もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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むぅ、むずかしいでござる。
本文が短いのは気のせいでござる。



最狂の人造人間達

 

目の前に現れたのは、自分達より格段に強い二人。

美少年と美少女とても残虐には見えないが、彼らは冷酷で人をいたぶることを楽しんでいる。

子供がオモチャを与えられたかのように、口元を緩ませた。

 

身震いをするトランクスと悟飯、超サイヤ人化をした状態で更に気を高めて緊張を誤魔化す。

 

 

「トランクスそれは超サイヤ人ってやつか?」

 

「今度はちゃんと楽しませてくれるんだろうね」

 

 

どんどんと近づいてくる二人。

トランクスの心臓は張り裂けそうなほど鼓動をはやくする。

 

「だあぁぁ!!」

 

悟飯が近づいてくる二人に向かって真っ向から勝負を挑む。

 

「18号、孫悟飯は貰うぞ」

 

それをこちらも真っ向から突進をする17号。

 

「やあぁーっ!」

 

「おっと」

 

サッと横にステップして17号に飛び蹴りをするが、軽く避けられて脚を掴まれる。

 

「くっ、はなせっ!!魔閃光!」

 

脚を掴まれながら、17号の方に向いて額の前に両手を交差させて作り出し気功波をぶつける。

 

「おっと、あたらないな」

 

しかし悟飯の魔閃光は簡単に避けられ空中で爆発した。

 

「それじゃあ俺には勝てない」

 

今度は17号が悟飯の脚を掴んでる逆の手で気功波を撃ち出す。

小さいがそれでも当たれば悟飯に致命的なダメージを追わせることができる。

 

「波ーーーっ!」

 

悟飯は瞬時にかめはめ波を準備して、気功波と17号に叩きつけた。

その隙に拘束から逃れ後ろ跳んで距離をとる。

 

この程度で相手は死ぬはずがない。

これで倒せるなら、みんなは死んでない。

構え直して、砂煙の奥に写る黒い影を見据える。

 

「全く、鬱陶しいぞ?そろそろ殺してやるよ」

 

埃のついた服を手で叩きながら、砂煙から現れた17号 ダメージは見られない。

殺意の目線を向けられ悟飯は心臓をしめつけられたかのようだった。

 

 

 

──────。

 

 

 

 

「うおおぉぉぉ!!」

 

残った18号に向かって走るトランクス。今は剣を持っていないため、気で形を作って斬りかかる。

 

「そんなの効かないよっ!」

 

気の刃を手で受け止めて、 ポキッ と音をならして折ると次にトランクスに蹴りを入れた。

 

一発だけでも致命傷の蹴り。

しかし、そんなものはすでに沢山経験している。

だが、トランクスはダメージの逃がし方を知っていた。

わざと攻撃に身を任せダメージを極限まで減らす。

 

 

「甘く……みるなぁ!」

 

「うっ!?」

 

 

体勢を崩した状態の正拳、威力はないが人造人間に対して攻撃を与えた。

 

だが、それは人造人間を怒らせた。

 

 

「もう、手加減しないよ!!!」

 

 

気を感じれなくても、その殺気は見るものを震え上がらせる。

 

「(くっ!まだ、俺はこんなのを相手出来る力は持っていない!どうにか逃げないと)」

 

少しずつ、後退りして距離を取っていく。

 

目の前に人造人間はいない。

 

 

「後ろだよ」

 

「なっ!?」

 

 

声が聞こえて、振り向こうとすると横腹に衝撃が走る。

蹴られた衝撃によって、トランクスは悟飯の所まで吹き飛んだ。

 

これを好機と判断し、トランクスは横腹の痛みをなんとか耐えながら行動にでる。

 

 

「悟飯さん、目を瞑ってください」

 

「?……分かった」

 

 

悟飯もなにか意図があるのだろうと納得し目をつぶる

 

 

「太陽拳っ!!」

 

 

過去の世界でなにかの役に立つだろうと天津飯から教えて貰った技。

額に光を集めて気で爆発させて目を眩ませる。

 

 

「「な、なんだっ!?」」

 

 

人造人間二人の目眩ましを成功した、トランクス。

その人造人間二人の驚いた声に、目を開ける悟飯。

目を押さえてもがいている二人がいる、トランクスは悟飯を向いて頷いた。

 

 

「かめはめ波っ!!!」

 

瞬時に掌を重ねて、気の塊を人造人間に向かってぶつける。

 

「逃げるぞ!トランクス!」

 

「はいっ!」

 

 

戦略的撤退。

人造人間と闘い続ける二人は逃げることは毎回の事である。

手慣れたものだ。

バレないように飛行して、カプセルコーポレーションで疲れをとる。

 

しかし、二人の曇った表情は治らない。

このままでは、勝てないと考えていた。

確かに強くなっている、でも何年かかるのか?

確実に5年以上かかる、それまでに地球が持つのか?

 

「悟飯さん、一つ案があります」

 

無言で気まずい空気を打ち破ったのはトランクス。

その言葉にトランクスのを見つめる悟飯。

 

「超サイヤ人を越えて見ませんか?」

 




太陽拳は過去の天津飯から教えてもらいました という設定です。他にも色んな技を教えて貰っています

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