「あんた達それ、どういう意味よ……!」
「「そういう意味。」ですわ。」
「あんた達ねぇ~!」
こうして俺は博霊神社に居候することになったわけだな。
「今回、レプリカあんま出番無かったな。」
『たまにはこういう時があってもいいだろう』
「そういうもんか。」
ということで新しい唯斗君の生活が始まろうとしています。
結構長文だったので目が疲れてしまったんじゃ無いでしょうか。
こんな所まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、よかったら次回も見に来てください!
ばいび!