もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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タイトルからもわかる通り、ポポです。
コメントで正解している人多すぎぃ!!

頭の回転の早い読者を持てて光栄です。
ありがとうございます。




神殿の護り人 ポポ

 

 

 

悟飯とトランクスは超サイヤ人を越えるための突破口を見つけるために気を張り巡らしていた。

すると、普通の人間の気とは思えない大きな気を見つけた。

その気を感じる方に二人は向かった。

 

それは、空。

 

進んでも進んでも、まだまだ上に気を感じる。

悟飯は何か覚えがあったが思い出せない。

 

上に登っていくと塔のような物が見えてきた。

 

そこで、悟飯が叫んだ。

 

「カリン様っ!!それにヤジロベーさん!」

 

トランクスはその名前は分からないが、悟飯が喜んでいるのを見て相手が邪悪な者ではないと分かって肩の力を抜く。

 

「お主は……そうか!孫悟空の息子じゃな!そっちはべジータの息子じゃな!ワシらの気をやっと見つけてくれたのか」

 

自分達の事を知っている、この喋る猫をトランクスは不思議そうに見た。

 

「安心せい。ワシは悪いやつじゃないぞ、こやつも頭は悪いがいいやつじゃ」

 

「おめゃあさんも人のこと言えねえだろ」

 

仲の良さが伺える会話である。

 

「ヤジロベーさん、その目の傷 どうしたんですか?」

 

「んぁ。ちょっと前に色々あってよ」

 

昔はなかった、ヤジロベーの目の傷に悟飯は問いかけるが、深くは答えなかった。

 

喋る猫と小太りの男が気の持ち主なのか?

いや、それ以上に高い気がまだ上の方にある。

 

「上におるのはポポ という者じゃ。元々は神様に仕える付き人じゃったが今はその神はおらんがのう」

 

「え?心を…読んだ…?」

 

自分の思った疑問を言葉に出していないのに次々と答えていく猫。

 

「ワシはカリン様じゃ、仙猫じゃよ」

 

カリン様ともう一人の……。

 

「ヤジロベーだ」

 

ヤジロベーに見送られて、二人は更に上を目指した。

 

しばらくさると、宮殿のような物が見えてきた。

空に浮かび上がっている。

そこに着地すると黒い影が襲いかかってきた。

 

「神様の神殿荒らすもの ポポ 許さない!」

 

打ち出された手刀を悟飯が受け止めると優しい言葉でこう言った。

 

「ポポさん、僕です。孫悟空の息子の孫悟飯です!」

 

「孫悟空の息子……悟飯…悟飯なのか?」

 

トランクスは目の前に状況を理解できずに戸惑っていた。

悟飯に関しては遠い昔に面識がある。

ポポは神殿を荒らす者ではないと確信して構えを解いて話をはじめた。

 

「急に攻撃したの謝る。神様死んでからポポ この神殿守るの必死になってた。来るものはみんな思い出した。カリンの所のヤジロベーの目にもそれで怪我させた。今回は怪我させなくて良かった」

 

どういやら、心配してきたヤジロベーを敵だと勘違いして攻撃してしまったらしい。

神様がいなくなって不安になっていたのだろう。

 

「ポポさん、僕達は人造人間を倒すために修行しているんですが…良い修行場所なんかはありませんよね……」

 

期待をするはずもなく、最後の方は声が小さくなってしまう。

 

「あるぞ、1日で一年分修行が出きるところだ」

 

「そうですよね、ありませんよね……ってええ!?」

 

「あ、あるんですか!?そんなところ」

 

悟飯とトランクスが驚いているのを他所にポポはゆっくりと神殿の中に向かってあるきだした。

 

「こっちにある。ついてこい」

 

まだ、驚きを隠せないままにポポについていくと、一つの扉が現れた。

 

「ここは精神と時部屋だ。外では1日だけど、この中では1年。

重力10倍 昼は40度 夜は-60度。それに空気も薄い。それでもやるか?」

 

普通の扉に見えるのに、その先に待ち構えているのは過酷な条件の部屋だという。

 

「トランクス」

 

トランクスは悟飯の声に呼ばれて振り向くと、後ろには決心の表情をした悟飯がいた。

そして、トランクスも決心の表情をしている。

二人は扉についている ドアノブに手をかけて部屋の中に入っていった。

 

 




精神と時の部屋の設定はあやふやです。
間違っている所があったら、優しく指摘お願いします。

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